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会社法第489条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)>会社法第489条 (清算人会の権限等)
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)>会社法第489条
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)]]>[[会社法第489条]] ==条文== (清算人会の権限等) ;第489条 # 清算人会は、すべての清算人で組織する。 # 清算人会は、次に掲げる職務を行う。 #:一 清算人会設置会社の業務執行の決定 #:二 清算人の職務の執行の監督 #:三 代表清算人の選定及び解職 # 清算人会は、清算人の中から代表清算人を選定しなければならない。ただし、他に代表清算人があるときは、この限りでない。 # 清算人会は、その選定した代表清算人及び[[会社法第483条|第483条]]第4項の規定により代表清算人となった者を解職することができる。 # 第483条第5項の規定により裁判所が代表清算人を定めたときは、清算人会は、代表清算人を選定し、又は解職することができない。 # 清算人会は、次に掲げる事項その他の重要な業務執行の決定を清算人に委任することができない。 #:一 重要な財産の処分及び譲受け #:二 多額の借財 #:三 支配人その他の重要な使用人の選任及び解任 #:四 支店その他の重要な組織の設置、変更及び廃止 #:五 [[会社法第676条|第676条]]第一号に掲げる事項その他の社債を引き受ける者の募集に関する重要な事項として法務省令で定める事項 #:六 清算人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制その他清算株式会社の業務の適正を確保するために必要なものとして法務省令で定める体制の整備 # 次に掲げる清算人は、清算人会設置会社の業務を執行する。 #:一 代表清算人 #:二 代表清算人以外の清算人であって、清算人会の決議によって清算人会設置会社の業務を執行する清算人として選定されたもの # [[会社法第363条|第363条]]第2項、[[会社法第364条|第364条]]及び[[会社法第365条|第365条]]の規定は、清算人会設置会社について準用する。この場合において、第363条第2項中「前項各号」とあるのは「第489条第7項各号」と、「取締役は」とあるのは「清算人は」と、「取締役会」とあるのは「清算人会」と、第364条中「[[会社法第353条|第353条]]」とあるのは「[[会社法第482条|第482条]]第4項において準用する [[会社法第353条|第353条]]」と、「取締役会は」とあるのは「清算人会は」と、第365条第1項中「第356条」とあるのは「第482条第4項において準用する第356条」と、「「取締役会」とあるのは「「清算人会」と、同条第2項中「第356条第1項各号」とあるのは「第482条第4項において準用する第356条第1項各号」と、「取締役は」とあるのは「清算人は」と、「取締役会に」とあるのは「清算人会に」と読み替えるものとする。 ==解説== ==関連条文== *[[会社法第492条]](財産目録等の作成等) ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)|第9章 清算]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)#1|第1節 総則]] |[[会社法第488条]]<br>(清算人及び監査役の連帯責任) |[[会社法第490条]]<br>(清算人会の運営) }} {{stub}} [[category:会社法|489]]
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2022-05-30T10:15:32Z
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会社法第524条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法) (w:清算人の解任等)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(w:清算人の解任等)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)]] ==条文== ([[w:清算人]]の解任等) ;第524条 # 裁判所は、清算人が清算事務を適切に行っていないとき、その他重要な事由があるときは、債権者若しくは株主の申立てにより又は職権で、清算人を解任することができる。 # 清算人が欠けたときは、裁判所は、清算人を選任する。 # 清算人がある場合においても、裁判所は、必要があると認めるときは、更に清算人を選任することができる。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)|第9章 清算]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)#5|第5節 特別清算]] |[[会社法第523条]]<br>(清算人の公平誠実義務) |[[会社法第525条]]<br>(清算人代理) }} {{stub}} [[category:会社法|524]]
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2011-05-14T08:44:52Z
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会社法第538条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法) (換価の方法)
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (換価の方法) ;第538条 # 清算株式会社は、[[w:民事執行法]]その他強制執行の手続に関する法令の規定により、その財産の換価をすることができる。この場合においては、[[会社法第535条|第535条]]第1項第一号の規定は、適用しない。 # 清算株式会社は、民事執行法 その他強制執行の手続に関する法令の規定により、[[会社法第522条|第522条]]第2項に規定する担保権(以下この条及び次条において単に「担保権」という。)の目的である財産の換価をすることができる。この場合においては、当該担保権を有する者(以下この条及び[[会社法第539条|次条]]において「担保権者」という。)は、その換価を拒むことができない。 # 前二項の場合には、[[民事執行法第63条]]及び[[民事執行法第129条|第129条]] (これらの規定を同法 その他強制執行の手続に関する法令において準用する場合を含む。)の規定は、適用しない。 # 第2項の場合において、担保権者が受けるべき金額がまだ確定していないときは、清算株式会社は、代金を別に寄託しなければならない。この場合においては、担保権は、寄託された代金につき存する。 ==解説== *会社法第535条(清算株式会社の行為の制限) *会社法第522条(調査命令) ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)|第9章 清算]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)#2|第2節 特別清算]] |[[会社法第537条]]<br>(債務の弁済の制限) |[[会社法第539条]]<br>(担保権者が処分をすべき期間の指定) }} {{stub}} [[category:会社法|538]]
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2022-05-30T12:26:04Z
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会社法第522条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法) (調査命令)
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (調査命令) ;第522条 # 裁判所は、[[w:特別清算]]開始後において、清算株式会社の財産の状況を考慮して必要があると認めるときは、清算人、監査役、債権の申出をした債権者その他清算株式会社に知れている債権者の債権の総額の10分の1以上に当たる債権を有する債権者若しくは総株主(株主総会において決議をすることができる事項の全部につき議決権を行使することができない株主を除く。)の議決権の100分の3(これを下回る割合を定款で定めた場合にあっては、その割合)以上の議決権を6箇月(これを下回る期間を定款で定めた場合にあっては、その期間)前から引き続き有する株主若しくは発行済株式(自己株式を除く。)の100分の3(これを下回る割合を定款で定めた場合にあっては、その割合)以上の数の株式を6箇月(これを下回る期間を定款で定めた場合にあっては、その期間)前から引き続き有する株主の申立てにより又は職権で、次に掲げる事項について、調査委員による調査を命ずる処分([[会社法第533条|第533条]]において「調査命令」という。)をすることができる。 #:一 特別清算開始に至った事情 #:二 清算株式会社の業務及び財産の状況 #:三 [[会社法第540条|第540条]]第1項の規定による保全処分をする必要があるかどうか。 #:四 [[会社法第542条|第542条]]第1項の規定による保全処分をする必要があるかどうか。 #:五 [[会社法第545条|第545条]]第1項に規定する役員等責任査定決定をする必要があるかどうか。 #:六 その他特別清算に必要な事項で裁判所の指定するもの # 清算株式会社の財産につき担保権(特別の先取特権、質権、抵当権又はこの法律若しくは商法 の規定による留置権に限る。)を有する債権者がその担保権の行使によって弁済を受けることができる債権の額は、前項の債権の額に算入しない。 # 公開会社でない清算株式会社における第1項の規定の適用については、同項中「6箇月(これを下回る期間を定款で定めた場合にあっては、その期間)前から引き続き有する」とあるのは、「有する」とする。 ==解説== ==関連条文== *[[会社法第538条]](換価の方法) ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)|第9章 清算]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)#2|第2節 特別清算]] |[[会社法第521条]]<br>(裁判所への財産目録等の提出) |[[会社法第523条]]<br>(清算人の公平誠実義務) }} {{stub}} [[category:会社法|522]]
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2022-05-30T12:10:01Z
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会社法第540条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)>会社法第540条 (清算株式会社の財産に関する保全処分)
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)>会社法第540条
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)]]>[[会社法第540条]] ==条文== (清算株式会社の財産に関する保全処分) ;第540条 # 裁判所は、特別清算開始の命令があった場合において、清算の監督上必要があると認めるときは、債権者、清算人、監査役若しくは株主の申立てにより又は職権で、清算株式会社の財産に関し、その財産の処分禁止の仮処分その他の必要な保全処分を命ずることができる。 # 裁判所は、特別清算開始の申立てがあった時から当該申立てについての決定があるまでの間においても、必要があると認めるときは、債権者、清算人、監査役若しくは株主の申立てにより又は職権で、前項の規定による保全処分をすることができる。特別清算開始の申立てを却下する決定に対して[[会社法第890条|第890条]]第5項の即時抗告がされたときも、同様とする。 # 裁判所が前二項の規定により清算株式会社が債権者に対して弁済その他の債務を消滅させる行為をすることを禁止する旨の保全処分を命じた場合には、債権者は、特別清算の関係においては、当該保全処分に反してされた弁済その他の債務を消滅させる行為の効力を主張することができない。ただし、債権者が、その行為の当時、当該保全処分がされたことを知っていたときに限る。 ==解説== ==関連条文== *[[会社法第938条]](特別清算に関する裁判による登記の嘱託) ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)|第9章 清算]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)#2|第2節 特別清算]] |[[会社法第539条]]<br>(担保権者が処分をすべき期間の指定) |[[会社法第541条]]<br>(株主名簿の記載等の禁止) }} {{stub}} [[category:会社法|540]]
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2022-05-30T12:29:08Z
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7,344
会社法第890条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第7編 雑則 (コンメンタール会社法)>会社法第890条 (w:特別清算開始の命令)
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第7編 雑則 (コンメンタール会社法)>会社法第890条
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)]]>[[会社法第890条]] ==条文== ([[w:特別清算]]開始の命令) ;第890条 # 裁判所は、特別清算開始の命令をしたときは、直ちに、その旨を公告し、かつ、特別清算開始の命令の裁判書を清算株式会社に送達しなければならない。 # 特別清算開始の命令は、清算株式会社に対する裁判書の送達がされた時から、効力を生ずる。 # 特別清算開始の命令があったときは、特別清算の手続の費用は、清算株式会社の負担とする。 # 特別清算開始の命令に対しては、清算株式会社に限り、即時抗告をすることができる。 # 特別清算開始の申立てを却下した裁判に対しては、申立人に限り、即時抗告をすることができる。 # 特別清算開始の命令をした裁判所は、第4項の即時抗告があった場合において、当該命令を取り消す決定が確定したときは、直ちに、その旨を公告しなければならない。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)|第7編 雑則]]<br> [[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)#3|第3章 非訟]]<br> |[[会社法第889条]]<br>(他の手続の中止命令) |[[会社法第891条]]<br>(担保権の実行の手続等の中止命令) }} {{stub}} [[category:会社法|890]]
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2022-06-03T13:11:55Z
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音楽用語 た行
音楽用語>た行(グループ順) ♪調♪ ♪五線の名前♪ ♪強弱記号♪
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音楽用語>た行(グループ順) 縦線…五線譜に書かれる区切りのこと。区切りというのは、四分の四拍子などの拍子の区切り。 ♪調♪ 短調…暗い音階の大まかな名前。ゆっくりの方が似合う。でも、速くする時は、Allegroぐらいから。 長調…明るい音階の大まかな名前。速さはどれも似合う。 ♪五線の名前♪ 第一間…楽譜の五線譜という線の一番下の線と下から二番目の線の間のこと。               第一線…楽譜の五線譜という線の一番下の線のこと。 第五間…楽譜の五線譜という線の一番上の線と上から二番目の線の間のこと。      第五線…楽譜の五線譜という線の一番上の線のこと。                                    第三間…楽譜の五線譜という線の上から二番目の線と真ん中の線の間のこと。     第三線…楽譜の五線譜という線の真ん中の線のこと。                                        第二間…楽譜の五線譜という線の上から三番目の線と下から二番目の線のこと。  第二線…楽譜の五線譜という線の下から二番目の線のこと。                                      第四間…楽譜の五線譜という線の一番上の線と上から二番目の線の間のこと。   第四線…楽譜の五線譜という線の上から二番目の線のこと。  ♪強弱記号♪ デクレシェンド(decresce>)…だんだん強く。
[[音楽用語]]>た行(グループ順) *[[縦線]]…五線譜に書かれる区切りのこと。区切りというのは、四分の四拍子などの拍子の区切り。 ♪[[調]]♪ *[[短調]]…暗い音階の大まかな名前。ゆっくりの方が似合う。でも、速くする時は、Allegroぐらいから。 *[[長調]]…明るい音階の大まかな名前。速さはどれも似合う。 ♪[[五線の名前]]♪ *[[第一間]]…楽譜の五線譜という線の一番下の線と下から二番目の線の間のこと。               *[[第一線]]…楽譜の五線譜という線の一番下の線のこと。 *[[第五間]]…楽譜の五線譜という線の一番上の線と上から二番目の線の間のこと。      *[[第五線]]…楽譜の五線譜という線の一番上の線のこと。                                    *[[第三間]]…楽譜の五線譜という線の上から二番目の線と真ん中の線の間のこと。     *[[第三線]]…楽譜の五線譜という線の真ん中の線のこと。                                        *[[第二間]]…楽譜の五線譜という線の上から三番目の線と下から二番目の線のこと。  *[[第二線]]…楽譜の五線譜という線の下から二番目の線のこと。                                      *[[第四間]]…楽譜の五線譜という線の一番上の線と上から二番目の線の間のこと。   *[[第四線]]…楽譜の五線譜という線の上から二番目の線のこと。  ♪[[強弱記号]]♪ *[[デクレシェンド]](decresce>)…だんだん強く。 [[カテゴリ:音楽用語]]
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2022-11-25T11:34:13Z
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音楽用語 あ行
音楽用語>あ行 ♪加線♪ ♪強弱記号♪
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音楽用語>あ行 ♪加線♪ 上第一加線(上第一線)…五線譜につけたした線のこと。第五線の上につけたす。 上第一間(上第一間)…五線譜につけたしたせんと線の間のこと。第五線と上第一加線の間。 ♪強弱記号♪ アクセント…その音だけ強く。同じ意味でスフォルツアンド、フォルツアンドなど。
[[音楽用語]]>あ行 ♪[[加線]]♪ *[[上第一加線]](上第一線)…五線譜につけたした線のこと。第五線の上につけたす。 *[[上第一間]](上第一間)…五線譜につけたしたせんと線の間のこと。第五線と上第一加線の間。 ♪[[強弱記号]]♪ *[[アクセント]]…その音だけ強く。同じ意味でスフォルツアンド、フォルツアンドなど。 [[カテゴリ:音楽用語]]
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音楽用語 A-E
音楽用語>A-E 速度用語 曲想用語 強弱記号 andante andantino
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音楽用語>A-E 速度用語 Adagio(アダージオ)…♩=56~80。ゆるやかに。 Allogrtto(アレグレット)…♩=92~108。やや速く。 Allegro(アレグロ)…♩=108~120。速く。 Andante(アンダンテ)…♩=80~92。歩くような速さで。 Andantino(アンダンティーノ)…♩=90ぐらい。アンダンテより速く。 A tempo(ア・テンポ) Accelerando(アッチェレランド) Adagietto(アダージェット) Allargando(アラルガンド)… 曲想用語 A piacere(ア・ピアチェーレ)… Ad libitum(アド・リビトゥム)… Agitato(アジタート)… Alla(アッラ)… Alla marcia(アッラ・マルチャ)… Alla turcia(アッラ・トゥルカ)… Amabile(アマービレ)… Animato(アニマート)… Appassionato(アッパッショナータ)… Arioso(アリオーソ)… Assai(アッサイ)… 強弱記号 Accento(アクセント)… andante andantino
[[音楽用語]]>A-E [[速度用語]] *[[Adagio]](アダージオ)…♩=56~80。ゆるやかに。 *[[Allogrtto]](アレグレット)…♩=92~108。やや速く。 *[[Allegro]](アレグロ)…♩=108~120。速く。 *[[Andante]](アンダンテ)…♩=80~92。歩くような速さで。 *[[Andantino]](アンダンティーノ)…♩=90ぐらい。アンダンテより速く。 *[[A tempo]](ア・テンポ) *[[Accelerando]](アッチェレランド) *[[Adagietto]](アダージェット) *[[Allargando]](アラルガンド)… [[曲想用語]] *[[A piacere]](ア・ピアチェーレ)… *[[Ad libitum]](アド・リビトゥム)… *[[Agitato]](アジタート)… *[[Alla]](アッラ)… *[[Alla marcia]](アッラ・マルチャ)… *[[Alla turcia]](アッラ・トゥルカ)… *[[Amabile]](アマービレ)… *[[Animato]](アニマート)… *[[Appassionato]](アッパッショナータ)… *[[Arioso]](アリオーソ)… *[[Assai]](アッサイ)… [[強弱記号]] *[[Accento]](アクセント)… andante andantino [[カテゴリ:音楽用語]]
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2022-11-25T11:33:52Z
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7,363
音楽用語 か行
音楽用語>か行 強弱記号
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音楽用語>か行 強弱記号 クレシェンド…だんだん強く
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音楽用語 K-O
音楽用語>K-O 速度記号
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音楽用語>K-O 速度記号 Largo(ラルゴ)…♩=44~56。一番遅い速度記号。はばひろく。
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音楽用語 は行
音楽用語>は行 ♪強弱記号♪ ♪変化記号♪ ♪反復記号♪
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音楽用語>は行 ♪強弱記号♪ フォルテ(f)…強く。盛り上がるところでつかわれる。 フォルティシモ(ff)…ごく強く。行進曲などでよくつかわれる。 フォルテフォルティシモ(fff)…ffよりもさらに強く。 フォルツアンド(fz)…その音だけ強く。楽譜にはあまり出てこない。同じ意味でアクセント、スフォルツアンドがある。 ♪変化記号♪ フラット(♭)…音楽の変記号としてつかわれる記号。“半音下げる”ときに使う。 ♪反復記号♪ フィーネ(Fine)…おわり。ダカーポで最初に戻った後に使われる。 フェルマーター…おわり。適当に伸ばす。たとえば四分の四拍子でのフェルマーター
[[音楽用語]]>は行 ♪[[強弱記号]]♪ *[[フォルテ]](f)…強く。盛り上がるところでつかわれる。 *[[フォルティシモ]](ff)…ごく強く。行進曲などでよくつかわれる。 *[[フォルテフォルティシモ]](fff)…ffよりもさらに強く。 *[[フォルツアンド]](fz)…その音だけ強く。楽譜にはあまり出てこない。同じ意味でアクセント、スフォルツアンドがある。 ♪[[変化記号]]♪ *[[フラット]](♭)…音楽の変記号としてつかわれる記号。“半音下げる”ときに使う。 ♪[[反復記号]]♪ *[[フィーネ]](Fine)…おわり。ダカーポで最初に戻った後に使われる。 *[[フェルマーター]]…おわり。適当に伸ばす。たとえば四分の四拍子でのフェルマーター [[カテゴリ:音楽用語]]
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7,381
会社法第582条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)>会社法第582条 (社員の出資に係る責任)
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)>会社法第582条
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)]]>[[会社法第582条]] ==条文== (社員の出資に係る責任) ;第582条 # 社員が金銭を出資の目的とした場合において、その出資をすることを怠ったときは、当該社員は、その利息を支払うほか、損害の賠償をしなければならない。 # 社員が債権を出資の目的とした場合において、当該債権の債務者が弁済期に弁済をしなかったときは、当該社員は、その弁済をする責任を負う。この場合においては、当該社員は、その利息を支払うほか、損害の賠償をしなければならない。 ==解説== ==関連条文== {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)|第3編 持分会社]]<br> [[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)#2|第2章 社員]]<br> |[[会社法第581条]]<br>(社員の抗弁) |[[会社法第583条]]<br>(社員の責任を変更した場合の特則) }} {{stub}} [[category:会社法|582]]
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音楽用語 な行
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音楽用語>な行 ♪変化記号♪ ナチュラル…本位記号。一度変化した音を元に戻す。
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音楽用語>さ行 ♪変化記号♪ シャープ(♯)…嬰記号。半音あげる。 ♪強弱記号♪ スフォルツアンド…その音だけ強く。同じ意味で、アクセント、フォルツアンドがある。 ♪反復記号♪ セーニョ…戻る位置を表す記号。
[[音楽用語]]>さ行 ♪[[変化記号]]♪ *[[シャープ]](♯)…嬰記号。半音あげる。 ♪[[強弱記号]]♪ *[[スフォルツアンド]]…その音だけ強く。同じ意味で、アクセント、フォルツアンドがある。 ♪[[反復記号]]♪ *[[セーニョ]]…戻る位置を表す記号。 [[カテゴリ:音楽用語]]
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音楽用語 ま行
音楽用語>ま行 ♪強弱記号♪
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音楽用語>ま行 ♪強弱記号♪ メゾフォルテ(mf)…やや強く。普通に自然と出す力ぐらい。 メゾピアノ(mp)…やや弱く。
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音楽用語 強弱記号/変化記号
音楽用語>強弱記号/変化記号 強弱記号 ppp ピアニッシシモ とても弱く pp ピアニッシモ ごく弱く p ピアノ 弱く mp メゾピアノ 少し弱く mf メゾフォルテ 少し強く f フォルテ 強く ff フォルテッシモ ごく強く fff フォルテッシシモ とても強く sf スフォルツァ より強く sfz スフォルツァンド 鋭く強く fz フォルツァンド (分からない)
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Wikijunior:太陽系/月
月(つき)は地球をまわる衛星で、大きさは地球1/4ほどです。 また、地球から月までの距離(きょり)は“地球を30個並べた長さ”です。 月の事実 太陽系の惑星は、大抵は、その衛星よりもはるかに大きいです。しかし、地球とその衛星である月はとても似た大きさです。月は直径が約3,500kmで写真の通り地球(直径は約12,600km)の四分の一以上大きいです。 月には大気や液状の水がなく、日中はとても暑く夜間はとても寒いです。月にくる人は酸素ボンベと宇宙服が必要です。 地表にはたくさんのクレーターがあります。一番大きいのは南極エイトケン盆地と呼ばれ、直径約2500kmもあります。 クレーターの原因として、巨大な岩が衝突してできたものと私たちは考えています。 地球での27.3日で一周します。ちなみに、自転の周期も、同じく、27.3日です。 月の自転周期も27日なので、私達がいつも月の同じ側をみているのもそのせいです。1959年に宇宙探測機が月の裏側の写真を撮ったことで、初めて私達が月の裏側を見ることが出来ました。 月の表面は岩石と塵(ちり)でできています。星の外側の層は地殻(ちかく)と呼ばれています。月の地殻は70kmから100kmです。 月の中心には直径が約300km程の小さな核があると考えられています。核は固体の鉄でできていて、液体の鉄はないと考えられており、月には磁力がありません。 月では地球の6分の1ていどの重力がかかります。宇宙飛行士が簡単に岩石を持ち上げるのもそれが理由です。 Moon(「ムーン」。月)とMonth(「マンス」。月 (暦))という言葉は古代ギリシャ語の月であるMene(メネ)に由来します。Moon以外にもSelene(セレネ)やLuna(ルナ)のように別の名前があります。Seleneはギリシャの月の女神の名前で、Lunaはローマの月の女神の名前です。ローマ人は月の女神であるDiana(ダイアナ)も月と連想しました。 月の表面には、でこぼこしたクレーターというものがあります。これらのクレーターは、月に隕石や小惑星などが衝突(しょうとつ)して、できました。
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月(つき)は地球をまわる衛星で、大きさは地球1/4ほどです。 また、地球から月までの距離(きょり)は“地球を30個並べた長さ”です。
'''月(つき)'''は地球をまわる衛星で、大きさは地球1/4ほどです。 また、地球から月までの距離(きょり)は“地球を30個並べた長さ”です。 <div style="float:right; border:2px solid #000000; width:400px; margin-left:0.2em; padding:0.4em; background-color:#f0f0ff"> [[Image:Moon crescent symbol (heavy blue).svg|80px|☽︎]] '''月の事実''' * [[wikijunior:太陽系/地球|地球]]から月を見ると、大体いつも同じ向きが見えます。ルナ3号が1959年に写真を撮ってくるまで、誰も月の裏側を知りませんでした。 * 月は準惑星の、[[冥王星]]のおおよそ二倍の大きさです。 * アメリカ人は月に男性を、インド人は月に車輪を回転している女性を、メキシコ人や、日本では、月にうさぎを見ています。 * 月は地球の1/4の大きさだが、太陽系の衛星の中では一番大きく、惑星と肩を並べるほどです。 </div> == 月の大きさはどのくらい? == 太陽系の惑星は、大抵は、その衛星よりもはるかに大きいです。しかし、地球とその衛星である月はとても似た大きさです。月は直径が約3,500kmで写真の通り地球(直径は約12,600km)の四分の一以上大きいです。 [[Image:Moon_Earth_Comparison.png|right|thumb|月と地球の比較]] == 地表は何でできているの? == [[Image:Moon-apollo17-schmitt_boulder.jpg|right|thumb|アポロ17号のミッションでHarrison Schmittが月の石を集めている様子]] 月には大気や液状の水がなく、日中はとても暑く夜間はとても寒いです。月にくる人は酸素ボンベと宇宙服が必要です。 地表にはたくさんのクレーターがあります。一番大きいのは南極エイトケン盆地と呼ばれ、直径約2500kmもあります。 クレーターの原因として、巨大な岩が衝突してできたものと私たちは考えています。 [[Image:Clementine albedo simp750.jpg|right|thumb|月の地図]] == 月の公転周期はどのくらい? == 地球での27.3日で一周します。ちなみに、自転の周期も、同じく、27.3日です。 == 月の1年はどのくらい? == 月の自転周期も27日なので、私達がいつも月の同じ側をみているのもそのせいです。1959年に宇宙探測機が月の裏側の写真を撮ったことで、初めて私達が月の裏側を見ることが出来ました。 == 月は何でできているの? == 月の表面は岩石と塵(ちり)でできています。星の外側の層は'''地殻'''(ちかく)と呼ばれています。月の地殻は70kmから100kmです。 月の中心には直径が約300km程の小さな核があると考えられています。核は固体の鉄でできていて、液体の鉄はないと考えられており、月には磁力がありません。 == どのくらいの重力がかかっているの? == 月では地球の6分の1ていどの重力がかかります。宇宙飛行士が簡単に岩石を持ち上げるのもそれが理由です。 == 誰が名付けたの? == [[Image:Diana of Versailles.jpg|thumb|right|upright|ローマ神話の月の女神]] Moon(「ムーン」。月)とMonth(「マンス」。月 (暦))という言葉は古代ギリシャ語の月であるMene(メネ)に由来します。Moon以外にもSelene(セレネ)やLuna(ルナ)のように別の名前があります。Seleneはギリシャの月の女神の名前で、Lunaはローマの月の女神の名前です。ローマ人は月の女神であるDiana(ダイアナ)も月と連想しました。 == クレーター == 月の表面には、でこぼこした'''クレーター'''というものがあります。これらのクレーターは、月に隕石や小惑星などが衝突(しょうとつ)して、できました。 {{wikipedia|月|月}} [[bs:Wiki junior Sunčev sistem/Mjesec]] [[de:Wikijunior Sonnensystem/ Mond]] [[en:Wikijunior:Solar System/Moon]] [[zh:Wikijunior:太阳系/月球]] [[Category:太陽系 (ウィキジュニア)|つき]]
2007-12-04T09:46:40Z
2024-01-28T01:17:57Z
[ "テンプレート:Wikipedia" ]
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7,421
Wikijunior:太陽系/海王星
海王星(かいおうせい)は太陽から8番目の惑星です。太陽系の惑星の中ではもっとも遠い軌道(きどう)を164年9か月かけてまわります。また、太陽から離れているため熱を少ししか受けることができず氷の惑星となっています。 海王星の事実 直径約49528kmで天王星よりほんの少しだけ小さく、地球の約4倍の表面積です。 海王星の大気には青く暗い点がいくつかあり、1989年に宇宙探査船が調査したときに大暗斑と命名された大きな点が見つかりました。1994年には消え去りましたが、後に復活しました。また、Scooterと名付けられた大きな白雲があり、海王星を16時間毎に1周します。風速は太陽系で最も早く、地球最速の暴風雨の4倍近い時速2000kmです。 環は暗くぼんやりしていて、ほとんど見えません。 13個確認されていますが、もっと多く存在すると考えられています。 海王星の近くを公転している5つのじゃがいも型の衛星があります。 直径約418kmで変わった形をしています。変身が得意のローマ神話の海神にちなんだ名前です。 海王星最大の衛星で直径約2700km、専門家は冥王星にとても類似(るいじ)していると考えています。主に氷と岩石でできていて地表はマイナス235°C、大気は薄く主に窒素とメタンでできています。 液体窒素やメタン化合物などの噴火する火山があり、噴火によりクレーターがほとんど隠れています。季節によって氷が溶けたり噴火したりします。また、たび重なる氷結(ひょうけつ)や解凍によりできた尾根(おね)や峡谷(きょうこく)があります。 トリトンの公転の向きは海王星の自転方向と逆ですが、専門家は、トリトンが海王星の重力につかまったせいであると考えています。ローマ神話では、トリトンはネプトゥヌスの息子です。 直径が約340kmで、変わった形をしています。公転軌道も円形ではなく、海王星やトリトンの重力に影響されたためだと考えられています。ローマ神話では、ネレイドは海の精霊です。 海王星から遠く離れた、じゃがいも型の5つの衛星があります。 16時間7分です。 地球換算で165年、すなわち60,265日です。 岩石と金属でできた核があります。核の周りには岩石や水、アンモニアやメタンがあります。大気上層には水素やヘリウム、下層にはメタンやアンモニアがあり、メタンが海王星を青緑色に見せています。 海王星の雲のある位置では、地球の重力より少し強いです。 ローマ神話でNeptune(ネプチューン)は、古代ギリシャのポセイドンとしても知られる海神の名前ネプトゥヌスです。
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海王星(かいおうせい)は太陽から8番目の惑星です。太陽系の惑星の中ではもっとも遠い軌道(きどう)を164年9か月かけてまわります。また、太陽から離れているため熱を少ししか受けることができず氷の惑星となっています。
'''海王星(かいおうせい)'''は太陽から8番目の惑星です。太陽系の惑星の中ではもっとも遠い軌道(きどう)を164年9か月かけてまわります。また、太陽から離れているため熱を少ししか受けることができず氷の惑星となっています。 <div style="float:right; border:2px solid #000000; width:400px; margin-left:0.2em; padding:0.4em; background-color:#f0f0ff"> [[Image:Neptune symbol (heavy blue).svg|80px|♆]] '''海王星の事実''' * 風速は秒速450mです。 * 海王星の重力場が天王星の軌道に影響を及ぼしたことがきっかけで発見されました。 </div> [[Image:Neptune_Voyager2_color_calibrated.png|thumb|right|ボイジャー2号からみた海王星]] ==大きさはどのくらい? == [[Image:Neptune, Earth size comparison true color.jpg|right|thumb|地球と海王星の比較]] 直径約49528kmで天王星よりほんの少しだけ小さく、地球の約4倍の表面積です。 ==地表は何でできているの? == 海王星の大気には青く暗い点がいくつかあり、1989年に宇宙探査船が調査したときに大暗斑と命名された大きな点が見つかりました。1994年には消え去りましたが、後に復活しました。また、Scooterと名付けられた大きな白雲があり、海王星を16時間毎に1周します。風速は太陽系で最も早く、地球最速の暴風雨の4倍近い時速2000kmです。 ==海王星の環は? == 環は暗くぼんやりしていて、ほとんど見えません。 ==海王星の衛星は? == 13個確認されていますが、もっと多く存在すると考えられています。 ===内衛星=== 海王星の近くを公転している5つのじゃがいも型の衛星があります。 ===プロテウス=== 直径約418kmで変わった形をしています。変身が得意のローマ神話の海神にちなんだ名前です。 ===トリトン=== 海王星最大の衛星で直径約2700km、専門家は冥王星にとても類似(るいじ)していると考えています。主に氷と岩石でできていて地表はマイナス235℃、大気は薄く主に窒素とメタンでできています。 液体窒素やメタン化合物などの噴火する火山があり、噴火によりクレーターがほとんど隠れています。季節によって氷が溶けたり噴火したりします。また、たび重なる氷結(ひょうけつ)や解凍によりできた尾根(おね)や峡谷(きょうこく)があります。 トリトンの公転の向きは海王星の自転方向と逆ですが、専門家は、トリトンが海王星の重力につかまったせいであると考えています。ローマ神話では、トリトンはネプトゥヌスの息子です。 ===ネレイド=== 直径が約340kmで、変わった形をしています。公転軌道も円形ではなく、海王星やトリトンの重力に影響されたためだと考えられています。ローマ神話では、ネレイドは海の精霊です。 ===外衛星=== 海王星から遠く離れた、じゃがいも型の5つの衛星があります。 ==この星の1日はどのくらい? == 16時間7分です。 ==この星の1年はどのくらい? == 地球換算で165年、すなわち60,265日です。 ==何でできているの? == 岩石と金属でできた核があります。核の周りには岩石や水、アンモニアやメタンがあります。大気上層には水素やヘリウム、下層にはメタンやアンモニアがあり、メタンが海王星を青緑色に見せています。 ==どのくらいの重力がかかっているの? == [[Image:Andrea_Doria_as_Neptun_by_Angelo_Bronzino.jpg|thumb|right|upright|ネプトゥヌスをモデルにした絵画]] 海王星の雲のある位置では、地球の重力より少し強いです。 ==誰にちなんだ名前なの?== ローマ神話でNeptune(ネプチューン)は、古代ギリシャのポセイドンとしても知られる海神の名前ネプトゥヌスです。 {{wikipedia|海王星|海王星}} [[de:Wikijunior Sonnensystem/ Neptun]] [[en:Solar System/Neptune]] [[nl:Wikijunior:Zonnestelsel/Neptunus]] [[pl:Wikijunior:Układ_Słoneczny/Neptun]] [[Category:太陽系 (ウィキジュニア)|かいおうせい]]
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Wikijunior:太陽系/金星
金星 (きんせい) は地球のすぐ外側を回っている第2惑星です。太陽の近くにあるので、観測しにくい星です。また、表面の温度は500度ぐらいあります。 金星の事実 直径は約12100kmで地球よりほんの少しだけ小さく、地球の双子であると考える人もいます。何度も宇宙探測機が到達しています。 地球の地表と大きく異なり、とても乾燥していて溶岩が流れるほど熱いです。地表の重力はとても強く、地球の深海1kmと同じくらいです。 川底のように見える溝が幾つかありますが、専門家は溶岩が冷えて固まるまで流れてできたものと考えています。金星には地球と同じような火山がありますが、他の太陽系の火山とは全く違う出来方をしたarachnoidsという変わった火山があります。 地表の各地域は大陸のようにみえます。最大の地域はバビロニアの女神にちなんで名付けられたイシュタル大陸です。地球の海盆のような盆地も見つかっていますが、水は見つかっていません。山脈やクレーター跡も見つかっています。最大の山脈はマクスウェル山で、地球の最高峰エベレスト山よりも約11kmほど大きいです。 水星よりも自転速度がやや遅く、地球換算で243日です。太陽系の他の惑星と逆方向に自転しています。 地球換算で225日です。 地表は地殻(ちかく)と呼ばれる岩石でできています。核(「かく」。星の内部の中心部のこと。)はニッケルと鉄でできています。大気は高密度な二酸化炭素や窒素、その他の有毒性ガスでできていて、これらが高圧や高熱の原因となっています。 重力自体はほぼ地球と同じですが、金星の大気が地球の水圧の90倍の圧力を及ぼしています。 ローマ神話でVenus(ビーナス)は愛の女神の名前です。夜明け前や日の出直後に輝いているのを宵の明星(よいのみょうじょう)や明けの明星(あけのみょうじょう)といいます。アステカ族やギリシャ人は金星に朝と夜の2つの名前を使い分けています。 地球と同じ大きさであることから、専門家は金星を地球の姉妹惑星と呼ぶこともあります。長年の間、多くの人が金星に動植物や異星人がいると想像していましたが、今では皆が金星がとても熱いことを知っているのでそう考えてはいません。
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金星 (きんせい) は地球のすぐ外側を回っている第2惑星です。太陽の近くにあるので、観測しにくい星です。また、表面の温度は500度ぐらいあります。
'''金星''' (きんせい) は[[../地球|地球]]のすぐ外側を回っている第2惑星です。太陽の近くにあるので、観測しにくい星です。また、表面の温度は500度ぐらいあります。 <div style="float:right; border:2px solid #000000; width:400px; margin-left:0.2em; padding:0.4em; background-color:#f0f0ff"> [[Image:Venus_symbol (bold, blue).svg|80px]] '''金星の事実''' *初めて金星に到達したベネラ7号はたった23分で壊れてしまいました。 *ほとんどすべての地域が女性の名前です。 *一日が地球での117日と同じ時間です。 </div> ==大きさはどのくらい? == [[画像:Venuspioneeruv.jpg|thumb|right|150px|金星]] [[Image:Venus_Earth_Comparison.png|thumb|right|200px|地球と金星の比較]] 直径は約12100kmで地球よりほんの少しだけ小さく、地球の双子であると考える人もいます。何度も宇宙探測機が到達しています。 ==地表は何でできているの? == [[Image:Maat_Mons_on_Venus.jpg|right|thumb|200px|金星探査機マゼランが観測したデータを基に作成されたマアト山の三次元斜視図。]] 地球の地表と大きく異なり、とても乾燥していて溶岩が流れるほど熱いです。地表の重力はとても強く、地球の深海1kmと同じくらいです。 [[Image:Venus Rivers.jpeg|thumb|right|150px|地球の川のように見える金星の溝]] 川底のように見える溝が幾つかありますが、専門家は溶岩が冷えて固まるまで流れてできたものと考えています。金星には地球と同じような火山がありますが、他の太陽系の火山とは全く違う出来方をしたarachnoidsという変わった火山があります。 地表の各地域は大陸のようにみえます。最大の地域はバビロニアの女神にちなんで名付けられたイシュタル大陸です。地球の海盆のような盆地も見つかっていますが、水は見つかっていません。山脈やクレーター跡も見つかっています。最大の山脈はマクスウェル山で、地球の最高峰エベレスト山よりも約11kmほど大きいです。 ==この星の1日はどのくらい? == 水星よりも自転速度がやや遅く、地球換算で243日です。太陽系の他の惑星と逆方向に自転しています。 ==この星の1年はどのくらい? == 地球換算で225日です。 ==何でできているの? == 地表は'''地殻'''(ちかく)と呼ばれる岩石でできています。核(「かく」。星の内部の中心部のこと。)はニッケルと鉄でできています。大気は高密度な二酸化炭素や窒素、その他の有毒性ガスでできていて、これらが高圧や高熱の原因となっています。 ==どのくらいの重力がかかっているの? == 重力自体はほぼ地球と同じですが、金星の大気が地球の水圧の90倍の圧力を及ぼしています。 ==誰が名付けたの?== ローマ神話でVenus(ビーナス)は愛の女神の名前です。夜明け前や日の出直後に輝いているのを宵の明星(よいのみょうじょう)や明けの明星(あけのみょうじょう)といいます。アステカ族やギリシャ人は金星に朝と夜の2つの名前を使い分けています。 地球と同じ大きさであることから、専門家は金星を地球の姉妹惑星と呼ぶこともあります。長年の間、多くの人が金星に動植物や異星人がいると想像していましたが、今では皆が金星がとても熱いことを知っているのでそう考えてはいません。 {{wikipedia|金星|金星}} [[bs:Wiki junior Sunčev sistem/Venera]] [[de:Wikijunior Sonnensystem/_Venus]] [[en:Solar System/Venus]] [[es:Wikichicos/Sistema_Solar/Venus]] [[it:Wikijunior_Il_sistema_solare/Venere]] [[nl:Wikijunior:Zonnestelsel/Venus]] [[pl:Wikijunior:Układ_Słoneczny/Wenus]] [[zh:Wikijunior:太阳系/金星]] [[Category:太陽系 (ウィキジュニア)|きんせい]] [[Category:執筆中 (ウィキジュニア) |たいようけい きんせい]]
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Wikijunior:太陽系/小惑星
小惑星(しょうわくせい)は主(おも)に火星と木星のあいだをまわる小さな天体です。これらは小惑星や準惑星と呼ばれています。小惑星は現在確認(かくにん)されているものだけでも25万個以上あり、ほとんどが100キロメートル以下です。肉眼では見れませんが、望遠鏡や双眼鏡で多くの星が見れます。 太陽系最大の小惑星は2001 KX76で、小惑星帯最大の小惑星はケレスで直径933kmです。2番目はベスタで直径530kmです。 小惑星は、直径1km以下の大きさも多く、非公式的には下限は50mでそれ以下は流星と呼ばれています。望遠鏡の進歩により、地球の近くにある50m以下の星も見ることができるようになりました。 太陽系にはおそらく数百万の小惑星があると考えられ、96000個の小惑星が番号を与えれれ、12000個が名付けられています。その一方で、多くの小惑星があるものの小惑星帯は空いていてSF映画のように宇宙船が多数の小惑星を躱すようなことにはまずなりません。 小惑星帯の事実 宇宙から地球にとびこんでくるものには、小惑星やそのかけらなどがあります。大気中でもえつきなかった小惑星などが、地球におちてくるのです。 主な惑星と同じく、神話の英雄や神々の名にちなんで名付けられました。1番目のケレスはローマ神話の植物と母性の女神で、2番目のパラスはギリシャ神話の知恵の神々の一人です。それに加えて、小惑星の発見順に番号が付けられます。 小惑星の数が増えるに従い、神話の名前が尽きてきたことから幾つかの小惑星は国の名前を使用しました。例えば136番はオーストラリアです。他にも植物の名前などがあり、978番はツクバネアサガオ、1620番はナショナルジオグラフィック協会に因んで名付けられたジオグラフォスです。そして歴史上・存命中・架空の人名も使用しています。例えば2309番はミスター・スポックという発見者の飼っている猫の名前にちなんでいます。 現在では小惑星に発見者の名前をつけることが推奨されています。 1801年1月に偶然ジュゼッペ・ピアッツィが初めて小惑星ケレスを発見しました。天王星を発見したウィリアム・ハーシェルがケレスの小ささを実感した際、小惑星(asteroid:ラテン語で星を意味するAsterと岩石や惑星を意味するOid、言い換えると星のような惑星)を造語しました。 1807年までに他の3つの小惑星が見つかり、次の発見が1947年に辛抱強い小惑星探求者カール・ヘンケにより5,6番が見つかりました。それ以降は毎年1つ以上の小惑星が発見されてきました。 1891年により多くの小惑星を見つけるために夜空の写真が取られました。その方法として、違う日に同じ夜空の位置で写真を撮ることで、惑星が同じ位置にあるのに対し小惑星が違う位置にあることが確認されました。 近年では280,000以上の小惑星が発見され、現在も増え続けています。特に、多くの小惑星は機械によって発見されています。 小惑星全体の4分の3は炭素に富んだ岩石でできていて、その他は純粋な鉄やニッケル、二酸化珪素でできています。これら金属を含む巨大な小惑星は地球での年間採掘量をはるかに凌ぐ鉄を有しています。最も明るい小惑星のベスタは変わっており、高密度の火山岩でできています。 小惑星のほとんどが小惑星帯で発見されていますが、幾つかは太陽付近を公転しており、海王星を公転しているのもあります。地球に近い小惑星は地球近傍小惑星と呼ばれ、時折地球の大気に衝突し小さいものは燃え尽き流星となり、大きいものは隕石として地表に衝突します。 太陽系外にも小惑星はありケンタウルス族と呼ばれていますが、それが小惑星か彗星か、カイパーベルト天体かを明確に定義できてはいません。例えば、最初のケンタウルス族であるキロンが発見された際には小惑星か彗星か意見が別れ、公式に小惑星2060キロンと彗星95P/キロンの2つが定義されました。 小惑星が木星のような惑星の公転軌道を横切る際、惑星に衝突したり軌道を外れたりします。惑星の小さい衛星の多くは惑星に接近した際に重力に捉まり衛星となった小惑星です。 ケレスは冥王星のような巨大な小惑星で小惑星帯にあり、小惑星にしては珍しく球体状で地下に氷があります。
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小惑星(しょうわくせい)は主(おも)に火星と木星のあいだをまわる小さな天体です。これらは小惑星や準惑星と呼ばれています。小惑星は現在確認(かくにん)されているものだけでも25万個以上あり、ほとんどが100キロメートル以下です。肉眼では見れませんが、望遠鏡や双眼鏡で多くの星が見れます。 太陽系最大の小惑星は2001 KX76で、小惑星帯最大の小惑星はケレスで直径933kmです。2番目はベスタで直径530kmです。 小惑星は、直径1km以下の大きさも多く、非公式的には下限は50mでそれ以下は流星と呼ばれています。望遠鏡の進歩により、地球の近くにある50m以下の星も見ることができるようになりました。 太陽系にはおそらく数百万の小惑星があると考えられ、96000個の小惑星が番号を与えれれ、12000個が名付けられています。その一方で、多くの小惑星があるものの小惑星帯は空いていてSF映画のように宇宙船が多数の小惑星を躱すようなことにはまずなりません。
[[画像:Eros.jpg|thumb|150px|right|小惑星「エロス」]] '''小惑星(しょうわくせい)'''は主(おも)に火星と木星のあいだをまわる小さな天体です。これらは小惑星や準惑星と呼ばれています。小惑星は現在確認(かくにん)されているものだけでも25万個以上あり、ほとんどが100キロメートル以下です。肉眼では見れませんが、望遠鏡や双眼鏡で多くの星が見れます。 太陽系最大の小惑星は2001 KX76で、小惑星帯最大の小惑星はケレスで直径933kmです。2番目はベスタで直径530kmです。 小惑星は、直径1km以下の大きさも多く、非公式的には下限は50mでそれ以下は流星と呼ばれています。望遠鏡の進歩により、地球の近くにある50m以下の星も見ることができるようになりました。 太陽系にはおそらく数百万の小惑星があると考えられ、96000個の小惑星が番号を与えれれ、12000個が名付けられています。その一方で、多くの小惑星があるものの小惑星帯は空いていてSF映画のように宇宙船が多数の小惑星を躱すようなことにはまずなりません。 <div style="float:right; border:2px solid #000000; width:400px; margin-left:0.2em; padding:0.4em; background-color:#f0f0ff"> '''小惑星帯の事実''' *小惑星帯のすべての質量を合計すると、月の約35分の1です。 *最大の小惑星ケレスは小惑星全体の3分の1の質量です。 *ケレスは小惑星帯唯一の準惑星です。 *ベスタの光度は天王星とほぼ同じ+5.1で、肉眼で見られる唯一の小惑星です。 </div> == 隕石(いんせき) == 宇宙から地球にとびこんでくるものには、小惑星やそのかけらなどがあります。大気中でもえつきなかった小惑星などが、地球におちてくるのです。 ==どのように名付けられたの? == 主な惑星と同じく、神話の英雄や神々の名にちなんで名付けられました。1番目のケレスはローマ神話の植物と母性の女神で、2番目のパラスはギリシャ神話の知恵の神々の一人です。それに加えて、小惑星の発見順に番号が付けられます。 小惑星の数が増えるに従い、神話の名前が尽きてきたことから幾つかの小惑星は国の名前を使用しました。例えば136番はオーストラリアです。他にも植物の名前などがあり、978番はツクバネアサガオ、1620番はナショナルジオグラフィック協会に因んで名付けられたジオグラフォスです。そして歴史上・存命中・架空の人名も使用しています。例えば2309番はミスター・スポックという発見者の飼っている猫の名前にちなんでいます。 現在では小惑星に発見者の名前をつけることが推奨されています。 ==誰が見つけたの? == 1801年1月に偶然ジュゼッペ・ピアッツィが初めて小惑星ケレスを発見しました。天王星を発見したウィリアム・ハーシェルがケレスの小ささを実感した際、小惑星(asteroid:ラテン語で星を意味するAsterと岩石や惑星を意味するOid、言い換えると星のような惑星)を造語しました。 1807年までに他の3つの小惑星が見つかり、次の発見が1947年に辛抱強い小惑星探求者カール・ヘンケにより5,6番が見つかりました。それ以降は毎年1つ以上の小惑星が発見されてきました。 1891年により多くの小惑星を見つけるために夜空の写真が取られました。その方法として、違う日に同じ夜空の位置で写真を撮ることで、惑星が同じ位置にあるのに対し小惑星が違う位置にあることが確認されました。 近年では280,000以上の小惑星が発見され、現在も増え続けています。特に、多くの小惑星は機械によって発見されています。 ==何でできているの? == 小惑星全体の4分の3は炭素に富んだ岩石でできていて、その他は純粋な鉄やニッケル、二酸化珪素でできています。これら金属を含む巨大な小惑星は地球での年間採掘量をはるかに凌ぐ鉄を有しています。最も明るい小惑星のベスタは変わっており、高密度の火山岩でできています。 [[Image:idamoon.jpg|right|thumb|小惑星イダとその衛星]] ==小惑星帯の外側に小惑星はあるの? == 小惑星のほとんどが小惑星帯で発見されていますが、幾つかは太陽付近を公転しており、海王星を公転しているのもあります。地球に近い小惑星は地球近傍小惑星と呼ばれ、時折地球の大気に衝突し小さいものは燃え尽き流星となり、大きいものは隕石として地表に衝突します。 太陽系外にも小惑星はありケンタウルス族と呼ばれていますが、それが小惑星か彗星か、カイパーベルト天体かを明確に定義できてはいません。例えば、最初のケンタウルス族であるキロンが発見された際には小惑星か彗星か意見が別れ、公式に小惑星2060キロンと彗星95P/キロンの2つが定義されました。 小惑星が木星のような惑星の公転軌道を横切る際、惑星に衝突したり軌道を外れたりします。惑星の小さい衛星の多くは惑星に接近した際に重力に捉まり衛星となった小惑星です。 [[Image:Ceres optimized.jpg|150px|right|thumb|準惑星ケレス]] ==ケレス == ケレスは冥王星のような巨大な小惑星で小惑星帯にあり、小惑星にしては珍しく球体状で地下に氷があります。 {{wikipedia|小惑星帯|小惑星帯}} [[bs:Wiki junior Sunčev sistem/Asteroidni pojas]] [[de:Wikijunior Sonnensystem/ Asteroidengürtel]] [[en:Solar System/Asteroid belt]] [[es:Wikichicos/Sistema_Solar/Cinturón_de_asteroides]] [[nl:Wikijunior:Zonnestelsel/Planetoïdengordel]] [[pl:Wikijunior:Układ_Słoneczny/Pas_planetoid]] [[fi:Wikijunior_Aurinkokunta/Asteroidivyöhyke]] [[Category:太陽系 (ウィキジュニア)|しようわくせい]] [[Category:執筆中 (ウィキジュニア) |たいようけい しようわくせい]]
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2022-11-30T07:38:55Z
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Wikijunior:太陽系/私たちの太陽系
私たちの太陽系(たいようけい)は約46億年前にガスやちりなどから誕生しました。現在、太陽系には8つの惑星(わくせい)がまわっています。 宇宙(うちゅう)や月(つき)、太陽(たいよう)やその他の星々のことを不思議(ふしぎ)だと考えたことがありますか?私達は長い間宇宙を眺め、地球の外側について理解しようと試みてきました。 惑星(わくせい)はガスや岩石でできた大きな球体の星で、私達はその中の一つであり太陽を周回している地球(ちきゅう)に暮らしています。他にも太陽の周りを最低でも7つの惑星と、多くの小さな流星が太陽を中心にして公転(こうてん)しています。太陽と太陽を中心としている惑星などの、これら全てを太陽系(たいようけい)と呼びます。 人類(じんるい)は、何千年もの昔は、たとえばアリスタルコスという人が「惑星は太陽の周りを回っている。」と主張しました。賛同者(さんどうしゃ)はいたものの、多くの人々は太陽系(すなわち地球以外の星)は地球の周りを周っていると信じていました。何故なら誰も地球が動いていると感じられなかったからです。 約500年前に、コペルニクスがアリスタルコスと同じく、宇宙で全ての惑星は太陽の周りを周っていると主張しました。その時には多くの人が同意しましたが反対派も根強くいました。そして約100年が過ぎ、ガリレオという男が新しい発明品である望遠鏡(ぼうえんきょう)で宇宙を観測し、惑星が太陽の周りを公転していることを証明しました。その時にはより多くの賛同者がガリレオに同意し、望遠鏡で天文を学ぶようになりました。ですが、反対派はガリレオを偽証罪(ぎしょうざい)で逮捕しました。賛同者は、みんなが、太陽系の星々が周っていることを学んでいたのでガリレオの説が真実であることを理解していました。アリスタルコスから数千年後に、ようやく人々は地球が動いていることを理解し、ガリレオの無実が証明されました。 今では私たちは巨大な望遠鏡で星々を観測でき、太陽系の星と遠く離れた星の映像を比較することもできます。また、宇宙に望遠鏡や宇宙飛行士を送り出す時代でもあります。これらの望遠鏡は惑星や太陽、その他の星々の写真を何千枚も撮り、これらの写真から私達は太陽系の様々な事柄を学び、太陽系がどのようにして始まったのかを理解しようと試みています。また、火星に遠隔操縦の写真撮影用ロボットを送り込んでいます。私たちは、こうした取り組みを続け、将来、太陽系や地球の今後を知りたいと考えています。 中心に他の星の何十億倍もの大きさの太陽があり、そこから離れている他の星々がちっぽけに見えます。太陽は熱(ねつ)やエネルギーを与えてくれるとても重要な星であり、太陽なくしては地球上には生物が存在出来なかったことでしょう。 太陽系で太陽の周りを公転している他の星々の中で、惑星は最大級の大きさです。いずれも地球に少し似ていますが、それぞれとても異なっています。 惑星の多くには、近くに衛星(えいせい)という星があります。衛星とは惑星を中心にして公転している星のことです。水星と金星には衛星がなく、地球には1つの衛星があり、木星には63個もの衛星があります。 太陽に近い惑星の水星、金星、地球、火星は内惑星(ないわくせい)と呼ばれています。その外側に惑星よりもはるかに小さい群星である大きな環の小惑星帯(しょうわくせいたい)があり、アステロイドベルト(asteroid belt)と呼ばれています。その中にはセレスという名の矮星(「わいせい」。小さな星のこと)があります。その外側に木星(もくせい)、土星(どせい)、天王星(てんのうせい)、海王星(かいおうせい)である外惑星(がいわくせい)があり、更に外側には冥王星(めいおうせい)とEris(エリス)の2つの矮星(わいせい)があります。 これら惑星は何千年もの昔にヨーロッパの人々に崇められてきたローマの神々にちなんで名付けられています。曜日もヨーロッパの古代神の名にちなんでいることをご存知でしょうか。土曜日(サタデー。Saturday)はSaturn day(サターンの日)、木曜日(Thrusday)はThor dayで、Thorはオーディンの息子でヴァイキングの神、月曜日(Monday)と日曜日(Sunday)はMoon day(月の日)とSun day(太陽の日)です。月の名前もローマ神にちなんでいます。5月(March)は戦争の神であるMars(マルス)にちなんでいます。 海王星の軌道より外側は小惑星帯のような大きな環で、エッジワース・カイパーベルト(以下、カイパーベルト)と呼ばれています。ジェラルド・カイパーという名の人が初めて指摘しました。カイパーベルトはほとんど望遠鏡で見ることができません。 カイパーベルトの外側は、彗星の出てくるところと考えられているオールトの雲(オールトのくも)です。ヤン・オールトという名の人が初めて指摘しました。太陽系の端にあり、太陽から冥王星までの距離の1000倍以上遠く離れています。 これらの間には塵(ちり)が宇宙に舞い、太陽の光で輝きます。 塵が地球の大気に触れると、流星(りゅうせい)や隕石(いんせき)として輝いて燃えます。 太陽から宇宙に太陽風(たいようふう)というガスの一種が流れ込み、太陽系の外側まで移動します。太陽風が到達する範囲を太陽圏、太陽地球間の約100倍の距離にある境界面をヘリオポーズと呼びます。 何故全惑星は太陽を、衛星は惑星を公転し、太陽は動かないのか?これらの解答は重力にあります。 私達は地球の重力により、太陽の重力に気づきませんが、太陽の重力は地球を公転軌道から外さないほど強く、例え地球の公転速度が速くても見えない紐で結ばれたかのように公転軌道を維持し続けるでしょう。それと同様に、衛星が惑星を公転するのも重力によるものです。太陽自体は同じ位置にいるわけではなく、太陽系全体が銀河の中心を運動しています。 物質により全ては構成され、その量を質量と呼びます。りんご2個は1個の2倍の質量を持ち、物質の質量の多さに従いその重力も強くなります。私達がりんごの重力に気が付かないのは地球の重力が強すぎるからです。りんごを手放すと重力が地球の中心に働き地面にぶつかります。もし真上にりんごを撃ち出すと、ロケットが宇宙飛行士を宇宙に連れていくように、りんごは地球軌道上に入ります。ですが、実際にりんごを力いっぱい真上に投げても力不足なので数十秒後には地面にぶつかります。 空を見上げると、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星の7つの輝きが見えます。古代の人々はこれらを神と関連付け、バビロン地方(今の中東で、イランのあたり。)ではこれらにちなんで週の日を命名しました。ほとんど全ての人がこれらの惑星は地球を公転していると考え、まだ太陽系の存在を知りませんでした。 約1500年にニコラウス・コペルニクスが、地球を公転しているのは月だけでその他の惑星は太陽を公転していると考えましたが、存命中は発表するのを恐れて没年1543年にその見解の根拠を出版しました。そしてガリレオ・ガリレイが木星を公転する衛星を望遠鏡で発見した時、コペルニクスは正しいと確信しましたが、科学者たちに理解させるまでに70年かかりました。 今では望遠鏡を用いて衛星や小惑星、エリスのような矮星などが発見され続けています。 望遠鏡が発明される前は、惑星が空をどのように動くか目で確かめ、星々の動きを予測していました。また、天文台(てんもんだい)を建てて太陽や惑星の位置を見ることで日時を調べました。中国では月食も確認されており、天体により戦争や平和がもたらされると考えられていました。 望遠鏡が発明されると、人々は夜空を目で探索しました。天文学者は惑星は星とは違い地球と同じように世界の1つだと考えていました。いくつかの惑星に衛星があることも確認され、人々は他の惑星や衛星での異世界への想像をふくらませました。やがて望遠鏡の改良が進み、月や火星に動植物がいないことが確認されました。 現在では他の惑星を探検することもできるようになりました。約50年前には12人の宇宙飛行士が月を歩き、地球に月の土や石を持ち帰りました。宇宙船は水星や火星などにも到着し、写真や映像、土壌の成分分析を地球に送信したりすることで私たちの研究に役立てています。1971・1976・1997年に写真撮影用ロボットが火星に到着し、2021年7月現在、米国のキュリオシティとパーサヴィアランス、それに中国の祝融の3機の火星探査車が稼働している。 今まででは地球以外の生命体は確認していませんが、もしかしたら火星に微生物がいるかもしれないし、木星の衛星エウロパの氷に生物がいるかもしれません。宇宙探査機は今でも生命体を探し続けています。 太陽系は天の川銀河の1部分です。銀河はチリやガス、星々などの集合体であり、その中心にはチリやガスの雲があり、星が生まれています。太陽系もその生成物の1つです。雲の一部は小さくなると共に拡散しなくなり、ガスとチリでできた巨大な円盤状になり回転します。この円盤は中心部が最も厚く、太陽ができるまで静かに崩壊しています。惑星の起源については未だに研究中であり、多くの専門家が残されたガスやチリによって惑星が作られたと考えています。 円盤状のその他の中身は太陽を公転し、やがてチリの粒が徐々に集まり砂利や小石、岩石となり惑星の山に衝突することで合体します。 太陽は崩壊するとともに熱くなり、膨張を続けます。中心は100万度に達し、多量の光熱を生み出します。この光熱は毎日地球に届く日光であり、内惑星のチリやガスの大部分を吹き飛ばしています。 50億年後には太陽内の水素を使い果たし、太陽の中心が小さくなると共に熱くなります。また、外側は今よりも膨張し続け赤色巨星(せきしょくきょせい)となります。 そうなると水星や金星、地球も飲み込まれ燃え尽きます。惑星が飲み込まれるかどうかは太陽の質量しだいです。太陽風が強く吹き荒れると太陽の質量も減り、太陽の重力も減るので全惑星が太陽から離れていきます。 赤色巨星となりしばらく経つと、ヘリウムを燃焼し収縮し、赤色巨星でなくなります。ヘリウムを消費し尽くす約10億年後に再び赤色巨星となり、数十万年はガスが吹き続けます。 そして惑星状星雲が形成され、数千から数万年持続します。 その中心では太陽が収縮した結果、白色矮星(はくしょくわいせい)になり、地球ほどの大きさになります。
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"海王星の軌道より外側は小惑星帯のような大きな環で、エッジワース・カイパーベルト(以下、カイパーベルト)と呼ばれています。ジェラルド・カイパーという名の人が初めて指摘しました。カイパーベルトはほとんど望遠鏡で見ることができません。", "title": "太陽系とは何か?" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "カイパーベルトの外側は、彗星の出てくるところと考えられているオールトの雲(オールトのくも)です。ヤン・オールトという名の人が初めて指摘しました。太陽系の端にあり、太陽から冥王星までの距離の1000倍以上遠く離れています。", "title": "太陽系とは何か?" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "これらの間には塵(ちり)が宇宙に舞い、太陽の光で輝きます。", "title": "太陽系とは何か?" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "塵が地球の大気に触れると、流星(りゅうせい)や隕石(いんせき)として輝いて燃えます。", "title": "太陽系とは何か?" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "太陽から宇宙に太陽風(たいようふう)というガスの一種が流れ込み、太陽系の外側まで移動します。太陽風が到達する範囲を太陽圏、太陽地球間の約100倍の距離にある境界面をヘリオポーズと呼びます。", "title": "太陽系とは何か?" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "何故全惑星は太陽を、衛星は惑星を公転し、太陽は動かないのか?これらの解答は重力にあります。", "title": "太陽系とは何か?" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": 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"太陽系は天の川銀河の1部分です。銀河はチリやガス、星々などの集合体であり、その中心にはチリやガスの雲があり、星が生まれています。太陽系もその生成物の1つです。雲の一部は小さくなると共に拡散しなくなり、ガスとチリでできた巨大な円盤状になり回転します。この円盤は中心部が最も厚く、太陽ができるまで静かに崩壊しています。惑星の起源については未だに研究中であり、多くの専門家が残されたガスやチリによって惑星が作られたと考えています。", "title": "どのようにしてできたの?" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "円盤状のその他の中身は太陽を公転し、やがてチリの粒が徐々に集まり砂利や小石、岩石となり惑星の山に衝突することで合体します。", "title": "どのようにしてできたの?" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "太陽は崩壊するとともに熱くなり、膨張を続けます。中心は100万度に達し、多量の光熱を生み出します。この光熱は毎日地球に届く日光であり、内惑星のチリやガスの大部分を吹き飛ばしています。", "title": "どのようにしてできたの?" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "50億年後には太陽内の水素を使い果たし、太陽の中心が小さくなると共に熱くなります。また、外側は今よりも膨張し続け赤色巨星(せきしょくきょせい)となります。", "title": "今後はどうなるの?" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "そうなると水星や金星、地球も飲み込まれ燃え尽きます。惑星が飲み込まれるかどうかは太陽の質量しだいです。太陽風が強く吹き荒れると太陽の質量も減り、太陽の重力も減るので全惑星が太陽から離れていきます。", "title": "今後はどうなるの?" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "赤色巨星となりしばらく経つと、ヘリウムを燃焼し収縮し、赤色巨星でなくなります。ヘリウムを消費し尽くす約10億年後に再び赤色巨星となり、数十万年はガスが吹き続けます。", "title": 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私たちの太陽系(たいようけい)は約46億年前にガスやちりなどから誕生しました。現在、太陽系には8つの惑星(わくせい)がまわっています。 宇宙(うちゅう)や月(つき)、太陽(たいよう)やその他の星々のことを不思議(ふしぎ)だと考えたことがありますか?私達は長い間宇宙を眺め、地球の外側について理解しようと試みてきました。 惑星(わくせい)はガスや岩石でできた大きな球体の星で、私達はその中の一つであり太陽を周回している地球(ちきゅう)に暮らしています。他にも太陽の周りを最低でも7つの惑星と、多くの小さな流星が太陽を中心にして公転(こうてん)しています。太陽と太陽を中心としている惑星などの、これら全てを太陽系(たいようけい)と呼びます。 人類(じんるい)は、何千年もの昔は、たとえばアリスタルコスという人が「惑星は太陽の周りを回っている。」と主張しました。賛同者(さんどうしゃ)はいたものの、多くの人々は太陽系(すなわち地球以外の星)は地球の周りを周っていると信じていました。何故なら誰も地球が動いていると感じられなかったからです。 約500年前に、コペルニクスがアリスタルコスと同じく、宇宙で全ての惑星は太陽の周りを周っていると主張しました。その時には多くの人が同意しましたが反対派も根強くいました。そして約100年が過ぎ、ガリレオという男が新しい発明品である望遠鏡(ぼうえんきょう)で宇宙を観測し、惑星が太陽の周りを公転していることを証明しました。その時にはより多くの賛同者がガリレオに同意し、望遠鏡で天文を学ぶようになりました。ですが、反対派はガリレオを偽証罪(ぎしょうざい)で逮捕しました。賛同者は、みんなが、太陽系の星々が周っていることを学んでいたのでガリレオの説が真実であることを理解していました。アリスタルコスから数千年後に、ようやく人々は地球が動いていることを理解し、ガリレオの無実が証明されました。 今では私たちは巨大な望遠鏡で星々を観測でき、太陽系の星と遠く離れた星の映像を比較することもできます。また、宇宙に望遠鏡や宇宙飛行士を送り出す時代でもあります。これらの望遠鏡は惑星や太陽、その他の星々の写真を何千枚も撮り、これらの写真から私達は太陽系の様々な事柄を学び、太陽系がどのようにして始まったのかを理解しようと試みています。また、火星に遠隔操縦の写真撮影用ロボットを送り込んでいます。私たちは、こうした取り組みを続け、将来、太陽系や地球の今後を知りたいと考えています。
[[画像:Solar sys.jpg|thumb|right|200px|太陽系]] 私たちの'''太陽系'''(たいようけい)は約46億年前にガスやちりなどから誕生しました。現在、太陽系には8つの'''惑星'''(わくせい)がまわっています。 '''宇宙'''(うちゅう)や'''月'''(つき)、'''太陽'''(たいよう)やその他の星々のことを不思議(ふしぎ)だと考えたことがありますか?私達は長い間宇宙を眺め、地球の外側について理解しようと試みてきました。 [[Image:Hubble_01.jpg|right|thumb|ハッブル宇宙望遠鏡は宇宙空間にあり、通常の望遠鏡では遠すぎて見られない星の写真を撮ります。]] '''惑星'''(わくせい)はガスや岩石でできた大きな球体の星で、私達はその中の一つであり太陽を周回している'''地球'''(ちきゅう)に暮らしています。他にも太陽の周りを最低でも7つの惑星と、多くの小さな流星が太陽を中心にして'''公転'''(こうてん)しています。太陽と太陽を中心としている惑星などの、これら全てを'''太陽系'''(たいようけい)と呼びます。 人類(じんるい)は、何千年もの昔は、たとえばアリスタルコスという人が「惑星は太陽の周りを回っている。」と主張しました。賛同者(さんどうしゃ)はいたものの、多くの人々は太陽系(すなわち地球以外の星)は地球の周りを周っていると信じていました。何故なら誰も地球が動いていると感じられなかったからです。 約500年前に、コペルニクスがアリスタルコスと同じく、宇宙で全ての惑星は太陽の周りを周っていると主張しました。その時には多くの人が同意しましたが反対派も根強くいました。そして約100年が過ぎ、ガリレオという男が新しい発明品である'''望遠鏡'''(ぼうえんきょう)で宇宙を観測し、惑星が太陽の周りを公転していることを証明しました。その時にはより多くの賛同者がガリレオに同意し、望遠鏡で天文を学ぶようになりました。ですが、反対派はガリレオを偽証罪(ぎしょうざい)で逮捕しました。賛同者は、みんなが、太陽系の星々が周っていることを学んでいたのでガリレオの説が真実であることを理解していました。アリスタルコスから数千年後に、ようやく人々は地球が動いていることを理解し、ガリレオの無実が証明されました。 今では私たちは巨大な望遠鏡で星々を観測でき、太陽系の星と遠く離れた星の映像を比較することもできます。また、宇宙に望遠鏡や宇宙飛行士を送り出す時代でもあります。これらの望遠鏡は惑星や太陽、その他の星々の写真を何千枚も撮り、これらの写真から私達は太陽系の様々な事柄を学び、太陽系がどのようにして始まったのかを理解しようと試みています。また、火星に遠隔操縦の写真撮影用ロボットを送り込んでいます。私たちは、こうした取り組みを続け、将来、太陽系や地球の今後を知りたいと考えています。 ==太陽系とは何か?== 中心に他の星の何十億倍もの大きさの太陽があり、そこから離れている他の星々がちっぽけに見えます。太陽は'''熱'''(ねつ)や'''エネルギー'''を与えてくれるとても重要な星であり、太陽なくしては地球上には生物が存在出来なかったことでしょう。 [[Image:Solar sys.jpg|right|thumb|250px|太陽系内の太陽、内惑星、小惑星帯、外惑星、そして彗星]] 太陽系で太陽の周りを公転している他の星々の中で、惑星は最大級の大きさです。いずれも地球に少し似ていますが、それぞれとても異なっています。 惑星の多くには、近くに'''衛星'''(えいせい)という星があります。衛星とは惑星を中心にして公転している星のことです。水星と金星には衛星がなく、地球には1つの衛星があり、木星には63個もの衛星があります。 太陽に近い惑星の水星、金星、地球、火星は'''内惑星'''(ないわくせい)と呼ばれています。その外側に惑星よりもはるかに小さい群星である大きな環の小惑星帯(しょうわくせいたい)があり、アステロイドベルト(asteroid belt)と呼ばれています。その中には'''セレス'''という名の矮星(「わいせい」。小さな星のこと)があります。その外側に木星(もくせい)、土星(どせい)、天王星(てんのうせい)、海王星(かいおうせい)である'''外惑星'''(がいわくせい)があり、更に外側には冥王星(めいおうせい)とEris(エリス)の2つの矮星(わいせい)があります。 これら惑星は何千年もの昔にヨーロッパの人々に崇められてきたローマの神々にちなんで名付けられています。曜日もヨーロッパの古代神の名にちなんでいることをご存知でしょうか。土曜日(サタデー。Saturday)はSaturn day(サターンの日)、木曜日(Thrusday)はThor dayで、Thorはオーディンの息子でヴァイキングの神、月曜日(Monday)と日曜日(Sunday)はMoon day(月の日)とSun day(太陽の日)です。月の名前もローマ神にちなんでいます。5月(March)は戦争の神であるMars(マルス)にちなんでいます。 海王星の軌道より外側は小惑星帯のような大きな環で、エッジワース・カイパーベルト(以下、カイパーベルト)と呼ばれています。ジェラルド・カイパーという名の人が初めて指摘しました。カイパーベルトはほとんど望遠鏡で見ることができません。 カイパーベルトの外側は、彗星の出てくるところと考えられている'''オールトの雲'''(オールトのくも)です。ヤン・オールトという名の人が初めて指摘しました。太陽系の端にあり、太陽から冥王星までの距離の1000倍以上遠く離れています。 これらの間には塵(ちり)が宇宙に舞い、太陽の光で輝きます。 塵が地球の大気に触れると、流星(りゅうせい)や隕石(いんせき)として輝いて燃えます。 太陽から宇宙に太陽風(たいようふう)というガスの一種が流れ込み、太陽系の外側まで移動します。太陽風が到達する範囲を太陽圏、太陽地球間の約100倍の距離にある境界面をヘリオポーズと呼びます。 ===太陽系が安定しているわけは?=== 何故全惑星は太陽を、衛星は惑星を公転し、太陽は動かないのか?これらの解答は重力にあります。 私達は地球の重力により、太陽の重力に気づきませんが、太陽の重力は地球を公転軌道から外さないほど強く、例え地球の公転速度が速くても見えない紐で結ばれたかのように公転軌道を維持し続けるでしょう。それと同様に、衛星が惑星を公転するのも重力によるものです。太陽自体は同じ位置にいるわけではなく、太陽系全体が銀河の中心を運動しています。 ===質量について=== 物質により全ては構成され、その量を質量と呼びます。りんご2個は1個の2倍の質量を持ち、物質の質量の多さに従いその重力も強くなります。私達がりんごの重力に気が付かないのは地球の重力が強すぎるからです。りんごを手放すと重力が地球の中心に働き地面にぶつかります。もし真上にりんごを撃ち出すと、ロケットが宇宙飛行士を宇宙に連れていくように、りんごは地球軌道上に入ります。ですが、実際にりんごを力いっぱい真上に投げても力不足なので数十秒後には地面にぶつかります。 ==誰が発見したの?== 空を見上げると、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星の7つの輝きが見えます。古代の人々はこれらを神と関連付け、バビロン地方(今の中東で、イランのあたり。)ではこれらにちなんで週の日を命名しました。ほとんど全ての人がこれらの惑星は地球を公転していると考え、まだ太陽系の存在を知りませんでした。 約1500年にニコラウス・コペルニクスが、地球を公転しているのは月だけでその他の惑星は太陽を公転していると考えましたが、存命中は発表するのを恐れて没年1543年にその見解の根拠を出版しました。そしてガリレオ・ガリレイが木星を公転する衛星を望遠鏡で発見した時、コペルニクスは正しいと確信しましたが、科学者たちに理解させるまでに70年かかりました。 今では望遠鏡を用いて衛星や小惑星、エリスのような矮星などが発見され続けています。 ==どうやって調査したの?== 望遠鏡が発明される前は、惑星が空をどのように動くか目で確かめ、星々の動きを予測していました。また、天文台(てんもんだい)を建てて太陽や惑星の位置を見ることで日時を調べました。中国では月食も確認されており、天体により戦争や平和がもたらされると考えられていました。 [[Image:Voyager spacecraft.jpg|right|thumb|250px|NASAの無人宇宙探査機ボイジャー2号]] 望遠鏡が発明されると、人々は夜空を目で探索しました。天文学者は惑星は星とは違い地球と同じように世界の1つだと考えていました。いくつかの惑星に衛星があることも確認され、人々は他の惑星や衛星での異世界への想像をふくらませました。やがて望遠鏡の改良が進み、月や火星に動植物がいないことが確認されました。 現在では他の惑星を探検することもできるようになりました。約50年前には12人の宇宙飛行士が月を歩き、地球に月の土や石を持ち帰りました。宇宙船は水星や火星などにも到着し、写真や映像、土壌の成分分析を地球に送信したりすることで私たちの研究に役立てています。1971・1976・1997年に写真撮影用ロボットが火星に到着し、2021年7月現在、米国のキュリオシティとパーサヴィアランス、それに中国の祝融の3機の火星探査車が稼働している。 今まででは地球以外の生命体は確認していませんが、もしかしたら火星に微生物がいるかもしれないし、木星の衛星エウロパの氷に生物がいるかもしれません。宇宙探査機は今でも生命体を探し続けています。 ==どのようにしてできたの?== 太陽系は天の川銀河の1部分です。銀河はチリやガス、星々などの集合体であり、その中心にはチリやガスの雲があり、星が生まれています。太陽系もその生成物の1つです。雲の一部は小さくなると共に拡散しなくなり、ガスとチリでできた巨大な円盤状になり回転します。この円盤は中心部が最も厚く、太陽ができるまで静かに崩壊しています。惑星の起源については未だに研究中であり、多くの専門家が残されたガスやチリによって惑星が作られたと考えています。 円盤状のその他の中身は太陽を公転し、やがてチリの粒が徐々に集まり砂利や小石、岩石となり惑星の山に衝突することで合体します。 太陽は崩壊するとともに熱くなり、膨張を続けます。中心は100万度に達し、多量の光熱を生み出します。この光熱は毎日地球に届く日光であり、内惑星のチリやガスの大部分を吹き飛ばしています。 ==今後はどうなるの?== [[Image:EtaCarinae.jpg|thumb|right|250px|りゅうこつ座イータ星が大量のガスを吐きだし、惑星状星雲となります。]] 50億年後には太陽内の水素を使い果たし、太陽の中心が小さくなると共に熱くなります。また、外側は今よりも膨張し続け'''赤色巨星'''(せきしょくきょせい)となります。 そうなると水星や金星、地球も飲み込まれ燃え尽きます。惑星が飲み込まれるかどうかは太陽の質量しだいです。太陽風が強く吹き荒れると太陽の質量も減り、太陽の重力も減るので全惑星が太陽から離れていきます。 赤色巨星となりしばらく経つと、ヘリウムを燃焼し収縮し、赤色巨星でなくなります。ヘリウムを消費し尽くす約10億年後に再び赤色巨星となり、数十万年はガスが吹き続けます。 そして惑星状星雲が形成され、数千から数万年持続します。 その中心では太陽が収縮した結果、白色矮星(はくしょくわいせい)になり、地球ほどの大きさになります。 {{wikipedia|太陽系|太陽系}} [[bs:Wiki junior Sunčev sistem/Sunčev sistem]] [[bg:Уикиджуниър Слънчева система/Слънчева система]] [[de:Wikijunior Sonnensystem/_Sonnensystem]] [[en:Solar System/Solar System]] [[es:Wikichicos Sistema Solar]] [[fr:Wikijunior:Système solaire]] [[fi:Wikijunior Aurinkokunta]] [[it:Wikijunior Il sistema solare]] [[Category:太陽系 (ウィキジュニア)|わたしたちのたいようけい]] [[Category:執筆中 (ウィキジュニア) |たいようけい わたしたちのたいようけい]]
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2021-07-27T03:07:27Z
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Wikijunior:太陽系/エッジワーズ・カイパーベルト
エッジワーズ・カイパーベルト(以下、ベルト)は冥王星のまわりにある氷の小天体が多くあつまっているところです。略(りゃく)してEKBOともいいます。ここにある天体は太陽系が誕生(たんじょう)したころに惑星になれなかった微惑星(びわくせい)の残りと考えられています。 ベルトは海王星の軌道より外側にあり、太陽より30km以上離れて広がっています。ベルト自体はそれぞれ異なった大きさの氷状の混合物の塊です。その中でも大きいものは小惑星や矮星に位置づけられます。また、ベルトの星々には初期の木星から飛び出した物質も含まれています。ベルトは海王星以遠の小惑星帯について仮説を提唱した天文学者の一人であるジェラルド・カイパーにちなんで名付けられました。 エッジワース・カイパーベルトの事実 ベルトの各星々は土や氷、有機化合物(ゆうきかごうぶつ)などの混合物(こんごうぶつ)が凍ったもので、水星にとてもよく似ています。その内のいくつかは赤みがかっていたり、灰色であったりしています。 専門家は、冥王星が、直径が2390kmの矮星(わいせい)である冥王星(めいおうせい)が、ベルトの中で最大の星だと考えています。2番目に大きいのはOrcusで直径が約1600km、冥王星の50%から70%くらいの大きさです。 最近になって、専門家たちは冥王星よりもやや大きい矮星を見つけ、エリスと名づけました。正確な大きさはわかってはいませんが、冥王星より2割ほど大きいと考えられています。発見された場所は太陽から地球までの距離のおよそ100倍以上離れていています。また、ディスノミアという衛星があります。冥王星の軌道が地球と比べて17度ほど傾いているのに対し、エリスは45度も傾いています。 その他のベルト内にある直径が1000km以上の星は、冥王星の衛星イクシオン、クワオアー,カロン,ヴァルナ、1996 TL66, 2002 TX300, 2002 TC302, 2002 UX25 and 2002 AW197.ケレス,で、最大の少遊星は直径が約950kmです。 他にも多くの星々が数kmから数十kmにわたって広がっています。 天文学者達によって1000個以上確認されていますが、専門家は70000個以上あると考えています。多くは地球の質量の25分の1から30分の1ほどの大きさですが、幾つかは地球と同じくらいの大きさもあります。 1992年にマウナケア天文台群で初めてベルト内にある冥王星やその衛星であるカロンが発見された際に、1951年当時に証拠はないもののベルトが存在すると提唱したジェラルド・カイパーにちなんで名付けられました。他にも天文学者の中にFrederick Leonard, ケネス・エッジワース,Julio Fernandezがベルトの存在を信じていたことから、エッジワース・カイパーベルトと呼ばれることもあります。 宇宙でベルトの星々の存在が確認されてから、仮符号という一時的な命名法が作られました。始めに発見時の年を、次に発見時の月とアルファベット順が登録されます。そして後に、主に神話由来の正式名称が登録されます。 ベルトの星々であるオルクス,カロン,ヴァルナはいずれも神話の神の名で、イクシオンは神話の人、クワオアーはアメリカ先住民Tongvaの神の被造物にちなんで名付けられました。
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エッジワーズ・カイパーベルト(以下、ベルト)は冥王星のまわりにある氷の小天体が多くあつまっているところです。略(りゃく)してEKBOともいいます。ここにある天体は太陽系が誕生(たんじょう)したころに惑星になれなかった微惑星(びわくせい)の残りと考えられています。 ベルトは海王星の軌道より外側にあり、太陽より30km以上離れて広がっています。ベルト自体はそれぞれ異なった大きさの氷状の混合物の塊です。その中でも大きいものは小惑星や矮星に位置づけられます。また、ベルトの星々には初期の木星から飛び出した物質も含まれています。ベルトは海王星以遠の小惑星帯について仮説を提唱した天文学者の一人であるジェラルド・カイパーにちなんで名付けられました。
'''エッジワーズ・カイパーベルト'''(以下、ベルト)は[[../冥王星|冥王星]]のまわりにある氷の小天体が多くあつまっているところです。略(りゃく)して'''EKBO'''ともいいます。ここにある天体は太陽系が誕生(たんじょう)したころに惑星になれなかった微惑星(びわくせい)の残りと考えられています。 ベルトは海王星の軌道より外側にあり、太陽より30km以上離れて広がっています。ベルト自体はそれぞれ異なった大きさの氷状の混合物の塊です。その中でも大きいものは小惑星や矮星に位置づけられます。また、ベルトの星々には初期の木星から飛び出した物質も含まれています。ベルトは海王星以遠の小惑星帯について仮説を提唱した天文学者の一人であるジェラルド・カイパーにちなんで名付けられました。 <div style="float:right; border:2px solid #000000; width:400px; margin-left:0.2em; padding:0.4em; background-color:#f0f0ff"> [[Image:Mars symbol.svg]] '''エッジワース・カイパーベルトの事実''' *ベルトは太陽系で最近発見された場所です。 </div> ==何でできているの? == ベルトの各星々は土や氷、有機化合物(ゆうきかごうぶつ)などの混合物(こんごうぶつ)が凍ったもので、水星にとてもよく似ています。その内のいくつかは赤みがかっていたり、灰色であったりしています。 ==大きさはどのくらい? == 専門家は、冥王星が、直径が2390kmの矮星(わいせい)である冥王星(めいおうせい)が、ベルトの中で最大の星だと考えています。2番目に大きいのはOrcusで直径が約1600km、冥王星の50%から70%くらいの大きさです。 最近になって、専門家たちは冥王星よりもやや大きい矮星を見つけ、エリスと名づけました。正確な大きさはわかってはいませんが、冥王星より2割ほど大きいと考えられています。発見された場所は太陽から地球までの距離のおよそ100倍以上離れていています。また、ディスノミアという衛星があります。冥王星の軌道が地球と比べて17度ほど傾いているのに対し、エリスは45度も傾いています。 その他のベルト内にある直径が1000km以上の星は、冥王星の衛星イクシオン、クワオアー,カロン,ヴァルナ、1996 TL66, 2002 TX300, 2002 TC302, 2002 UX25 and 2002 AW197.ケレス,で、最大の少遊星は直径が約950kmです。 他にも多くの星々が数kmから数十kmにわたって広がっています。 ==どのくらいの星々があるの? == 天文学者達によって1000個以上確認されていますが、専門家は70000個以上あると考えています。多くは地球の質量の25分の1から30分の1ほどの大きさですが、幾つかは地球と同じくらいの大きさもあります。 ==ベルトは誰にちなんで名付けられたの?== 1992年にマウナケア天文台群で初めてベルト内にある冥王星やその衛星であるカロンが発見された際に、1951年当時に証拠はないもののベルトが存在すると提唱したジェラルド・カイパーにちなんで名付けられました。他にも天文学者の中にFrederick Leonard, ケネス・エッジワース,Julio Fernandezがベルトの存在を信じていたことから、エッジワース・カイパーベルトと呼ばれることもあります。 ==ベルト内の星々は誰にちなんで名付けられたの?== 宇宙でベルトの星々の存在が確認されてから、仮符号という一時的な命名法が作られました。始めに発見時の年を、次に発見時の月とアルファベット順が登録されます。そして後に、主に神話由来の正式名称が登録されます。 ベルトの星々であるオルクス,カロン,ヴァルナはいずれも神話の神の名で、イクシオンは神話の人、クワオアーはアメリカ先住民Tongvaの神の被造物にちなんで名付けられました。 {{wikipedia|エッジワース・カイパーベルト|エッジワース・カイパーベルト}} [[de:Wikijunior Sonnensystem/ Kuipergürtel]] [[en:Wikijunior:Solar System/Kuiper Belt]] [[Category:太陽系 (ウィキジュニア)|えつしわあす かいはあへると]]
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2015-09-05T04:49:19Z
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ルービックキューブ
ルービックキューブは立体パズル。立方体を面に平行に27個に分割した形状をしている。 立方体を分割面に沿って回転させ、各面の色を揃える事を目的とする。
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ルービックキューブは立体パズル。立方体を面に平行に27個に分割した形状をしている。 立方体を分割面に沿って回転させ、各面の色を揃える事を目的とする。
[[Image:Rubik's cube scrambled.svg|thumb|バラバラの状態のルービックキューブ]] [[Image:Rubik's cube v2.svg|thumb|キューブの回転]] '''ルービックキューブ'''は立体パズル。立方体を面に平行に27個に分割した形状をしている。 立方体を分割面に沿って回転させ、各面の色を揃える事を目的とする。 == 最初に == *[[ルービックキューブ/用語集]] *[[ルービックキューブ/回転記号]] == そろえ方 == *[[ルービックキューブ/簡単]] *[[ルービックキューブ/LBL]] *[[ルービックキューブ/ツクダ式]] *[[ルービックキューブ/CF]] == ルービックキューブの種類 == [[Image:Rubik's Cube variants.jpg|thumb|ルービックキューブ]] *[[ポケットキューブ]] (2×2) *[[ルービックリベンジ]](4×4) *[[プロフェッサーキューブ]](5×5) *[[V-Cube6]](6×6) *[[V-Cube7]](7×7) *[[ルービックミラーブロックス]](変化系) == 付録 == *[[ルービックキューブ/パターンキューブ]] {{wikipedia}} {{stub}} {{DEFAULTSORT:るうひつくきゆうふ}} [[Category:ゲーム]] [[Category:パズル]]
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2021-02-02T06:41:58Z
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算数演習/小学校5年生/答え
答えは次のとおりです。答え合わせをしてみましょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) 答えは次のとおりです。答え合わせをしてみましょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) 答えは次のとおりです。答え合わせをしてみましょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) 答えは次のとおりです。答え合わせをしてみましょう。 1. (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) 2. (1) (2) (3) (4) (5) (6)*ここから約分を忘れないこと (7) (8) (9) (10)
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==小数のしくみ== 答えは次のとおりです。答え合わせをしてみましょう。 (1) :<math>45</math> (2) :<math>8.6</math> (3) :<math>0.71</math> (4) :<math>306</math> (5) :<math>9.4</math> (6) :<math>9.02</math> (7) :<math>0.175</math> (8) :<math>0.087</math> (9) :<math>0.003</math> (10) :<math>5.9</math> ==小数のかけ算== 答えは次のとおりです。答え合わせをしてみましょう。 (1) :<math>0.8</math> (2) :<math>18</math> (3) :<math>49</math> (4) :<math>200</math> (5) :<math>81.9</math> (6) :<math>339.3</math> (7) :<math>36</math> (8) :<math>324</math> (9) :<math>7.14</math> (10) :<math>18.63</math> (11) :<math>3.42</math> (12) :<math>1.26</math> (13) :<math>15.3</math> (14) :<math>11.2</math> (15) :<math>5.1</math> (16) :<math>2.8</math> (17) :<math>0.27</math> (18) :<math>0.9</math> (19) :<math>4</math> (20) :<math>10</math> ==小数のわり算== 答えは次のとおりです。答え合わせをしてみましょう。 (1) :<math>5</math> (2) :<math>30</math> (3) :<math>50</math> (4) :<math>2</math> (5) :<math>8</math> (6) :<math>8</math> (7) :<math>80</math> (8) :<math>20</math> (9) :<math>0.8</math> (10) :<math>0.4</math> (11) :<math>0.75</math> (12) :<math>2.76</math> (13) :<math>3.2</math> (14) :<math>2.5</math> (15) :<math>1.2</math> (16) :<math>3</math> あまり <math>0.4</math> (17) :<math>2.1</math> あまり <math>0.07</math> (18) :<math>1.8</math> あまり <math>0.22</math> (19) :<math>2.5</math> (20) :<math>1.7</math> ==分数のたし算・ひき算== 答えは次のとおりです。答え合わせをしてみましょう。 1. (1) :<math> \frac{7}{5} \left(1\ \frac{2}{5} \right) </math> (2) :<math> \frac{6}{7} </math> (3) :<math> \frac{4}{8} </math> (4) :<math> \frac{11}{9} \left(1\ \frac{2}{9} \right) </math> (5) :<math>1</math> (6) :<math> \frac{3}{5} </math> (7) :<math> \frac{2}{7} </math> (8) :<math> \frac{5}{9} </math> (9) :<math> \frac{4}{6} </math> (10) :<math> \frac{5}{8} </math> 2. (1) :<math> \frac{3}{4} </math> (2) :<math> \frac{9}{10} </math> (3) :<math> \frac{16}{21} </math> (4) :<math> \frac{19}{12} \left(1\ \frac{7}{12} \right) </math> (5) :<math> \frac{11}{15} </math> (6)*ここから約分を忘れないこと :<math>2</math> (7) :<math> \frac{2}{3} </math> (8) :<math> \frac{2}{3} </math> (9) :<math> \frac{1}{6} </math> (10) :<math> \frac{2}{9} </math> [[カテゴリ:小学校算数演習|5年生こたえ]]
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Wikijunior:人間の体
Wikijunior:メインページ > Wikijunior:人間の体 発明と発見の世界 自然界 私たち人間の世界 テストの対策
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算数演習/小学校6年生
初等数学演習>算数演習 小学校6年生 次の計算をしてみましょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) 次の計算をしましょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) 次の計算をしましょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) 答え
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初等数学演習>算数演習 小学校6年生
<small>[[初等数学演習]]>算数演習 小学校6年生 </small> ---- ==分数のかけ算・わり算== 次の計算をしてみましょう。 (1) :<math> \frac{1}{5} \times 3 </math> (2) :<math> \frac{2}{3} \times 4 </math> (3) :<math> \frac{2}{7} \times 4 </math> (4) :<math> \frac{2}{9} \times 5 </math> (5) :<math> \frac{5}{6} \times 7 </math> (6) :<math> \frac{3}{8} \times 4 </math> (7) :<math> \frac{4}{9} \times 3 </math> (8) :<math> \frac{7}{6} \times 3 </math> (9) :<math> \frac{3}{8} \times 12 </math> (10) :<math> \frac{5}{7} \times 21 </math> (11) :<math> \frac{4}{5} \div 3 </math> (12) :<math> \frac{2}{5} \div 5 </math> (13) :<math> \frac{3}{4} \div 8 </math> (14) :<math> \frac{7}{8} \div 4 </math> (15) :<math> \frac{5}{6} \div 2 </math> (16) :<math> \frac{4}{5} \div 2 </math> (17) :<math> \frac{5}{6} \div 10 </math> (18) :<math> \frac{3}{2} \div 6 </math> (19) :<math> \frac{4}{3} \div 8 </math> (20) :<math> \frac{9}{4} \div 6 </math> ==分数のかけ算== 次の計算をしましょう。 (1) :<math> \frac{7}{8} \times \frac{3}{4} </math> (2) :<math> \frac{4}{5} \times \frac{2}{7} </math> (3) :<math> \frac{5}{6} \times \frac{5}{3} </math> (4) :<math> \frac{4}{9} \times \frac{4}{3} </math> (5) :<math> \frac{7}{4} \times \frac{3}{5} </math> (6) :<math> \frac{7}{9} \times \frac{5}{8} </math> (7) :<math> \frac{3}{5} \times \frac{1}{7} </math> (8) :<math> \frac{5}{8} \times \frac{5}{6} </math> (9) :<math> \frac{3}{7} \times \frac{2}{5} </math> (10) :<math> \frac{6}{7} \times \frac{1}{4} </math> (11) :<math> \frac{3}{14} \times \frac{7}{5} </math> (12) :<math> \frac{3}{8} \times \frac{7}{12} </math> (13) :<math> \frac{8}{9} \times \frac{3}{7} </math> (14) :<math> \frac{3}{2} \times \frac{4}{9} </math> (15) :<math> \frac{5}{12} \times \frac{9}{10} </math> (16) :<math> \frac{5}{9} \times \frac{3}{5} </math> (17) :<math> 5 \times \frac{3}{8} </math> (18) :<math> 3 \times \frac{2}{7} </math> (19) :<math> 12 \times \frac{10}{9} </math> (20) :<math> 10 \times \frac{4}{5} </math> ==分数のわり算== 次の計算をしましょう。 (1) :<math> \frac{5}{8} \div \frac{6}{7} </math> (2) :<math> \frac{3}{5} \div \frac{5}{6} </math> (3) :<math> \frac{8}{9} \div \frac{5}{4} </math> (4) :<math> \frac{1}{7} \div \frac{6}{5} </math> (5) :<math> \frac{5}{4} \div \frac{8}{7} </math> (6) :<math> \frac{3}{2} \div \frac{1}{3} </math> (7) :<math> \frac{2}{9} \div \frac{3}{8} </math> (8) :<math> \frac{6}{7} \div \frac{3}{5} </math> (9) :<math> \frac{9}{10} \div \frac{7}{5} </math> (10) :<math> \frac{2}{7} \div \frac{4}{9} </math> (11) :<math> \frac{12}{5} \div \frac{8}{15} </math> (12) :<math> \frac{3}{8} \div \frac{9}{14} </math> (13) :<math> \frac{2}{3} \div \frac{8}{9} </math> (14) :<math> 6 \div \frac{5}{7} </math> (15) :<math> 15 \div \frac{10}{7} </math> (16) :<math> 4 \div \frac{2}{9} </math> (17) :<math> \frac{2}{3} \times \frac{1}{6} \div \frac{7}{9} </math> (18) :<math> \frac{3}{4} \div \frac{6}{5} \times \frac{1}{5} </math> (19) :<math> \frac{16}{7} \div 9 \times \frac{3}{8} </math> (20) :<math> \frac{2}{9} \div \frac{4}{7} \div \frac{5}{6} </math> ---- [[/答え|答え]] [[Category:小学校算数演習|6年生]]
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Wikijunior:人間の体/目
目(め)は人やどうぶつの、ものを見るはたらきをします。また、目はカメラのつくりによくにていて、『水晶体(すいしょうたい)』というレンズの役目をするところで目のなかにはいってきた光をちょうせつします。また、そのちょうせつされた光は、目のおくにある『網膜(もうまく)』というフィルムの役目をするところで電気(でんき)にかえられて、『脳(のう)』というところまでとどけられます。
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目(め)は人やどうぶつの、ものを見るはたらきをします。また、目はカメラのつくりによくにていて、『水晶体(すいしょうたい)』というレンズの役目をするところで目のなかにはいってきた光をちょうせつします。また、そのちょうせつされた光は、目のおくにある『網膜(もうまく)』というフィルムの役目をするところで電気(でんき)にかえられて、『脳(のう)』というところまでとどけられます。
[[画像:Menschliches Auge.jpg|thumb|150px|人の目]] '''目(め)'''は人やどうぶつの、ものを見るはたらきをします。また、目はカメラのつくりによくにていて、『'''水晶体(すいしょうたい)'''』というレンズの役目をするところで目のなかにはいってきた光をちょうせつします。また、そのちょうせつされた光は、目のおくにある『'''網膜(もうまく)'''』というフィルムの役目をするところで電気(でんき)にかえられて、『'''脳(のう)'''』というところまでとどけられます。 [[en:Wikijunior:Human Body/Eyes]] [[Category:人間の体 (ウィキジュニア)|め]]
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7,468
小学校国語/ローマ字
ローマ字はあなたの町のかんばんなど、さまざまなばしょに使われています。それを読むときにローマ字を覚えておくと、とてもべんりです。 コンピュータで文字を入力するときも、ローマ字は使われています。 ローマ字を書くときに使う「アルファベット」の練習(れんしゅう)は、こちらのページでどうぞ。アルファベット ローマ字 Rômazi のばす音は、上に「^」がつく。 このように、名まえや 地名 の さいしょの 文字 は、大文字 で 書く。 「gakô」だと、「ガコー」に なってしまう。 「っ」のようにつまる音は、そのあとの文字を、2つ続ける。 nのつぎに、a,i,u,e,o,y がくるときは、nのあとに「'」や「-」をつける。 コンピュータのローマ字入力のときは、一部の文字の入力方法が 変わる。 を→wo ん→nn ぢ→di づ→du ぢゃ→dya ぢゅ→dyu ぢょ→dyo
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ローマ字はあなたの町のかんばんなど、さまざまなばしょに使われています。それを読むときにローマ字を覚えておくと、とてもべんりです。", "title": "ローマ字" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "コンピュータで文字を入力するときも、ローマ字は使われています。", "title": "ローマ字" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "ローマ字を書くときに使う「アルファベット」の練習(れんしゅう)は、こちらのページでどうぞ。アルファベット", "title": "ローマ字" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "ローマ字 Rômazi", "title": "ローマ字" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "のばす音は、上に「^」がつく。", "title": "ローマ字" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "このように、名まえや 地名 の さいしょの 文字 は、大文字 で 書く。", "title": "ローマ字" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "", "title": "ローマ字" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "「gakô」だと、「ガコー」に なってしまう。", "title": "ローマ字" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "「っ」のようにつまる音は、そのあとの文字を、2つ続ける。", "title": "ローマ字" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "nのつぎに、a,i,u,e,o,y がくるときは、nのあとに「'」や「-」をつける。", "title": "ローマ字" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "コンピュータのローマ字入力のときは、一部の文字の入力方法が 変わる。", "title": "ローマ字" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "を→wo ん→nn ぢ→di づ→du ぢゃ→dya ぢゅ→dyu ぢょ→dyo", "title": "ローマ字" } ]
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== ローマ字 == '''ローマ字'''はあなたの町のかんばんなど、さまざまなばしょに使われています。それを読むときにローマ字を覚えておくと、とてもべんりです。 コンピュータで文字を入力するときも、ローマ字は使われています。 {{コラム|ローマ字の種類|小学校で習うローマ字は「{{Ruby|訓令式|くんれいしき}}」と呼ばれるもので、あまり使われていません。実際に日常で看板などに見ることができるローマ字は中学校英語科で学習する「ヘボン式」です。両者の違いは母音を伸ばすとき「^(またはĀのように上に横棒)」がつくか否かといった違いや一部のスペルの違い (例:「ち」は訓令式だと「ti」だがヘボン式だと「chi」、ヘボン式で「ti」は「てぃ」)などです。しかし、その大部分は共通しているので、訓令式を学び、中学校でヘボン式と区別をつけることが必要です。}} ==== ローマ字の書き方 ==== ローマ字を書くときに使う「アルファベット」の練習(れんしゅう)は、こちらのページでどうぞ。[[アルファベット]] {| border="1" cellpadding="4" style="width:500px;" |- |&nbsp; !あ(A,a)!!い(I,i)!!う(U,u)!!え(E,e)!!お(O,o)!!colspan="3"| |- !あ |a あ||i い||u う||e え||o お||colspan="3"|&nbsp; |- !か(K,k) |ka か||ki き||ku く||ke け||ko こ||kya きゃ||kyu きゅ||kyo きょ |- !さ(S,s) |sa さ||si (shi) し||su す||se せ||so そ||sya しゃ||syu しゅ||syo しょ |- !た(T,t) |ta た||ti (chi) ち||tu (tsu) つ||te て||to と||tya ちゃ||tyu ちゅ||tyo ちょ |- !な(N,n) |na な||ni に||nu ぬ||ne ね||no の||nya にゃ||nyu にゅ||nyo にょ |- !は(H,h) |ha は||hi ひ||hu (fu) ふ||he へ||ho ほ||hya ひゃ||hyu ひゅ||hyo ひょ |- !ま(M,m) |ma ま||mi み||mu む||me め||mo も||mya みゃ||myu みゅ||myo みょ |- !や(Y,y) |ya や||(i)||yu ゆ||(e)||yo よ||colspan="3"|&nbsp; |- !ら(R,r) |ra ら||ri り||ru る||re れ||ro ろ||rya りゃ||ryu りゅ||ryo りょ |- !わ(W,w) |wa わ||(i)||&nbsp;||(e)||o を||colspan="3"|&nbsp; |- !ん |n ん |- !が(G,g) |ga が||gi ぎ||gu ぐ||ge げ||go ご||gya ぎゃ||gyu ぎゅ||gyo ぎょ |- !ざ(Z,z) |za ざ||zi (ji) じ||zu ず||ze ぜ||zo ぞ||zya (ja) じゃ||zyu (ju) じゅ||zyo (jo) じょ |- !だ(D,d) |da だ||zi (ji) ぢ||zu づ||de で||do ど||zya (ja) じゃ||zyu (ju) じゅ||zyo (jo) じょ |- !ば(B,b) |ba ば||bi び||bu ぶ||be べ||bo ぼ||bya びゃ||byu びゅ||byo びょ |- !ぱ(P,p) |pa ぱ||pi ぴ||pu ぷ||pe ぺ||po ぽ||pya ぴゃ||pyu ぴゅ||pyo ぴょ |} === ローマ字の{{Ruby|例|れい}} === ローマ字 Rômazi のばす音は、上に「^」がつく。 :おとうさん otôsan :おかあさん okâsan :おにいさん onîsan :おねえさん onêsan :おばさん obasan :おばあさん obâsan :{{ruby|青森県|あおもりけん}} Aomori-ken   (2つの ことば を つなぐ とき、「-」を つかう こと が ある。) :{{ruby|東京都|とうきょうと}} Tôkyô-to  :{{ruby|港区|みなとく}} Minato-ku :{{ruby|大宮区|おおみやく}} Oomiya-ku :3年2組   3-nen 2-kumi :{{ruby|日光|にっこう}} Nikkô :{{ruby|北海道|ほっかいどう}} Hokkaidô :{{ruby|九州|きゅうしゅう}} Kyûsyû :{{ruby|日本|にっぽん}} Nippon :{{ruby|富士山|ふじさん}} Fujisan :{{ruby|山田|やまだ}} たろう  Yamada Tarô または Tarô Yamada このように、名まえや {{ruby|地名|ちめい}} の さいしょの 文字 は、{{ruby|大文字|おおもじ}} で 書く。 :{{ruby|鳥|とり}} tori :{{ruby|馬|うま}} uma :{{ruby|犬|いぬ}} inu :ねこ neko :うし usi :ぶた buta :金魚(きんぎょ) kingyo :花(はな) hana :学校 gakkô 「gakô」だと、「ガコー」に なってしまう。 「っ」のようにつまる音は、そのあとの文字を、2つ続ける。 :{{Ruby|日記|にっき}} nikki :{{ruby|実験|じっけん}} jikken :{{ruby|事件|じけん}} jiken :{{ruby|切手|きって}} kitte :{{ruby|雑誌|ざっし}} zassi :ねっこ nekko ::nekoだと、「ねこ」に、なってしまう。 nのつぎに、a,i,u,e,o,y がくるときは、nのあとに「'」や「-」をつける。 :{{ruby|店員|てんいん}} ten'in ::「tenin」だと、「てにん」に なってしまう。 :{{ruby|本屋|ほんや}} hon'ya ::「honya」だと、「ほにゃ」に なってしまう。 コンピュータのローマ字入力のときは、一部の文字の入力{{Ruby|方法|ほうほう}}が 変わる。 を→wo  ん→nn   ぢ→di  づ→du   ぢゃ→dya  ぢゅ→dyu  ぢょ→dyo [[カテゴリ:小学校国語]]
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2022-11-25T13:09:05Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%AD%97
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高校受験古文
高等学校受験において古文は「国語」の問題に含まれる。古文の扱いについては都道府県や学校(私立や国立)ごとに異なる。例えば、東京都立高校の古文は現代文との融合問題として出題されるため、教科書レベルの単語や文法をおさえれば現代文との対応で判断できるため難しくはない。また、私立高校の中には古文を出題しない高校もある。しかし、他の公立高校や難関私立では一部の難解な語に注がつく程度で古文の読解をしなければならないものがある。どの教科にも共通して言えることだが、自分の志望する高校の国語ではどの程度の古文が出題されるかを過去問でチェックしておくべきである。 まず教科書に出てくる文章を正確に音読できることが大切である。古文に限らないが、読めないものを理解することはできない。その上で現代語などと比較して大まかに意味を理解していこう。その過程で現代とことなる意味の言葉(古語)や言い回しをチェックしていく。こうして古語の意味を覚え、古文特有のリズムを身につけるとよい。そして、古文特有の表現や価値観を知っておくとさらに理解しやすくなる。 まず表現について見てみよう。ただ「花」といった場合、奈良時代や平安時代始めの文章なら梅の花だが、それ以降は桜のことである。主語は省略することが多いので、行為や発言を誰が行ったのかをストーリーを元にとらえかえす必要がある。 価値観については以下のことをおさえておこう。まず、「をかし」「あはれなり」という美意識が重要視される。「をかし」とは「趣がある」ことに感動する心である。そして、「あはれなり」は「しみじみと(心の内からわきおこるような)感動」である。これらは自然現象や風景の面白さ・不思議さ・美しさ、他の人の気づかいや人情に対する感心や機転・機知への賞賛などに使われる言葉である。このことから「風流であること」「気配り」「とっさの知恵」が大切にされていたことを知ると格段に文章を理解しやすくなる。 もう一つは無常観である。仏教が伝来してから私たちの祖先はこの考え方を取り入れてきた。その中でも特に広く共有されたものが、世の中は全て移り変わるという価値観である。これは平家物語の冒頭で示される「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」に代表される。こうした世界の変化を筆者や作者がどのように捉えているのかを考えてみるのも大切である。また、神や仏に対する信仰心は今とは比べ物にならないほど強いことも念頭に置こう。 最後に現代の笑い話はシャレや話の切り返しのうまさなどに注目すること、教訓話はどのようなことをしたからこうなったのかを理解しながら筆者の考えを見つけることができるようにしよう。 中学校では古典文法をあまり習わないので基本的なことをおさえておけばよい。特に以下の点には気をつけよう。 以下の古語は現代語と意味がことなる上、入試にも出やすい。まずはこれから覚えておこう。 傾向としては随筆や説話が多い。 難解なものが多いためあまり出題されない。ただし、和歌の問題として『万葉集』から出題されることがある。
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高等学校受験において古文は「国語」の問題に含まれる。古文の扱いについては都道府県や学校(私立や国立)ごとに異なる。例えば、東京都立高校の古文は現代文との融合問題として出題されるため、教科書レベルの単語や文法をおさえれば現代文との対応で判断できるため難しくはない。また、私立高校の中には古文を出題しない高校もある。しかし、他の公立高校や難関私立では一部の難解な語に注がつく程度で古文の読解をしなければならないものがある。どの教科にも共通して言えることだが、自分の志望する高校の国語ではどの程度の古文が出題されるかを過去問でチェックしておくべきである。
高等学校受験において古文は「国語」の問題に含まれる。古文の扱いについては都道府県や学校(私立や国立)ごとに異なる。例えば、東京都立高校の古文は現代文との融合問題として出題されるため、教科書レベルの単語や文法をおさえれば現代文との対応で判断できるため難しくはない。また、私立高校の中には古文を出題しない高校もある。しかし、他の公立高校や難関私立では一部の難解な語に注がつく程度で古文の読解をしなければならないものがある。どの教科にも共通して言えることだが、自分の志望する高校の国語ではどの程度の古文が出題されるかを過去問でチェックしておくべきである。 ==古文の学び方== まず教科書に出てくる文章を正確に音読できることが大切である。古文に限らないが、読めないものを理解することはできない。その上で現代語などと比較して大まかに意味を理解していこう。その過程で現代とことなる意味の言葉(古語)や言い回しをチェックしていく。こうして古語の意味を覚え、古文特有のリズムを身につけるとよい。そして、古文特有の表現や価値観を知っておくとさらに理解しやすくなる。 まず表現について見てみよう。ただ「花」といった場合、奈良時代や平安時代始めの文章なら梅の花だが、それ以降は桜のことである。主語は省略することが多いので、行為や発言を誰が行ったのかをストーリーを元にとらえかえす必要がある。 価値観については以下のことをおさえておこう。まず、「をかし」「あはれなり」という美意識が重要視される。「をかし」とは「趣がある」ことに感動する心である。そして、「あはれなり」は「しみじみと(心の内からわきおこるような)感動」である。これらは自然現象や風景の面白さ・不思議さ・美しさ、他の人の気づかいや人情に対する感心や機転・機知への賞賛などに使われる言葉である。このことから「風流であること」「気配り」「とっさの知恵」が大切にされていたことを知ると格段に文章を理解しやすくなる。 もう一つは無常観である。仏教が伝来してから私たちの祖先はこの考え方を取り入れてきた。その中でも特に広く共有されたものが、世の中は全て移り変わるという価値観である。これは[[平家物語]]の冒頭で示される「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」に代表される。こうした世界の変化を筆者や作者がどのように捉えているのかを考えてみるのも大切である。また、神や仏に対する信仰心は今とは比べ物にならないほど強いことも念頭に置こう。 最後に現代の笑い話はシャレや話の切り返しのうまさなどに注目すること、教訓話はどのようなことをしたからこうなったのかを理解しながら筆者の考えを見つけることができるようにしよう。 ==古典文法== 中学校では古典文法をあまり習わないので基本的なことをおさえておけばよい。特に以下の点には気をつけよう。 *かなづかい :単語のはじめ以外の「はひふへほ」は「わいうえお」と読む。「む」は「ん」と読むものがある。現在使われていない「ゐ」は「い」、「ゑ」は「え」と読む。「くわ」「ぐわ」は「か」「が」と読む。もっとも気をつけなければならないのはローマ字のつづりが「au」の言葉は「ō」と読み、「iu」なら「yū」、つづりが「eu」なら「yō」となる。例えば「買ふ」は「かうk'''au'''」なので「こーk'''ō'''」、「ひさしうhisas'''iu'''」は「ひさしゅーhisas'''yū'''」、「せうと(兄)s'''eu'''to」は「しょーとs'''yō'''to」と読む。 *'''係り結び'''(かかりむすび)の法則 :文中に「'''ぞ'''」「'''なむ'''」「'''や'''」「'''か'''」ある場合、文末は'''連体形'''(れんたいけい)になる。文末は終止形にはならない。例えば普通の文なら「花見'''す'''」と終止形だが、「ぞ」などが入ると「花見'''ぞする'''」というふうに連体形になる。 :また、「'''こそ'''」があると現代の仮定形と同じ形の'''已然形'''(いぜんけい)になり、「花見'''こそすれ'''」となる。 ::'''ぞ'''・'''なむ'''・'''や'''・'''か''' → 連体形 ::'''こそ''' → 已然形 :係り結びがある場合、意味にも気をつけよう。「ぞ」「なむ」「こそ」は'''強意'''という意味があり、「や」「か」には'''疑問・反語'''という意味がある。強意は無理に訳さなくともよいが、疑問・反語はちゃんと訳さなければならない。疑問は「何々だろうか」でよいが、反語は「何々だろうか。いや何々ではない」という意味で言いたいことは「いや何々ではない」の方にある。とはいえ、「いや何々ではない」の部分はカッコに入れることが多いので、迷ったら「~だろうか」と訳すのが無難だ。 *現代と異なる意味の言葉 *一部の動詞・助動詞・助詞 ==重要古語== 以下の古語は現代語と意味がことなる上、入試にも出やすい。まずはこれから覚えておこう。 #あさまし:意外だ・あきれる・興ざめだ #あ{{ruby|は|ワ}}れ:しみじみとした情緒がある #あやし:不思議だ・異常だ・身分が低い #ありがたし:めったにない #いと:とても #いみじ:ひどい・はなはだしい・すごい #うつくし:かわいい・愛らしい #おぼゆ:思われる #かなし:いとしい・かわいい #つぎ{{ruby|づ|ズ}}きし:につかわしい #つとめて:早朝・翌朝 #なかなか:かえって #{{ruby|まうづ|モウズ}}:参る・参上する・参詣する #めでたし:すばらしい・けっこうだ #やがて:そのまま・その場ですぐに・すなわち #ゆかし:心が引かれる・見たい・知りたい #{{ruby|を|オ}}かし:趣がある・風情がある・興味が引かれる ==主要な作品== 傾向としては随筆や説話が多い。 ===上代=== 難解なものが多いためあまり出題されない。ただし、和歌の問題として『万葉集』から出題されることがある。 ===平安時代=== *清少納言『枕草子』 :[[高等学校国語総合/枕草子]](・'''雪のいと高う降りたるを''') *『今昔物語集』(・観音様のご利益) *[[高等学校国語総合/土佐日記]](・門出 ・'''忘れ貝''' わすれがい ・帰京) ===鎌倉時代~安土桃山時代=== *『宇治拾遺物語』(うじしゅういものがたり) :[[高等学校国語総合/宇治拾遺物語]](・'''児のそら寝''' ちごのそらね ・絵仏師良秀) *『平家物語』 :[[高等学校国語総合/平家物語]](・'''木曾の最期''' きそのさいご  ・富士川 ・祇園精舎(参考)) :[[高等学校古典B/平家物語]](・先帝入水 ・'''忠度の都落ち''' ただのりのみやこおち ・能登殿の最期 ) *『沙石集』(しゃせきしゅう) *鴨長明(かものちょうめい)『'''方丈記'''』(ほうじょうき)、『発心集』(ほっしんしゅう) :[[高等学校古典B/方丈記]](・'''ゆく河の流れ''' ゆくかわのながれ ・養和の飢饉 ・日野山の閑居 ) *兼好法師『徒然草』 :[[高等学校国語総合/徒然草]](・亀山殿の御池に ・丹波に出雲といふ所あり ・'''奥山に猫またといふもの''' ・'''花は盛りに'''、) *御伽草子('''おとぎぞうし''')  ※ 浦島太郎や一寸法師などの作品集 ===江戸時代=== *'''本居宣長'''(もとおり のりなが) 『うひ山ぶみ』『'''玉勝間'''』 (たまかつま) :[[高等学校古典B/玉勝間]](・'''師の説になづまざること''' ・'''兼好法師が詞のあげつらひ''' ) *[[高等学校国語総合/奥の細道]](・'''立石寺''' りゅうしゃくじ ・旅立ち ・平泉) *松平定信『花月草紙』 === その他 === *[[高等学校古典B/大鏡]](おおかがみ) (・三船の才 ・道長と伊周の競射 ・花山院の出家 ・道真の左遷 ・'''肝だめし''' ・雲林院の菩提講(※序文)  ) *[[高等学校国語総合/伊勢物語]](いせものがたり)(・芥川 ・'''東下り''' ・筒井筒 ・あづさ弓 ・さらぬ別れ) *[[高等学校古典B/堤中納言物語]](・虫めづる姫君 )むしめづるひめぎみ *伊曽保物語(いそほ ものがたり)  ※ イソップ童話の江戸時代初期ごろの和訳 {{stub}}
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2018-12-27T05:47:12Z
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7,485
Wikijunior:人間の体/鼻
鼻(はな)は息をしたりにおいをかいだりする体のいちぶです。 においは鼻の天井ぶぶんで感じます。なぜなら、そこにはにおいを感じる神経(しんけい)があつまっているからです。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "鼻(はな)は息をしたりにおいをかいだりする体のいちぶです。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "においは鼻の天井ぶぶんで感じます。なぜなら、そこにはにおいを感じる神経(しんけい)があつまっているからです。", "title": "におい" } ]
鼻(はな)は息をしたりにおいをかいだりする体のいちぶです。
[[画像:Neus1.jpg|thumb|150px|人の鼻]] '''鼻(はな)'''は息をしたりにおいをかいだりする体のいちぶです。 == におい == においは鼻の天井ぶぶんで感じます。なぜなら、そこには'''におい'''を感じる'''神経'''(しんけい)があつまっているからです。 [[Category:人間の体 (ウィキジュニア)|はな]]
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2015-08-30T02:00:24Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Wikijunior:%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AE%E4%BD%93/%E9%BC%BB
7,489
Wikijunior:人間の体/耳
耳(みみ)は音を聞くはたらきをするところで、骨(ほね)があります。 耳は大きくわけて外耳(がいじ)、中耳(ちゅうじ)、内耳(ないじ)の3つからできています。外からはいってきた音は鼓膜(こまく)を震わせて音をかんじとります。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "耳(みみ)は音を聞くはたらきをするところで、骨(ほね)があります。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "耳は大きくわけて外耳(がいじ)、中耳(ちゅうじ)、内耳(ないじ)の3つからできています。外からはいってきた音は鼓膜(こまく)を震わせて音をかんじとります。", "title": "だんめん" } ]
耳(みみ)は音を聞くはたらきをするところで、骨(ほね)があります。
[[画像:Earcov.JPG|thumb|150px|人の耳]] '''耳(みみ)'''は音を聞くはたらきをするところで、骨(ほね)があります。 == だんめん == 耳は大きくわけて外耳(がいじ)、中耳(ちゅうじ)、内耳(ないじ)の3つからできています。外からはいってきた音は鼓膜(こまく)を震わせて音をかんじとります。 [[Category:人間の体 (ウィキジュニア)|みみ]]
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2017-02-06T08:01:12Z
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https://ja.wikibooks.org/wiki/Wikijunior:%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AE%E4%BD%93/%E8%80%B3
7,534
会社法第744条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転 (株式会社の組織変更計画)
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転 (コンメンタール会社法)|第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転]] ==条文== (株式会社の組織変更計画) ;第744条 # 株式会社が組織変更をする場合には、当該株式会社は、組織変更計画において、次に掲げる事項を定めなければならない。 #:一 組織変更後の持分会社(以下[[第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転 (コンメンタール会社法)|この編]]において「組織変更後持分会社」という。)が合名会社、合資会社又は合同会社のいずれであるかの別 #:二 組織変更後持分会社の目的、商号及び本店の所在地 #:三 組織変更後持分会社の社員についての次に掲げる事項 #::イ 当該社員の氏名又は名称及び住所 #::ロ 当該社員が無限責任社員又は有限責任社員のいずれであるかの別 #::ハ 当該社員の出資の価額 #:四 前二号に掲げるもののほか、組織変更後持分会社の定款で定める事項 #:五 組織変更後持分会社が組織変更に際して組織変更をする株式会社の株主に対してその株式に代わる金銭等(組織変更後持分会社の持分を除く。以下この号及び次号において同じ。)を交付するときは、当該金銭等についての次に掲げる事項 #::イ 当該金銭等が組織変更後持分会社の社債であるときは、当該社債の種類([[会社法第107条|第107条]]第2項第二号ロに規定する社債の種類をいう。以下この編において同じ。)及び種類ごとの各社債の金額の合計額又はその算定方法 #::ロ 当該金銭等が組織変更後持分会社の社債以外の財産であるときは、当該財産の内容及び数若しくは額又はこれらの算定方法 #:六 前号に規定する場合には、組織変更をする株式会社の株主(組織変更をする株式会社を除く。)に対する同号の金銭等の割当てに関する事項 #:七 組織変更をする株式会社が新株予約権を発行しているときは、組織変更後持分会社が組織変更に際して当該新株予約権の新株予約権者に対して交付する当該新株予約権に代わる金銭の額又はその算定方法 #:八 前号に規定する場合には、組織変更をする株式会社の新株予約権の新株予約権者に対する同号の金銭の割当てに関する事項 #:九 組織変更がその効力を生ずる日(以下この章において「効力発生日」という。) # 組織変更後持分会社が合名会社であるときは、前項第三号ロに掲げる事項として、その社員の全部を無限責任社員とする旨を定めなければならない。 # 組織変更後持分会社が合資会社であるときは、第1項第三号ロに掲げる事項として、その社員の一部を無限責任社員とし、その他の社員を有限責任社員とする旨を定めなければならない。 # 組織変更後持分会社が合同会社であるときは、第1項第三号ロに掲げる事項として、その社員の全部を有限責任社員とする旨を定めなければならない。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転 (コンメンタール会社法)|第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転]]<br> [[第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転 (コンメンタール会社法)#1|第1章 組織変更]]<br> [[第5編 組織変更、合併、会社分割、株式交換及び株式移転 (コンメンタール会社法)#5-2|第2節 株式会社の組織変更]] |[[会社法第743条]]<br>(剰余金の配当等に関する特則) |[[会社法第745条]]<br>(株式会社の組織変更の効力の発生等) }} {{stub}} [[category:会社法|744]]
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戦術学入門
戦術(Tactics)とは戦闘において部隊などを効果的に運用する技術・科学である。軍事学において戦術学は戦闘を認識し、解釈し、そして判断するために必要な理論的枠組みを備え、また戦闘において勝利を獲得するために戦力を配置し、戦闘力を最大化し、戦闘行動を指揮する上で不可欠な実践的役割を担っている。ただし戦術は戦略の下位において実践される領域として区別されている。つまり戦略とは作戦部隊を有利な条件で戦闘が実施できるように全体的な視点から部隊を指導する技術・科学であり、戦術はその戦略に沿って戦闘で勝利する技術・科学である。したがって、戦術学の固有の問題とは戦争の指導とは別個に、戦闘において戦力を活用することにある。 戦闘において部隊を戦術的に運用することの意義は過去の戦史で示されている。ナポレオン戦争においてアウステルリッツ会戦を概観すると、戦力で劣勢なナポレオンが敵の攻撃に対して防御戦闘と遅滞行動を組み合わせたことが勝利をもたらしたことが分かる。戦術学において戦力の優劣は必ずしも戦闘の勝敗に直結するわけではない。戦力だけではなく、任務、地形、敵情などから戦闘状況に適した戦術を選択することが不可欠である。例えば戦術学では学習者を部隊指揮官と想定して次のような事柄を問題とする。「与えられた任務をどのように理解するのか」、「どの地域が戦闘において緊要であるのか」、「敵は次にどのような戦闘行動に出るのか」、「現状で我が方の戦力をどのように配置するべきか」、「敵をどのような要領で攻撃するべきか」、「圧倒的劣勢において退却と防御のどちらを選択するべきか」、「歩兵部隊と戦車部隊の連携はどのように指導するのか」、「自分の作戦計画をどの部下に何をどのように伝えるべきか」これらの問題は全て戦術学の重大な問題であり、理論的に導き出すことが求められる。 戦術学はいくつかの部門に細分化することができる。まず理論的に単純化された基礎的問題を扱う初等戦術とより現実的かつ複雑な戦況に対処する応用的問題を扱う高等戦術の二つがある。また単一兵科の小部隊を指揮する小戦術から複合兵科の大部隊を指揮する大戦術に分けることもありうる。さらには戦闘空間の特性の相違から陸上戦力を運用する戦術、海上戦力を運用する戦術、航空戦力を運用する戦術などに分類することも可能である。事前の準備の程度から計画戦術と応急戦術の研究に分けることもなされる。これらの細分化に踏み込むことは『戦術学入門』である本項目では重要視しない。以下では戦術学の基礎的な理論について概説することに力点を置いた上で、次のような章立てで進んでいく。まず戦術の原理、攻勢作戦、防勢作戦の三つに内容を大別して説明していく。これらの概説を通じて本項目では学習者の戦術学の基礎的な理解に貢献することを狙っている。 戦術とは戦闘に戦力を適用することである。その具体的な適用の方法は実践的な訓練や経験によってのみ獲得される技術的側面を含んでいるものの、体系的な教育や思考によって習得される科学的側面も備えている。したがって、戦術問題は原則としていくつかの原則と戦術学の概念に基づけば論理的思考によって解答を導き出すことが可能である。ここでは戦術学の原理、基本概念、そして戦術的思考のモデルについて概説する。 あらゆる戦闘に勝利するために一般的に適用することが可能な戦術の原理とはどのようなものであるのか。例えばそれは「我の戦力の主力を以って、敵の個々の戦力と戦闘するように機動すること」のように要約された、いくつかの戦いの原理(Principles of war)から明らかにすることができる。これは戦闘を計画または指導する際に常に準拠するべき原則であり、次のような諸原則が知られている。 行動の目的を明確にする目標の原則、指揮系統を統一する統一の原則、先制して状況の支配権を獲得する主導の原則、敵の弱点に対して味方の戦力を集中する集中の原則、敵の意外性を突いて戦う奇襲の原則、移動によって我の優位な位置関係を維持する機動の原則、無駄な戦力を有効活用する経済の原則、目的や行動方針が大胆かつ単純である簡明の原則、敵の奇襲を防ぐために注意する警戒の原則、以上が各原則の要旨である。 戦術研究においてこれら諸原則の重要性が実証されている。ここでは一例としてサラミスの海戦を取り上げながら、諸原則の意義を確認する。紀元前486年9月20日にテミストクレスが指揮するギリシア軍とクルセルクスが指揮するペルシア軍による、ギリシア半島のサラミス島沖でサラミスの海戦が発生した。劣勢な戦力しか持たないテミストクレスはサラミス島を防衛するために防勢サラミス島沖の狭隘な海峡という地理的環境を活用することを考案した。つまり、ペルシア軍の大規模な戦力を狭隘な海峡に誘致することでペルシア軍を脆弱な状態に追い込み、風浪の状況が時間の経過でギリシア軍に有利に変化するのに乗じて、攻撃に転換する戦術を実践したのである。結果としてペルシア軍は地形や海象に起因する隊列の混乱、そしてギリシア軍の反転攻勢の中央突破に対処することができず、敗北することとなった。サラミス島を防衛するという目標の明確化、部隊の意思疎通の統一化、主導権の計画的な回復、戦力の一点集中、奇襲的な反撃、敵を分断する機動的な攻撃、戦機が到来するまでの戦力の温存、作戦方針の簡潔さ、そして敵の行動に対する警戒、このような適切な原則の適用によってテミストクレスは勝利を確実なものとすることができたと戦術的には考えられる。 戦術の基礎概念の最も初歩的な範疇は戦力が発揮する戦闘の機能、戦力が備えている戦闘力、戦力の展開に関連する戦闘陣の三つに大別に分けることができる。 戦闘とは戦争における本来的な軍事行動であり、我に対抗して行動する敵を撃滅することを目的とした闘争の状態である。そのため戦闘において彼我の戦力はそれぞれの戦闘力を最大限に敵に対して発揮できるよう行動する。しかし、敵を撃滅するという一般的な戦闘の目的は個々の状況に応じて敵の部分的な撃退や一地点の占領として解釈される場合もある。そのため戦闘の勝敗は理論的には彼我の損害比で表現されるが、彼我の戦闘部隊の任務が達成されたかどうかによっても表現される。この戦闘を遂行するための戦力の機能は五つの項目に整理することができる。 偵察や警戒によって敵情を明らかにする発見の機能、接敵機動と接触を維持することによって敵の行動の自由を制限する拘束の機能、砲兵火力などによって敵の組織的行動を妨げる制圧もしくは攪乱の機能、戦場において敵の弱点を圧迫するように戦力を選択的に再配置する機動の機能、そして敵に対して決定的な攻撃を加える打撃もしくは占領の機能、以上の五つである。これら機能を発揮するための戦力の能力を戦闘力と言う。 戦闘力(Capacity of battle)とは各部隊が戦闘を遂行する能力を指す概念である。戦闘力の優劣によって戦闘を実施する部隊の戦果の原因が説明され、また戦果の予測も左右される。戦闘力を具体的にどのような要素から判断するのかについては古典的な分析として、まず物的な局面に注目するものがある。 兵員と装備の物量が大きければ大きいほど戦闘力は向上するものであり、例えば100名の兵員から組織される部隊は50名から組織される部隊に対して2倍の戦闘力を有しているとする分析である。 このような基本的モデルとしてランチェスターの数式モデルなどが提案されており、兵棋演習の戦果や損害の計算法のひとつとして採用されている。 「ランチェスターの法則」の数式モデルは、幾つかの種類があるが、そのうち有名なモデルの内容は、下記の2つの式の連立微分方位定式として表される。 という連立方程式である。 なお、自軍の兵数がx、敵軍の兵数がy、αとβは武器の性能を表す定数である。また、αとβは計算上の都合により定数係数であるとしてモデルを立てる(そう仮定しないと、解析的に手計算で式を解けない。または、もし変数係数だと人間による式計算では解析が著しく困難になるので、非入門的であり、非実用的になる)。 このように微分方程式で表現されるので、大学の微分方程式などの教科書でも紹介されることもある。高校参考書『モノグラフ』の『微分方程式』に書いてある計算問題も、この式の場合である。 式を見れば、たしかに兵員が多いほど、相手軍の損傷が大きくなるような立式になっている事が分かるであろう。 上式を式変形で解いて解析解を得るのは数学的には可能である事が知られているが、しかし解析解から実用的な結果を得るための計算に手間が掛かるので、本wikiではまず、解析をしないで、類似の簡易モデルを考えよう(解析例は後の章で後述する)。 その類似の簡易モデルは、現代ではゲームのRPG(ドラゴンクエストやファイナルファンタジーのようなジャンル)における戦闘のダメージ計算に例えればよい。 たとえばドラクエ3のようなパーティ戦闘システムのあるゲームの場合、パーティの人数が増えると、単に敵の攻撃に人数分だけ耐えられるようになるだけでなく、さらに1ターンあたりに敵に与えるダメージ量も増える。よって、より短時間でスライムの集団などを倒せるので、1戦あたりの戦闘が早く終わり、戦闘終了までに自パーティの受けるダメージ被害も少なくなる。 たとえば、ドラクエ3に例えよう。 勇者の1人旅と、勇者・武闘家・武闘家・武闘家の4人パーティを比較しよう。 プレイヤーキャラが草原フィールド上を歩いていたら、ガイコツが1体出現したとする。(計算の単純化のため、戦闘で出現するモンスターは毎回、必ずガイコツ1体だけだとする。なお、実際のドラクエ3には「ガイコツ」は出現しない。) 計算の単純化のため、ガイコツはHPが10だとしよう。計算の単純化のため、勇者も武闘家も、攻撃力は同じで1人あたり2だとする。よって、1回の攻撃でダメージ2を敵に与えるとしよう。 また、勇者と武闘家のHPは両方とも10だとしよう。計算の単純化のため、つねに勇者たちの攻撃が先手で、敵の攻撃は後攻だとしよう。 ガイコツの攻撃を受けたら、必ず勇者または武闘家の1人がダメージ1を受けるとしよう。 勇者1人旅の場合、ガイコツ1体を倒すのに合計5ターン要する。なので、勇者は戦闘終了までに4ダメージを受ける。(最後の5ターン目はガイコツからの攻撃を受けないので、合計4ダメージになる。) 一方、勇・武・武・武の4人パーティなら、1ターンあたり8ダメージ(=2×4)なので、2ターンでガイコツ1体を倒せる。なので、一戦あたりの被害ダメージは合計1ダメージである(2ターン目はダメージを受けない)。 さて、勇・武・武・武の4人パーティは、HPの合計値が40である(40=4×10)。一方、勇者1人旅は、HPの合計値が10である。 なので、単純計算で勇・武・武・武の4人パーティなら、ガイコツ1体を倒すことを 40÷2=20で、20回可能である。(実際には、最後のほうで勇者か武闘家の誰かがHPゼロになって戦闘不能になるので、こなせる戦闘回数は20よりかは減る。) 一方、勇者1人旅では、計算 10÷4=2あまり2 により、たったの2~3回しか、ガイコツを倒せない。 仮に2~3をパーティ人数分で4倍しても、8~12回にしかならず、到底20回には及ばない。 なお、2~3を7倍すると、14~21になり、ようやく20に到達する。 つまり、パーティを4倍する事により、4倍の効果どころか少なくとも7倍の効果が現れている。 4と7を対数関数で計算すれば、 なので、約1.4乗で人数の効果が指数的に効いてきたことになる。 このようにランチェスターの法則により、人数の効果は、けっして1次関数的な1乗の比例ではなく、1次関数を超えた乗数の効果が出てくる。 まさに、上述のドラクエ的なシミュレーション例が、ランチェスターの法則そのものである。 毎回対数計算をするのは面倒なので、やや不正確だが簡易的に「1.5乗で効いてくる」と近似すれば計算しやすいだろう。なお、平方根が0.5乗である。 つまり、ある代数値 aについて、 である。 もちろん上記のドラクエ3例はあくまでゲームの話であり、実際の戦争には、けっして、そのまま単純に適用してはならない。 だが、軍事は置いておくとして「ランチェスターの法則」の数理的な性質だけを調べるための例としては、上記のドラクエ例でも正しい。 もちろん、実際の戦闘や戦争は、そもそも数理モデルだけでは決して済まない。現実の戦争は、そんなに単純ではない。上記のランチェスターの法則は、あくまで参考程度のものである。 しかし、そもそも社会科学におけるモデルとは、そのように参考程度のものに過ぎない。これは軍事学に限らず、経済学などにおける数式でも同様である。 さて、ランチェスターの法則から導ける結果として、もし兵員数が2倍になると、その効果は、けっして単に敵の2連戦に耐えられるような長期戦の対応だけでなく、さらに攻撃力アップによる、次に述べる副次的な別の効果がある。 具体的には、兵員が増えれば仮定により戦闘力(ゲームで言う「攻撃力」)もアップするので、いままで倒せなかった強い敵国の軍が倒せるようになる可能性が増える。また、攻撃力がアップすることにより、敵軍の殲滅(ゲームに例えるなら戦闘中の敵全員のHPを0にする事)に要する時間が減少するので、殲滅までに受けた自軍の損耗も減らせる。つまり自軍の被害は、戦闘終了までに受けた時間に応じて、比例的に増加する事がランチェスターの法則から導かれる(なお、ドラクエなどのRPGゲームでも同様の現象がある事が知られている)。 ともかく、兵員数の増加には、上述のように副次的な効果がある。 このため、よく言われる事として、兵員数の2倍への倍増は、その効果はけっして2倍ではなく、上述の副次効果により乗数的に効果が出るので、たとえば4倍~8倍くらいの効果になる場合もある(実際にどの程度の効果が出るかは、モデルの係数などによって変わる)。 こういった数学的な事が、近代ヨーロッパでは既に言われていたので、なので現実の世界史の戦争での用兵もそれに従い、その結果、なるべく兵力は分散させずに、兵力を拠点や作戦目標などに集中させる戦術が実際に好まれ、多くの戦場で採用された。 近代世界史におけるシベリア鉄道など鉄道による兵員輸送や軍需物資輸送などによって軍事力が向上するという理屈も、なぜ向上するのかという理由を根本的に考えれば、ランチェスターの法則のような考え方が前提になっているだろう。 では、実際にランチェスターの法則を微分積分的に解析してみよう。 なお、自軍の兵数がx、敵軍の兵数がy、αとβは武器の性能を表す定数である。また、αとβは定数係数である。 数学的な注意として、まず、x、yはともに「関数」であり、「変数」は t (ティー)の1つだけである。xとyは、変数にtをもつ(「変数」ではなく)「関数」である。 では、実際に式を解こう。まず、式(1)をもう一回、微分すると、 になる。2項目の dy/dt に式(2)を代入すれば、 となり、式中からyが消えて上式はxとtだけの式になる。 この事から、xは関数であり、xの変数はtだけである事が分かる。(実は数学的には証明をややインチキしており、そもそも、こういう仮定が無いと、常微分を出来ない。変数が2個以上の場合は「偏微分」という別の演算が必要になる。) 同様に式(2)についても、同様の演算操作により、式(2)を変形して関数yと変数tだけの式に置き換える事が出来る。 さて、 の右辺を移項して、 となる。 これは左辺の微分作用素を因数分解すると、 と書ける。 微分作用素を として作用素Dを定義すれば、式(3-1)を変形して、 と書ける。 ここで、中学校で習った因数分解の公式により であるので、この公式を式(3-4)に適用すれば、 のように式変形できる。 この事から、この方程式の解(一般解)は、 の解(特殊解の一つ)と、 の解(特殊解)を組み合わせたものになる事が分かる(本来なら証明が必要だろうが、省略する。興味があれば、大学2年の応用解析学の本を読め)。 (3-7)の解は、指数関数 となる。(ただしC0は積分定数とする。) なお、eは自然対数の底(てい)である。高校3年の数学3で習うので、もし知らなければ教科書を買って調べよ。 指数関数 e は見やすくするために、大学入学以降では exp(t) と書く場合もあり、その場合、上式は と書かれる。 同様に式(3-6)も解けて となる。 この2つを足したモノが一般解なので、 が一般解である。 しかし、読者には、これだけだと、なぜこれによって、兵数が倍増すると攻撃力が倍増するか等の諸性質や、そもそも解が増加するのか減少するのかさえも、分からない。 だが、微分方程式の初期値として、ある時点での兵数と、数時間後の(減少した)兵数を代入する事をして積分定数C0およびC1を決定してから、数値計算を行うと、ここから、「兵数が倍増した場合の勝率の指数的な増加」など前の節で述べたような性質が数値計算的にかつ経験的に導かれる場合が多い(初期値による)。 答えの式(4-1)だけを見ると、あたかも値が増加しそうに錯覚するが(指数関数の部分はマイナスにならないので)、しかし係数C0やC1の符号はプラスとは限らず、マイナスの数である場合もあるので、解全体としては値が減少してくのである。 このように、連立微分方程式は、解を解いただけでは、その性質が分かりづらい場合が多く、そのため、パソコンなどで数値計算によってグラフなどを書いて、その性質を予想する事が、研究では必要である。(そして、その予想を参考に、その予想を証明するのが数学者の仕事である。なお、さすがにランチェスターの式の性質はすでに数学者によって研究済みである。) なお、もしプログラミングが出来なくても、代替の方法として手間は掛かるが、表計算ソフトのエクセルで、実際に数値計算をしてグラフを何パターンか書いてみてシミュレーションする方法もある。 ともかく、このような連立微分方程式を、数値計算などでシミュレーションして性質を研究していく分野は、数学的には「力学系」といわれる分野である。物理の「力学」の分野でこういう計算例が多かったので、そういう名前がついているが、物理学の知識が無くても計算できる分野である。 軍事学に限らず、生物学の分野にも「力学系」の式はある。生物学で、動物などの個体数などをシミュレーションするのに連立微分方程式で「ロトカ=ヴォルテラの方程式」というのものが使われる場合があり、このロトカ=ヴォルトラ方程式とその派生も、「力学系」の分野のひとつとして有名である。(高校の生物でも、式計算はしないが、高校3年の生物2における生態分野で、類似の理論を習う。) なお、上記の一般解は、双曲線関数 sinh および cosh というものを使っても置き換える事が出来る。これは日本では大学の理科系の学部の1年で習う。 三角関数のsinやcosとは、双曲線関数は異なるので、混同しないように注意のこと。 またなお、微分積分に限らず、軍事学や経営学などの分野に数学や統計学などを応用する分野の事を「オペレーションズ・リサーチ」(略称は「OR」(オー・アール))という。第二次世界大戦中にアメリカ軍がこういった数理的な研究手法を始めた。統計学や確率論、線形計画法などがよく、オペレーションズ・リサーチの手法として用いられる。 一方、「力学系」と言った場合、「力学系」は微分方程式(または差分方程式)で立てられたモデルの分析のことを言うので、「オペレーションズ・リサーチ」とはニュアンスがやや異なる。 軍事学の数理モデルに限らず、経済学などを含む何らかの社会科学の数理モデルを現実の問題に適用する場合には、注意しなければならない事として、そのモデルが、これから適応しようとしている事例の性質を果たして本当によく反映できているか、自己批判的かつ内省的に注意深く観察しながら、限定的に適用しなければならない。このように、観察しながら注意深く限定的にデモル適用をすることを、俗に社会科学などの分野では「吟味」(ぎんみ)という。数理モデルの実用の際には、吟味が必要である。 しかし残念ながら、社会科学やその応用では、しばしば吟味は省略されることが、実業界やマスメディアなどで まかり通っている場合が往々にある。 たとえば2001年~2005年ころのアメリカ金融界は金融工学のブラック・ジョ-ルズ方程式に基づく仕組みなどを喧伝していたが、しかし米国金融がモデルの吟味を怠ったせいで杜撰な貸付をしたせいで、貸し金の回収不足になりサブプライム問題を起こすなど、杜撰な吟味不足によって世界経済に迷惑を及ぼす例もあった。 上述のランチェスター法則は、あくまで参考程度の簡略的なモデルであり、実際の戦闘では適用の不可能・困難な場合も多いだろう。 なので、もし戦闘力をさらに詳細に分析するならば、兵員の規律や士気などの無形的要素を組み合わせなければならない。つまり、火力部隊の戦闘力は火砲とそれを操作する射撃要員の物量という有形的要素と、砲兵火力を発揮するための射撃の速度、精度、士気から判断される無形的要素から導き出すことができる。したがって100名の統制がとれていない武装した群衆と50名の規律ある戦闘部隊の間には戦闘員としての錬度、団結、そして士気という無形的要素に由来する戦闘力の格差が存在していると指摘できる。 また、戦闘は戦力の戦闘力の合計によってのみ左右されるのではなく、戦闘力を戦場に配置する戦闘陣によって規定される。 戦闘陣(Battle formation)は複数単位戦力が戦闘時に相互に連携する事により効果的な戦闘力を発揮する事を目的とした各戦力単位の配置、位置座標系統を各戦闘目的局面に対応類別する際の用語である。戦力は彼我との位置関係から与えられる損害や得られる戦果が変化しうる。そもそも部隊は敵の方向に対して最大の戦闘力を発揮できるように部隊の正面を方向付ける。その基本となる戦闘陣形として第一に横陣がある。横陣は敵に対して正面を広く縦深を浅くなるように選択した隊形であり、特に火力を発揮するのに適した陣形である。この陣形の戦術的な特徴は部隊の脆弱な左右両側面と背面に敵が回りにくくすることを防ぐことにある。古代ギリシアのマケドニア軍で採用されていた戦闘陣は歩兵部隊の横陣の両翼に騎兵部隊を配置することで、中央の歩兵部隊の両翼の弱点を補っていた。また基本となる戦闘陣形には縦陣もある。これは正面に対して狭く縦深が深くなるようにした陣形であり、機動力を発揮するのに適した陣形である。この陣形には部隊の迅速な行軍や機動を容易にする特徴がある。速やかな戦場機動や中央突破を狙った突撃で有効であり、トラファルガーの海戦でイギリス軍がフランス軍の戦列に対する攻撃の際に選択されている。さらに斜行陣、鈎形陣、円陣、弾丸陣などの陣形があり、斜行陣は右翼または左翼の片方に兵力を集中的に配置した戦闘陣であり、また鈎形陣は片方の翼を横方向に配置した戦闘陣であり、両方ともに劣勢である場合に用いる戦闘陣である。円陣は全方向に対して部隊を配置する円形の戦闘陣であり、部隊の宿営や集結などに用いられる。弾丸陣は矢印のような形状の戦闘陣であり、先端に機甲部隊を配置して突撃などに用いられる。このような多様な戦闘陣は地形や敵情、彼我の戦闘力の格差などを考慮した上で選択されなければならない。 戦術的知能の中核とは問題解決能力であり、これは自らが置かれている状況がどのようなものであるかという状況を判断する問題、我が選択することが可能な選択肢の中でどれが最善であるか意志を決定する問題、そして下された決定を実行するために作戦方針を作成する問題の三つに問題を区分することができる。 状況判断の問題とは任務分析、地形判断、敵情判断を起点とし、敵の可能行動の列挙、味方の行動方針の列挙、各行動の戦術的分析、そして各々の分析の総合という思考過程に基づいて解決される。任務分析とは自分に与えられた任務の背景や本質を分析して達成すべき目標事項を明確化し、複数ある場合にはそれぞれの目標の優先順位を定める問題である。地形判断とは自分が置かれている地理的環境がどのようなものかを分析することである。この際に軍事地理学の知識を援用して戦闘地域を構成する地理的特性を解釈し、重要な地形やそこに至るための接近経路を明らかにする。敵情判断とは敵部隊の配置、装備や補給の状況、後方連絡線の方向などを分析し、敵がどのような戦闘行動を将来実施するかを検討することである。敵情判断では敵が行いうる全ての戦闘行動の全てを列挙し、蓋然性の観点からそれら行動の我にとっての効果や危険を明らかにする。 意思決定とは状況判断に基づいて我の行動方針を決定することであり、可能的な状況について個々に分析し、それら分析を総合し、決心を下すという過程から成り立つ。実際に発生する可能性がある状況は彼我にとって実施可能な戦闘行動の組合せの数だけ存在する。これらの状況について個々に分析を加えることで個々の戦闘行動によって生じうる結果がどのようなものであるかを検討する。そして総合の過程でそれら分析によって得られた個々の戦闘行動を相互に比較しながら我にとって最も危険性の高い事態がどのような事態であるかを明らかにすることが可能となる。そして任務を達成するためにどのような戦闘行動を選択しなければならないかを限定することができる。最後の決心とは少数に限定したいくつかの作戦方針の中から一つを、その選択肢の危険性と不確実性を鑑みた上で決定することである。このようにして決心が確立されれば、作戦計画の策定作業に移ることができる。 作戦計画(Operations Plan, OPLAN)とは決心によって定められた作戦方針に基づいて策定される戦力運用の計画である。作戦計画とは作戦の目標、目標を達成するために採用される行動の方針、そしてその方針に従って作戦に参加する各部隊の任務と個々の行動計画から成立しており、指揮官には戦術的思考に基づいて作戦計画の骨子を作成する技能が求められる。作戦は計画、実行、評価の三つの段階を繰り返しながら進め、常に目的と手段が結合するように配慮しなければならない。作戦計画の立案の際に把握するべき個別の戦況を構成する要素は任務、敵、地形と気象、使用可能な部隊と支援、そして民事的考慮の頭文字を取ったMETT-TC(Mission, Enemy, Terrain and weather, Troop and support available, and Civil considerations)で端的に要約される。これら諸要素を踏まえた上で作戦の立案には次のような事柄が含まれなければならない。第一に作戦目標を具体的な軍事的状況として定義することである。攻勢作戦で敵の拠点を攻略する方針が示された場合、その具体的な達成条件は何を意味するかが定義されなければならず、例えば攻略目標の拠点やそれを守備する敵がどのような状態になれば攻略と見なすかを明確化する。その作戦目標によって作戦は攻勢作戦と防勢作戦、また偵察作戦、行軍作戦、治安作戦などの作戦の形態に分類することができる。 攻勢作戦とは敵を積極的に求めながらこれを撃滅しようとする作戦の形式であり、遭遇や複数に渡る攻撃から成り立っている作戦である。攻勢作戦では敵に対して決定的打撃を加えることを可能とする作戦であり、これは戦術の原則のひとつである主導の原則に基づけば常に実施を模索するべき作戦である。しかし攻勢作戦はしばしば戦力の経済的な使用を指示する節約の原則に反するほどに戦闘力を減耗させる危険性がある。攻勢作戦を実施するべき状況の例としては、戦力投射作戦を実施する状況、敵に対する我の戦闘力の圧倒的な優勢を確保している状況、戦略的な守勢において局地的な反撃を実施する必要がある状況などがある。ここでは攻勢作戦の基本的な形態とその指導の要領、そして作戦計画を立案する上での考慮事項について述べる。 攻勢作戦で中心となる戦術的な行動は接敵機動、攻撃、戦果拡張、追撃の四つの段階がある。接敵機動とは戦闘を行うために敵との接触を試みる機動であり、彼我の接敵機動で生じる戦闘は遭遇戦と言う。攻撃とは攻勢作戦において敵を撃破または撃滅、地形の攻略または確保、もしくはそれら両方を行う攻勢作戦の戦闘行動である。攻撃はさらに戦闘行動の方式としては奇襲的な攻撃である伏撃、防御の態勢から攻撃に転換する逆襲、準備された防御に対する強襲、敵を有利な地点におびき出す誘致、敵に誤った状況を認識させる欺瞞がある。そして機動の方式から一翼もしくは両翼を駆使して敵の二正面以上を同時に攻撃する包囲、敵の正面を突破して分断する突撃、そして敵と接触せずに敵の後方や側面に回りこむことで敵に退却を強制する迂回に分けることができる。戦果拡張とは組織的な戦闘力を失った敵に対して攻撃の段階から継続的に行われる攻撃であり、攻撃によって得られた戦果を最大化する戦闘行動である。追撃とは退却する敵をさらに追尾して打撃を加える行動であり、戦場に敵を捕捉して追撃を加える方式と、戦場外に退却した敵に対する追撃の方式がある。 攻勢作戦を指導する際に攻撃発起点、前進軸、攻撃目標、前進限界、集結地点を調整することで行われる。攻撃発起点とは各部隊が攻撃のための前進を開始する際に出発する地点である。理想として敵に対して位置や行動が隠匿し、また戦力を防護することができることが望ましい。自然地形で攻撃発起のための適切な地形を望むことができないならば、攻撃陣地を準備することも手段に含まれる。前進軸は各攻撃部隊が前進の際に依拠する一般的な方向あり、戦場における計画的な機動を調整するものであり、状況図では矢印によって表示される。攻撃目標とは我の戦闘力を集中させる目標であり、敵の部隊または特定の地形がその対象となる。ただし地形が攻撃目標である場合に対して敵部隊を攻撃目標とする場合には攻撃目標を捕捉することが難しくなる。そして攻撃前進の終点は前進限界によって定められる。前進限界は攻撃部隊が攻撃前進を停止する段階を計画的に決定するものである。前進限界に到達した部隊は識別が容易な集結地点もしくは予備的に設定された代替集結地点に再集結させる。 攻勢作戦を計画する上での着眼としては奇襲と集中、そして節度(Tempo)と大胆(Audacity)が重要となる。つまり、敵が予測した事態を回避し、戦力を集中させ、迅速な節度を以って大胆に前進させることが効果的な攻勢作戦を立案する上での基礎となる。そして攻勢作戦を状況に適合させるためにはまず情報作戦に基づいて戦場の状況を把握することが求められる。敵情については配置、装備、戦闘力、弱点、攻撃すべき目標、集結点、敵の後方連絡線、離隔した支援戦力、対空部隊、電子戦部隊、敵の情報網などであり、地形については地形の形状、気象の影響、攻撃に使用可能な経路の配置と数、攻撃の障害となる森林や河川などの地形について把握する必要がある。これらの状況を踏まえた上で与えられた任務とそれに対応する作戦目標、指揮官の意図、敵の配置や戦闘力などの敵情、攻撃目標、作戦開始時刻、各部隊の機動の方向性、攻撃のための戦闘陣、作戦の危険性、そして代替的な作戦計画を準備する。作戦が開始されれば、指揮官は我の戦闘力の消耗を確認しながら攻勢極限点を見極め、彼我の戦闘力の優劣が逆転しないよう注意する。一度攻勢極限点に到達したと判断されれば、指揮官は防御へ転換することを決断し、攻撃によって得られた戦果を保存するよう努めなければならない。 防勢作戦とは時間的猶予の確保、戦力の経済的使用、または別の攻勢作戦を支援するために、敵の攻勢作戦を待ち受けてこれを破砕する作戦である。防勢作戦は戦力の劣勢を補うことを可能とする作戦であり、節約の原則に立脚した作戦方針である。しかし防勢作戦のみによって目標を達成することが困難であり、また戦闘の主導権を失う危険を伴う。防勢作戦を実施する状況の例としては、決定的に重要な地形の確保を維持しなければならない状況、敵による奇襲への対処、敵に対して我の戦闘力が総体的に劣勢である状況などがある。ここでは防勢作戦の形態、指導、そして作戦計画の立案について概説する。 防勢作戦で中心となる戦術的な行動には防御と後退行動がある。さらに防御は陣地防御と機動防御に分けられる。陣地防御とは逆襲を加えることを主眼に置いたものではなく、構築した陣地や要塞によって敵の攻撃を阻止する形式の防御である。防御では敵の攻撃を阻止し、また緊要地形を保全することを狙った横陣や円陣の防御陣地が準備され、して防御陣地の機能を強化することに主たる努力が集中されるために、後方に拘置される予備の戦力は逆襲ではなく防御戦闘で減耗した損害を補填するために使用される。また機動防御とは陣地に頼るのではなく、敵の攻撃に対して決定的な逆襲を加える防御の形式である。機動防御では敵の後方連絡線を捕捉することを可能とするように陣地の構築や打撃部隊の配備を準備することに労力を費やす。そして後退行動とは敵との距離を持つように機動する防御戦闘の方法である。後退行動では敵との接触を断つ離脱、敵の前進速度を低下させる遅滞、そして敵との距離を拡大させる離隔の三段階を組織的な連携の下で背面を敵に暴露する危険を最小限に抑える。 防勢作戦の指導では戦闘移行線、主戦場の設定、防御陣地、火力支援の調整、直接射撃の統制、退路を調整することで行われる。戦闘移行線とは戦力を戦闘態勢に移行させる判断を下す地理的な基準となる線である。戦闘移行線は主たる防御拠点の前方において設定される。戦闘移行線と防御拠点の間は主戦場であり、敵の攻撃を排除するために戦闘力を発揮する領域である。防御陣地とは敵の侵入と前進を阻む機能を持った構築物である。防勢作戦における火力支援の調整と直接射撃の統制とは火力の最適な配分を意味する。これはそれぞれの主戦場に対する射撃のために各種装備を配置する地点を決めることであり、またそれぞれの射撃がどの地域に責任を負うのかを明確に示すことである。そして退路を調整する際には戦闘を離脱した後に収容を実施する機能も備えた二次的な防御陣地との間の連絡線を指定しておく。 防勢作戦は通常において防御戦闘の計画的準備によって遂行される。しかし作戦行動は主導の原則に従って静態的な行動ばかりでなく動態的な行動が必要であり、防勢作戦の作戦方針を採用していたとしても敵の攻撃を排除した後に逆襲に転換することが検討されなければならない。その原則を踏まえた上で防勢作戦の計画にはいくつかの情報が必要である。敵の戦闘力や集結地点などの配置だけでなく、どの攻撃目標を選択するのか、そしてそれに対応する接近経路、攻撃方法がどのような状態であるのかを研究しなければならない。そのためには敵が慣習的にどのような作戦行動を選択しているかを分析する必要もある。例えば空挺部隊を使用した攻勢作戦に対する防勢作戦の場合では、陣地防御ではなく機動防御を準備しなければならない。なぜならば陣地防御とは固定された攻撃目標に対して接近する際に必ず地上において進路を妨げることができなければ有効ではない。空挺部隊による攻撃に対しては防空戦闘と敵部隊が戦闘展開してから迅速で組織的な逆襲を加えることが求められるのである。また幅広い正面に渡る正面攻撃に対する防御では複数の防御陣地によって組織化された陣地防御による攻撃の阻止と予備戦力による逆襲を準備することが必要である。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "戦術(Tactics)とは戦闘において部隊などを効果的に運用する技術・科学である。軍事学において戦術学は戦闘を認識し、解釈し、そして判断するために必要な理論的枠組みを備え、また戦闘において勝利を獲得するために戦力を配置し、戦闘力を最大化し、戦闘行動を指揮する上で不可欠な実践的役割を担っている。ただし戦術は戦略の下位において実践される領域として区別されている。つまり戦略とは作戦部隊を有利な条件で戦闘が実施できるように全体的な視点から部隊を指導する技術・科学であり、戦術はその戦略に沿って戦闘で勝利する技術・科学である。したがって、戦術学の固有の問題とは戦争の指導とは別個に、戦闘において戦力を活用することにある。", "title": "序論" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "戦闘において部隊を戦術的に運用することの意義は過去の戦史で示されている。ナポレオン戦争においてアウステルリッツ会戦を概観すると、戦力で劣勢なナポレオンが敵の攻撃に対して防御戦闘と遅滞行動を組み合わせたことが勝利をもたらしたことが分かる。戦術学において戦力の優劣は必ずしも戦闘の勝敗に直結するわけではない。戦力だけではなく、任務、地形、敵情などから戦闘状況に適した戦術を選択することが不可欠である。例えば戦術学では学習者を部隊指揮官と想定して次のような事柄を問題とする。「与えられた任務をどのように理解するのか」、「どの地域が戦闘において緊要であるのか」、「敵は次にどのような戦闘行動に出るのか」、「現状で我が方の戦力をどのように配置するべきか」、「敵をどのような要領で攻撃するべきか」、「圧倒的劣勢において退却と防御のどちらを選択するべきか」、「歩兵部隊と戦車部隊の連携はどのように指導するのか」、「自分の作戦計画をどの部下に何をどのように伝えるべきか」これらの問題は全て戦術学の重大な問題であり、理論的に導き出すことが求められる。", "title": "序論" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "戦術学はいくつかの部門に細分化することができる。まず理論的に単純化された基礎的問題を扱う初等戦術とより現実的かつ複雑な戦況に対処する応用的問題を扱う高等戦術の二つがある。また単一兵科の小部隊を指揮する小戦術から複合兵科の大部隊を指揮する大戦術に分けることもありうる。さらには戦闘空間の特性の相違から陸上戦力を運用する戦術、海上戦力を運用する戦術、航空戦力を運用する戦術などに分類することも可能である。事前の準備の程度から計画戦術と応急戦術の研究に分けることもなされる。これらの細分化に踏み込むことは『戦術学入門』である本項目では重要視しない。以下では戦術学の基礎的な理論について概説することに力点を置いた上で、次のような章立てで進んでいく。まず戦術の原理、攻勢作戦、防勢作戦の三つに内容を大別して説明していく。これらの概説を通じて本項目では学習者の戦術学の基礎的な理解に貢献することを狙っている。", "title": "序論" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "戦術とは戦闘に戦力を適用することである。その具体的な適用の方法は実践的な訓練や経験によってのみ獲得される技術的側面を含んでいるものの、体系的な教育や思考によって習得される科学的側面も備えている。したがって、戦術問題は原則としていくつかの原則と戦術学の概念に基づけば論理的思考によって解答を導き出すことが可能である。ここでは戦術学の原理、基本概念、そして戦術的思考のモデルについて概説する。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "あらゆる戦闘に勝利するために一般的に適用することが可能な戦術の原理とはどのようなものであるのか。例えばそれは「我の戦力の主力を以って、敵の個々の戦力と戦闘するように機動すること」のように要約された、いくつかの戦いの原理(Principles of war)から明らかにすることができる。これは戦闘を計画または指導する際に常に準拠するべき原則であり、次のような諸原則が知られている。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "行動の目的を明確にする目標の原則、指揮系統を統一する統一の原則、先制して状況の支配権を獲得する主導の原則、敵の弱点に対して味方の戦力を集中する集中の原則、敵の意外性を突いて戦う奇襲の原則、移動によって我の優位な位置関係を維持する機動の原則、無駄な戦力を有効活用する経済の原則、目的や行動方針が大胆かつ単純である簡明の原則、敵の奇襲を防ぐために注意する警戒の原則、以上が各原則の要旨である。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "戦術研究においてこれら諸原則の重要性が実証されている。ここでは一例としてサラミスの海戦を取り上げながら、諸原則の意義を確認する。紀元前486年9月20日にテミストクレスが指揮するギリシア軍とクルセルクスが指揮するペルシア軍による、ギリシア半島のサラミス島沖でサラミスの海戦が発生した。劣勢な戦力しか持たないテミストクレスはサラミス島を防衛するために防勢サラミス島沖の狭隘な海峡という地理的環境を活用することを考案した。つまり、ペルシア軍の大規模な戦力を狭隘な海峡に誘致することでペルシア軍を脆弱な状態に追い込み、風浪の状況が時間の経過でギリシア軍に有利に変化するのに乗じて、攻撃に転換する戦術を実践したのである。結果としてペルシア軍は地形や海象に起因する隊列の混乱、そしてギリシア軍の反転攻勢の中央突破に対処することができず、敗北することとなった。サラミス島を防衛するという目標の明確化、部隊の意思疎通の統一化、主導権の計画的な回復、戦力の一点集中、奇襲的な反撃、敵を分断する機動的な攻撃、戦機が到来するまでの戦力の温存、作戦方針の簡潔さ、そして敵の行動に対する警戒、このような適切な原則の適用によってテミストクレスは勝利を確実なものとすることができたと戦術的には考えられる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "戦術の基礎概念の最も初歩的な範疇は戦力が発揮する戦闘の機能、戦力が備えている戦闘力、戦力の展開に関連する戦闘陣の三つに大別に分けることができる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "戦闘とは戦争における本来的な軍事行動であり、我に対抗して行動する敵を撃滅することを目的とした闘争の状態である。そのため戦闘において彼我の戦力はそれぞれの戦闘力を最大限に敵に対して発揮できるよう行動する。しかし、敵を撃滅するという一般的な戦闘の目的は個々の状況に応じて敵の部分的な撃退や一地点の占領として解釈される場合もある。そのため戦闘の勝敗は理論的には彼我の損害比で表現されるが、彼我の戦闘部隊の任務が達成されたかどうかによっても表現される。この戦闘を遂行するための戦力の機能は五つの項目に整理することができる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "偵察や警戒によって敵情を明らかにする発見の機能、接敵機動と接触を維持することによって敵の行動の自由を制限する拘束の機能、砲兵火力などによって敵の組織的行動を妨げる制圧もしくは攪乱の機能、戦場において敵の弱点を圧迫するように戦力を選択的に再配置する機動の機能、そして敵に対して決定的な攻撃を加える打撃もしくは占領の機能、以上の五つである。これら機能を発揮するための戦力の能力を戦闘力と言う。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "戦闘力(Capacity of battle)とは各部隊が戦闘を遂行する能力を指す概念である。戦闘力の優劣によって戦闘を実施する部隊の戦果の原因が説明され、また戦果の予測も左右される。戦闘力を具体的にどのような要素から判断するのかについては古典的な分析として、まず物的な局面に注目するものがある。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "兵員と装備の物量が大きければ大きいほど戦闘力は向上するものであり、例えば100名の兵員から組織される部隊は50名から組織される部隊に対して2倍の戦闘力を有しているとする分析である。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "このような基本的モデルとしてランチェスターの数式モデルなどが提案されており、兵棋演習の戦果や損害の計算法のひとつとして採用されている。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": "「ランチェスターの法則」の数式モデルは、幾つかの種類があるが、そのうち有名なモデルの内容は、下記の2つの式の連立微分方位定式として表される。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 14, "tag": "p", "text": "という連立方程式である。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 15, "tag": "p", "text": "なお、自軍の兵数がx、敵軍の兵数がy、αとβは武器の性能を表す定数である。また、αとβは計算上の都合により定数係数であるとしてモデルを立てる(そう仮定しないと、解析的に手計算で式を解けない。または、もし変数係数だと人間による式計算では解析が著しく困難になるので、非入門的であり、非実用的になる)。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 16, "tag": "p", "text": "このように微分方程式で表現されるので、大学の微分方程式などの教科書でも紹介されることもある。高校参考書『モノグラフ』の『微分方程式』に書いてある計算問題も、この式の場合である。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 17, "tag": "p", "text": "式を見れば、たしかに兵員が多いほど、相手軍の損傷が大きくなるような立式になっている事が分かるであろう。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 18, "tag": "p", "text": "上式を式変形で解いて解析解を得るのは数学的には可能である事が知られているが、しかし解析解から実用的な結果を得るための計算に手間が掛かるので、本wikiではまず、解析をしないで、類似の簡易モデルを考えよう(解析例は後の章で後述する)。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 19, "tag": "p", "text": "その類似の簡易モデルは、現代ではゲームのRPG(ドラゴンクエストやファイナルファンタジーのようなジャンル)における戦闘のダメージ計算に例えればよい。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 20, "tag": "p", "text": "たとえばドラクエ3のようなパーティ戦闘システムのあるゲームの場合、パーティの人数が増えると、単に敵の攻撃に人数分だけ耐えられるようになるだけでなく、さらに1ターンあたりに敵に与えるダメージ量も増える。よって、より短時間でスライムの集団などを倒せるので、1戦あたりの戦闘が早く終わり、戦闘終了までに自パーティの受けるダメージ被害も少なくなる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 21, "tag": "p", "text": "たとえば、ドラクエ3に例えよう。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 22, "tag": "p", "text": "勇者の1人旅と、勇者・武闘家・武闘家・武闘家の4人パーティを比較しよう。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 23, "tag": "p", "text": "プレイヤーキャラが草原フィールド上を歩いていたら、ガイコツが1体出現したとする。(計算の単純化のため、戦闘で出現するモンスターは毎回、必ずガイコツ1体だけだとする。なお、実際のドラクエ3には「ガイコツ」は出現しない。)", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 24, "tag": "p", "text": "計算の単純化のため、ガイコツはHPが10だとしよう。計算の単純化のため、勇者も武闘家も、攻撃力は同じで1人あたり2だとする。よって、1回の攻撃でダメージ2を敵に与えるとしよう。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "また、勇者と武闘家のHPは両方とも10だとしよう。計算の単純化のため、つねに勇者たちの攻撃が先手で、敵の攻撃は後攻だとしよう。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "ガイコツの攻撃を受けたら、必ず勇者または武闘家の1人がダメージ1を受けるとしよう。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "勇者1人旅の場合、ガイコツ1体を倒すのに合計5ターン要する。なので、勇者は戦闘終了までに4ダメージを受ける。(最後の5ターン目はガイコツからの攻撃を受けないので、合計4ダメージになる。)", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "一方、勇・武・武・武の4人パーティなら、1ターンあたり8ダメージ(=2×4)なので、2ターンでガイコツ1体を倒せる。なので、一戦あたりの被害ダメージは合計1ダメージである(2ターン目はダメージを受けない)。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "さて、勇・武・武・武の4人パーティは、HPの合計値が40である(40=4×10)。一方、勇者1人旅は、HPの合計値が10である。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "なので、単純計算で勇・武・武・武の4人パーティなら、ガイコツ1体を倒すことを 40÷2=20で、20回可能である。(実際には、最後のほうで勇者か武闘家の誰かがHPゼロになって戦闘不能になるので、こなせる戦闘回数は20よりかは減る。)", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "一方、勇者1人旅では、計算 10÷4=2あまり2 により、たったの2~3回しか、ガイコツを倒せない。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "仮に2~3をパーティ人数分で4倍しても、8~12回にしかならず、到底20回には及ばない。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "なお、2~3を7倍すると、14~21になり、ようやく20に到達する。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "つまり、パーティを4倍する事により、4倍の効果どころか少なくとも7倍の効果が現れている。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 35, "tag": "p", "text": "4と7を対数関数で計算すれば、", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 36, "tag": "p", "text": "なので、約1.4乗で人数の効果が指数的に効いてきたことになる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 37, "tag": "p", "text": "このようにランチェスターの法則により、人数の効果は、けっして1次関数的な1乗の比例ではなく、1次関数を超えた乗数の効果が出てくる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 38, "tag": "p", "text": "まさに、上述のドラクエ的なシミュレーション例が、ランチェスターの法則そのものである。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 39, "tag": "p", "text": "毎回対数計算をするのは面倒なので、やや不正確だが簡易的に「1.5乗で効いてくる」と近似すれば計算しやすいだろう。なお、平方根が0.5乗である。 つまり、ある代数値 aについて、", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 40, "tag": "p", "text": "である。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 41, "tag": "p", "text": "もちろん上記のドラクエ3例はあくまでゲームの話であり、実際の戦争には、けっして、そのまま単純に適用してはならない。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 42, "tag": "p", "text": "だが、軍事は置いておくとして「ランチェスターの法則」の数理的な性質だけを調べるための例としては、上記のドラクエ例でも正しい。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 43, "tag": "p", "text": "もちろん、実際の戦闘や戦争は、そもそも数理モデルだけでは決して済まない。現実の戦争は、そんなに単純ではない。上記のランチェスターの法則は、あくまで参考程度のものである。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 44, "tag": "p", "text": "しかし、そもそも社会科学におけるモデルとは、そのように参考程度のものに過ぎない。これは軍事学に限らず、経済学などにおける数式でも同様である。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 45, "tag": "p", "text": "さて、ランチェスターの法則から導ける結果として、もし兵員数が2倍になると、その効果は、けっして単に敵の2連戦に耐えられるような長期戦の対応だけでなく、さらに攻撃力アップによる、次に述べる副次的な別の効果がある。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 46, "tag": "p", "text": "具体的には、兵員が増えれば仮定により戦闘力(ゲームで言う「攻撃力」)もアップするので、いままで倒せなかった強い敵国の軍が倒せるようになる可能性が増える。また、攻撃力がアップすることにより、敵軍の殲滅(ゲームに例えるなら戦闘中の敵全員のHPを0にする事)に要する時間が減少するので、殲滅までに受けた自軍の損耗も減らせる。つまり自軍の被害は、戦闘終了までに受けた時間に応じて、比例的に増加する事がランチェスターの法則から導かれる(なお、ドラクエなどのRPGゲームでも同様の現象がある事が知られている)。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 47, "tag": "p", "text": "ともかく、兵員数の増加には、上述のように副次的な効果がある。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 48, "tag": "p", "text": "このため、よく言われる事として、兵員数の2倍への倍増は、その効果はけっして2倍ではなく、上述の副次効果により乗数的に効果が出るので、たとえば4倍~8倍くらいの効果になる場合もある(実際にどの程度の効果が出るかは、モデルの係数などによって変わる)。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 49, "tag": "p", "text": "こういった数学的な事が、近代ヨーロッパでは既に言われていたので、なので現実の世界史の戦争での用兵もそれに従い、その結果、なるべく兵力は分散させずに、兵力を拠点や作戦目標などに集中させる戦術が実際に好まれ、多くの戦場で採用された。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 50, "tag": "p", "text": "近代世界史におけるシベリア鉄道など鉄道による兵員輸送や軍需物資輸送などによって軍事力が向上するという理屈も、なぜ向上するのかという理由を根本的に考えれば、ランチェスターの法則のような考え方が前提になっているだろう。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 51, "tag": "p", "text": "では、実際にランチェスターの法則を微分積分的に解析してみよう。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 52, "tag": "p", "text": "なお、自軍の兵数がx、敵軍の兵数がy、αとβは武器の性能を表す定数である。また、αとβは定数係数である。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 53, "tag": "p", "text": "数学的な注意として、まず、x、yはともに「関数」であり、「変数」は t (ティー)の1つだけである。xとyは、変数にtをもつ(「変数」ではなく)「関数」である。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 54, "tag": "p", "text": "では、実際に式を解こう。まず、式(1)をもう一回、微分すると、", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 55, "tag": "p", "text": "になる。2項目の dy/dt に式(2)を代入すれば、", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 56, "tag": "p", "text": "となり、式中からyが消えて上式はxとtだけの式になる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 57, "tag": "p", "text": "この事から、xは関数であり、xの変数はtだけである事が分かる。(実は数学的には証明をややインチキしており、そもそも、こういう仮定が無いと、常微分を出来ない。変数が2個以上の場合は「偏微分」という別の演算が必要になる。)", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 58, "tag": "p", "text": "同様に式(2)についても、同様の演算操作により、式(2)を変形して関数yと変数tだけの式に置き換える事が出来る。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 59, "tag": "p", "text": "さて、", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 60, "tag": "p", "text": "の右辺を移項して、", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 61, "tag": "p", "text": "となる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 62, "tag": "p", "text": "これは左辺の微分作用素を因数分解すると、", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 63, "tag": "p", "text": "と書ける。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 64, "tag": "p", "text": "微分作用素を", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 65, "tag": "p", "text": "として作用素Dを定義すれば、式(3-1)を変形して、", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 66, "tag": "p", "text": "と書ける。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 67, "tag": "p", "text": "ここで、中学校で習った因数分解の公式により", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 68, "tag": "p", "text": "であるので、この公式を式(3-4)に適用すれば、", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 69, "tag": "p", "text": "のように式変形できる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 70, "tag": "p", "text": "この事から、この方程式の解(一般解)は、", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 71, "tag": "p", "text": "の解(特殊解の一つ)と、", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 72, "tag": "p", "text": "の解(特殊解)を組み合わせたものになる事が分かる(本来なら証明が必要だろうが、省略する。興味があれば、大学2年の応用解析学の本を読め)。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 73, "tag": "p", "text": "(3-7)の解は、指数関数", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 74, "tag": "p", "text": "となる。(ただしC0は積分定数とする。)", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 75, "tag": "p", "text": "なお、eは自然対数の底(てい)である。高校3年の数学3で習うので、もし知らなければ教科書を買って調べよ。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 76, "tag": "p", "text": "指数関数 e は見やすくするために、大学入学以降では exp(t) と書く場合もあり、その場合、上式は", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 77, "tag": "p", "text": "と書かれる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 78, "tag": "p", "text": "同様に式(3-6)も解けて", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 79, "tag": "p", "text": "となる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 80, "tag": "p", "text": "この2つを足したモノが一般解なので、", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 81, "tag": "p", "text": "が一般解である。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 82, "tag": "p", "text": "しかし、読者には、これだけだと、なぜこれによって、兵数が倍増すると攻撃力が倍増するか等の諸性質や、そもそも解が増加するのか減少するのかさえも、分からない。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 83, "tag": "p", "text": "だが、微分方程式の初期値として、ある時点での兵数と、数時間後の(減少した)兵数を代入する事をして積分定数C0およびC1を決定してから、数値計算を行うと、ここから、「兵数が倍増した場合の勝率の指数的な増加」など前の節で述べたような性質が数値計算的にかつ経験的に導かれる場合が多い(初期値による)。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 84, "tag": "p", "text": "答えの式(4-1)だけを見ると、あたかも値が増加しそうに錯覚するが(指数関数の部分はマイナスにならないので)、しかし係数C0やC1の符号はプラスとは限らず、マイナスの数である場合もあるので、解全体としては値が減少してくのである。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 85, "tag": "p", "text": "このように、連立微分方程式は、解を解いただけでは、その性質が分かりづらい場合が多く、そのため、パソコンなどで数値計算によってグラフなどを書いて、その性質を予想する事が、研究では必要である。(そして、その予想を参考に、その予想を証明するのが数学者の仕事である。なお、さすがにランチェスターの式の性質はすでに数学者によって研究済みである。)", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 86, "tag": "p", "text": "なお、もしプログラミングが出来なくても、代替の方法として手間は掛かるが、表計算ソフトのエクセルで、実際に数値計算をしてグラフを何パターンか書いてみてシミュレーションする方法もある。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 87, "tag": "p", "text": "ともかく、このような連立微分方程式を、数値計算などでシミュレーションして性質を研究していく分野は、数学的には「力学系」といわれる分野である。物理の「力学」の分野でこういう計算例が多かったので、そういう名前がついているが、物理学の知識が無くても計算できる分野である。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 88, "tag": "p", "text": "軍事学に限らず、生物学の分野にも「力学系」の式はある。生物学で、動物などの個体数などをシミュレーションするのに連立微分方程式で「ロトカ=ヴォルテラの方程式」というのものが使われる場合があり、このロトカ=ヴォルトラ方程式とその派生も、「力学系」の分野のひとつとして有名である。(高校の生物でも、式計算はしないが、高校3年の生物2における生態分野で、類似の理論を習う。)", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 89, "tag": "p", "text": "なお、上記の一般解は、双曲線関数 sinh および cosh というものを使っても置き換える事が出来る。これは日本では大学の理科系の学部の1年で習う。 三角関数のsinやcosとは、双曲線関数は異なるので、混同しないように注意のこと。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 90, "tag": "p", "text": "またなお、微分積分に限らず、軍事学や経営学などの分野に数学や統計学などを応用する分野の事を「オペレーションズ・リサーチ」(略称は「OR」(オー・アール))という。第二次世界大戦中にアメリカ軍がこういった数理的な研究手法を始めた。統計学や確率論、線形計画法などがよく、オペレーションズ・リサーチの手法として用いられる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 91, "tag": "p", "text": "一方、「力学系」と言った場合、「力学系」は微分方程式(または差分方程式)で立てられたモデルの分析のことを言うので、「オペレーションズ・リサーチ」とはニュアンスがやや異なる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 92, "tag": "p", "text": "", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 93, "tag": "p", "text": "軍事学の数理モデルに限らず、経済学などを含む何らかの社会科学の数理モデルを現実の問題に適用する場合には、注意しなければならない事として、そのモデルが、これから適応しようとしている事例の性質を果たして本当によく反映できているか、自己批判的かつ内省的に注意深く観察しながら、限定的に適用しなければならない。このように、観察しながら注意深く限定的にデモル適用をすることを、俗に社会科学などの分野では「吟味」(ぎんみ)という。数理モデルの実用の際には、吟味が必要である。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 94, "tag": "p", "text": "しかし残念ながら、社会科学やその応用では、しばしば吟味は省略されることが、実業界やマスメディアなどで まかり通っている場合が往々にある。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 95, "tag": "p", "text": "たとえば2001年~2005年ころのアメリカ金融界は金融工学のブラック・ジョ-ルズ方程式に基づく仕組みなどを喧伝していたが、しかし米国金融がモデルの吟味を怠ったせいで杜撰な貸付をしたせいで、貸し金の回収不足になりサブプライム問題を起こすなど、杜撰な吟味不足によって世界経済に迷惑を及ぼす例もあった。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 96, "tag": "p", "text": "上述のランチェスター法則は、あくまで参考程度の簡略的なモデルであり、実際の戦闘では適用の不可能・困難な場合も多いだろう。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 97, "tag": "p", "text": "なので、もし戦闘力をさらに詳細に分析するならば、兵員の規律や士気などの無形的要素を組み合わせなければならない。つまり、火力部隊の戦闘力は火砲とそれを操作する射撃要員の物量という有形的要素と、砲兵火力を発揮するための射撃の速度、精度、士気から判断される無形的要素から導き出すことができる。したがって100名の統制がとれていない武装した群衆と50名の規律ある戦闘部隊の間には戦闘員としての錬度、団結、そして士気という無形的要素に由来する戦闘力の格差が存在していると指摘できる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 98, "tag": "p", "text": "また、戦闘は戦力の戦闘力の合計によってのみ左右されるのではなく、戦闘力を戦場に配置する戦闘陣によって規定される。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 99, "tag": "p", "text": "戦闘陣(Battle formation)は複数単位戦力が戦闘時に相互に連携する事により効果的な戦闘力を発揮する事を目的とした各戦力単位の配置、位置座標系統を各戦闘目的局面に対応類別する際の用語である。戦力は彼我との位置関係から与えられる損害や得られる戦果が変化しうる。そもそも部隊は敵の方向に対して最大の戦闘力を発揮できるように部隊の正面を方向付ける。その基本となる戦闘陣形として第一に横陣がある。横陣は敵に対して正面を広く縦深を浅くなるように選択した隊形であり、特に火力を発揮するのに適した陣形である。この陣形の戦術的な特徴は部隊の脆弱な左右両側面と背面に敵が回りにくくすることを防ぐことにある。古代ギリシアのマケドニア軍で採用されていた戦闘陣は歩兵部隊の横陣の両翼に騎兵部隊を配置することで、中央の歩兵部隊の両翼の弱点を補っていた。また基本となる戦闘陣形には縦陣もある。これは正面に対して狭く縦深が深くなるようにした陣形であり、機動力を発揮するのに適した陣形である。この陣形には部隊の迅速な行軍や機動を容易にする特徴がある。速やかな戦場機動や中央突破を狙った突撃で有効であり、トラファルガーの海戦でイギリス軍がフランス軍の戦列に対する攻撃の際に選択されている。さらに斜行陣、鈎形陣、円陣、弾丸陣などの陣形があり、斜行陣は右翼または左翼の片方に兵力を集中的に配置した戦闘陣であり、また鈎形陣は片方の翼を横方向に配置した戦闘陣であり、両方ともに劣勢である場合に用いる戦闘陣である。円陣は全方向に対して部隊を配置する円形の戦闘陣であり、部隊の宿営や集結などに用いられる。弾丸陣は矢印のような形状の戦闘陣であり、先端に機甲部隊を配置して突撃などに用いられる。このような多様な戦闘陣は地形や敵情、彼我の戦闘力の格差などを考慮した上で選択されなければならない。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 100, "tag": "p", "text": "戦術的知能の中核とは問題解決能力であり、これは自らが置かれている状況がどのようなものであるかという状況を判断する問題、我が選択することが可能な選択肢の中でどれが最善であるか意志を決定する問題、そして下された決定を実行するために作戦方針を作成する問題の三つに問題を区分することができる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 101, "tag": "p", "text": "状況判断の問題とは任務分析、地形判断、敵情判断を起点とし、敵の可能行動の列挙、味方の行動方針の列挙、各行動の戦術的分析、そして各々の分析の総合という思考過程に基づいて解決される。任務分析とは自分に与えられた任務の背景や本質を分析して達成すべき目標事項を明確化し、複数ある場合にはそれぞれの目標の優先順位を定める問題である。地形判断とは自分が置かれている地理的環境がどのようなものかを分析することである。この際に軍事地理学の知識を援用して戦闘地域を構成する地理的特性を解釈し、重要な地形やそこに至るための接近経路を明らかにする。敵情判断とは敵部隊の配置、装備や補給の状況、後方連絡線の方向などを分析し、敵がどのような戦闘行動を将来実施するかを検討することである。敵情判断では敵が行いうる全ての戦闘行動の全てを列挙し、蓋然性の観点からそれら行動の我にとっての効果や危険を明らかにする。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 102, "tag": "p", "text": "意思決定とは状況判断に基づいて我の行動方針を決定することであり、可能的な状況について個々に分析し、それら分析を総合し、決心を下すという過程から成り立つ。実際に発生する可能性がある状況は彼我にとって実施可能な戦闘行動の組合せの数だけ存在する。これらの状況について個々に分析を加えることで個々の戦闘行動によって生じうる結果がどのようなものであるかを検討する。そして総合の過程でそれら分析によって得られた個々の戦闘行動を相互に比較しながら我にとって最も危険性の高い事態がどのような事態であるかを明らかにすることが可能となる。そして任務を達成するためにどのような戦闘行動を選択しなければならないかを限定することができる。最後の決心とは少数に限定したいくつかの作戦方針の中から一つを、その選択肢の危険性と不確実性を鑑みた上で決定することである。このようにして決心が確立されれば、作戦計画の策定作業に移ることができる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 103, "tag": "p", "text": "作戦計画(Operations Plan, OPLAN)とは決心によって定められた作戦方針に基づいて策定される戦力運用の計画である。作戦計画とは作戦の目標、目標を達成するために採用される行動の方針、そしてその方針に従って作戦に参加する各部隊の任務と個々の行動計画から成立しており、指揮官には戦術的思考に基づいて作戦計画の骨子を作成する技能が求められる。作戦は計画、実行、評価の三つの段階を繰り返しながら進め、常に目的と手段が結合するように配慮しなければならない。作戦計画の立案の際に把握するべき個別の戦況を構成する要素は任務、敵、地形と気象、使用可能な部隊と支援、そして民事的考慮の頭文字を取ったMETT-TC(Mission, Enemy, Terrain and weather, Troop and support available, and Civil considerations)で端的に要約される。これら諸要素を踏まえた上で作戦の立案には次のような事柄が含まれなければならない。第一に作戦目標を具体的な軍事的状況として定義することである。攻勢作戦で敵の拠点を攻略する方針が示された場合、その具体的な達成条件は何を意味するかが定義されなければならず、例えば攻略目標の拠点やそれを守備する敵がどのような状態になれば攻略と見なすかを明確化する。その作戦目標によって作戦は攻勢作戦と防勢作戦、また偵察作戦、行軍作戦、治安作戦などの作戦の形態に分類することができる。", "title": "戦術の原理" }, { "paragraph_id": 104, "tag": "p", "text": "攻勢作戦とは敵を積極的に求めながらこれを撃滅しようとする作戦の形式であり、遭遇や複数に渡る攻撃から成り立っている作戦である。攻勢作戦では敵に対して決定的打撃を加えることを可能とする作戦であり、これは戦術の原則のひとつである主導の原則に基づけば常に実施を模索するべき作戦である。しかし攻勢作戦はしばしば戦力の経済的な使用を指示する節約の原則に反するほどに戦闘力を減耗させる危険性がある。攻勢作戦を実施するべき状況の例としては、戦力投射作戦を実施する状況、敵に対する我の戦闘力の圧倒的な優勢を確保している状況、戦略的な守勢において局地的な反撃を実施する必要がある状況などがある。ここでは攻勢作戦の基本的な形態とその指導の要領、そして作戦計画を立案する上での考慮事項について述べる。", "title": "攻勢作戦" }, { "paragraph_id": 105, "tag": "p", "text": "攻勢作戦で中心となる戦術的な行動は接敵機動、攻撃、戦果拡張、追撃の四つの段階がある。接敵機動とは戦闘を行うために敵との接触を試みる機動であり、彼我の接敵機動で生じる戦闘は遭遇戦と言う。攻撃とは攻勢作戦において敵を撃破または撃滅、地形の攻略または確保、もしくはそれら両方を行う攻勢作戦の戦闘行動である。攻撃はさらに戦闘行動の方式としては奇襲的な攻撃である伏撃、防御の態勢から攻撃に転換する逆襲、準備された防御に対する強襲、敵を有利な地点におびき出す誘致、敵に誤った状況を認識させる欺瞞がある。そして機動の方式から一翼もしくは両翼を駆使して敵の二正面以上を同時に攻撃する包囲、敵の正面を突破して分断する突撃、そして敵と接触せずに敵の後方や側面に回りこむことで敵に退却を強制する迂回に分けることができる。戦果拡張とは組織的な戦闘力を失った敵に対して攻撃の段階から継続的に行われる攻撃であり、攻撃によって得られた戦果を最大化する戦闘行動である。追撃とは退却する敵をさらに追尾して打撃を加える行動であり、戦場に敵を捕捉して追撃を加える方式と、戦場外に退却した敵に対する追撃の方式がある。", "title": "攻勢作戦" }, { "paragraph_id": 106, "tag": "p", "text": "攻勢作戦を指導する際に攻撃発起点、前進軸、攻撃目標、前進限界、集結地点を調整することで行われる。攻撃発起点とは各部隊が攻撃のための前進を開始する際に出発する地点である。理想として敵に対して位置や行動が隠匿し、また戦力を防護することができることが望ましい。自然地形で攻撃発起のための適切な地形を望むことができないならば、攻撃陣地を準備することも手段に含まれる。前進軸は各攻撃部隊が前進の際に依拠する一般的な方向あり、戦場における計画的な機動を調整するものであり、状況図では矢印によって表示される。攻撃目標とは我の戦闘力を集中させる目標であり、敵の部隊または特定の地形がその対象となる。ただし地形が攻撃目標である場合に対して敵部隊を攻撃目標とする場合には攻撃目標を捕捉することが難しくなる。そして攻撃前進の終点は前進限界によって定められる。前進限界は攻撃部隊が攻撃前進を停止する段階を計画的に決定するものである。前進限界に到達した部隊は識別が容易な集結地点もしくは予備的に設定された代替集結地点に再集結させる。", "title": "攻勢作戦" }, { "paragraph_id": 107, "tag": "p", "text": "攻勢作戦を計画する上での着眼としては奇襲と集中、そして節度(Tempo)と大胆(Audacity)が重要となる。つまり、敵が予測した事態を回避し、戦力を集中させ、迅速な節度を以って大胆に前進させることが効果的な攻勢作戦を立案する上での基礎となる。そして攻勢作戦を状況に適合させるためにはまず情報作戦に基づいて戦場の状況を把握することが求められる。敵情については配置、装備、戦闘力、弱点、攻撃すべき目標、集結点、敵の後方連絡線、離隔した支援戦力、対空部隊、電子戦部隊、敵の情報網などであり、地形については地形の形状、気象の影響、攻撃に使用可能な経路の配置と数、攻撃の障害となる森林や河川などの地形について把握する必要がある。これらの状況を踏まえた上で与えられた任務とそれに対応する作戦目標、指揮官の意図、敵の配置や戦闘力などの敵情、攻撃目標、作戦開始時刻、各部隊の機動の方向性、攻撃のための戦闘陣、作戦の危険性、そして代替的な作戦計画を準備する。作戦が開始されれば、指揮官は我の戦闘力の消耗を確認しながら攻勢極限点を見極め、彼我の戦闘力の優劣が逆転しないよう注意する。一度攻勢極限点に到達したと判断されれば、指揮官は防御へ転換することを決断し、攻撃によって得られた戦果を保存するよう努めなければならない。", "title": "攻勢作戦" }, { "paragraph_id": 108, "tag": "p", "text": "防勢作戦とは時間的猶予の確保、戦力の経済的使用、または別の攻勢作戦を支援するために、敵の攻勢作戦を待ち受けてこれを破砕する作戦である。防勢作戦は戦力の劣勢を補うことを可能とする作戦であり、節約の原則に立脚した作戦方針である。しかし防勢作戦のみによって目標を達成することが困難であり、また戦闘の主導権を失う危険を伴う。防勢作戦を実施する状況の例としては、決定的に重要な地形の確保を維持しなければならない状況、敵による奇襲への対処、敵に対して我の戦闘力が総体的に劣勢である状況などがある。ここでは防勢作戦の形態、指導、そして作戦計画の立案について概説する。", "title": "防勢作戦" }, { "paragraph_id": 109, "tag": "p", "text": "防勢作戦で中心となる戦術的な行動には防御と後退行動がある。さらに防御は陣地防御と機動防御に分けられる。陣地防御とは逆襲を加えることを主眼に置いたものではなく、構築した陣地や要塞によって敵の攻撃を阻止する形式の防御である。防御では敵の攻撃を阻止し、また緊要地形を保全することを狙った横陣や円陣の防御陣地が準備され、して防御陣地の機能を強化することに主たる努力が集中されるために、後方に拘置される予備の戦力は逆襲ではなく防御戦闘で減耗した損害を補填するために使用される。また機動防御とは陣地に頼るのではなく、敵の攻撃に対して決定的な逆襲を加える防御の形式である。機動防御では敵の後方連絡線を捕捉することを可能とするように陣地の構築や打撃部隊の配備を準備することに労力を費やす。そして後退行動とは敵との距離を持つように機動する防御戦闘の方法である。後退行動では敵との接触を断つ離脱、敵の前進速度を低下させる遅滞、そして敵との距離を拡大させる離隔の三段階を組織的な連携の下で背面を敵に暴露する危険を最小限に抑える。", "title": "防勢作戦" }, { "paragraph_id": 110, "tag": "p", "text": "防勢作戦の指導では戦闘移行線、主戦場の設定、防御陣地、火力支援の調整、直接射撃の統制、退路を調整することで行われる。戦闘移行線とは戦力を戦闘態勢に移行させる判断を下す地理的な基準となる線である。戦闘移行線は主たる防御拠点の前方において設定される。戦闘移行線と防御拠点の間は主戦場であり、敵の攻撃を排除するために戦闘力を発揮する領域である。防御陣地とは敵の侵入と前進を阻む機能を持った構築物である。防勢作戦における火力支援の調整と直接射撃の統制とは火力の最適な配分を意味する。これはそれぞれの主戦場に対する射撃のために各種装備を配置する地点を決めることであり、またそれぞれの射撃がどの地域に責任を負うのかを明確に示すことである。そして退路を調整する際には戦闘を離脱した後に収容を実施する機能も備えた二次的な防御陣地との間の連絡線を指定しておく。", "title": "防勢作戦" }, { "paragraph_id": 111, "tag": "p", "text": "防勢作戦は通常において防御戦闘の計画的準備によって遂行される。しかし作戦行動は主導の原則に従って静態的な行動ばかりでなく動態的な行動が必要であり、防勢作戦の作戦方針を採用していたとしても敵の攻撃を排除した後に逆襲に転換することが検討されなければならない。その原則を踏まえた上で防勢作戦の計画にはいくつかの情報が必要である。敵の戦闘力や集結地点などの配置だけでなく、どの攻撃目標を選択するのか、そしてそれに対応する接近経路、攻撃方法がどのような状態であるのかを研究しなければならない。そのためには敵が慣習的にどのような作戦行動を選択しているかを分析する必要もある。例えば空挺部隊を使用した攻勢作戦に対する防勢作戦の場合では、陣地防御ではなく機動防御を準備しなければならない。なぜならば陣地防御とは固定された攻撃目標に対して接近する際に必ず地上において進路を妨げることができなければ有効ではない。空挺部隊による攻撃に対しては防空戦闘と敵部隊が戦闘展開してから迅速で組織的な逆襲を加えることが求められるのである。また幅広い正面に渡る正面攻撃に対する防御では複数の防御陣地によって組織化された陣地防御による攻撃の阻止と予備戦力による逆襲を準備することが必要である。", "title": "防勢作戦" } ]
社会科学>軍事学>戦術学>戦術学入門
*[[社会科学]]>[[軍事学]]>[[戦術学]]>'''戦術学入門''' [[画像:Battle of Austerlitz - Situation at 0900, 2 December 1805.png|300px|thumb|right|地形図と部隊符号から構成されるアウステルリッツ会戦の状況図である。戦闘で生じている全ての事象が戦術的に重要であるわけではない。戦術学では状況図のように現実の複雑な戦況を概念化し直し、戦場の空間的、時間的そして戦力的要素の三つを視覚的に把握することで、何が重要な情報であるかを取捨選択する。]] == 序論 == 戦術(Tactics)とは戦闘において部隊などを効果的に運用する技術・科学である。[[軍事学]]において戦術学は戦闘を認識し、解釈し、そして判断するために必要な理論的枠組みを備え、また戦闘において勝利を獲得するために戦力を配置し、戦闘力を最大化し、戦闘行動を指揮する上で不可欠な実践的役割を担っている。ただし戦術は戦略の下位において実践される領域として区別されている。つまり戦略とは作戦部隊を有利な条件で戦闘が実施できるように全体的な視点から部隊を指導する技術・科学であり、戦術はその戦略に沿って戦闘で勝利する技術・科学である。したがって、戦術学の固有の問題とは戦争の指導とは別個に、戦闘において戦力を活用することにある。 戦闘において部隊を戦術的に運用することの意義は過去の戦史で示されている。ナポレオン戦争においてアウステルリッツ会戦を概観すると、戦力で劣勢なナポレオンが敵の攻撃に対して[[防御 (軍事) |防御]]戦闘と遅滞行動を組み合わせたことが勝利をもたらしたことが分かる。戦術学において戦力の優劣は必ずしも戦闘の勝敗に直結するわけではない。戦力だけではなく、任務、地形、敵情などから戦闘状況に適した戦術を選択することが不可欠である。例えば戦術学では学習者を部隊指揮官と想定して次のような事柄を問題とする。「与えられた任務をどのように理解するのか」、「どの地域が戦闘において緊要であるのか」、「敵は次にどのような戦闘行動に出るのか」、「現状で我が方の戦力をどのように配置するべきか」、「敵をどのような要領で攻撃するべきか」、「圧倒的劣勢において退却と防御のどちらを選択するべきか」、「歩兵部隊と戦車部隊の連携はどのように指導するのか」、「自分の作戦計画をどの部下に何をどのように伝えるべきか」これらの問題は全て戦術学の重大な問題であり、理論的に導き出すことが求められる。 戦術学はいくつかの部門に細分化することができる。まず理論的に単純化された基礎的問題を扱う初等戦術とより現実的かつ複雑な戦況に対処する応用的問題を扱う高等戦術の二つがある。また単一兵科の小部隊を指揮する小戦術から複合兵科の大部隊を指揮する大戦術に分けることもありうる。さらには戦闘空間の特性の相違から陸上戦力を運用する戦術、海上戦力を運用する戦術、航空戦力を運用する戦術などに分類することも可能である。事前の準備の程度から計画戦術と応急戦術の研究に分けることもなされる。これらの細分化に踏み込むことは『戦術学入門』である本項目では重要視しない。以下では戦術学の基礎的な理論について概説することに力点を置いた上で、次のような章立てで進んでいく。まず戦術の原理、攻勢作戦、防勢作戦の三つに内容を大別して説明していく。これらの概説を通じて本項目では学習者の戦術学の基礎的な理解に貢献することを狙っている。 == 戦術の原理 == 戦術とは戦闘に戦力を適用することである。その具体的な適用の方法は実践的な訓練や経験によってのみ獲得される技術的側面を含んでいるものの、体系的な教育や思考によって習得される科学的側面も備えている。したがって、戦術問題は原則としていくつかの原則と戦術学の概念に基づけば論理的思考によって解答を導き出すことが可能である。ここでは戦術学の原理、基本概念、そして戦術的思考のモデルについて概説する。 === 戦いの原理 === あらゆる戦闘に勝利するために一般的に適用することが可能な戦術の原理とはどのようなものであるのか。例えばそれは「我の戦力の主力を以って、敵の個々の戦力と戦闘するように機動すること」のように要約された、いくつかの戦いの原理(Principles of war)から明らかにすることができる。これは戦闘を計画または指導する際に常に準拠するべき原則であり、次のような諸原則が知られている。 *目標の原則 *統一の原則 *主導の原則 *集中の原則 *奇襲の原則 *機動の原則 *節約の原則 *簡明の原則 *警戒の原則 行動の目的を明確にする目標の原則、指揮系統を統一する統一の原則、先制して状況の支配権を獲得する主導の原則、敵の弱点に対して味方の戦力を集中する集中の原則、敵の意外性を突いて戦う奇襲の原則、移動によって我の優位な位置関係を維持する機動の原則、無駄な戦力を有効活用する経済の原則、目的や行動方針が大胆かつ単純である簡明の原則、敵の奇襲を防ぐために注意する警戒の原則、以上が各原則の要旨である。<ref>米陸軍では物量的な戦力の優位性を保持する物量の原則、旧ソ連陸軍では敵を完全に撃滅する殲滅の原則などが原則として加えられる場合もある。</ref> [[File:Battle of salamis.png|300px|thumb|right|サラミス沖海戦の状況図]] 戦術研究においてこれら諸原則の重要性が実証されている。ここでは一例としてサラミスの海戦を取り上げながら、諸原則の意義を確認する。紀元前486年9月20日にテミストクレスが指揮するギリシア軍とクルセルクスが指揮するペルシア軍による、ギリシア半島のサラミス島沖でサラミスの海戦が発生した。劣勢な戦力しか持たないテミストクレスはサラミス島を防衛するために防勢サラミス島沖の狭隘な海峡という地理的環境を活用することを考案した。つまり、ペルシア軍の大規模な戦力を狭隘な海峡に誘致することでペルシア軍を脆弱な状態に追い込み、風浪の状況が時間の経過でギリシア軍に有利に変化するのに乗じて、攻撃に転換する戦術を実践したのである。結果としてペルシア軍は地形や海象に起因する隊列の混乱、そしてギリシア軍の反転攻勢の中央突破に対処することができず、敗北することとなった。サラミス島を防衛するという目標の明確化、部隊の意思疎通の統一化、主導権の計画的な回復、戦力の一点集中、奇襲的な反撃、敵を分断する機動的な攻撃、戦機が到来するまでの戦力の温存、作戦方針の簡潔さ、そして敵の行動に対する警戒、このような適切な原則の適用によってテミストクレスは勝利を確実なものとすることができたと戦術的には考えられる。 === 戦術の基礎概念 === 戦術の基礎概念の最も初歩的な範疇は戦力が発揮する戦闘の機能、戦力が備えている戦闘力、戦力の展開に関連する戦闘陣の三つに大別に分けることができる。 ==== 戦闘 ==== 戦闘とは戦争における本来的な軍事行動であり、我に対抗して行動する敵を撃滅することを目的とした闘争の状態である。そのため戦闘において彼我の戦力はそれぞれの戦闘力を最大限に敵に対して発揮できるよう行動する。しかし、敵を撃滅するという一般的な戦闘の目的は個々の状況に応じて敵の部分的な撃退や一地点の占領として解釈される場合もある。そのため戦闘の勝敗は理論的には彼我の損害比で表現されるが、彼我の戦闘部隊の任務が達成されたかどうかによっても表現される。この戦闘を遂行するための戦力の機能は五つの項目に整理することができる。 *発見の機能 *拘束の機能 *制圧もしくは攪乱の機能 *機動の機能 *占領の機能 偵察や警戒によって敵情を明らかにする発見の機能、接敵機動と接触を維持することによって敵の行動の自由を制限する拘束の機能、砲兵火力などによって敵の組織的行動を妨げる制圧もしくは攪乱の機能、戦場において敵の弱点を圧迫するように戦力を選択的に再配置する機動の機能、そして敵に対して決定的な攻撃を加える打撃もしくは占領の機能、以上の五つである。これら機能を発揮するための戦力の能力を戦闘力と言う。 ==== 戦闘力 ==== ===== ランチェスターの法則 ===== 戦闘力(Capacity of battle)とは各部隊が戦闘を遂行する能力を指す概念である。戦闘力の優劣によって戦闘を実施する部隊の戦果の原因が説明され、また戦果の予測も左右される。戦闘力を具体的にどのような要素から判断するのかについては古典的な分析として、まず物的な局面に注目するものがある。 兵員と装備の物量が大きければ大きいほど戦闘力は向上するものであり、例えば100名の兵員から組織される部隊は50名から組織される部隊に対して2倍の戦闘力を有しているとする分析である。 このような基本的モデルとしてランチェスターの数式モデルなどが提案されており、兵棋演習の戦果や損害の計算法のひとつとして採用されている。 「ランチェスターの法則」の数式モデルは、幾つかの種類があるが、そのうち有名なモデルの内容は、下記の2つの式の連立微分方位定式として表される。 ;ランチェスターの法則 :<math>{\mathrm{d} x \over \mathrm{d} t}= -\alpha y </math>     (1) :  :<math>{\mathrm{d} y \over \mathrm{d} t}= -\beta x </math>      (2) という連立方程式である。 なお、自軍の兵数がx、敵軍の兵数がy、αとβは武器の性能を表す定数である。また、αとβは計算上の都合により定数係数であるとしてモデルを立てる(そう仮定しないと、解析的に手計算で式を解けない。または、もし変数係数だと人間による式計算では解析が著しく困難になるので、非入門的であり、非実用的になる)。 このように微分方程式で表現されるので、大学の微分方程式などの教科書でも紹介されることもある。高校参考書『モノグラフ』の『微分方程式』に書いてある計算問題も、この式の場合である。 式を見れば、たしかに兵員が多いほど、相手軍の損傷が大きくなるような立式になっている事が分かるであろう。 上式を式変形で解いて解析解を得るのは数学的には可能である事が知られているが、しかし解析解から実用的な結果を得るための計算に手間が掛かるので、本wikiではまず、解析をしないで、類似の簡易モデルを考えよう(解析例は後の章で後述する)。 その類似の簡易モデルは、現代ではゲームのRPG(ドラゴンクエストやファイナルファンタジーのようなジャンル)における戦闘のダメージ計算に例えればよい。 たとえばドラクエ3のようなパーティ戦闘システムのあるゲームの場合、パーティの人数が増えると、単に敵の攻撃に人数分だけ耐えられるようになるだけでなく、さらに1ターンあたりに敵に与えるダメージ量も増える。よって、より短時間でスライムの集団などを倒せるので、1戦あたりの戦闘が早く終わり、戦闘終了までに自パーティの受けるダメージ被害も少なくなる。 たとえば、ドラクエ3に例えよう。 勇者の1人旅と、勇者・武闘家・武闘家・武闘家の4人パーティを比較しよう。 プレイヤーキャラが草原フィールド上を歩いていたら、ガイコツが1体出現したとする。(計算の単純化のため、戦闘で出現するモンスターは毎回、必ずガイコツ1体だけだとする。なお、実際のドラクエ3には「ガイコツ」は出現しない。) 計算の単純化のため、ガイコツはHPが10だとしよう。計算の単純化のため、勇者も武闘家も、攻撃力は同じで1人あたり2だとする。よって、1回の攻撃でダメージ2を敵に与えるとしよう。 また、勇者と武闘家のHPは両方とも10だとしよう。計算の単純化のため、つねに勇者たちの攻撃が先手で、敵の攻撃は後攻だとしよう。 ガイコツの攻撃を受けたら、必ず勇者または武闘家の1人がダメージ1を受けるとしよう。 勇者1人旅の場合、ガイコツ1体を倒すのに合計5ターン要する。なので、勇者は戦闘終了までに4ダメージを受ける。(最後の5ターン目はガイコツからの攻撃を受けないので、合計4ダメージになる。) 一方、勇・武・武・武の4人パーティなら、1ターンあたり8ダメージ(=2×4)なので、2ターンでガイコツ1体を倒せる。なので、一戦あたりの被害ダメージは合計1ダメージである(2ターン目はダメージを受けない)。 さて、勇・武・武・武の4人パーティは、HPの合計値が40である(40=4×10)。一方、勇者1人旅は、HPの合計値が10である。 なので、単純計算で勇・武・武・武の4人パーティなら、ガイコツ1体を倒すことを 40÷2=20で、20回可能である。(実際には、最後のほうで勇者か武闘家の誰かがHPゼロになって戦闘不能になるので、こなせる戦闘回数は20よりかは減る。) 一方、勇者1人旅では、計算 10÷4=2あまり2 により、たったの2~3回しか、ガイコツを倒せない。 仮に2~3をパーティ人数分で4倍しても、8~12回にしかならず、到底20回には及ばない。 なお、2~3を7倍すると、14~21になり、ようやく20に到達する。 つまり、パーティを4倍する事により、4倍の効果どころか少なくとも7倍の効果が現れている。 4と7を対数関数で計算すれば、 :<math>\log_4 7 = 1.40367 </math> なので、約1.4乗で人数の効果が指数的に効いてきたことになる。 このようにランチェスターの法則により、人数の効果は、けっして1次関数的な1乗の比例ではなく、1次関数を超えた乗数の効果が出てくる。 まさに、上述のドラクエ的なシミュレーション例が、ランチェスターの法則そのものである。 毎回対数計算をするのは面倒なので、やや不正確だが簡易的に「1.5乗で効いてくる」と近似すれば計算しやすいだろう。なお、平方根が0.5乗である。 つまり、ある代数値 aについて、 :<math>a^{1.5} = a \sqrt{a} </math> である。 もちろん上記のドラクエ3例はあくまでゲームの話であり、実際の戦争には、けっして、そのまま単純に適用してはならない。 だが、軍事は置いておくとして「ランチェスターの法則」の数理的な性質だけを調べるための例としては、上記のドラクエ例でも正しい。 もちろん、実際の戦闘や戦争は、そもそも数理モデルだけでは決して済まない。現実の戦争は、そんなに単純ではない。上記のランチェスターの法則は、あくまで参考程度のものである。 しかし、そもそも社会科学におけるモデルとは、そのように参考程度のものに過ぎない。これは軍事学に限らず、経済学などにおける数式でも同様である。 さて、ランチェスターの法則から導ける結果として、もし兵員数が2倍になると、その効果は、けっして単に敵の2連戦に耐えられるような長期戦の対応だけでなく、さらに攻撃力アップによる、次に述べる副次的な別の効果がある。 具体的には、兵員が増えれば仮定により戦闘力(ゲームで言う「攻撃力」)もアップするので、いままで倒せなかった強い敵国の軍が倒せるようになる可能性が増える。また、攻撃力がアップすることにより、敵軍の殲滅(ゲームに例えるなら戦闘中の敵全員のHPを0にする事)に要する時間が減少するので、殲滅までに受けた自軍の損耗も減らせる。つまり自軍の被害は、戦闘終了までに受けた時間に応じて、比例的に増加する事がランチェスターの法則から導かれる(なお、ドラクエなどのRPGゲームでも同様の現象がある事が知られている)。 ともかく、兵員数の増加には、上述のように副次的な効果がある。 このため、よく言われる事として、兵員数の2倍への倍増は、その効果はけっして2倍ではなく、上述の副次効果により乗数的に効果が出るので、たとえば4倍~8倍くらいの効果になる場合もある(実際にどの程度の効果が出るかは、モデルの係数などによって変わる)。 こういった数学的な事が、近代ヨーロッパでは既に言われていたので、なので現実の世界史の戦争での用兵もそれに従い、その結果、なるべく兵力は分散させずに、兵力を拠点や作戦目標などに集中させる戦術が実際に好まれ、多くの戦場で採用された。 近代世界史におけるシベリア鉄道など鉄道による兵員輸送や軍需物資輸送などによって軍事力が向上するという理屈も、なぜ向上するのかという理由を根本的に考えれば、ランチェスターの法則のような考え方が前提になっているだろう。 ===== 解析例(微分積分) ===== では、実際にランチェスターの法則を微分積分的に解析してみよう。 ;ランチェスターの法則 :<math>{\mathrm{d} x \over \mathrm{d} t}= -\alpha y </math>     (1) :  :<math>{\mathrm{d} y \over \mathrm{d} t}= -\beta x </math>      (2) なお、自軍の兵数がx、敵軍の兵数がy、αとβは武器の性能を表す定数である。また、αとβは定数係数である。 数学的な注意として、まず、x、yはともに「関数」であり、「変数」は t (ティー)の1つだけである。xとyは、変数にtをもつ(「変数」ではなく)「関数」である。 :※ tの代わりにxまたはyのいずれか1つを「変数」とする事もできるが、その場合、変数にならなかった残り2つの文字は関数になる。たとえばもしxを変数として扱う場合、tとyは xの関数である 事になる。 :つまり、もしtを変数として扱うなら、けっしてxはyの変数ではない。なぜなら、時間tが与えられれば、yの値は t から一意的に決定するからである。だから、関数 yはこの場合、変数にはtだけをもつ。 :変数をtとした場合でも、答えの曲線をグラフ化してx-y平面上に描けば、x軸とy軸の平面グラフ上の曲線が描かれるので、あたかも「xがyの変数である」(誤解)かのように誤解しがちであるが(実際、変数変換によりxを変数とする事も可能であるが)、しかし、計算中の仮定により、この場合は t だけが変数である。 では、実際に式を解こう。まず、式(1)をもう一回、微分すると、 :<math>{\mathrm{d^2} x \over \mathrm{d} t^2}= -\alpha {\mathrm{d} y \over \mathrm{d} t} </math> になる。2項目の dy/dt に式(2)を代入すれば、 :<math>{\mathrm{d^2} x \over \mathrm{d} t^2}= -\alpha {\mathrm{d} y \over \mathrm{d} t} = -\alpha( -\beta x) = \alpha \beta x </math>    (2-1) となり、式中からyが消えて上式はxとtだけの式になる。 この事から、xは関数であり、xの変数はtだけである事が分かる。(実は数学的には証明をややインチキしており、そもそも、こういう仮定が無いと、常微分を出来ない。変数が2個以上の場合は「偏微分」という別の演算が必要になる。) 同様に式(2)についても、同様の演算操作により、式(2)を変形して関数yと変数tだけの式に置き換える事が出来る。 さて、 :<math>{\mathrm{d^2} x \over \mathrm{d} t^2} = \alpha \beta x </math>    (2-1) の右辺を移項して、 :<math>{\mathrm{d^2} x \over \mathrm{d} t^2} - \alpha \beta x = 0 </math>    (2-2) となる。 これは左辺の微分作用素を因数分解すると、 :<math>({\mathrm{d^2} \over \mathrm{d} t^2} - \alpha \beta) x = 0 </math>    (3-1) と書ける。 微分作用素を :<math>{\mathrm{d} \over \mathrm{d} t} - \alpha \beta = D </math>    (3-2) として作用素Dを定義すれば、式(3-1)を変形して、 :<math>(D^2 - \alpha \beta) x = 0 </math>    (3-3) と書ける。 ここで、中学校で習った因数分解の公式により :<math>(A^2 - B^2) = (A-B)(A+B) </math>    (3-4) であるので、この公式を式(3-4)に適用すれば、 :<math>(D - \sqrt{\alpha \beta}) (D + \sqrt{\alpha \beta}) x = 0 </math>    (3-5) のように式変形できる。 この事から、この方程式の解(一般解)は、 :<math>(D - \sqrt{\alpha \beta}) x = 0 </math>   (3-6) の解(特殊解の一つ)と、 :<math>(D + \sqrt{\alpha \beta}) x = 0 </math>   (3-7) の解(特殊解)を組み合わせたものになる事が分かる(本来なら証明が必要だろうが、省略する。興味があれば、大学2年の応用解析学の本を読め)。 (3-7)の解は、指数関数 :<math>x = C_0 e^{- \sqrt{\alpha \beta} t} </math> となる。(ただしC<sub>0</sub>は積分定数とする。) なお、eは自然対数の底(てい)である。高校3年の数学3で習うので、もし知らなければ教科書を買って調べよ。 指数関数 e<sup>t</sup> は見やすくするために、大学入学以降では exp(t) と書く場合もあり、その場合、上式は :<math>x = C_0 \exp (- \sqrt{\alpha \beta} t) </math> と書かれる。 同様に式(3-6)も解けて :<math>x = c_1 \exp (+ \sqrt{\alpha \beta} t) </math> となる。 この2つを足したモノが一般解なので、 :<math>x = C_0 \exp (- \sqrt{\alpha \beta} t) + c_1 \exp (+ \sqrt{\alpha \beta} t) </math>    (4-1) が一般解である。 しかし、読者には、これだけだと、なぜこれによって、兵数が倍増すると攻撃力が倍増するか等の諸性質や、そもそも解が増加するのか減少するのかさえも、分からない。 だが、微分方程式の初期値として、ある時点での兵数と、数時間後の(減少した)兵数を代入する事をして積分定数C0およびC1を決定してから、数値計算を行うと、ここから、「兵数が倍増した場合の勝率の指数的な増加」など前の節で述べたような性質が数値計算的にかつ経験的に導かれる場合が多い(初期値による)。 答えの式(4-1)だけを見ると、あたかも値が増加しそうに錯覚するが(指数関数の部分はマイナスにならないので)、しかし係数C0やC1の符号はプラスとは限らず、マイナスの数である場合もあるので、解全体としては値が減少してくのである。 このように、連立微分方程式は、解を解いただけでは、その性質が分かりづらい場合が多く、そのため、パソコンなどで数値計算によってグラフなどを書いて、その性質を予想する事が、研究では必要である。(そして、その予想を参考に、その予想を証明するのが数学者の仕事である。なお、さすがにランチェスターの式の性質はすでに数学者によって研究済みである。) なお、もしプログラミングが出来なくても、代替の方法として手間は掛かるが、表計算ソフトのエクセルで、実際に数値計算をしてグラフを何パターンか書いてみてシミュレーションする方法もある。 ともかく、このような連立微分方程式を、数値計算などでシミュレーションして性質を研究していく分野は、数学的には「力学系」といわれる分野である。物理の「力学」の分野でこういう計算例が多かったので、そういう名前がついているが、物理学の知識が無くても計算できる分野である。 軍事学に限らず、生物学の分野にも「力学系」の式はある。生物学で、動物などの個体数などをシミュレーションするのに連立微分方程式で「ロトカ=ヴォルテラの方程式」というのものが使われる場合があり、このロトカ=ヴォルトラ方程式とその派生も、「力学系」の分野のひとつとして有名である。(高校の生物でも、式計算はしないが、高校3年の生物2における生態分野で、類似の理論を習う。) なお、上記の一般解は、双曲線関数 sinh および cosh というものを使っても置き換える事が出来る。これは日本では大学の理科系の学部の1年で習う。 三角関数のsinやcosとは、双曲線関数は異なるので、混同しないように注意のこと。 またなお、微分積分に限らず、軍事学や経営学などの分野に数学や統計学などを応用する分野の事を「オペレーションズ・リサーチ」(略称は「OR」(オー・アール))という。第二次世界大戦中にアメリカ軍がこういった数理的な研究手法を始めた。統計学や確率論、線形計画法などがよく、オペレーションズ・リサーチの手法として用いられる。 一方、「力学系」と言った場合、「力学系」は微分方程式(または差分方程式)で立てられたモデルの分析のことを言うので、「オペレーションズ・リサーチ」とはニュアンスがやや異なる。 ;吟味の必要性 軍事学の数理モデルに限らず、経済学などを含む何らかの社会科学の数理モデルを現実の問題に適用する場合には、注意しなければならない事として、そのモデルが、これから適応しようとしている事例の性質を果たして本当によく反映できているか、自己批判的かつ内省的に注意深く観察しながら、限定的に適用しなければならない。このように、観察しながら注意深く限定的にデモル適用をすることを、俗に社会科学などの分野では「吟味」(ぎんみ)という。数理モデルの実用の際には、吟味が必要である。 しかし残念ながら、社会科学やその応用では、しばしば吟味は省略されることが、実業界やマスメディアなどで まかり通っている場合が往々にある。 たとえば2001年~2005年ころのアメリカ金融界は金融工学のブラック・ジョ-ルズ方程式に基づく仕組みなどを喧伝していたが、しかし米国金融がモデルの吟味を怠ったせいで杜撰な貸付をしたせいで、貸し金の回収不足になりサブプライム問題を起こすなど、杜撰な吟味不足によって世界経済に迷惑を及ぼす例もあった。 ===== 実際の戦闘力 ===== 上述のランチェスター法則は、あくまで参考程度の簡略的なモデルであり、実際の戦闘では適用の不可能・困難な場合も多いだろう。 なので、もし戦闘力をさらに詳細に分析するならば、兵員の規律や士気などの無形的要素を組み合わせなければならない。つまり、火力部隊の戦闘力は火砲とそれを操作する射撃要員の物量という有形的要素と、砲兵火力を発揮するための射撃の速度、精度、士気から判断される無形的要素から導き出すことができる。したがって100名の統制がとれていない武装した群衆と50名の規律ある戦闘部隊の間には戦闘員としての錬度、団結、そして士気という無形的要素に由来する戦闘力の格差が存在していると指摘できる。 また、戦闘は戦力の戦闘力の合計によってのみ左右されるのではなく、戦闘力を戦場に配置する戦闘陣によって規定される。 ==== 戦闘陣形 ==== 戦闘陣(Battle formation)は複数単位戦力が戦闘時に相互に連携する事により効果的な戦闘力を発揮する事を目的とした各戦力単位の配置、位置座標系統を各戦闘目的局面に対応類別する際の用語である。戦力は彼我との位置関係から与えられる損害や得られる戦果が変化しうる。そもそも部隊は敵の方向に対して最大の戦闘力を発揮できるように部隊の正面を方向付ける。その基本となる戦闘陣形として第一に横陣がある。横陣は敵に対して正面を広く縦深を浅くなるように選択した隊形であり、特に火力を発揮するのに適した陣形である。この陣形の戦術的な特徴は部隊の脆弱な左右両側面と背面に敵が回りにくくすることを防ぐことにある。古代ギリシアのマケドニア軍で採用されていた戦闘陣は歩兵部隊の横陣の両翼に騎兵部隊を配置することで、中央の歩兵部隊の両翼の弱点を補っていた。また基本となる戦闘陣形には縦陣もある。これは正面に対して狭く縦深が深くなるようにした陣形であり、機動力を発揮するのに適した陣形である。この陣形には部隊の迅速な行軍や機動を容易にする特徴がある。速やかな戦場機動や中央突破を狙った突撃で有効であり、トラファルガーの海戦でイギリス軍がフランス軍の戦列に対する攻撃の際に選択されている。さらに斜行陣、鈎形陣、円陣、弾丸陣などの陣形があり、斜行陣は右翼または左翼の片方に兵力を集中的に配置した戦闘陣であり、また鈎形陣は片方の翼を横方向に配置した戦闘陣であり、両方ともに劣勢である場合に用いる戦闘陣である。円陣は全方向に対して部隊を配置する円形の戦闘陣であり、部隊の宿営や集結などに用いられる。弾丸陣は矢印のような形状の戦闘陣であり、先端に機甲部隊を配置して突撃などに用いられる。このような多様な戦闘陣は地形や敵情、彼我の戦闘力の格差などを考慮した上で選択されなければならない。 === 戦術の基本作業 === 戦術的知能の中核とは問題解決能力であり、これは自らが置かれている状況がどのようなものであるかという状況を判断する問題、我が選択することが可能な選択肢の中でどれが最善であるか意志を決定する問題、そして下された決定を実行するために作戦方針を作成する問題の三つに問題を区分することができる。 ==== 状況判断 ==== 状況判断の問題とは任務分析、地形判断、敵情判断を起点とし、敵の可能行動の列挙、味方の行動方針の列挙、各行動の戦術的分析、そして各々の分析の総合という思考過程に基づいて解決される。任務分析とは自分に与えられた任務の背景や本質を分析して達成すべき目標事項を明確化し、複数ある場合にはそれぞれの目標の優先順位を定める問題である。地形判断とは自分が置かれている地理的環境がどのようなものかを分析することである。この際に軍事地理学の知識を援用して戦闘地域を構成する地理的特性を解釈し、重要な地形やそこに至るための接近経路を明らかにする。敵情判断とは敵部隊の配置、装備や補給の状況、後方連絡線の方向などを分析し、敵がどのような戦闘行動を将来実施するかを検討することである。敵情判断では敵が行いうる全ての戦闘行動の全てを列挙し、蓋然性の観点からそれら行動の我にとっての効果や危険を明らかにする。 ==== 意思決定 ==== 意思決定とは状況判断に基づいて我の行動方針を決定することであり、可能的な状況について個々に分析し、それら分析を総合し、決心を下すという過程から成り立つ。実際に発生する可能性がある状況は彼我にとって実施可能な戦闘行動の組合せの数だけ存在する。これらの状況について個々に分析を加えることで個々の戦闘行動によって生じうる結果がどのようなものであるかを検討する。そして総合の過程でそれら分析によって得られた個々の戦闘行動を相互に比較しながら我にとって最も危険性の高い事態がどのような事態であるかを明らかにすることが可能となる。そして任務を達成するためにどのような戦闘行動を選択しなければならないかを限定することができる。最後の決心とは少数に限定したいくつかの作戦方針の中から一つを、その選択肢の危険性と不確実性を鑑みた上で決定することである。このようにして決心が確立されれば、作戦計画の策定作業に移ることができる。 ==== 作戦計画 ==== 作戦計画(Operations Plan, OPLAN)とは決心によって定められた作戦方針に基づいて策定される戦力運用の計画である。作戦計画とは作戦の目標、目標を達成するために採用される行動の方針、そしてその方針に従って作戦に参加する各部隊の任務と個々の行動計画から成立しており、指揮官には戦術的思考に基づいて作戦計画の骨子を作成する技能が求められる。作戦は計画、実行、評価の三つの段階を繰り返しながら進め、常に目的と手段が結合するように配慮しなければならない。作戦計画の立案の際に把握するべき個別の戦況を構成する要素は任務、敵、地形と気象、使用可能な部隊と支援、そして民事的考慮の頭文字を取ったMETT-TC(Mission, Enemy, Terrain and weather, Troop and support available, and Civil considerations)で端的に要約される。これら諸要素を踏まえた上で作戦の立案には次のような事柄が含まれなければならない。第一に作戦目標を具体的な軍事的状況として定義することである。攻勢作戦で敵の拠点を攻略する方針が示された場合、その具体的な達成条件は何を意味するかが定義されなければならず、例えば攻略目標の拠点やそれを守備する敵がどのような状態になれば攻略と見なすかを明確化する。その作戦目標によって作戦は攻勢作戦と防勢作戦、また偵察作戦、行軍作戦、治安作戦などの作戦の形態に分類することができる。 == 攻勢作戦 == 攻勢作戦とは敵を積極的に求めながらこれを撃滅しようとする作戦の形式であり、遭遇や複数に渡る攻撃から成り立っている作戦である。攻勢作戦では敵に対して決定的打撃を加えることを可能とする作戦であり、これは戦術の原則のひとつである主導の原則に基づけば常に実施を模索するべき作戦である。しかし攻勢作戦はしばしば戦力の経済的な使用を指示する節約の原則に反するほどに戦闘力を減耗させる危険性がある。攻勢作戦を実施するべき状況の例としては、戦力投射作戦を実施する状況、敵に対する我の戦闘力の圧倒的な優勢を確保している状況、戦略的な守勢において局地的な反撃を実施する必要がある状況などがある。ここでは攻勢作戦の基本的な形態とその指導の要領、そして作戦計画を立案する上での考慮事項について述べる。 === 攻勢作戦の形態 === 攻勢作戦で中心となる戦術的な行動は接敵機動、攻撃、戦果拡張、追撃の四つの段階がある。接敵機動とは戦闘を行うために敵との接触を試みる機動であり、彼我の接敵機動で生じる戦闘は遭遇戦と言う。攻撃とは攻勢作戦において敵を撃破または撃滅、地形の攻略または確保、もしくはそれら両方を行う攻勢作戦の戦闘行動である。攻撃はさらに戦闘行動の方式としては奇襲的な攻撃である伏撃、防御の態勢から攻撃に転換する逆襲、準備された防御に対する強襲、敵を有利な地点におびき出す誘致、敵に誤った状況を認識させる欺瞞がある。そして機動の方式から一翼もしくは両翼を駆使して敵の二正面以上を同時に攻撃する包囲、敵の正面を突破して分断する突撃、そして敵と接触せずに敵の後方や側面に回りこむことで敵に退却を強制する迂回に分けることができる。戦果拡張とは組織的な戦闘力を失った敵に対して攻撃の段階から継続的に行われる攻撃であり、攻撃によって得られた戦果を最大化する戦闘行動である。追撃とは退却する敵をさらに追尾して打撃を加える行動であり、戦場に敵を捕捉して追撃を加える方式と、戦場外に退却した敵に対する追撃の方式がある。 ====攻撃==== ====追撃==== === 攻勢作戦の指導 === 攻勢作戦を指導する際に攻撃発起点、前進軸、攻撃目標、前進限界、集結地点を調整することで行われる。攻撃発起点とは各部隊が攻撃のための前進を開始する際に出発する地点である。理想として敵に対して位置や行動が隠匿し、また戦力を防護することができることが望ましい。自然地形で攻撃発起のための適切な地形を望むことができないならば、攻撃陣地を準備することも手段に含まれる。前進軸は各攻撃部隊が前進の際に依拠する一般的な方向あり、戦場における計画的な機動を調整するものであり、状況図では矢印によって表示される。攻撃目標とは我の戦闘力を集中させる目標であり、敵の部隊または特定の地形がその対象となる。ただし地形が攻撃目標である場合に対して敵部隊を攻撃目標とする場合には攻撃目標を捕捉することが難しくなる。そして攻撃前進の終点は前進限界によって定められる。前進限界は攻撃部隊が攻撃前進を停止する段階を計画的に決定するものである。前進限界に到達した部隊は識別が容易な集結地点もしくは予備的に設定された代替集結地点に再集結させる。 === 攻勢作戦の計画 === 攻勢作戦を計画する上での着眼としては奇襲と集中、そして節度(Tempo)と大胆(Audacity)が重要となる。つまり、敵が予測した事態を回避し、戦力を集中させ、迅速な節度を以って大胆に前進させることが効果的な攻勢作戦を立案する上での基礎となる。そして攻勢作戦を状況に適合させるためにはまず情報作戦に基づいて戦場の状況を把握することが求められる。敵情については配置、装備、戦闘力、弱点、攻撃すべき目標、集結点、敵の後方連絡線、離隔した支援戦力、対空部隊、電子戦部隊、敵の情報網などであり、地形については地形の形状、気象の影響、攻撃に使用可能な経路の配置と数、攻撃の障害となる森林や河川などの地形について把握する必要がある。これらの状況を踏まえた上で与えられた任務とそれに対応する作戦目標、指揮官の意図、敵の配置や戦闘力などの敵情、攻撃目標、作戦開始時刻、各部隊の機動の方向性、攻撃のための戦闘陣、作戦の危険性、そして代替的な作戦計画を準備する。作戦が開始されれば、指揮官は我の戦闘力の消耗を確認しながら攻勢極限点を見極め、彼我の戦闘力の優劣が逆転しないよう注意する。一度攻勢極限点に到達したと判断されれば、指揮官は防御へ転換することを決断し、攻撃によって得られた戦果を保存するよう努めなければならない。 == 防勢作戦 == 防勢作戦とは時間的猶予の確保、戦力の経済的使用、または別の攻勢作戦を支援するために、敵の攻勢作戦を待ち受けてこれを破砕する作戦である。防勢作戦は戦力の劣勢を補うことを可能とする作戦であり、節約の原則に立脚した作戦方針である。しかし防勢作戦のみによって目標を達成することが困難であり、また戦闘の主導権を失う危険を伴う。防勢作戦を実施する状況の例としては、決定的に重要な地形の確保を維持しなければならない状況、敵による奇襲への対処、敵に対して我の戦闘力が総体的に劣勢である状況などがある。ここでは防勢作戦の形態、指導、そして作戦計画の立案について概説する。 === 防勢作戦の形態 === 防勢作戦で中心となる戦術的な行動には防御と後退行動がある。さらに防御は陣地防御と機動防御に分けられる。陣地防御とは逆襲を加えることを主眼に置いたものではなく、構築した陣地や要塞によって敵の攻撃を阻止する形式の防御である。防御では敵の攻撃を阻止し、また緊要地形を保全することを狙った横陣や円陣の防御陣地が準備され、して防御陣地の機能を強化することに主たる努力が集中されるために、後方に拘置される予備の戦力は逆襲ではなく防御戦闘で減耗した損害を補填するために使用される。また機動防御とは陣地に頼るのではなく、敵の攻撃に対して決定的な逆襲を加える防御の形式である。機動防御では敵の後方連絡線を捕捉することを可能とするように陣地の構築や打撃部隊の配備を準備することに労力を費やす。そして後退行動とは敵との距離を持つように機動する防御戦闘の方法である。後退行動では敵との接触を断つ離脱、敵の前進速度を低下させる遅滞、そして敵との距離を拡大させる離隔の三段階を組織的な連携の下で背面を敵に暴露する危険を最小限に抑える。 ==== 防御 ==== ==== 退却 ==== === 防勢作戦の指導 === 防勢作戦の指導では戦闘移行線、主戦場の設定、防御陣地、火力支援の調整、直接射撃の統制、退路を調整することで行われる。戦闘移行線とは戦力を戦闘態勢に移行させる判断を下す地理的な基準となる線である。戦闘移行線は主たる防御拠点の前方において設定される。戦闘移行線と防御拠点の間は主戦場であり、敵の攻撃を排除するために戦闘力を発揮する領域である。防御陣地とは敵の侵入と前進を阻む機能を持った構築物である。防勢作戦における火力支援の調整と直接射撃の統制とは火力の最適な配分を意味する。これはそれぞれの主戦場に対する射撃のために各種装備を配置する地点を決めることであり、またそれぞれの射撃がどの地域に責任を負うのかを明確に示すことである。そして退路を調整する際には戦闘を離脱した後に収容を実施する機能も備えた二次的な防御陣地との間の連絡線を指定しておく。 === 防勢作戦の計画 === 防勢作戦は通常において防御戦闘の計画的準備によって遂行される。しかし作戦行動は主導の原則に従って静態的な行動ばかりでなく動態的な行動が必要であり、防勢作戦の作戦方針を採用していたとしても敵の攻撃を排除した後に逆襲に転換することが検討されなければならない。その原則を踏まえた上で防勢作戦の計画にはいくつかの情報が必要である。敵の戦闘力や集結地点などの配置だけでなく、どの攻撃目標を選択するのか、そしてそれに対応する接近経路、攻撃方法がどのような状態であるのかを研究しなければならない。そのためには敵が慣習的にどのような作戦行動を選択しているかを分析する必要もある。例えば空挺部隊を使用した攻勢作戦に対する防勢作戦の場合では、陣地防御ではなく機動防御を準備しなければならない。なぜならば陣地防御とは固定された攻撃目標に対して接近する際に必ず地上において進路を妨げることができなければ有効ではない。空挺部隊による攻撃に対しては防空戦闘と敵部隊が戦闘展開してから迅速で組織的な逆襲を加えることが求められるのである。また幅広い正面に渡る正面攻撃に対する防御では複数の防御陣地によって組織化された陣地防御による攻撃の阻止と予備戦力による逆襲を準備することが必要である。 == 戦術用語 == *'''圧迫''' - 武力や権威で押さえつけること。 *'''隠蔽''' - 物事、特に機密事項となる軍事基地や新兵器などを隠すこと。 *'''迂回''' - ある場所を避けて、遠回りすること。 *'''運動''' - *'''{{Ruby|掩蔽|えんぺい}}''' - *'''会戦''' - 大規模な戦力を互いに準備し、行う戦闘のこと。 *'''内戦作戦''' - 敵軍に包囲される位置で作戦を展開すること。 *'''外線作戦''' - 敵軍を包囲する位置で作戦を展開すること。 *'''監視''' - 敵軍の行動を監視すること。 *'''機動''' - 交戦の前後や交戦中に、戦略・戦術上おこなう、軍隊の移動・運動のこと。 *'''逆襲''' - 攻撃を受けていた側が、勢いを転じて攻撃をする側になること。 *'''持久戦''' - 自軍を持ち堪えさせることを目的とした戦闘のこと。 *'''警戒''' - *'''撃破''' - *'''決心''' - ある物事を必ず成し遂げようと思うこと。 *'''決戦''' - *'''牽制''' - 敵軍を武力や兵数などで圧倒し、敵軍の行動の自由を奪うこと。 *'''後衛''' - *'''行軍''' - *'''攻撃極限点''' - 攻撃によって得られる優位の限界のこと。[[w:攻撃の限界点|攻撃の限界点]]とも。 *'''攻勢''' - 敵軍に対して攻撃すること。 *'''後方支援''' - 砲兵、航空機などで後方から前線を支援すること。 *'''作戦''' - *'''作戦目標''' - *'''指揮''' - *'''支隊''' - *'''遮蔽''' - *'''集結''' - *'''集中''' - *'''重心''' - 部隊を1つの地点に集結させ、圧倒的物量差で敵に攻撃すること。 *'''状況判断''' - *'''助攻''' - 自軍の主攻に対して、その部隊が分断されるのを防ぐ、あるいは敵部隊の連絡路を脅かす目的で行われる攻撃のこと。 *陣地 *前衛 *戦果 *戦術 *戦場 *前哨 *戦線 *戦闘 *戦闘力 *遭遇戦 *側衛 *退却 *地形 *諜報 *追撃 *'''偵察''' - 敵軍、特に野営地などの状況を把握し、敵軍の兵数などを事前に知る為の行動のこと。 *展開 *突破 *背後連絡線 *兵站 *編制 *包囲 *防御 *防勢 *本攻 *摩擦 *命令 *陽動 *抑止 *連絡 == 脚注 == <references/> == 参考文献 == 戦術学の文献はそれほど流通していないために入手することは非常に難しい。一般に海外の戦術学の文献が入手しやすく、特に米陸軍省が一般公開している野戦教範(Field Manual)が研究を行う上では参考となる。また国内においては戦前に流通していた軍学校の教育や試験で使用する戦術学の教範、参考書、または問題集があり、それらを入手して参照することもできる。しかしながら、これらの教範類も一般的に入手することが難しい場合が多い。戦後に自衛隊で使用されている教範類は一般公開されていないものの、自衛隊関係者により発表された閲覧可能な論文を収録した論文集がある。例えば陸上自衛隊の幹部で構成された陸戦学会から出されている『陸戦研究』は国立国会図書館等で閲覧することが可能な戦術研究である。以下では主に書籍に限定した上で戦術研究の上で参考となる研究について解題を加えたものである。 *防衛大学校・防衛学研究会編『軍事学入門』(かや書房、2000年) :軍事学を概説した入門書であり、第3章の現代軍事力の態様は戦術研究の上で参考となる。 *松村劭『バトル・シミュレーション 戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方』(文藝春秋、2005年) :戦術理論の基礎的事項を要約し、また答案を付与した練習問題が含まれている。 *高山信武『陸軍大学校の戦略・戦術教育』(芙蓉書房出版) :陸軍大学校での講義と戦術学の口頭試問の記録が含まれている。 *Field Manual No. 3-90, Tactics, Headquarters Department of the Army, 2001. :米陸軍で使用されている戦術学の教範類であり、理論的解説だけでなく戦史に基づいた解説も含まれている。本項目の執筆で最も参照した参考文献。 *Field Manual No. 100-5, Operations, Department of the Army, 1993. :作戦の基礎、攻勢作戦、防勢作戦について網羅的に概説した米陸軍の教範であり、理論的説明が豊富である。 {{stub}} [[Category:軍事学|せんしゆつかくにゆうもん]]
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讃美歌 (ラテン語)
ラテン語>讃美歌 (ラテン語) 著名な讃美歌等の歌詞を通じて、ラテン語を学ぶ。
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'''[[ラテン語]]'''>讃美歌 (ラテン語) 著名な讃美歌等の歌詞を通じて、ラテン語を学ぶ。 *[[Adeste Fideles]]  讃美歌111番 == 関連項目 == * [[ラテン語]] [[Category:讃美歌 (ラテン語)|*]] [[Category:ラテン語|さんひか]]
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Adeste Fideles
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GIMP/ツールボックス
ツールボックスは自分の好きなツールを選んで並べておくための場所である。すべてのツールは画像ウィンドウのツールバーの「道具」からアクセスできる。 各ツールの説明は以下。 画像の任意の部分を「選択」し、「選択領域」を作成するためのツール群である。描画や変形などGIMPの操作は基本的にこの選択領域に対して行われる。なおこの選択領域は選択/非選択の2値ではなく、選択の濃さを持っていることに注意。 選択領域について詳しくはGIMP/基礎を参照(未稿)。 ドラッグ開始地点と終了地点を対角線とする長方形の領域を選択する。選択直後は四隅四辺に四角が表示され、これをドラッグすることにより選択領域を変更することが可能である。 すでに選択領域があった場合の動作を規定する。このオプションはツールオプションから選択する以外にShiftとCtrlキーの組み合わせで変更できる。 選択領域が斜めの時のアンチエイリアス設定。Rectangle Selectでは意味がないため使用不可。 領域の境界での選択の濃さをなだらかに変化させるようにする。ぼかし度合いは「半径」で設定。 角を丸める(Rをつける)設定。Rの半径は「半径」で設定。 領域を、ドラッグ開始地点を中心とする長方形にする。ツール使用中にCtrlでもスイッチできる。 選択領域の縦横の大きさに制限をつける。Aspect ratio(アスペクト比)・幅・高さ・大きさ(幅+高さ)を固定する。 アスペクト比の設定は直下のボックスで「2:3」などと入力。「current」と入力すればその時点でのアスペクト比に固定できる。 領域の左上の位置を示す。数値を入力することにより正確な位置に領域を置くことができる。 領域の幅および高さを示す。Fixed設定をした場合の値はここで設定する。 チェックすると選択領域以外の部分が暗く表示される。 ガイドの表示設定。 領域の周辺部の無駄な領域を切り詰める。 チェックするとAuto Shrink時に表示されているレイヤー全てを対象にする。普段は選択レイヤーのみが対象。 ドラッグすることにより楕円形の領域を選択する。 ドラッグした線に沿って好きな形の選択領域を作る。 (加筆求む) クリックした点から連続した同系色の領域を選択する。 クリックした点の色と同系色の領域をキャンバス全体から選択する。 エッジを判定して選択する。ツール名は「はさみ」とも。 実際にキャンバス上に色をつけるためのツール群。 選択範囲や類似色領域を指定した色で塗りつぶす。
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ツールボックスは自分の好きなツールを選んで並べておくための場所である。すべてのツールは画像ウィンドウのツールバーの「道具」からアクセスできる。 各ツールの説明は以下。
ツールボックスは自分の好きなツールを選んで並べておくための場所である。すべてのツールは画像ウィンドウのツールバーの「道具」からアクセスできる。 各ツールの説明は以下。 == 選択ツール == 画像の任意の部分を「選択」し、「選択領域」を作成するためのツール群である。描画や変形などGIMPの操作は基本的にこの選択領域に対して行われる。なおこの選択領域は選択/非選択の2値ではなく、選択の濃さを持っていることに注意。 選択領域について詳しくは[[GIMP/基礎]]を参照(未稿)。 === Rectangle Select === ドラッグ開始地点と終了地点を対角線とする長方形の領域を選択する。選択直後は四隅四辺に四角が表示され、これをドラッグすることにより選択領域を変更することが可能である。 ==== Shift等による拡張 ==== *ドラッグ開始後に **Shift: 領域を正方形にする **Ctrl: 領域を、ドラッグ開始地点を中心とする長方形にする。 **Alt: (Ver.2.2.x以前のみ)ドラッグ開始地点を移動する。 * ドラッグ開始前に **Shift,Ctrl: 既存の選択領域との重なりのモード変更。 **Alt: 既存の選択領域を移動する。 ==== ツールオプション ==== *モード すでに選択領域があった場合の動作を規定する。このオプションはツールオプションから選択する以外にShiftとCtrlキーの組み合わせで変更できる。 :*選択領域を置換 :*選択領域に加える :*選択領域から引く :*選択領域との交わり *アンチエイリアシング 選択領域が斜めの時のアンチエイリアス設定。Rectangle Selectでは意味がないため使用不可。 *境界をぼかす 領域の境界での選択の濃さをなだらかに変化させるようにする。ぼかし度合いは「半径」で設定。 *Round corners 角を丸める(Rをつける)設定。Rの半径は「半径」で設定。 *Expand from center 領域を、ドラッグ開始地点を中心とする長方形にする。ツール使用中にCtrlでもスイッチできる。 *Fixed: 選択領域の縦横の大きさに制限をつける。Aspect ratio(アスペクト比)・幅・高さ・大きさ(幅+高さ)を固定する。 アスペクト比の設定は直下のボックスで「2:3」などと入力。「current」と入力すればその時点でのアスペクト比に固定できる。 *Position: 領域の左上の位置を示す。数値を入力することにより正確な位置に領域を置くことができる。 *大きさ: 領域の幅および高さを示す。Fixed設定をした場合の値はここで設定する。 *ハイライト チェックすると選択領域以外の部分が暗く表示される。 *(その下の名前のないセレクトボックス) ガイドの表示設定。 :*Center lines: 縦横のセンターを表示。 :*Rule of thirds: 3等分線を表示。 :*Golden sections: 上下左右からの黄金分割。 *Auto Shrink 領域の周辺部の無駄な領域を切り詰める。 *Shrink merged チェックするとAuto Shrink時に表示されているレイヤー全てを対象にする。普段は選択レイヤーのみが対象。 === 楕円選択 === ドラッグすることにより楕円形の領域を選択する。 === 自由選択 === ドラッグした線に沿って好きな形の選択領域を作る。 === 前景部分選択 === (加筆求む) === あいまい選択 === クリックした点から連続した同系色の領域を選択する。 === 色による選択 === クリックした点の色と同系色の領域をキャンバス全体から選択する。 === 電脳ばさみ === エッジを判定して選択する。ツール名は「はさみ」とも。 == 描画ツール == 実際にキャンバス上に色をつけるためのツール群。 === 塗りつぶし === 選択範囲や類似色領域を指定した色で塗りつぶす。 === ブレンド === === 鉛筆 === === 絵筆 === === 消しゴム === === エアブラシ === === インク === === スタンプ === === Heal === === Perspective Clone === === Blur / Sharpen === === にじみ === === Dodge / Burn === [[カテゴリ:GIMP|つうるほつくす]] [[en:GIMP/Toolbox]]
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GIMP/基礎
ここではGIMPを扱う上でまず知っておかねばならない基礎的事項について説明する。
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ここではGIMPを扱う上でまず知っておかねばならない基礎的事項について説明する。
ここではGIMPを扱う上でまず知っておかねばならない基礎的事項について説明する。 == ウィンドウとドック == == レイヤー == == チャンネル == == 選択領域 == == カラーモード == [[カテゴリ:GIMP|きそ]]
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7,595
GIMP
GIMPでの画像処理
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2019-07-10T01:48:15Z
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7,602
桃山学院大対策
本項は、桃山学院大学の入学試験対策に関する事項である。 桃山学院大学は大阪府和泉市にあるミッション系の私立大学である。学部間による出題スタイルは同じなので併願しやすい。 英語 桃山学院大学の公募推薦英語は学部間での出題スタイルは同じなので学部ごとに対策する必要はない。 本学の公募推薦英語の特徴は約3ページ半にわたる長文である。オーソドックスな出題形式の文法問題や序列英作文などが皆無のため、他の併願大学と並行して受けるにはやや難がある。長文にはパラグラフごとに段落番号があり設問はパラグラフを指定してくれるため、長文に圧倒されずに落ち着いて読解することが大切である。大問1はパラグラフごとの内容一致や理由説明などの問題が8割を占め、残りは大問2の本文の正誤判定問題である。大問1と大問2の問題数の比率はその年によって若干変化する時があるので試験開始と同時に大問2の正誤判定に目を通すとよい。 問題の出題スタイルは毎年安定しているが英語の難易度はここ2~3年上昇傾向にある。長文を読解するうえで単語や文法の暗記だけでは対応できない。本文に含まれた構文や指示語を見抜き標準的な語彙力と解釈力が求められる。語彙力に関しては一般的な単語帳1冊を仕上げれば十分なので上級やハイレベルな単語集を覚える必要はない。文法問題に関してはNEXT STAGEや桐原1100などに代表される中堅私大・センターレベルの文法書で十分である。単語・熟語・文法・構文を完成させたら過去問を利用してどんどん解釈と長文読解の練習を積んでいく。桃山学院大学の公募推薦英語は同レベル帯の大学の中では群を抜いているので、英語の出来具合が合否を分けると言っても過言ではない。なので極力英語に力を注ぎたいところだ。 国語 桃山学院大学の公募推薦国語は長めの現代文1題による出題である。 問題のレベルは基本~標準レベルだが知識系の問題が多々あるので油断は禁物である。英語に比べると国語は易しめの難易度となっているので受験者の平均点も高くなることからケアレスミスが命取りとなるので8割~9割は安定して得点できるようにしておきたいところだ。 漢字・評論語彙・ことわざ等の知識問題は毎回必ず出題されるため一般的な問題集などを利用して必ず正答出来るようにしておきたい。特に英語が不得意な受験者はこのような問題で点を落とさないように注意すること。 評定 公募推薦入試では評定の点数は大きな要素となる。 受験者の平均は約3.5だが評定が高い受験者の方が圧倒的に有利であるため、公募推薦で合格を決めるには高校1年の早い段階から評定を意識して学業に取り組むべきである。 桃山学院大学の公募推薦国語は長めの現代文2題による出題である。 桃山学院の一般入試は公募推薦の出題スタイルと異なるため、それぞれ別々に対策する必要がある。A日程は外国語120点と国語120点の計240点・B日程は外国語100点と国語100点の計200点で合否を判定する。国際教養学部(旧・文学部)のみ英語が150点配点となり計250点で合否を判定する。公募推薦同様、英語の出来具合が合否を分けると言っても過言ではない。 英語 標準的なレベルであるが桃山学院大学独自の特徴的な出題スタイルのため十分に対策を練る必要がある。英語が不得意な受験生はオーソドックスな出題形式と言えるB日程を受けた方が無難だろう。 国語 公募推薦国語に比べると標準的な問題となっている。解答が紛らわしい設問が多いため思わぬ失点をする可能性も高いので注意が必要である。
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日本の大学受験ガイド > 桃山学院大対策 本項は、桃山学院大学の入学試験対策に関する事項である。 桃山学院大学は大阪府和泉市にあるミッション系の私立大学である。学部間による出題スタイルは同じなので併願しやすい。
{{半保護}} {{wikipedia|桃山学院大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[桃山学院大対策]] 本項は、[[w:桃山学院大学|桃山学院大学]]の入学試験対策に関する事項である。 桃山学院大学は大阪府和泉市にあるミッション系の私立大学である。学部間による出題スタイルは同じなので併願しやすい。 == 公募推薦入試 == '''英語'''<br /> 桃山学院大学の公募推薦英語は学部間での出題スタイルは同じなので学部ごとに対策する必要はない。<br /> 本学の公募推薦英語の特徴は約3ページ半にわたる長文である。オーソドックスな出題形式の文法問題や序列英作文などが皆無のため、他の併願大学と並行して受けるにはやや難がある。長文にはパラグラフごとに段落番号があり設問はパラグラフを指定してくれるため、長文に圧倒されずに落ち着いて読解することが大切である。大問1はパラグラフごとの内容一致や理由説明などの問題が8割を占め、残りは大問2の本文の正誤判定問題である。大問1と大問2の問題数の比率はその年によって若干変化する時があるので試験開始と同時に大問2の正誤判定に目を通すとよい。<br /> 問題の出題スタイルは毎年安定しているが英語の難易度はここ2~3年上昇傾向にある。長文を読解するうえで単語や文法の暗記だけでは対応できない。本文に含まれた構文や指示語を見抜き標準的な語彙力と解釈力が求められる。語彙力に関しては一般的な単語帳1冊を仕上げれば十分なので上級やハイレベルな単語集を覚える必要はない。文法問題に関してはNEXT STAGEや桐原1100などに代表される中堅私大・センターレベルの文法書で十分である。単語・熟語・文法・構文を完成させたら過去問を利用してどんどん解釈と長文読解の練習を積んでいく。桃山学院大学の公募推薦英語は同レベル帯の大学の中では群を抜いているので、英語の出来具合が合否を分けると言っても過言ではない。なので極力英語に力を注ぎたいところだ。 '''国語'''<br /> 桃山学院大学の公募推薦国語は長めの現代文1題による出題である。<br /> 問題のレベルは基本~標準レベルだが知識系の問題が多々あるので油断は禁物である。英語に比べると国語は易しめの難易度となっているので受験者の平均点も高くなることからケアレスミスが命取りとなるので{{要出典範囲|8割~9割は安定して得点できるよう}}にしておきたいところだ。<br /> 漢字・評論語彙・ことわざ等の知識問題は毎回必ず出題されるため一般的な問題集などを利用して必ず正答出来るようにしておきたい。特に英語が不得意な受験者はこのような問題で点を落とさないように注意すること。 '''評定'''<br /> 公募推薦入試では評定の点数は大きな要素となる。 受験者の平均は約3.5だが評定が高い受験者の方が圧倒的に有利であるため、公募推薦で合格を決めるには高校1年の早い段階から評定を意識して学業に取り組むべきである。 桃山学院大学の公募推薦国語は長めの現代文2題による出題である。 == 一般入試 == 桃山学院の一般入試は公募推薦の出題スタイルと異なるため、それぞれ別々に対策する必要がある。A日程は外国語120点と国語120点の計240点・B日程は外国語100点と国語100点の計200点で合否を判定する。国際教養学部(旧・文学部)のみ英語が150点配点となり計250点で合否を判定する。公募推薦同様、英語の出来具合が合否を分けると言っても過言ではない。 '''英語'''<br /> 標準的なレベルであるが桃山学院大学独自の特徴的な出題スタイルのため十分に対策を練る必要がある。英語が不得意な受験生はオーソドックスな出題形式と言えるB日程を受けた方が無難だろう。 '''国語'''<br /> 公募推薦国語に比べると標準的な問題となっている。解答が紛らわしい設問が多いため思わぬ失点をする可能性も高いので注意が必要である。 [[Category:大学入試|ももやまかくいん]]
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2020-07-22T14:01:20Z
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7,603
追手門学院大対策
本項は、追手門学院大学の入学試験対策に関する事項である。 追手門学院大学は大阪府茨木市西安威にある私立大学である。基本的な問題が多いため、試験慣れとして受けるのもよいだろう。 追手門学院大学は11月中旬に2回・12月中旬に1回の公募推薦入試を実施している。倍率は高めである。英語国語とも基本的な問題ばかりのため正解率が高く、ミスを繰り返すと命取りとなる。合格を掴むためには徹底した基本レベルの習得と中学レベルの基礎固めが重要である。 英語 長文・文法問題・アクセント・序列英作文による4題構成。(2007年度はアクセント問題が撤廃され会話問題に変更された)長文は基本的な構文や文法語彙力で十分読めるレベルである。受験生が悩むであろう単語には日本語によるヒントを与えてくれるので立ち止まらずにスムーズに読めるだろう。長文に苦しむ受験生はまず入門的な長文問題集や速読英単語基本編などで読解の練習をするといいだろう。文法問題は基本的なものが中心で中学レベルの英語力でほとんど対処できるレベルである。文法問題に悩む受験生はまず中学レベルの文法問題を復習しなおすこと。英語は土台が大事なので中学レベルが曖昧のまま先へ進もうとしても無駄である。まずは基本からしっかり固めていくことが重要。 アクセント問題は一般的な文法問題集に収録されているアクセント問題で対応可能だが、アクセント問題は配点が少ないと予想される。他の基本的な、取るべき問題で正解していれば合否に響くことはほとんどない。アクセント対策は他が完璧になって時間が余ったら取り組む程度でいいだろう。その他の併願大学でもアクセント問題を出題している大学は少ない。序列英作文に関しては得点に必要な箇所が一箇所なので基本的な熟語・文法・構文を理解していれば悩む必要はないだろう。※2007年度に登場した会話問題は基本的な文法と会話表現が理解出来ていれば十分対処できるレベルだが稀に不意をつく出題をしてくる場合もあるので注意が必要である。 国語 基本的な文章である。過去問で練習を積むのが最適だが、他にも公立高校の国語の入試問題や河合出版の「入試現代文へのアクセス」等も本学の現代文に適したレベルのため、過去問と併用してやるのもいいだろう。漢字の出題が多いので中学高校レベルの漢字は一通り書き取りできるようにしておきたい。 出題科目が3教科になるが、出題スタイルにそれほど差はないため、公募推薦の勉強と並行して進めることも可能である。2科目受験できる日程もあるため英語が不得意な受験生にも合格のチャンスが広がる。 英語 公募推薦に比べて長文の問題が増えるなど公募推薦よりやや難化する。しかし基本的なレベルの問題に変わりはないので中学レベルの基礎レベルと基本的な英語力があれば十分得点できるレベルである。 日本史 中学レベルの知識+α程度でも対応可能ではあるが、大学入試の日本史は時代背景や縦と横の関係を立体的に理解していることが必要なため、油断は禁物である。 世界史 中学レベルの知識+α程度でも対応可能ではあるが、1問1答で基本単語を整理することが得点アップに繋がる。
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日本の大学受験ガイド > 追手門学院大対策 本項は、追手門学院大学の入学試験対策に関する事項である。 追手門学院大学は大阪府茨木市西安威にある私立大学である。基本的な問題が多いため、試験慣れとして受けるのもよいだろう。
{{wikipedia|追手門学院大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[追手門学院大対策]] 本項は、[[w:追手門学院大学|追手門学院大学]]の入学試験対策に関する事項である。 追手門学院大学は大阪府茨木市西安威にある私立大学である。基本的な問題が多いため、試験慣れとして受けるのもよいだろう。 == 公募推薦入試 == 追手門学院大学は11月中旬に2回・12月中旬に1回の公募推薦入試を実施している。倍率は高めである。英語国語とも基本的な問題ばかりのため正解率が高く、ミスを繰り返すと命取りとなる。合格を掴むためには徹底した基本レベルの習得と中学レベルの基礎固めが重要である。 '''英語''' 長文・文法問題・アクセント・序列英作文による4題構成。(2007年度はアクセント問題が撤廃され会話問題に変更された)長文は基本的な構文や文法語彙力で十分読めるレベルである。受験生が悩むであろう単語には日本語によるヒントを与えてくれるので立ち止まらずにスムーズに読めるだろう。長文に苦しむ受験生はまず入門的な長文問題集や速読英単語基本編などで読解の練習をするといいだろう。{{要出典範囲|文法問題は基本的なものが中心で中学レベルの英語力でほとんど対処できるレベルである}}<!--例えば、仮定法に関して出題がないとまで言えるか?-->。文法問題に悩む受験生はまず中学レベルの文法問題を復習しなおすこと。英語は土台が大事なので中学レベルが曖昧のまま先へ進もうとしても無駄である。まずは基本からしっかり固めていくことが重要。 アクセント問題は一般的な文法問題集に収録されているアクセント問題で対応可能だが、アクセント問題は配点が少ないと予想される。他の基本的な、取るべき問題で正解していれば合否に響くことはほとんどない。アクセント対策は他が完璧になって時間が余ったら取り組む程度でいいだろう。その他の併願大学でもアクセント問題を出題している大学は少ない。序列英作文に関しては得点に必要な箇所が一箇所なので基本的な熟語・文法・構文を理解していれば悩む必要はないだろう。※2007年度に登場した会話問題は基本的な文法と会話表現が理解出来ていれば十分対処できるレベルだが稀に不意をつく出題をしてくる場合もあるので注意が必要である。 '''国語''' 基本的な文章である。過去問で練習を積むのが最適だが、他にも公立高校の国語の入試問題や河合出版の「入試現代文へのアクセス」等も本学の現代文に適したレベルのため、過去問と併用してやるのもいいだろう。漢字の出題が多いので中学高校レベルの漢字は一通り書き取りできるようにしておきたい。 == 一般入試 == 出題科目が3教科になるが、出題スタイルにそれほど差はないため、公募推薦の勉強と並行して進めることも可能である。2科目受験できる日程もあるため英語が不得意な受験生にも合格のチャンスが広がる。 '''英語''' 公募推薦に比べて長文の問題が増えるなど公募推薦よりやや難化する。しかし基本的なレベルの問題に変わりはないので中学レベルの基礎レベルと基本的な英語力があれば十分得点できるレベルである。 '''日本史''' 中学レベルの知識+α程度でも対応可能ではあるが、大学入試の日本史は時代背景や縦と横の関係を立体的に理解していることが必要なため、油断は禁物である。 '''世界史''' 中学レベルの知識+α程度でも対応可能ではあるが、1問1答で基本単語を整理することが得点アップに繋がる。 [[Category:大学入試|おいてもんかくいん]]
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2014-07-29T01:30:33Z
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7,604
近畿大対策
本項は、近畿大学の入学試験対策に関する事項である。 近畿大学(略称、近大)は、大阪府にある私立の総合大学である。受験生に大変人気であり、年によっては全大学中受験者数一位になることもある。近年では、「近大マグロ」を産み出したことで有名である。また、ボクシング部に、著名な顧問を起用していることも、本学の個性を物語る理由の一つになっている。入試問題の難易度は、教科書レベル(受験基礎レベル)の問題が中心であるため、教科書に沿って真面目に勉強し、過去問で問題形式に慣れることが重要である。 近畿大学は11月中旬と12月頭に各2日間ずつ公募推薦入試を実施している。11月は法学部・経営学部・12月は文芸学部・経済学部である。 近畿大学での一般入試は公募推薦よりやや合格ラインが下がることから公募推薦で不合格だった者も再受験する価値がある。地歴政経などの選択科目も追加されるので、一般入試まで対応するために早い段階から選択科目の学習も並行して進めておくべきだろう。 英語 近畿大学の英語は推薦・一般ともに出題スタイルに変わりはないため、推薦・一般の全学部(医学部を除く)の問題に取り組むべきである。英語は会話問題・穴埋め・文法問題・内容一致・空所補充・序列英作文・長文問題の7題構成となっている。バランスの取れた出題で、問題のレベルは標準からやや易しいレベルである。基本的な語彙力と基礎的な文法力があれば容易に解答できるだろう。近畿大学の英語は基本的な問題が大半であり産近甲龍でも最も易しい方なので、傾向の似ている他大の併願者が実力テストに受けてみるのもいいだろう。 国語 現代文2題・古文1題の大問3題構成。問題のレベルは標準レベル。現古とも難問は出題されないが、現代文は稀に図を利用した問題など特徴的な応用問題が出題されたりするので、注意深く取り組みたい。また古文は近代に近い文章や歌論など受験生があまり見慣れていない、もしくは苦手とする出典・ジャンルからの出題も多く、また本文が現代語で解釈しやすい場合もあるが、いずれにしても選択肢をよく吟味し、現代語で読めるからといって古典文法による解釈を怠らないように心がけたい。なお、総じて問題の質が悪く、あまりよく練られた良問とは言えない設問もあるので、もし解くのに詰まるようならあまり一問一問にこだわり過ぎないようにしよう。 数学 文系学部は数学IIB、理系学部は数学IIIまでが出題範囲である。特徴としては60分という時間の割に問題量が多く、素早い処理能力が要求される。問題自体は教科書章末問題レベルであり、基礎的な問題が多い。形式的には序盤は基礎の確認、後の方になるに従って難易度が高くなっていくいわゆるセンター方式となっている。また、公募制推薦入試の方が一般入試より少しだが易しめのようである。ただし、数学が得意な受験生であれば、かなりの高得点が取れる可能性が高い。頻出分野は微積・数列・ベクトル・三角関数・確率である。過去問よく分析し、制限時間内に解く練習をしておく事を薦める。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "本項は、近畿大学の入学試験対策に関する事項である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "近畿大学(略称、近大)は、大阪府にある私立の総合大学である。受験生に大変人気であり、年によっては全大学中受験者数一位になることもある。近年では、「近大マグロ」を産み出したことで有名である。また、ボクシング部に、著名な顧問を起用していることも、本学の個性を物語る理由の一つになっている。入試問題の難易度は、教科書レベル(受験基礎レベル)の問題が中心であるため、教科書に沿って真面目に勉強し、過去問で問題形式に慣れることが重要である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "近畿大学は11月中旬と12月頭に各2日間ずつ公募推薦入試を実施している。11月は法学部・経営学部・12月は文芸学部・経済学部である。", "title": "公募推薦入試 (文系)" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "近畿大学での一般入試は公募推薦よりやや合格ラインが下がることから公募推薦で不合格だった者も再受験する価値がある。地歴政経などの選択科目も追加されるので、一般入試まで対応するために早い段階から選択科目の学習も並行して進めておくべきだろう。", "title": "一般入試(前期AB・後期)" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "英語 近畿大学の英語は推薦・一般ともに出題スタイルに変わりはないため、推薦・一般の全学部(医学部を除く)の問題に取り組むべきである。英語は会話問題・穴埋め・文法問題・内容一致・空所補充・序列英作文・長文問題の7題構成となっている。バランスの取れた出題で、問題のレベルは標準からやや易しいレベルである。基本的な語彙力と基礎的な文法力があれば容易に解答できるだろう。近畿大学の英語は基本的な問題が大半であり産近甲龍でも最も易しい方なので、傾向の似ている他大の併願者が実力テストに受けてみるのもいいだろう。", "title": "一般入試(前期AB・後期)" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "国語 現代文2題・古文1題の大問3題構成。問題のレベルは標準レベル。現古とも難問は出題されないが、現代文は稀に図を利用した問題など特徴的な応用問題が出題されたりするので、注意深く取り組みたい。また古文は近代に近い文章や歌論など受験生があまり見慣れていない、もしくは苦手とする出典・ジャンルからの出題も多く、また本文が現代語で解釈しやすい場合もあるが、いずれにしても選択肢をよく吟味し、現代語で読めるからといって古典文法による解釈を怠らないように心がけたい。なお、総じて問題の質が悪く、あまりよく練られた良問とは言えない設問もあるので、もし解くのに詰まるようならあまり一問一問にこだわり過ぎないようにしよう。", "title": "一般入試(前期AB・後期)" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "数学 文系学部は数学IIB、理系学部は数学IIIまでが出題範囲である。特徴としては60分という時間の割に問題量が多く、素早い処理能力が要求される。問題自体は教科書章末問題レベルであり、基礎的な問題が多い。形式的には序盤は基礎の確認、後の方になるに従って難易度が高くなっていくいわゆるセンター方式となっている。また、公募制推薦入試の方が一般入試より少しだが易しめのようである。ただし、数学が得意な受験生であれば、かなりの高得点が取れる可能性が高い。頻出分野は微積・数列・ベクトル・三角関数・確率である。過去問よく分析し、制限時間内に解く練習をしておく事を薦める。", "title": "一般入試(前期AB・後期)" } ]
日本の大学受験ガイド > 近畿大対策 本項は、近畿大学の入学試験対策に関する事項である。 近畿大学(略称、近大)は、大阪府にある私立の総合大学である。受験生に大変人気であり、年によっては全大学中受験者数一位になることもある。近年では、「近大マグロ」を産み出したことで有名である。また、ボクシング部に、著名な顧問を起用していることも、本学の個性を物語る理由の一つになっている。入試問題の難易度は、教科書レベル(受験基礎レベル)の問題が中心であるため、教科書に沿って真面目に勉強し、過去問で問題形式に慣れることが重要である。
{{wikipedia|近畿大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[近畿大対策]] 本項は、[[w:近畿大学|近畿大学]]の入学試験対策に関する事項である。 近畿大学(略称、近大)は、大阪府にある私立の総合大学である。受験生に大変人気であり、年によっては全大学中受験者数一位になることもある。近年では、「近大マグロ」を産み出したことで有名である。また、ボクシング部に、著名な顧問を起用していることも、本学の個性を物語る理由の一つになっている。入試問題の難易度は、教科書レベル(受験基礎レベル)の問題が中心であるため、教科書に沿って真面目に勉強し、過去問で問題形式に慣れることが重要である。 ==公募推薦入試 (文系)== 近畿大学は11月中旬と12月頭に各2日間ずつ公募推薦入試を実施している。11月は法学部・経営学部・12月は文芸学部・経済学部である。 ==一般入試(前期AB・後期)== 近畿大学での一般入試は公募推薦よりやや合格ラインが下がることから公募推薦で不合格だった者も再受験する価値がある。地歴政経などの選択科目も追加されるので、一般入試まで対応するために早い段階から選択科目の学習も並行して進めておくべきだろう。 '''英語'''<br /> 近畿大学の英語は推薦・一般ともに出題スタイルに変わりはないため、推薦・一般の全学部(医学部を除く)の問題に取り組むべきである。英語は会話問題・穴埋め・文法問題・内容一致・空所補充・序列英作文・長文問題の7題構成となっている。バランスの取れた出題で、問題のレベルは標準からやや易しいレベルである。基本的な語彙力と基礎的な文法力があれば容易に解答できるだろう。近畿大学の英語は基本的な問題が大半であり産近甲龍でも最も易しい方なので、傾向の似ている他大の併願者が実力テストに受けてみるのもいいだろう。 '''国語'''<br /> 現代文2題・古文1題の大問3題構成。問題のレベルは標準レベル。現古とも難問は出題されないが、現代文は稀に図を利用した問題など特徴的な応用問題が出題されたりするので、注意深く取り組みたい。また古文は近代に近い文章や歌論など受験生があまり見慣れていない、もしくは苦手とする出典・ジャンルからの出題も多く、また本文が現代語で解釈しやすい場合もあるが、いずれにしても選択肢をよく吟味し、現代語で読めるからといって古典文法による解釈を怠らないように心がけたい。なお、総じて問題の質が悪く、あまりよく練られた良問とは言えない設問もあるので、もし解くのに詰まるようならあまり一問一問にこだわり過ぎないようにしよう。 '''数学'''<br /> 文系学部は数学ⅡB、理系学部は数学Ⅲまでが出題範囲である。特徴としては60分という時間の割に問題量が多く、素早い処理能力が要求される。問題自体は教科書章末問題レベルであり、基礎的な問題が多い。形式的には序盤は基礎の確認、後の方になるに従って難易度が高くなっていくいわゆるセンター方式となっている。また、公募制推薦入試の方が一般入試より少しだが易しめのようである。ただし、数学が得意な受験生であれば、かなりの高得点が取れる可能性が高い。頻出分野は微積・数列・ベクトル・三角関数・確率である。過去問よく分析し、制限時間内に解く練習をしておく事を薦める。 ==外部サイト== *[http://www.kindai.ac.jp/ 近大公式ホームページ] [[Category:大学入試|きんきたい]]
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2015-08-22T11:04:50Z
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7,605
京都産業大対策
本項は、京都産業大学の入学試験対策に関する事項である。 京都産業大学は京都府京都市にある私立大学である。入試問題は、教科書レベルの基礎的な問題が多い。地歴は受験生の間で差が付きやすいため、しっかりと勉強することが大切である。 英語 設問の形式は多岐にわたりバランスの取れた出題がなされる。よく習熟された文法・語法力が要求されるが、総じて設問の難易度は基礎~標準的であり、一般的な単語帳・文法書を一通りこなしてある程度英文解釈力を養っておけば合格は難しくない。発音の問題は受験生が手の届きにくい分野なので対策が必要。 国語 現代文・古文ともに教科書に出てくるレベルの物が多い。 地歴 オールマーク式。教科書レベルの問題が多いが、教科書の中でも重要語句でないような語句を聞くような問題が出るため、教科書は隅々までやること。 理科 教科書レベルの基礎問題が出題される。
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日本の大学受験ガイド > 京都産業大対策 本項は、京都産業大学の入学試験対策に関する事項である。 京都産業大学は京都府京都市にある私立大学である。入試問題は、教科書レベルの基礎的な問題が多い。地歴は受験生の間で差が付きやすいため、しっかりと勉強することが大切である。
{{Wikipedia|京都産業大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[京都産業大対策]] 本項は、[[w:京都産業大学|京都産業大学]]の入学試験対策に関する事項である。 京都産業大学は京都府京都市にある私立大学である。入試問題は、教科書レベルの基礎的な問題が多い。地歴は受験生の間で差が付きやすいため、しっかりと勉強することが大切である。 ==科目別対策== '''英語'''<br /> 設問の形式は多岐にわたりバランスの取れた出題がなされる。よく習熟された文法・語法力が要求されるが、総じて設問の難易度は基礎~標準的であり、一般的な単語帳・文法書を一通りこなしてある程度英文解釈力を養っておけば合格は難しくない。発音の問題は受験生が手の届きにくい分野なので対策が必要。 '''国語'''<br /> 現代文・古文ともに教科書に出てくるレベルの物が多い。 '''地歴'''<br /> オールマーク式。教科書レベルの問題が多いが、教科書の中でも重要語句でないような語句を聞くような問題が出るため、教科書は隅々までやること。 '''理科'''<br /> 教科書レベルの基礎問題が出題される。 ==外部サイト== *[http://sgc.kyoto-su.ac.jp/ 公式入試総合情報サイト] [[Category:大学入試|きようとさんきようたいたいさく]]
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2014-08-16T17:54:25Z
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7,606
甲南大対策
本項は、甲南大学の入学試験対策に関する事項である。 甲南大学は兵庫県神戸市東灘区にある私立大学である。一般入試問題は教科書の内容に沿ったものが出題される。ゆえに教科書の内容を中心として基礎を固めておくことが重要である。難問、奇問、悪問の類はほとんど出題されないため、教科書レベルの問題を、確実に回答することを心がけたい。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "本項は、甲南大学の入学試験対策に関する事項である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "甲南大学は兵庫県神戸市東灘区にある私立大学である。一般入試問題は教科書の内容に沿ったものが出題される。ゆえに教科書の内容を中心として基礎を固めておくことが重要である。難問、奇問、悪問の類はほとんど出題されないため、教科書レベルの問題を、確実に回答することを心がけたい。", "title": "" } ]
日本の大学受験ガイド > 甲南大対策 本項は、甲南大学の入学試験対策に関する事項である。 甲南大学は兵庫県神戸市東灘区にある私立大学である。一般入試問題は教科書の内容に沿ったものが出題される。ゆえに教科書の内容を中心として基礎を固めておくことが重要である。難問、奇問、悪問の類はほとんど出題されないため、教科書レベルの問題を、確実に回答することを心がけたい。
{{wikipedia|甲南大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[甲南大対策]] 本項は、[[w:甲南大学|甲南大学]]の入学試験対策に関する事項である。 甲南大学は兵庫県神戸市東灘区にある私立大学である。一般入試問題は教科書の内容に沿ったものが出題される。ゆえに教科書の内容を中心として基礎を固めておくことが重要である。難問、奇問、悪問の類はほとんど出題されないため、教科書レベルの問題を、確実に回答することを心がけたい。 {{DEFAULTSORT:こうなんたいたいさく}} [[Category:大学入試]]
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2015-05-18T02:30:24Z
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7,607
神戸学院大対策
本項は、神戸学院大学の入学試験対策に関する事項である。 神戸学院大学は、兵庫県神戸市に本部を置き、社会科学系3学部、人文科学系1学部、自然科学系3学部の計7学部を有する総合大学。自然科学系学部は薬学、栄養学、リハビリテーション学といった医療・健康科学要素の学部を設置しているのが特徴である。 入試方法や難易度が、社会科学系(法・経済・経営・社会リハビリ)、人文科学系(人文・心理)、自然科学系(栄養・薬・医療リハビリ)で異なっており、自然科学系は学部ごとの対策が必要になる。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "本項は、神戸学院大学の入学試験対策に関する事項である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "神戸学院大学は、兵庫県神戸市に本部を置き、社会科学系3学部、人文科学系1学部、自然科学系3学部の計7学部を有する総合大学。自然科学系学部は薬学、栄養学、リハビリテーション学といった医療・健康科学要素の学部を設置しているのが特徴である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "入試方法や難易度が、社会科学系(法・経済・経営・社会リハビリ)、人文科学系(人文・心理)、自然科学系(栄養・薬・医療リハビリ)で異なっており、自然科学系は学部ごとの対策が必要になる。", "title": "" } ]
日本の大学受験ガイド > 神戸学院大対策 本項は、神戸学院大学の入学試験対策に関する事項である。 神戸学院大学は、兵庫県神戸市に本部を置き、社会科学系3学部、人文科学系1学部、自然科学系3学部の計7学部を有する総合大学。自然科学系学部は薬学、栄養学、リハビリテーション学といった医療・健康科学要素の学部を設置しているのが特徴である。 入試方法や難易度が、社会科学系(法・経済・経営・社会リハビリ)、人文科学系(人文・心理)、自然科学系(栄養・薬・医療リハビリ)で異なっており、自然科学系は学部ごとの対策が必要になる。
{{wikipedia|神戸学院大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[神戸学院大対策]] 本項は、[[w:神戸学院大学|神戸学院大学]]の入学試験対策に関する事項である。 神戸学院大学は、兵庫県神戸市に本部を置き、[[社会科学]]系3学部、[[人文科学]]系1学部、[[自然科学]]系3学部の計7学部を有する総合大学。自然科学系学部は薬学、栄養学、リハビリテーション学といった医療・健康科学要素の学部を設置しているのが特徴である。 入試方法や難易度が、社会科学系(法・経済・経営・社会リハビリ)、人文科学系(人文・心理)、自然科学系(栄養・薬・医療リハビリ)で異なっており、自然科学系は学部ごとの対策が必要になる。 {{stub}} [[Category:大学入試|こうへかくいんたい]]
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2014-08-16T17:27:45Z
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7,609
日本史/古代/奈良時代
歴史学>日本史>奈良時代 710年に平城京に都が移ってから、以後平安京に移るまでの約80年余りを奈良時代という。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "歴史学>日本史>奈良時代", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "710年に平城京に都が移ってから、以後平安京に移るまでの約80年余りを奈良時代という。", "title": "" } ]
歴史学>日本史>奈良時代 710年に平城京に都が移ってから、以後平安京に移るまでの約80年余りを奈良時代という。
[[歴史学]]>[[日本史]]>奈良時代 710年に平城京に都が移ってから、以後平安京に移るまでの約80年余りを奈良時代という。 ==平城京の繁栄== #平城京遷都(710年) :文武(もんむ)天皇の死後、その母'''元明(げんめい)天皇'''が即位し、奈良に新都を造営した。710年(和銅3)年に藤原京から平城京に都が移り、以後平安京に移るまでの約80年余りを'''奈良時代'''という。 #平城京 :唐の都長安にならってつくられた。京内は'''条坊制(じょうぼうせい)'''に基づき、東西南北に規則正しく走る路で区画された。中央には、南北に走る'''朱雀大路'''(すざくおおじ)をつくり、東を'''左京'''、西を'''右京'''とし、北端の大内裏(だいだいり)には、天皇の居所(内裏)と諸官庁(朝堂院)があった。 #市 :左京に'''東市'''(あずまのいち)、右京に'''西市'''(にしのいち)が開かれ、市司(いちのつかさ)の監督のもとに正午から日没まで、地方の産物などが交換された。 [[カテゴリ:奈良時代|ならしたい]]
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2022-12-08T12:52:08Z
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7,610
龍谷大対策
本項は、龍谷大学の入学試験対策に関する事項である。 龍谷大学は京都市に本部を置く私立大学である。略称は「龍大」。一般入試に3回も日程があるのが本学の特徴である。 龍谷大学の公募推薦入試は倍率・合格最低点ともに非常に高く合格するのは困難である。例年、この推薦入試に落ちて、一般入試に合格している受験生も少なからずいるので、不合格だったとしてもあまり気にすることはない。 日程はA(1月下旬~2月初め)・B(2月上旬)・C(3月上旬)がある。C日程は2科目(国語・英語)のみと科目数は少ないが、倍率は非常に高くなり、合格するのはA、B日程に比べ非常に困難である。 英語 長文読解問題が2題と会話文問題・整序問題から成る。試験時間は70分。全体的に読解力重視の傾向が見られるが、英文の量・質ともに標準レベル。全体的に論旨が掴み易く、選択肢も短めで紛らわしいものはほとんどなく、日本語のものもあるので、基礎的な読解力があれば十分対応できる。会話文問題は流れを問うものが主流で、特別な読解力は要求されない。整序問題は龍谷大の英語ではやや難の問題であるが、日本語が示されているタイプのものなので、落ち着いて前後の品詞・文構造をよく考えて解答したい。 国語 現代文2題、古文1題の3題構成。試験時間は60分。現代文は本文の趣旨が理解しやすい読みやすいものが多く、設問の選択肢にも紛らわしいものは少ないので、かなり易しい出題と言える。古文は、説話や物語がよく出題される。本文も設問も比較的易しい出題が目立つので落ち着いて解答できれば高得点も望めるはずである。高得点が期待できるが、逆にミスをすると一問が重いので注意したい。古文は知識問題が出題される(和歌の表現など)。古文の文学史は頻出で、現代文の文学史も出題される 日本史 龍谷大の日本史の大半は標準的なレベルの問題であり、細かい知識を要求する設問は全体の2~3割ほどで、難しい問題と易しい問題がハッキリと分けられている構成となっている。ボーダーラインが低く、他選択科目との得点調整も行われるので、実質的な難易度はそれほど高くないだろう。基本~標準レベルの事項をしっかり押さえて習熟しておけば6割程度は得点できるだろう。ただ、難易度の高い2~3割の問題は教科書レベルでは対応できない問題が多く、非常に緻密で、いわゆる重箱の隅をつつくような出題も目立ち、選択肢は大変選びにくく、高い総合力と強い注意力を持ってしても解答は容易ではないので、日本史で得点を稼ぎたい人にとっては厳しい入試となるだろう。 世界史 センター試験と似た問題形式である。 難易度はセンター試験よりも数段高く、関西大等の上位私大よりも難しい知識を問う問題も散見される等、比較的高い。 東洋史や文化史、図や地図を用いた問題が頻出であり、中には細かい知識が問われることも多く、選択肢もちゃんとした知識がなければ消去したり選ぶことは難しいだろう。 龍谷大学の世界史で高得点を狙うには、基礎レベルの知識は大前提として、その上に用語集等で細かな知識を積み上げて定着させなければならない。 政経 政経も難易度の高い問題が出る。四択であることも影響して6割程度なら取れるだろう。しかし本学の政経で8割以上を取るのはしっかり勉強をしないと難しい。 数学 基礎的な問題が多く、教科書レベルである。しかし難易度の低い問題が多いため、平均点が高くなる傾向にある。その場合、得点調整に遭い、点数が大幅に下がってしまうこともある。 センター試験の成績のみで合否が決まる入試方式である。科目数は3科目型と4科目型がある。合格するには学部学科や科目数によるが、70~75%が必要である。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "本項は、龍谷大学の入学試験対策に関する事項である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "龍谷大学は京都市に本部を置く私立大学である。略称は「龍大」。一般入試に3回も日程があるのが本学の特徴である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "龍谷大学の公募推薦入試は倍率・合格最低点ともに非常に高く合格するのは困難である。例年、この推薦入試に落ちて、一般入試に合格している受験生も少なからずいるので、不合格だったとしてもあまり気にすることはない。", "title": "公募推薦入試" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "日程はA(1月下旬~2月初め)・B(2月上旬)・C(3月上旬)がある。C日程は2科目(国語・英語)のみと科目数は少ないが、倍率は非常に高くなり、合格するのはA、B日程に比べ非常に困難である。", "title": "一般入試" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "英語 長文読解問題が2題と会話文問題・整序問題から成る。試験時間は70分。全体的に読解力重視の傾向が見られるが、英文の量・質ともに標準レベル。全体的に論旨が掴み易く、選択肢も短めで紛らわしいものはほとんどなく、日本語のものもあるので、基礎的な読解力があれば十分対応できる。会話文問題は流れを問うものが主流で、特別な読解力は要求されない。整序問題は龍谷大の英語ではやや難の問題であるが、日本語が示されているタイプのものなので、落ち着いて前後の品詞・文構造をよく考えて解答したい。", "title": "一般入試" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "国語 現代文2題、古文1題の3題構成。試験時間は60分。現代文は本文の趣旨が理解しやすい読みやすいものが多く、設問の選択肢にも紛らわしいものは少ないので、かなり易しい出題と言える。古文は、説話や物語がよく出題される。本文も設問も比較的易しい出題が目立つので落ち着いて解答できれば高得点も望めるはずである。高得点が期待できるが、逆にミスをすると一問が重いので注意したい。古文は知識問題が出題される(和歌の表現など)。古文の文学史は頻出で、現代文の文学史も出題される", "title": "一般入試" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "日本史 龍谷大の日本史の大半は標準的なレベルの問題であり、細かい知識を要求する設問は全体の2~3割ほどで、難しい問題と易しい問題がハッキリと分けられている構成となっている。ボーダーラインが低く、他選択科目との得点調整も行われるので、実質的な難易度はそれほど高くないだろう。基本~標準レベルの事項をしっかり押さえて習熟しておけば6割程度は得点できるだろう。ただ、難易度の高い2~3割の問題は教科書レベルでは対応できない問題が多く、非常に緻密で、いわゆる重箱の隅をつつくような出題も目立ち、選択肢は大変選びにくく、高い総合力と強い注意力を持ってしても解答は容易ではないので、日本史で得点を稼ぎたい人にとっては厳しい入試となるだろう。", "title": "一般入試" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "世界史 センター試験と似た問題形式である。 難易度はセンター試験よりも数段高く、関西大等の上位私大よりも難しい知識を問う問題も散見される等、比較的高い。 東洋史や文化史、図や地図を用いた問題が頻出であり、中には細かい知識が問われることも多く、選択肢もちゃんとした知識がなければ消去したり選ぶことは難しいだろう。 龍谷大学の世界史で高得点を狙うには、基礎レベルの知識は大前提として、その上に用語集等で細かな知識を積み上げて定着させなければならない。", "title": "一般入試" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "政経 政経も難易度の高い問題が出る。四択であることも影響して6割程度なら取れるだろう。しかし本学の政経で8割以上を取るのはしっかり勉強をしないと難しい。", "title": "一般入試" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "数学 基礎的な問題が多く、教科書レベルである。しかし難易度の低い問題が多いため、平均点が高くなる傾向にある。その場合、得点調整に遭い、点数が大幅に下がってしまうこともある。", "title": "一般入試" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "センター試験の成績のみで合否が決まる入試方式である。科目数は3科目型と4科目型がある。合格するには学部学科や科目数によるが、70~75%が必要である。", "title": "センター試験利用入試" } ]
日本の大学受験ガイド > 龍谷大対策 本項は、龍谷大学の入学試験対策に関する事項である。 龍谷大学は京都市に本部を置く私立大学である。略称は「龍大」。一般入試に3回も日程があるのが本学の特徴である。
{{wikipedia|龍谷大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[龍谷大対策]] 本項は、[[w:龍谷大学|龍谷大学]]の入学試験対策に関する事項である。 龍谷大学は京都市に本部を置く私立大学である。略称は「龍大」。一般入試に3回も日程があるのが本学の特徴である。 ==公募推薦入試== 龍谷大学の公募推薦入試は倍率・合格最低点ともに非常に高く合格するのは困難である。例年、この推薦入試に落ちて、一般入試に合格している受験生も少なからずいるので、不合格だったとしてもあまり気にすることはない。 ==一般入試== 日程はA(1月下旬~2月初め)・B(2月上旬)・C(3月上旬)がある。C日程は2科目(国語・英語)のみと科目数は少ないが、倍率は非常に高くなり、合格するのはA、B日程に比べ非常に困難である。 '''英語'''<br /> 長文読解問題が2題と会話文問題・整序問題から成る。試験時間は70分。全体的に読解力重視の傾向が見られるが、英文の量・質ともに標準レベル。全体的に論旨が掴み易く、選択肢も短めで紛らわしいものはほとんどなく、日本語のものもあるので、基礎的な読解力があれば十分対応できる。会話文問題は流れを問うものが主流で、特別な読解力は要求されない。整序問題は龍谷大の英語ではやや難の問題であるが、日本語が示されているタイプのものなので、落ち着いて前後の品詞・文構造をよく考えて解答したい。 '''国語'''<br /> 現代文2題、古文1題の3題構成。試験時間は60分。現代文は本文の趣旨が理解しやすい読みやすいものが多く、設問の選択肢にも紛らわしいものは少ないので、かなり易しい出題と言える。古文は、説話や物語がよく出題される。本文も設問も比較的易しい出題が目立つので落ち着いて解答できれば高得点も望めるはずである。高得点が期待できるが、逆にミスをすると一問が重いので注意したい。古文は知識問題が出題される(和歌の表現など)。古文の文学史は頻出で、現代文の文学史も出題される '''日本史'''<br /> 龍谷大の日本史の大半は標準的なレベルの問題であり、細かい知識を要求する設問は全体の2~3割ほどで、難しい問題と易しい問題がハッキリと分けられている構成となっている。ボーダーラインが低く、他選択科目との得点調整も行われるので、実質的な難易度はそれほど高くないだろう。基本~標準レベルの事項をしっかり押さえて習熟しておけば6割程度は得点できるだろう。ただ、難易度の高い2~3割の問題は教科書レベルでは対応できない問題が多く、非常に緻密で、いわゆる重箱の隅をつつくような出題も目立ち、選択肢は大変選びにくく、高い総合力と強い注意力を持ってしても解答は容易ではないので、日本史で得点を稼ぎたい人にとっては厳しい入試となるだろう。 '''世界史'''<br /> センター試験と似た問題形式である。 難易度はセンター試験よりも数段高く、関西大等の上位私大よりも難しい知識を問う問題も散見される等、比較的高い。 東洋史や文化史、図や地図を用いた問題が頻出であり、中には細かい知識が問われることも多く、選択肢もちゃんとした知識がなければ消去したり選ぶことは難しいだろう。 龍谷大学の世界史で高得点を狙うには、基礎レベルの知識は大前提として、その上に用語集等で細かな知識を積み上げて定着させなければならない。 '''政経'''<br /> 政経も難易度の高い問題が出る。四択であることも影響して6割程度なら取れるだろう。しかし本学の政経で8割以上を取るのはしっかり勉強をしないと難しい。 '''数学'''<br /> 基礎的な問題が多く、教科書レベルである。しかし難易度の低い問題が多いため、平均点が高くなる傾向にある。その場合、得点調整に遭い、点数が大幅に下がってしまうこともある。 ==センター試験利用入試== センター試験の成績のみで合否が決まる入試方式である。科目数は3科目型と4科目型がある。合格するには学部学科や科目数によるが、70~75%が必要である。 ==外部サイト== *[http://www.ryukoku.ac.jp/admission/index.php 入試情報サイト(龍谷大)] [[Category:大学入試|りゆうこくたい]]
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2017-02-11T12:45:31Z
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7,614
会社法第608条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)>会社法第608条 (相続及び合併の場合の特則)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)>会社法第608条", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(相続及び合併の場合の特則)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)>会社法第608条
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)]]>[[会社法第608条]] ==条文== (相続及び合併の場合の特則) ;第608条 # 持分会社は、その社員が死亡した場合又は合併により消滅した場合における当該社員の相続人その他の一般承継人が当該社員の持分を承継する旨を定款で定めることができる。 # [[会社法第604条|第604条]]第2項の規定にかかわらず、前項の規定による定款の定めがある場合には、同項の一般承継人(社員以外のものに限る。)は、同項の持分を承継した時に、当該持分を有する社員となる。 # 第1項の定款の定めがある場合には、持分会社は、同項の一般承継人が持分を承継した時に、当該一般承継人に係る定款の変更をしたものとみなす。 # 第1項の一般承継人(相続により持分を承継したものであって、出資に係る払込み又は給付の全部又は一部を履行していないものに限る。)が二人以上ある場合には、各一般承継人は、連帯して当該出資に係る払込み又は給付の履行をする責任を負う。 # 第1項の一般承継人(相続により持分を承継したものに限る。)が二人以上ある場合には、各一般承継人は、承継した持分についての権利を行使する者一人を定めなければ、当該持分についての権利を行使することができない。ただし、持分会社が当該権利を行使することに同意した場合は、この限りでない。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)|第3編 持分会社]]<br> [[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)#4|第4章 社員の加入及び退社]]<br> [[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)#4-2|第2節 社員の退社]] |[[会社法第607条]]<br>(法定退社) |[[会社法第609条]]<br>(持分の差押債権者による退社) }} {{stub}} [[category:会社法|608]]
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2022-06-01T03:53:05Z
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7,617
サッカー/技術
サッカーの技術は主にオフェンスの技術とディフェンスの技術に別れ、さらにボールを扱う技術とボールを持っていないときの動きなどに分かれる。現代サッカーではボールを扱う以外の動きも非常に重要である。 各項目でサッカー技術の解説をする。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "サッカーの技術は主にオフェンスの技術とディフェンスの技術に別れ、さらにボールを扱う技術とボールを持っていないときの動きなどに分かれる。現代サッカーではボールを扱う以外の動きも非常に重要である。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "各項目でサッカー技術の解説をする。", "title": "ディフェンス" } ]
サッカーの技術は主にオフェンスの技術とディフェンスの技術に別れ、さらにボールを扱う技術とボールを持っていないときの動きなどに分かれる。現代サッカーではボールを扱う以外の動きも非常に重要である。
サッカーの技術は主にオフェンスの技術とディフェンスの技術に別れ、さらにボールを扱う技術とボールを持っていないときの動きなどに分かれる。現代サッカーではボールを扱う以外の動きも非常に重要である。 ==オフェンス== ===ボールを扱う技術=== *[[サッカー/技術/キック|キック]]:シュート、パスといったボールを足で蹴る技術 *[[サッカー/技術/ヘディング|ヘディング]]:ボールを頭で叩く技術 *[[サッカー/技術/ドリブル|ドリブル]]:ボールを蹴りながら一緒に移動する技術 *[[サッカー/技術/トラップ|トラップ]]:ボールを受け止める技術 ===ボールを扱う以外の動き=== *[[サッカー/技術/ボディシェイプ|ボディシェイプ]]:体の使い方 *[[サッカー/技術/オフ・ザ・ボール|オフ・ザ・ボール]]:ボールを持っていないときの動き ==ディフェンス== *[[サッカー/技術/ディフェンス|ディフェンス]]:守備の技術 各項目でサッカー技術の解説をする。 [[Category:サッカー|きしゆつ]]
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7,618
サッカー/戦術
サッカーの戦術は主にオフェンスの戦術とディフェンスの戦術に別れる。 各項目でサッカーにおける攻め方、守り方を解説する。
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サッカーの戦術は主にオフェンスの戦術とディフェンスの戦術に別れる。
サッカーの戦術は主にオフェンスの戦術とディフェンスの戦術に別れる。 ==オフェンス== *[[サッカー/戦術/オフェンス基礎|オフェンス基礎]] ==ディフェンス== *[[サッカー/戦術/ディフェンス基礎|ディフェンス基礎]] 各項目でサッカーにおける攻め方、守り方を解説する。 [[Category:サッカー|戦術]]
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2015-08-19T00:09:54Z
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7,619
サッカー/ポジション
サッカーのポジションは大きく別けてゴールキーパーとフィールドプレーヤーの2つに別けられる。両者の最大の違いはペナルティエリア内で手を使えるかどうかである。また、フィールドプレーヤーはフォワード、ミッドフィールダー、ディフェンダーの3つに大別される。 各項目で各ポジションに必要とされる能力や技術、役割や動きといったものを解説する。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "サッカーのポジションは大きく別けてゴールキーパーとフィールドプレーヤーの2つに別けられる。両者の最大の違いはペナルティエリア内で手を使えるかどうかである。また、フィールドプレーヤーはフォワード、ミッドフィールダー、ディフェンダーの3つに大別される。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "各項目で各ポジションに必要とされる能力や技術、役割や動きといったものを解説する。", "title": "" } ]
サッカーのポジションは大きく別けてゴールキーパーとフィールドプレーヤーの2つに別けられる。両者の最大の違いはペナルティエリア内で手を使えるかどうかである。また、フィールドプレーヤーはフォワード、ミッドフィールダー、ディフェンダーの3つに大別される。 フォワード ミッドフィールダー ディフェンダー ゴールキーパー 各項目で各ポジションに必要とされる能力や技術、役割や動きといったものを解説する。
サッカーのポジションは大きく別けてゴールキーパーとフィールドプレーヤーの2つに別けられる。両者の最大の違いはペナルティエリア内で手を使えるかどうかである。また、フィールドプレーヤーはフォワード、ミッドフィールダー、ディフェンダーの3つに大別される。 *[[サッカー/ポジション/フォワード|フォワード]] *[[サッカー/ポジション/ミッドフィールダー|ミッドフィールダー]] *[[サッカー/ポジション/ディフェンダー|ディフェンダー]] *[[サッカー/ポジション/ゴールキーパー|ゴールキーパー]] 各項目で各ポジションに必要とされる能力や技術、役割や動きといったものを解説する。 [[Category:サッカー|ほししよん]]
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2015-08-19T06:39:30Z
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7,622
会社法第734条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第4編 社債 (コンメンタール会社法) (w:社債権者集会の決議の効力)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第4編 社債 (コンメンタール会社法)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(w:社債権者集会の決議の効力)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第4編 社債 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第4編 社債 (コンメンタール会社法)]] ==条文== ([[w:社債]]権者集会の決議の効力) ;第734条 # 社債権者集会の決議は、裁判所の認可を受けなければ、その効力を生じない。 # 社債権者集会の決議は、当該種類の社債を有するすべての社債権者に対してその効力を有する。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第4編 社債 (コンメンタール会社法)|第4編 社債]]<br> [[第4編 社債 (コンメンタール会社法)#3|第3章 社債権者集会]]<br> |[[会社法第733条]]<br>(社債権者集会の決議の不認可) |[[会社法第735条]]<br>(社債権者集会の決議の認可又は不認可の決定の公告) }} {{stub}} [[category:会社法|734]]
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2009-01-16T08:27:47Z
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7,623
会社法第718条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第4編 社債 (コンメンタール会社法) (社債権者による招集の請求) 会社法の一部を改正する法律(令和元年法律第70号)により、改正。 「種類」とは、社債の内容を特定するものとして定められた事項のこと(831条)。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第4編 社債 (コンメンタール会社法)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(社債権者による招集の請求)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "会社法の一部を改正する法律(令和元年法律第70号)により、改正。", "title": "解説" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "「種類」とは、社債の内容を特定するものとして定められた事項のこと(831条)。", "title": "解説" } ]
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第4編 社債 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第4編 社債 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (社債権者による招集の請求) ;第718条 # ある種類の[[w:社債]]の総額(償還済みの額を除く。)の10分の1以上に当たる社債を有する社債権者は、社債発行会社、社債管理者又は社債管理補助者に対し、社債権者集会の目的である事項及び招集の理由を示して、社債権者集会の招集を請求することができる。 # 社債発行会社が有する自己の当該種類の社債の金額の合計額は、前項に規定する社債の総額に算入しない。 # 次に掲げる場合には、第1項の規定による請求をした社債権者は、裁判所の許可を得て、社債権者集会を招集することができる。 #:一 第1項の規定による請求の後遅滞なく招集の手続が行われない場合 #:二 第1項の規定による請求があった日から8週間以内の日を社債権者集会の日とする社債権者集会の招集の通知が発せられない場合 # 第1項の規定による請求又は前項の規定による招集をしようとする無記名社債の社債権者は、その社債券を社債発行会社、社債管理者又は社債管理補助者に提示しなければならない。 ==解説== 会社法の一部を改正する法律(令和元年法律第70号)により、改正。 「種類」とは、社債の内容を特定するものとして定められた事項のこと([[会社法第831条|831条]])。 ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第4編 社債 (コンメンタール会社法)|第4編 社債]]<br> [[第4編 社債 (コンメンタール会社法)#3|第3章 社債権者集会]]<br> |[[会社法第717条]]<br>(社債権者集会の招集) |[[会社法第719条]]<br>(社債権者集会の招集の決定) }} {{stub}} [[category:会社法|718]]
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2022-04-26T12:57:16Z
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7,624
会社法第723条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第4編 社債 (コンメンタール会社法) (議決権の額等)
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第4編 社債 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第4編 社債 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (議決権の額等) ;第723条 # [[w:社債]]権者は、社債権者集会において、その有する当該種類の社債の金額の合計額(償還済みの額を除く。)に応じて、議決権を有する。 # 前項の規定にかかわらず、社債発行会社は、その有する自己の社債については、議決権を有しない。 # 議決権を行使しようとする無記名社債の社債権者は、社債権者集会の日の1週間前までに、その社債券を招集者に提示しなければならない。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第4編 社債 (コンメンタール会社法)|第4編 社債]]<br> [[第4編 社債 (コンメンタール会社法)#3|第3章 社債権者集会]]<br> |[[会社法第722条]]<br>(社債権者集会参考書類及び議決権行使書面の交付等) |[[会社法第724条]]<br>(社債権者集会の決議) }} {{stub}} [[category:会社法|723]]
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2022-06-01T11:24:50Z
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7,625
会社法第728条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第4編 社債 (コンメンタール会社法) (議決権の不統一行使)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第4編 社債 (コンメンタール会社法)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(議決権の不統一行使)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第4編 社債 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第4編 社債 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (議決権の不統一行使) ;第728条 # [[w:社債]]権者は、その有する議決権を統一しないで行使することができる。この場合においては、社債権者集会の日の3日前までに、招集者に対してその旨及びその理由を通知しなければならない。 # 招集者は、前項の社債権者が他人のために社債を有する者でないときは、当該社債権者が同項の規定によりその有する議決権を統一しないで行使することを拒むことができる。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第4編 社債 (コンメンタール会社法)|第4編 社債]]<br> [[第4編 社債 (コンメンタール会社法)#3|第3章 社債権者集会]]<br> |[[会社法第727条]]<br>(電磁的方法による議決権の行使) |[[会社法第729条]]<br>(社債発行会社の代表者の出席等) }} {{stub}} [[category:会社法|728]]
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2022-06-01T12:05:34Z
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7,633
会社法第474条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (解散した株式会社の合併等の制限)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(解散した株式会社の合併等の制限)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]] ==条文== ([[w:解散#会社法|解散]]した株式会社の合併等の制限) ;第474条 :株式会社が解散した場合には、当該株式会社は、次に掲げる行為をすることができない。 ::一 合併(合併により当該株式会社が存続する場合に限る。) ::二 吸収分割による他の会社がその事業に関して有する権利義務の全部又は一部の承継 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)#8|第8章 解散]]<br> |[[会社法第473条]]<br>(株式会社の継続) |[[会社法第475条]]<br>(清算の開始原因) }} {{stub}} [[category:会社法|474]]
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2022-05-30T09:48:30Z
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7,634
会社法第643条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第3編 持分会社 (コンメンタール会社法) (解散した持分会社の合併等の制限)
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (解散した持分会社の合併等の制限) ;第643条 :持分会社が解散した場合には、当該持分会社は、次に掲げる行為をすることができない。 ::一 合併(合併により当該持分会社が存続する場合に限る。) ::二 吸収分割による他の会社がその事業に関して有する権利義務の全部又は一部の承継 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)|第3編 持分会社]]<br> [[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)#7|第7章 解散]]<br> |[[会社法第642条]]<br>(持分会社の継続) |[[会社法第644条]]<br>(清算の開始原因) }} {{stub}} [[category:会社法|643]]
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明治大対策
本項は、明治大学の入学試験対策に関する事項である。 明治大学は、東京都千代田区に本部を置く私立大学である。受験者数が多い人気校であり、倍率も高いため、問題の難易度は標準的であるが、その分高得点が求められる。受験科目の基礎をしっかりと身につけたうえで、過去問を十分に対策しなければ合格は難しい。一般入試でも「全学部統一入試」と「一般選抜入試」の2方式がある。また、共通テストの結果のみによって合否を決める「共通テスト利用入試」も実施している。 私大の入試の特徴として、定員以上の人数の受験者に合格が与えられることが挙げられるが、明治大もその例に洩れず、どの学部も定員の5倍程度の人数が合格になっている。よって、表面的な倍率(受験者数÷定員数)はどこの学部も20倍近いが、実質倍率(受験者数÷合格者数)は4倍程度なので、表面的な倍率に惑わされずに、優秀な受験生には積極的に挑戦してほしい。 2007年度から実施。この入試は共通の試験問題によって,10学部が同時に実施することから,1度の受験で複数学部へ出願できる入試である。これにより受験機会が増え,合格のチャンスが増えるメリットがある。 東京のほかに札幌・仙台・名古屋・大阪・広島・福岡の7都市で行われる。内容は「一般選抜入試」と変わらない。定員は一般入試に比べて少ないため、倍率は5~8倍前後と高い。 商学部や政治経済学部は、競争率、難易度ともにかなり高い。 マークシートと記述の併用式。長文読解問題、文法・語法問題自体の難易度は中にはかなり難しいものも散見されるが、標準的なものも多く取りこぼしがないようにしたい。これは明治大学全般に言えることだが、経営学部や政治経済学部など、制限時間に対して厳しい量が出題される傾向にあるので、精読より速読を意識して問題に取り組まないと、最後まで解けずに終わってしまう恐れがある。特に英語の問題は学部ごとに毛色が違うため、過去問での演習が必須である。 文学部は現代文、古文、漢文すべてが出題される。その他の学部は現代文、古文が出題される。 現代文はやや長めな問題文が目立つが、問題自体はセンター試験レベルの標準的な選択問題や記述問題・論述問題が多い。 古文は現代語訳が出題されることがあるので、単語はもちろんのこと、助詞や助動詞もきちんと理解しておきたい。 漢文(文学部のみ)は書き下し文ではなく、2011,2012年と連続で、「書き下し文を全てひらがなで答えさせる」問題が出題された。 いずれもそこまで難しいものではなく、基礎をしっかりと身につけていれば高得点も望めるものとなっている。 日本史 選択問題、記述問題・論述問題が幅広く出題される。基本的には教科書レベルの問題だが、文学部などの一部の学部では史料問題が出てくるので、余裕がある人は史料にも目を通しておくといい。全体としての難易度はそれ程高いものではないと思われるので、ここでも取れるところはきっちり取っておきたい。 世界史 学部によっては論述がある。マーク式の問題は基本的な問題が多いので、確実な知識が必要である。ただし、記号問題においては、毎年世界史というよりも日本史というような問題も登場する。 ある意味、世界史受験者の日本史に対する基礎常識を聞いているともいえる。対策というよりも、より多くの知識を入れることによりクリアすべきだろう。 地理 難易度は標準的だが、ただ暗記をしているだけでは点数に結びつかない問題も出題されている。また、地形図の読図が毎年出題されているので、平野の地形とその名称についてはしっかりと頭に入れておく必要がある(センターでも大問6に必ず地形図が出題されるので慣れておく必要がある)。さらに、文系学部の試験では30~40字程度の記述問題も出題されている。普段の勉強で「なぜそうなるのか」、結論が導き出されるまでにいたる過程を考え、理解を深めていくことが必要である。7割程度が合格ラインなので、これは全教科に共通して言えることだが、取れる問題を落とさないことが重要である。 政治経済 記述、論述、記号選択から成る。記述問題は学部にもよるがかなりの難度を誇り、マーク式も紛らわしい問題が多い。また、明治大学は地歴政の難度が高いため、熟練度は他の科目異常に高めておきたい。論述は政治経済の仕組み、システムの根本を問う問題が多い。単純な暗記だけでは対応ができないので、参考書をしっかりと読み込み他人に学習内容を説明するなど整理して表現する練習をしておこう。 数学 センター試験レベルの標準的な問題が多い。そのため、数学を選択するからには8割を目指すよう「黄色チャート(数研出版)」や過去問でしっかりと対策しよう。 理工学部は駿河台キャンパスと和泉キャンパスで実施される。しかし,問題はともに同じであり,学科により分けているだけである。 受験票を確認して間違えぬように注意されたい。一般的な合格最低点数は7割程度と発表されている。 この節は書きかけです。この節を編集してくれる方を心からお待ちしています。 試験時間は60分間。配点は120点満点である。基本的にマークセンス式で,簡単な和文英作文や適語補充などで一部記述式を併用している。 2008年より前では,物語系統の長文1題と易しめの論説文1題を読み答える問題であった。 2009年の入試では,その傾向が変わり,小説の問題1題であった。小説の題材は,米国小説で,2005年には「ニューベリ・メダル」を受賞したCynthia Kadohata氏のKira-Kiraであった。 ただし,問題文が実際の入試問題冊子で4ページ丸々使っており(一般に超長文と呼ばれる程度),問題の量も26問と決して少なくはない。 2010年入試でもこの傾向が続いた。 試験時間は90分間。配点は120点満点。問題は3題ある。範囲は数学IIIまで。 〔I〕は基本的に小問集合となっており,マークセンス式を採用している。小問数は4題出題される。全体の量的にはさほど変動はない。比較的本学として易しい問題が並ぶことが多い。 〔II〕はひとつの話題からの出題であり、マーク記述併用形式を取っている。記述式とは言えど,答えのみである。近年では、数学IIBIIIから1題というのが定番となっている。ただし、ひとつの分野に偏らないように前半後半で異なる範囲を聞くことも多い。 〔III〕は完全な記述式で、数学IIIの微積分の定位置ともなっている。 単純計算で1問にかけられる時間は30分であるので,手際よく解かないと完答は厳しいだろう。 解答時間80分、配点120点 入試形式は物理3題、化学3題の計6題が出題され、その中から3題を選択して解答する形式である。 ほぼマークセンスの問題であるが、各大問1つ程度記述式の問題が含まれる。 (物理) 問題構成は、「力学」「電磁気」「波動・熱力学・原子」 近似式の計算が出題されたり、一部やや難度の高い問題が含まれている。少なくとも大学入試標準レベルは仕上げておきたい。 (化学) 問題構成は「化学Iの理論・無機分野」「化学IIの理論・無機分野」「有機化学」である場合が多い 農学,農芸化学,生命科学科:英語+国語・数学・化学・生物から2科目 食料環境政策科:英語・国語+日本史・世界史・地理・政治経済・数学・化学・生物から1科目 試験時間は60分で読解2題(合計800から1200字)と熟語等知識問題の3題で構成されている。1990年まで90分で読解4題だった。難易度はそれ程高くないが非進学校の現役生などにとっては量的な負担が大きい。しかし難度の高いものに手を出す必要はなく、基本~標準レベルの参考書(や予備校の講座)を完璧に仕上げたほうが効率よく合格レベルに到達できるだろう。当然ながら、農業や環境関連の基礎的な単語はおさえておくこと。 国語 試験時間60分で現代文・古文各一題。90年代までは現代文の選択問題がかなり難しかったが、00年度辺りから記述式を増やしたり、相当路線変更が行われた。農業に関する文章が出ることもあれば文系色が濃い内容のときもある。 数学 出題範囲は数学IA・IIBである。基礎的な問題が中心なので、黄色チャート(数研出版)などで基礎を固めて、過去問演習をすること。 化学 制限時間は、もう一つの科目と合わせて120分であるため、60分を目安にするとよい。大問は5つ、ほぼマークシートで、4問ほどは記述式となっている。 生物 制限時間は、もう一つの科目と合わせて120分であるため、60分を目安にするとよい。ほとんどがマーク式。生物の反応や細胞については毎年出題されている。 センター試験の結果のみによって合否が決まる試験方式である。センター試験の科目数も同じ学部学科内で選択できる(例えば、法学部では3科目型、4科目型、5科目型の3パターンある)。合格するためには、学部学科と選択した科目数にもよるが、80%は必要である。3科目型は私大専願受験生でも対応できる。しかもセンター試験の問題は全学部統一入試や一般選抜入試の問題と比べ素直に解きやすい問題が多いため、私大受験生も積極的に利用するべきである。
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学部によっては論述がある。マーク式の問題は基本的な問題が多いので、確実な知識が必要である。ただし、記号問題においては、毎年世界史というよりも日本史というような問題も登場する。 ある意味、世界史受験者の日本史に対する基礎常識を聞いているともいえる。対策というよりも、より多くの知識を入れることによりクリアすべきだろう。", "title": "文系学部(全学部統一&一般)" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "地理 難易度は標準的だが、ただ暗記をしているだけでは点数に結びつかない問題も出題されている。また、地形図の読図が毎年出題されているので、平野の地形とその名称についてはしっかりと頭に入れておく必要がある(センターでも大問6に必ず地形図が出題されるので慣れておく必要がある)。さらに、文系学部の試験では30~40字程度の記述問題も出題されている。普段の勉強で「なぜそうなるのか」、結論が導き出されるまでにいたる過程を考え、理解を深めていくことが必要である。7割程度が合格ラインなので、これは全教科に共通して言えることだが、取れる問題を落とさないことが重要である。", "title": "文系学部(全学部統一&一般)" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "政治経済 記述、論述、記号選択から成る。記述問題は学部にもよるがかなりの難度を誇り、マーク式も紛らわしい問題が多い。また、明治大学は地歴政の難度が高いため、熟練度は他の科目異常に高めておきたい。論述は政治経済の仕組み、システムの根本を問う問題が多い。単純な暗記だけでは対応ができないので、参考書をしっかりと読み込み他人に学習内容を説明するなど整理して表現する練習をしておこう。", "title": "文系学部(全学部統一&一般)" }, { "paragraph_id": 12, "tag": "p", "text": "数学 センター試験レベルの標準的な問題が多い。そのため、数学を選択するからには8割を目指すよう「黄色チャート(数研出版)」や過去問でしっかりと対策しよう。", "title": "文系学部(全学部統一&一般)" }, { "paragraph_id": 13, "tag": "p", "text": 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日本の大学受験ガイド > 明治大対策 本項は、明治大学の入学試験対策に関する事項である。 明治大学は、東京都千代田区に本部を置く私立大学である。受験者数が多い人気校であり、倍率も高いため、問題の難易度は標準的であるが、その分高得点が求められる。受験科目の基礎をしっかりと身につけたうえで、過去問を十分に対策しなければ合格は難しい。一般入試でも「全学部統一入試」と「一般選抜入試」の2方式がある。また、共通テストの結果のみによって合否を決める「共通テスト利用入試」も実施している。 私大の入試の特徴として、定員以上の人数の受験者に合格が与えられることが挙げられるが、明治大もその例に洩れず、どの学部も定員の5倍程度の人数が合格になっている。よって、表面的な倍率(受験者数÷定員数)はどこの学部も20倍近いが、実質倍率(受験者数÷合格者数)は4倍程度なので、表面的な倍率に惑わされずに、優秀な受験生には積極的に挑戦してほしい。
{{wikipedia|明治大学}} *[[日本の大学受験ガイド]] > [[明治大対策]] 本項は、[[w:明治大学|明治大学]]の入学試験対策に関する事項である。 明治大学は、東京都千代田区に本部を置く私立大学である。受験者数が多い人気校であり、倍率も高いため、問題の難易度は標準的であるが、その分高得点が求められる。受験科目の基礎をしっかりと身につけたうえで、過去問を十分に対策しなければ合格は難しい。一般入試でも「全学部統一入試」と「一般選抜入試」の2方式がある。また、共通テストの結果のみによって合否を決める「共通テスト利用入試」も実施している。 私大の入試の特徴として、定員以上の人数の受験者に合格が与えられることが挙げられるが、明治大もその例に洩れず、どの学部も定員の5倍程度の人数が合格になっている。よって、表面的な倍率(受験者数÷定員数)はどこの学部も20倍近いが、実質倍率(受験者数÷合格者数)は4倍程度なので、表面的な倍率に惑わされずに、優秀な受験生には積極的に挑戦してほしい。 == 全学部統一入試 == 2007年度から実施。この入試は共通の試験問題によって,10学部が同時に実施することから,1度の受験で複数学部へ出願できる入試である。これにより受験機会が増え,合格のチャンスが増えるメリットがある。 東京のほかに札幌・仙台・名古屋・大阪・広島・福岡の7都市で行われる。'''内容は「一般選抜入試」と変わらない'''。定員は一般入試に比べて少ないため、倍率は5~8倍前後と高い。 ==文系学部(全学部統一&一般)== 商学部や政治経済学部は、競争率、難易度ともにかなり高い。 === 英語 === マークシートと記述の併用式。長文読解問題、文法・語法問題自体の難易度は中にはかなり難しいものも散見されるが、標準的なものも多く取りこぼしがないようにしたい。これは明治大学全般に言えることだが、経営学部や政治経済学部など、制限時間に対して厳しい量が出題される傾向にあるので、精読より速読を意識して問題に取り組まないと、最後まで解けずに終わってしまう恐れがある。特に英語の問題は学部ごとに毛色が違うため、過去問での演習が必須である。 === 国語 === 文学部は現代文、古文、漢文すべてが出題される。その他の学部は現代文、古文が出題される。 現代文はやや長めな問題文が目立つが、問題自体はセンター試験レベルの標準的な選択問題や記述問題・論述問題が多い。 古文は現代語訳が出題されることがあるので、単語はもちろんのこと、助詞や助動詞もきちんと理解しておきたい。 漢文(文学部のみ)は書き下し文ではなく、2011,2012年と連続で、「書き下し文を全てひらがなで答えさせる」問題が出題された。 いずれもそこまで難しいものではなく、基礎をしっかりと身につけていれば高得点も望めるものとなっている。 === 選択科目 === '''日本史'''</br> 選択問題、記述問題・論述問題が幅広く出題される。基本的には教科書レベルの問題だが、文学部などの一部の学部では史料問題が出てくるので、余裕がある人は史料にも目を通しておくといい。全体としての難易度はそれ程高いものではないと思われるので、ここでも取れるところはきっちり取っておきたい。 '''世界史'''</br> 学部によっては論述がある。マーク式の問題は基本的な問題が多いので、確実な知識が必要である。ただし、記号問題においては、毎年世界史というよりも日本史というような問題も登場する。 ある意味、世界史受験者の日本史に対する基礎常識を聞いているともいえる。対策というよりも、より多くの知識を入れることによりクリアすべきだろう。 '''地理'''</br> 難易度は標準的だが、ただ暗記をしているだけでは点数に結びつかない問題も出題されている。また、地形図の読図が毎年出題されているので、平野の地形とその名称についてはしっかりと頭に入れておく必要がある(センターでも大問6に必ず地形図が出題されるので慣れておく必要がある)。さらに、文系学部の試験では30~40字程度の記述問題も出題されている。普段の勉強で「なぜそうなるのか」、結論が導き出されるまでにいたる過程を考え、理解を深めていくことが必要である。7割程度が合格ラインなので、これは全教科に共通して言えることだが、取れる問題を落とさないことが重要である。 '''政治経済'''</br> 記述、論述、記号選択から成る。記述問題は学部にもよるがかなりの難度を誇り、マーク式も紛らわしい問題が多い。また、明治大学は地歴政の難度が高いため、熟練度は他の科目異常に高めておきたい。論述は政治経済の仕組み、システムの根本を問う問題が多い。単純な暗記だけでは対応ができないので、参考書をしっかりと読み込み他人に学習内容を説明するなど整理して表現する練習をしておこう。 '''数学'''</br> センター試験レベルの標準的な問題が多い。そのため、数学を選択するからには8割を目指すよう「黄色チャート(数研出版)」や過去問でしっかりと対策しよう。 ==理工学部(全学部統一&一般)== 理工学部は駿河台キャンパスと和泉キャンパスで実施される。しかし,問題はともに同じであり,学科により分けているだけである。<br/> 受験票を確認して間違えぬように注意されたい。一般的な合格最低点数は7割程度と発表されている。<br/> {{節stub}} ===英語=== 試験時間は60分間。配点は120点満点である。基本的にマークセンス式で,簡単な和文英作文や適語補充などで一部記述式を併用している。<br/> 2008年より前では,物語系統の長文1題と易しめの論説文1題を読み答える問題であった。<br/> 2009年の入試では,その傾向が変わり,小説の問題1題であった。小説の題材は,米国小説で,2005年には「ニューベリ・メダル」を受賞したCynthia Kadohata氏のKira-Kiraであった。 ただし,問題文が実際の入試問題冊子で4ページ丸々使っており(一般に超長文と呼ばれる程度),問題の量も26問と決して少なくはない。<br/> 2010年入試でもこの傾向が続いた。<br/> ===数学=== 試験時間は90分間。配点は120点満点。問題は3題ある。範囲は数学IIIまで。<br/> 〔I〕は基本的に小問集合となっており,マークセンス式を採用している。小問数は4題出題される。全体の量的にはさほど変動はない。比較的本学として易しい問題が並ぶことが多い。<br/> 〔II〕はひとつの話題からの出題であり、マーク記述併用形式を取っている。記述式とは言えど,答えのみである。近年では、数学IIBIIIから1題というのが定番となっている。ただし、ひとつの分野に偏らないように前半後半で異なる範囲を聞くことも多い。<br/> 〔III〕は完全な記述式で、数学IIIの微積分の定位置ともなっている。<br/> 単純計算で1問にかけられる時間は30分であるので,手際よく解かないと完答は厳しいだろう。<br/> ===物理・化学=== 解答時間80分、配点120点 入試形式は物理3題、化学3題の計6題が出題され、その中から3題を選択して解答する形式である。 ほぼマークセンスの問題であるが、各大問1つ程度記述式の問題が含まれる。<br/> (物理)<br/> 問題構成は、「力学」「電磁気」「波動・熱力学・原子」 近似式の計算が出題されたり、一部やや難度の高い問題が含まれている。少なくとも大学入試標準レベルは仕上げておきたい。<br/> (化学)<br/> 問題構成は「化学Ⅰの理論・無機分野」「化学Ⅱの理論・無機分野」「有機化学」である場合が多い ==農学部(全学部統一&一般)== 農学,農芸化学,生命科学科:英語+国語・数学・化学・生物から2科目<br /> 食料環境政策科:英語・国語+日本史・世界史・地理・政治経済・数学・化学・生物から1科目 === 英語 === 試験時間は60分で読解2題(合計800から1200字)と熟語等知識問題の3題で構成されている。1990年まで90分で読解4題だった。難易度はそれ程高くないが非進学校の現役生などにとっては量的な負担が大きい。しかし難度の高いものに手を出す必要はなく、基本~標準レベルの参考書(や予備校の講座)を完璧に仕上げたほうが効率よく合格レベルに到達できるだろう。当然ながら、農業や環境関連の基礎的な単語はおさえておくこと。 === 選択科目 === '''国語'''</br> 試験時間60分で現代文・古文各一題。90年代までは現代文の選択問題がかなり難しかったが、00年度辺りから記述式を増やしたり、相当路線変更が行われた。農業に関する文章が出ることもあれば文系色が濃い内容のときもある。 '''数学'''</br> 出題範囲は数学ⅠA・ⅡBである。基礎的な問題が中心なので、黄色チャート(数研出版)などで基礎を固めて、過去問演習をすること。 '''化学'''</br> 制限時間は、もう一つの科目と合わせて120分であるため、60分を目安にするとよい。大問は5つ、ほぼマークシートで、4問ほどは記述式となっている。 '''生物'''</br> 制限時間は、もう一つの科目と合わせて120分であるため、60分を目安にするとよい。ほとんどがマーク式。生物の反応や細胞については毎年出題されている。 ==センター試験利用入試== センター試験の結果のみによって合否が決まる試験方式である。センター試験の科目数も同じ学部学科内で選択できる(例えば、法学部では3科目型、4科目型、5科目型の3パターンある)。合格するためには、学部学科と選択した科目数にもよるが、80%は必要である。3科目型は私大専願受験生でも対応できる。しかもセンター試験の問題は全学部統一入試や一般選抜入試の問題と比べ素直に解きやすい問題が多いため、私大受験生も積極的に利用するべきである。 ==外部サイト== *[http://www.meiji.ac.jp/exam/ 明治大公式サイト] [[Category:大学入試|めいし]]
2008-01-05T06:40:36Z
2024-03-26T03:54:03Z
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法政大対策
本項は、法政大学の入学試験対策(文系学部)に関する事項である。 法政大学は、東京都にある私立の総合大学である。法政大学を志すのであれば、まずは本学の過去問題集(通称赤本、教学社刊)をできるだけ早い時期に入手し、受験科目の難易度や出題傾向を知るところからのスタートになる。遅くとも受験前年の夏までには入手し、過去問題を分析したいところである。受験直前になって慌ててやるということのないようにしたいものである。文系学部に出題傾向の大きな差はないので、できれば複数学部の赤本を入手し、演習用としたい。主要三教科の基礎無くして合格最低点を取るのは厳しい。3科目(入試形式によってはそれ以上)全て穴がないように準備しておかなければ、成功はない。実質倍率はどの学部でも5倍以上あるので、厳しい戦いとなる。 英語 英語については、基礎学力の充実がそのまま合格点到達に繋がるだろう。一般試験では、学部にもよるが、時間に対しての出題量が多い傾向にある。速読力とすばやい合理的な解答能力がなければ合格することは困難である。問題形式や問う内容はさまざまであるので、読解のみならず文法、熟語などをおろそかにしていると合格はない。難解な単語も長文中に組みこまれていることもあるので、前後の文脈から単語の意味を推測する力を養いたい。 国語 国語については、特に現代文に関しては一般試験で難易度の高い文章(評論文)が出題されることがあるので、しっかりと読解力をつけたい。古典に関しては基礎をしっかりと身につけていれば、確実に対処できるはずである。 漢文は、書き下し文や口語訳の問題が必出。基本句形を問うものだけでなく、内容説明の設問もあるので、丁寧な読解力も要求される。 社会 社会については、教科書レベルの問題をきちんと得点出来るかが焦点となる。一部難易度の高い出題もあるが、合否には影響のない問題であるので、教科書レベルの基礎事項の充実に努めるべきである。なお、1問または2問、50字程度の論述が出題されるので注意。 繰り返しになるが、試験当日までの絶え間ない基礎反復が法大合格への一番の近道だろう。ただし、ある程度の応用能力も備えなければ不合格という結末になるので、その点も決して疎かにしないように。 数学(文系) 数学IA・IIBが範囲である。教科書レベルの計算問題が中心。教科書をしっかりやり、過去問で対策すれば問題ない。「白チャート」をやるのもいいだろう。
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日本の大学受験ガイド > 法政大対策 本項は、法政大学の入学試験対策(文系学部)に関する事項である。 法政大学は、東京都にある私立の総合大学である。法政大学を志すのであれば、まずは本学の過去問題集(通称赤本、教学社刊)をできるだけ早い時期に入手し、受験科目の難易度や出題傾向を知るところからのスタートになる。遅くとも受験前年の夏までには入手し、過去問題を分析したいところである。受験直前になって慌ててやるということのないようにしたいものである。文系学部に出題傾向の大きな差はないので、できれば複数学部の赤本を入手し、演習用としたい。主要三教科の基礎無くして合格最低点を取るのは厳しい。3科目(入試形式によってはそれ以上)全て穴がないように準備しておかなければ、成功はない。実質倍率はどの学部でも5倍以上あるので、厳しい戦いとなる。
{{wikipedia|法政大学}} * [[日本の大学受験ガイド]] > [[法政大対策]] 本項は、[[w:法政大学|法政大学]]の入学試験対策(文系学部)に関する事項である。 法政大学は、東京都にある私立の総合大学である。法政大学を志すのであれば、まずは本学の過去問題集(通称[[w:赤本 (教学社)|赤本]]、教学社刊)をできるだけ早い時期に入手し、受験科目の難易度や出題傾向を知るところからのスタートになる。遅くとも受験前年の夏までには入手し、過去問題を分析したいところである。受験直前になって慌ててやるということのないようにしたいものである。文系学部に出題傾向の大きな差はないので、できれば複数学部の赤本を入手し、演習用としたい。主要三教科の基礎無くして合格最低点を取るのは厳しい。3科目(入試形式によってはそれ以上)全て穴がないように準備しておかなければ、成功はない。実質倍率はどの学部でも5倍以上あるので、厳しい戦いとなる。 == 科目別対策 == '''英語'''<br /> 英語については、基礎学力の充実がそのまま合格点到達に繋がるだろう。一般試験では、学部にもよるが、時間に対しての出題量が多い傾向にある。速読力とすばやい合理的な解答能力がなければ合格することは困難である。問題形式や問う内容はさまざまであるので、読解のみならず文法、熟語などをおろそかにしていると合格はない。難解な単語も長文中に組みこまれていることもあるので、前後の文脈から単語の意味を推測する力を養いたい。 '''国語'''<br /> * 文学部哲・日本文・史学科では現代文・古文・漢文各1題 * 経済学部・社会学部・国際文化学部・現代福祉学部・スポーツ健康学部は現代文のみ * 他は現代文と古文 国語については、特に現代文に関しては一般試験で難易度の高い文章(評論文)が出題されることがあるので、しっかりと読解力をつけたい。古典に関しては基礎をしっかりと身につけていれば、確実に対処できるはずである。 漢文は、書き下し文や口語訳の問題が必出。基本句形を問うものだけでなく、内容説明の設問もあるので、丁寧な読解力も要求される。 '''社会'''<br /> 社会については、教科書レベルの問題をきちんと得点出来るかが焦点となる。一部難易度の高い出題もあるが、合否には影響のない問題であるので、教科書レベルの基礎事項の充実に努めるべきである。なお、1問または2問、50字程度の論述が出題されるので注意。 繰り返しになるが、試験当日までの絶え間ない基礎反復が法大合格への一番の近道だろう。ただし、ある程度の応用能力も備えなければ不合格という結末になるので、その点も決して疎かにしないように。 '''数学(文系)'''<br /> 数学ⅠA・ⅡBが範囲である。教科書レベルの計算問題が中心。教科書をしっかりやり、過去問で対策すれば問題ない。「白チャート」をやるのもいいだろう。 == 外部サイト == * [http://www.hosei.ac.jp/nyugakuannai/gakubu/index.html 法政大公式サイト] [[Category:大学入試|ほうせい]]
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2019-02-10T06:59:52Z
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会社法第668条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第3編 持分会社 (コンメンタール会社法) (財産の処分の方法)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(財産の処分の方法)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (財産の処分の方法) ;第668条 # [[w:持分会社]]([[w:合名会社]]及び[[w:合資会社]]に限る。以下この節において同じ。)は、定款又は総社員の同意によって、当該持分会社が[[会社法第641条|第641条]]第一号から第三号までに掲げる事由によって解散した場合における当該持分会社の財産の処分の方法を定めることができる。 # 第二節から前節までの規定は、前項の財産の処分の方法を定めた持分会社については、適用しない。 ==解説== ;第1項 *会社法第641条(解散の事由) *:一号  定款で定めた存続期間の満了 *:二号  定款で定めた解散の事由の発生 *:三号  総社員の同意 ;第2項 *第二節 清算人 *第三節 財産目録等 *第四節 債務の弁済等 *第五節 残余財産の分配 *第六節 清算事務の終了等 ==関連条文== *[[会社法第670条]](債権者の異議) ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)|第3編 持分会社]]<br> [[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)#8|第8章 清算]]<br> [[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)#8-7|第7節 任意清算]] |[[会社法第667条]]<br>(清算事務の終了等) |[[会社法第669条]]<br>(財産目録等の作成) }} {{stub}} [[category:会社法|668]]
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2010-09-28T23:49:06Z
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7,671
会社法第597条
法学>民事法>商法>会社法>コンメンタール会社法>第3編 持分会社 (業務を執行するw:有限責任社員の第三者に対する損害賠償責任)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>会社法>コンメンタール会社法>第3編 持分会社", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(業務を執行するw:有限責任社員の第三者に対する損害賠償責任)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>会社法>コンメンタール会社法>第3編 持分会社
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[会社法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)|第3編 持分会社]] ==条文== (業務を執行する[[w:有限責任社員]]の第三者に対する損害賠償責任) ;第597条 : 業務を執行する有限責任社員がその職務を行うについて悪意又は重大な過失があったときは、当該有限責任社員は、連帯して、これによって第三者に生じた損害を賠償する責任を負う。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)|第3編 持分会社]]<br> [[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)#3|第3章 管理]]<br> [[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)#3-1|第2節 業務を執行する社員]] |[[会社法第596条]]<br>(業務を執行する社員の持分会社に対する損害賠償責任) |[[会社法第598条]]<br>(法人が業務を執行する社員である場合の特則) }} {{stub}} [[category:会社法|597]]
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2009-06-27T21:52:41Z
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算数演習/小学校6年生/答え
答えは次のとおりです。答え合わせをしてみましょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) 答えは次のとおりです。答え合わせをしてみましょう。 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20)
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==分数のかけ算== 答えは次のとおりです。答え合わせをしてみましょう。 (1) :<math> \frac{21}{32} </math> (2) :<math> \frac{8}{35} </math> (3) :<math> \frac{25}{18} \left(1\ \frac{7}{18} \right) </math> (4) :<math> \frac{16}{27} </math> (5) :<math> \frac{21}{20} \left(1\ \frac{1}{20} \right) </math> (6) :<math> \frac{35}{72} </math> (7) :<math> \frac{3}{35} </math> (8) :<math> \frac{25}{48} </math> (9) :<math> \frac{6}{35} </math> (10) :<math> \frac{3}{14} </math> (11) :<math> \frac{3}{10} </math> (12) :<math> \frac{7}{32} </math> (13) :<math> \frac{8}{21} </math> (14) :<math> \frac{2}{3} </math> (15) :<math> \frac{3}{8} </math> (16) :<math> \frac{1}{3} </math> (17) :<math> \frac{15}{8} \left(1\ \frac{7}{8} \right) </math> (18) :<math> \frac{6}{7} </math> (19) :<math> \frac{40}{3} \left(13\ \frac{1}{3} \right) </math> (20) :<math> 8 </math> ==分数のわり算== 答えは次のとおりです。答え合わせをしてみましょう。 (1) :<math> \frac{35}{48} </math> (2) :<math> \frac{18}{25} </math> (3) :<math> \frac{32}{45} </math> (4) :<math> \frac{5}{42} </math> (5) :<math> \frac{35}{32} \left(1\ \frac{3}{32} \right) </math> (6) :<math> \frac{9}{2} \left(4\ \frac{1}{2} \right) </math> (7) :<math> \frac{16}{27} </math> (8) :<math> \frac{10}{7} \left(1\ \frac{3}{7} \right) </math> (9) :<math> \frac{9}{14} </math> (10) :<math> \frac{9}{14} </math> (11) :<math> \frac{9}{2} \left(4\ \frac{1}{2} \right) </math> (12) :<math> \frac{7}{32} </math> (13) :<math> \frac{3}{4} </math> (14) :<math> \frac{42}{5} \left(8\ \frac{2}{5} \right) </math> (15) :<math> \frac{21}{2} \left(11\ \frac{1}{2} \right) </math> (16) :<math> 18 </math> (17) :<math> \frac{1}{7} </math> (18) :<math> \frac{1}{8} </math> (19) :<math> \frac{2}{21} </math> (20) :<math> \frac{7}{15} </math> [[カテゴリ:小学校算数演習|6年生こたえ]]
2008-01-06T23:03:59Z
2024-03-16T07:09:20Z
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7,690
会社法第319条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法) (w:株主総会の決議の省略)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(w:株主総会の決議の省略)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)]]>[[第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法)]] ==条文== ([[w:株主総会]]の決議の省略) ;第319条 # [[w:取締役]]又は株主が株主総会の目的である事項について提案をした場合において、当該提案につき株主(当該事項について議決権を行使することができるものに限る。)の全員が書面又は電磁的記録により同意の意思表示をしたときは、当該提案を可決する旨の株主総会の決議があったものとみなす。 # 株式会社は、前項の規定により株主総会の決議があったものとみなされた日から10年間、同項の書面又は電磁的記録をその本店に備え置かなければならない。 # 株主及び債権者は、株式会社の営業時間内は、いつでも、次に掲げる請求をすることができる。 #:一 前項の書面の閲覧又は謄写の請求 #:二 前項の電磁的記録に記録された事項を法務省令で定める方法により表示したものの閲覧又は謄写の請求 # 株式会社の親会社社員は、その権利を行使するため必要があるときは、裁判所の許可を得て、第2項の書面又は電磁的記録について前項各号に掲げる請求をすることができる。 # 第1項の規定により定時株主総会の目的である事項のすべてについての提案を可決する旨の株主総会の決議があったものとみなされた場合には、その時に当該定時株主総会が終結したものとみなす。 ==解説== ==関連条文== ==参照条文== *[[会社法第794条]](吸収合併契約等に関する書面等の備置き及び閲覧等) *[[会社法第803条]](新設合併契約等に関する書面等の備置き及び閲覧等) *[[商業登記法第46条]](添付書面の通則) ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法)|第4章 機関]]<br> [[第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法)#1|第1節 株主総会及び種類株主総会]] |[[会社法第318条]]<br>(議事録) |[[会社法第320条]]<br>(株主総会への報告の省略) }} {{stub}} [[category:会社法|319]]
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2022-05-28T00:32:08Z
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7,691
会社法第907条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第7編 雑則 (コンメンタール会社法)>会社法第907条 (通則)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第7編 雑則 (コンメンタール会社法)>会社法第907条", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(通則)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第7編 雑則 (コンメンタール会社法)>会社法第907条
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)]]>[[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)]]>[[会社法第907条]] ==条文== (通則) ;第907条 : この法律の規定により登記すべき事項([[会社法第938条|第938条]]第3項の保全処分の登記に係る事項を除く。)は、当事者の申請又は裁判所書記官の嘱託により、[[w:商業登記法]](昭和38年法律第125号)の定めるところに従い、商業登記簿にこれを登記する。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)|第7編 雑則]]<br> [[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)#4|第4章 登記]]<br> |[[会社法第906条]]<br> |[[会社法第908条]]<br>(登記の効力) }} {{stub}} [[category:会社法|907]]
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2022-06-03T21:44:46Z
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7,692
会社法第938条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第7編 雑則 (コンメンタール会社法)>会社法第938条 (特別清算に関する裁判による登記の嘱託) 会社法の一部を改正する法律(令和元年法律第70号)により、1項を改正。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第7編 雑則 (コンメンタール会社法)>会社法第938条", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(特別清算に関する裁判による登記の嘱託)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "会社法の一部を改正する法律(令和元年法律第70号)により、1項を改正。", "title": "解説" } ]
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第7編 雑則 (コンメンタール会社法)>会社法第938条
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)]]>[[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)]]>[[会社法第938条]] ==条文== (特別清算に関する裁判による登記の嘱託) ;第938条 # 次の各号に掲げる場合には、裁判所書記官は、職権で、遅滞なく、清算株式会社の本店の所在地を管轄する登記所に当該各号に定める登記を嘱託しなければならない。 #:一 特別清算開始の命令があったとき 特別清算開始の登記 #:二 特別清算開始の命令を取り消す決定が確定したとき 特別清算開始の取消しの登記 #:三 特別清算終結の決定が確定したとき 特別清算終結の登記 # 次に掲げる場合には、裁判所書記官は、職権で、遅滞なく、清算株式会社の本店の所在地を管轄する登記所にその登記を嘱託しなければならない。 #:一 特別清算開始後における[[会社法第479条|第479条]]第4項において準用する[[会社法第346条|第346条]]第2項又は[[会社法第483条|第483条]]第6項において準用する[[会社法第351条|第351条]]第2項の規定による一時清算人又は代表清算人の職務を行うべき者の選任の裁判があったとき。 #:二 前号の裁判を取り消す裁判があったとき。 #:三 特別清算開始後における清算人又は代表清算人の選任又は選定の裁判を取り消す裁判があったとき。 #:四 特別清算開始後における清算人の解任の裁判があったとき。 #:五 前号の裁判を取り消す裁判が確定したとき。 # 次に掲げる場合には、裁判所書記官は、職権で、遅滞なく、当該保全処分の登記を嘱託しなければならない。 #:一 清算株式会社の財産に属する権利で登記されたものに関し[[会社法第540条|第540条]]第1項又は第2項の規定による保全処分があったとき。 #:二 登記のある権利に関し[[会社法第542条|第542条]]第1項又は第2項の規定による保全処分があったとき。 # 前項の規定は、同項に規定する保全処分の変更若しくは取消しがあった場合又は当該保全処分が効力を失った場合について準用する。 # 前二項の規定は、登録のある権利について準用する。 # 前各項の規定は、その性質上許されないものを除き、[[会社法第822条|第822条]]第1項の規定による日本にある外国会社の財産についての清算について準用する。 ==解説== 会社法の一部を改正する法律(令和元年法律第70号)により、1項を改正。 ==関連条文== {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)|第7編 雑則]]<br> [[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)#4|第4章 登記]]<br> [[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)#4-4|第4節 登記の嘱託]] |[[会社法第937条]]<br>(裁判による登記の嘱託) |[[会社法第939条]]<br>(会社の公告方法) }} {{stub}} [[category:会社法|938]]
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2022-06-03T23:15:46Z
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7,715
エスペラント/会話
ここでは、エスペラント大会に参加したり、エスペラントを使用して世界を旅行したり、外国から来たエスペランティストを案内したりするときに必要なエスペラントの基本会話表現を学びます。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "ここでは、エスペラント大会に参加したり、エスペラントを使用して世界を旅行したり、外国から来たエスペランティストを案内したりするときに必要なエスペラントの基本会話表現を学びます。", "title": "" } ]
ここでは、エスペラント大会に参加したり、エスペラントを使用して世界を旅行したり、外国から来たエスペランティストを案内したりするときに必要なエスペラントの基本会話表現を学びます。
ここでは、エスペラント大会に参加したり、エスペラントを使用して世界を旅行したり、外国から来たエスペランティストを案内したりするときに必要なエスペラントの基本会話表現を学びます。 ==目次== #[[エスペラント/会話/日常会話|日常会話]] ##[[エスペラント/会話/日常会話#挨拶|挨拶]] ##[[エスペラント/会話/日常会話#自己紹介|自己紹介]] ##[[エスペラント/会話/日常会話#食事|食事]] ##[[エスペラント/会話/日常会話#買物|買物]] ##[[エスペラント/会話/日常会話#電話|電話]] ##[[エスペラント/会話/日常会話#おまけ|おまけ]] [[Category:エスペラント|会話]]
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2008-12-17T15:02:40Z
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7,717
エスペラント/はじめに
エスペラント(言語であることを明確にするために「エスペラント語」ともいう)は、ユダヤ系ロシア人のルドヴィーコ・ラザーロ・ザメンホフ(1859-1917)が考案して1887年に発表した計画言語です。人工語・人造語といわれることもありますが、コンピューター言語などの人工言語と区別するため、言語学用語では、このような構築された言語を「計画言語」(英語: planned language, エスペラント: planlingvo)と呼びます。 考案者のL.L.ザメンホフは、現在ポーランド東部に位置するビアウィストクの町で生まれワルシャワで亡くなったため、「ポーランドの眼科医・言語学者」として言及されることがありますが、当時ポーランドという国は存在せず、ザメンホフの国籍はロシア、民族籍はユダヤ人でした。また、ザメンホフは語学に堪能でしたが、職業・専門は眼科医で、言語学者ではありません。 エスペラントの言語としての特徴は、文法が簡単で不規則動詞などが一切ないこと、単語の派生が規則的に行えるために、単語を覚える苦労が英語と比べて5分の1程度ですむこと、文字と発音の関係が一対一で書いてあるとおり発音すればよく、複雑な綴りを覚える必要がないことなどです。 発表後まもなくエスペラントは社会に根付いた生きた言語となり、一世紀にわたるさまざまな分野での実用をへて、コンピューター用語を初めとする種々の分野の新しい単語が作られて、専門語彙を含む語幹の総数は発表当初の10倍以上に増えましたが、文法の簡単さや単語派生の規則性などのエスペラントの言語特徴は、そのまま変わることなく現在も保たれています。 現在、世界のエスペラント使用者の数は、少なくいう人(上級者だけを使用者とみなす)で10万人、多くいう人(少しでも学習した人を使用者とみなす)で600万人~800万人、あいだを取って100万人というのが妥当な数字だと思われます。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "エスペラント(言語であることを明確にするために「エスペラント語」ともいう)は、ユダヤ系ロシア人のルドヴィーコ・ラザーロ・ザメンホフ(1859-1917)が考案して1887年に発表した計画言語です。人工語・人造語といわれることもありますが、コンピューター言語などの人工言語と区別するため、言語学用語では、このような構築された言語を「計画言語」(英語: planned language, エスペラント: planlingvo)と呼びます。", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "考案者のL.L.ザメンホフは、現在ポーランド東部に位置するビアウィストクの町で生まれワルシャワで亡くなったため、「ポーランドの眼科医・言語学者」として言及されることがありますが、当時ポーランドという国は存在せず、ザメンホフの国籍はロシア、民族籍はユダヤ人でした。また、ザメンホフは語学に堪能でしたが、職業・専門は眼科医で、言語学者ではありません。", "title": "" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "エスペラントの言語としての特徴は、文法が簡単で不規則動詞などが一切ないこと、単語の派生が規則的に行えるために、単語を覚える苦労が英語と比べて5分の1程度ですむこと、文字と発音の関係が一対一で書いてあるとおり発音すればよく、複雑な綴りを覚える必要がないことなどです。", "title": "" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "発表後まもなくエスペラントは社会に根付いた生きた言語となり、一世紀にわたるさまざまな分野での実用をへて、コンピューター用語を初めとする種々の分野の新しい単語が作られて、専門語彙を含む語幹の総数は発表当初の10倍以上に増えましたが、文法の簡単さや単語派生の規則性などのエスペラントの言語特徴は、そのまま変わることなく現在も保たれています。", "title": "" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "現在、世界のエスペラント使用者の数は、少なくいう人(上級者だけを使用者とみなす)で10万人、多くいう人(少しでも学習した人を使用者とみなす)で600万人~800万人、あいだを取って100万人というのが妥当な数字だと思われます。", "title": "" } ]
エスペラント(言語であることを明確にするために「エスペラント語」ともいう)は、ユダヤ系ロシア人のルドヴィーコ・ラザーロ・ザメンホフ(1859-1917)が考案して1887年に発表した計画言語です。人工語・人造語といわれることもありますが、コンピューター言語などの人工言語と区別するため、言語学用語では、このような構築された言語を「計画言語」と呼びます。 考案者のL.L.ザメンホフは、現在ポーランド東部に位置するビアウィストクの町で生まれワルシャワで亡くなったため、「ポーランドの眼科医・言語学者」として言及されることがありますが、当時ポーランドという国は存在せず、ザメンホフの国籍はロシア、民族籍はユダヤ人でした。また、ザメンホフは語学に堪能でしたが、職業・専門は眼科医で、言語学者ではありません。 エスペラントの言語としての特徴は、文法が簡単で不規則動詞などが一切ないこと、単語の派生が規則的に行えるために、単語を覚える苦労が英語と比べて5分の1程度ですむこと、文字と発音の関係が一対一で書いてあるとおり発音すればよく、複雑な綴りを覚える必要がないことなどです。 発表後まもなくエスペラントは社会に根付いた生きた言語となり、一世紀にわたるさまざまな分野での実用をへて、コンピューター用語を初めとする種々の分野の新しい単語が作られて、専門語彙を含む語幹の総数は発表当初の10倍以上に増えましたが、文法の簡単さや単語派生の規則性などのエスペラントの言語特徴は、そのまま変わることなく現在も保たれています。 現在、世界のエスペラント使用者の数は、少なくいう人(上級者だけを使用者とみなす)で10万人、多くいう人(少しでも学習した人を使用者とみなす)で600万人~800万人、あいだを取って100万人というのが妥当な数字だと思われます。
'''エスペラント'''(言語であることを明確にするために「'''エスペラント語'''」ともいう)は、ユダヤ系ロシア人の[[:w:ルドヴィコ・ザメンホフ|ルドヴィーコ・ラザーロ・ザメンホフ]](1859-1917)が考案して1887年に発表した計画言語です<ref name="adachi-2008-9">安達(2008: 9)</ref>。人工語・人造語といわれることもありますが、コンピューター言語などの人工言語と区別するため、言語学用語では、このような構築された言語を「計画言語」(英語: {{lang|en|planned language}}, エスペラント: {{lang|eo|planlingvo}})と呼びます。 考案者のL.L.ザメンホフは、現在ポーランド東部に位置するビアウィストクの町で生まれ<ref name="adachi-2008-9"/>ワルシャワで亡くなったため、「ポーランドの眼科医・言語学者」として言及されることがありますが、当時ポーランドという国は存在せず、ザメンホフの国籍はロシア、民族籍はユダヤ人でした。また、ザメンホフは語学に堪能でしたが、職業・専門は眼科医で、言語学者ではありません。 エスペラントの言語としての特徴は、文法が簡単で不規則動詞などが一切ないこと<ref name="adachi-2008-8">安達(2008: 8)</ref>、単語の派生が規則的に行えるために、単語を覚える苦労が英語と比べて5分の1程度ですむこと、文字と発音の関係が一対一で書いてあるとおり発音すればよく、複雑な綴りを覚える必要がないことなどです。 発表後まもなくエスペラントは社会に根付いた生きた言語となり、一世紀にわたるさまざまな分野での実用をへて、コンピューター用語を初めとする種々の分野の新しい単語が作られて、専門語彙を含む語幹の総数は発表当初の10倍以上に増えましたが、文法の簡単さや単語派生の規則性などのエスペラントの言語特徴は、そのまま変わることなく現在も保たれています。 現在、世界のエスペラント使用者の数は、少なくいう人(上級者だけを使用者とみなす)で10万人、多くいう人(少しでも学習した人を使用者とみなす)で600万人~800万人、あいだを取って100万人というのが妥当な数字だと思われます。 ==脚注== <references/> ==参考文献== *安達信明 『ニューエクスプレス エスペラント語』 白水社、2008年 ISBN 978-4-560-06793-2 ---- [[エスペラント/文字と発音|次へ]] [[Category:エスペラント]]
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エスペラント/文字と発音
エスペラントのアルファベットは、上の表の28文字です。Qq, Ww, Xx, Yy は、エスペラント本来の単語の表記には用いませんが、エスペラント化していない人名や地名など固有名詞の表記に使われることがあります。 ĉ, ĝ, ĥ, ĵ, ŝ の五つの文字は、c, g, h, j, s の上に山形( ˆ )をつけたものです( ĵ は、j の上の点をとってから山形をつける)。 ŭ は、u の上に小さな弧( ̆ )をつけます。 それぞれの文字の名称は、母音字はその発音がそのままその文字の名称になり、子音字はその発音に o を添えたものがその文字の名称になります。 文字の名称の正確な発音は、以下の発音の説明を参照してください。 エスペラントでは、一つの文字はつねに同じように発音され、同じ発音はつねに同じ文字で記されます。したがって、単語の発音は、書いてあるとおりに発音すればよく、発音を覚えれば、書くときはそのとおりに書けばよいので、英語のように複雑な綴りを覚える必要はありません[1]。 エスペラントの母音は、a「ア」、e「エ」、i「イ」、o「オ」、u「ウ」の五つです[2]。それぞれの母音字の発音は、日本語と同じでかまいません[2]。アクセントの有無によってあいまい母音になったりすることはありません。つねにはっきり明瞭に「アイウエオ」を発音します。 io のように母音が並んだときは、i と o のどちらもはっきりと発音します。母音の長短の区別はありませんが、アクセント(つねに後ろから二番目の母音にある。詳しくは後述)のある母音は、少し長めに発音されるのが普通です。 io「イーオ」(何か)、ie「イーエ」(どこか)、iea「イエーア」(どこかの) b, d, f, g, h, k, l, m, n, p, r, s, t, v, z は、おおむね日本語のローマ字や英語の子音と同じです。 l と r の区別は重要です。ただし、r は、英語のような舌をそらした r よりも巻き舌の r が標準で、日本語のラ行のほうが英語式よりも標準に近いです。r はつねに発音されますから、parto「パルト」は、英語のように「パート」とならないように、きっちり発音してください。l は、舌先を上前歯の裏にしっかり押しつけて発音すると、r との区別がしやすいです。 t は、英語のような「チャ」と聞こえる t ではなく、普通の日本語のタ行のほうが標準音です。 c は「ツァ、ツェ、ツィ、ツォ、ツ」と発音します。 j は、半母音[j]を表し、「ヤ、イェ、イ、ヨ、ユ」と発音します。英語の y の音です。母音の後ろに j がついた aj, oj, uj, ej は「アイ」「オイ」「ウイ」「エイ」という二重母音のように発音されます。しかし、音韻論的にはエスペラントには二重母音は存在せず、aj, oj, uj, ej はあくまで母音 + 子音 j と解釈されます。 ĉ は「チャ、チェ、チ、チョ、チュ」と発音します。 ĝ は「ヂャ、ヂェ、ヂ、ヂョ、ヂュ」と発音します。※チャ行を濁らせた音です。 ĥ は、のどの奥をこすって出す口蓋垂摩擦音[χ]で、ドイツ語の ch, スペイン語の j, ロシア語の х の音です。この音は h との区別が難しいため他の音に置き換えられる傾向があり、現在ではこの音を含む単語は、固有名詞を中心に、ごく少数しかありません。 ĵ は「ジャ、ジェ、ジ、ジョ、ジュ」と発音します。※シャ行を濁らせた音です。 ŝ は「シャ、シェ、シ、ショ、シュ」と発音します。 ŭ は、半母音[w]を表し、主に aŭ, eŭ (非常にまれに oŭ)の形で、「アゥ」「エゥ」 (「オゥ」)という二重母音のように発音されます。しかし、音韻論的にはエスペラントには二重母音は存在せず、aŭ, eŭ はあくまで母音 a/e + 子音 ŭ と解釈されます。 ※ĝ, ĵ の違いは、ĝ [dƷ] が ĉ [tʃ] のw:有声音でw:破擦音、ĵ [Ʒ] が ŝ [ʃ]の有声音でw:摩擦音であることです。ĵ は ŝ の濁った音なので ĵĵĵĵĵĵĵĵ...と継続して発声できますが、ĉ が濁った音である ĝ ではそれができません。 エスペラントのアクセントは、強弱アクセントで、つねに後ろから二番目の母音にあります[3]。例外はありません。アクセントのある母音のあとに子音が1つしかないばあいは少し長めに発音されるのが普通です[3]。しかし、ほかの音節の母音と同じ長さで発音しても間違いではありません。 アクセント母音を大文字で表すと、例えば のようになります。 半母音の ŭ, j は、あくまで子音なので、アクセントの位置決定には関係しません。
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==アルファベット== {| class="wikitable" |+ エスペラントのアルファベット ! A a !! B b !! C c !! Ĉ ĉ !! D d !! E e !! F f !! G g !! Ĝ ĝ !! H h !! Ĥ ĥ !! I i !! J j !! Ĵ ĵ |- | アー || ボー || ツォー || チョー || ドー || エー || フォー || ゴー || ヂョー || ホー || ホー || イー || ヨー || ジョー |- ! K k !! L l !! M m !! N n !! O o !! P p !! R r !! S s !! Ŝ ŝ !! T t !! U u !! Ŭ ŭ !! V v !! Z z |- | コー || ロー || モー || ノー || オー || ポー || ロー || ソー || ショー || トー || ウー || ウォー || ヴォー || ゾー |} エスペラントのアルファベットは、上の表の28文字です。Qq, Ww, Xx, Yy は、エスペラント本来の単語の表記には用いませんが、エスペラント化していない人名や地名など固有名詞の表記に使われることがあります。 ĉ, ĝ, ĥ, ĵ, ŝ の五つの文字は、c, g, h, j, s の上に山形( ˆ )をつけたものです( ĵ は、j の上の点をとってから山形をつける)。 ŭ は、u の上に小さな弧( ˘ )をつけます。 それぞれの文字の名称は、母音字はその発音がそのままその文字の名称になり、子音字はその発音に o を添えたものがその文字の名称になります。 : a [a], b [bo], c [co], ĉ [ĉo], d [do], e [e], f [fo], g [go], ĝ [ĝo], h [ho], ĥ [ĥo], i [i], j [jo], ĵ [ĵo], k [ko], l [lo], m [mo], n [no], o [o], p [po], r [ro], s [so], ŝ [ŝo], t [to], u [u], ŭ [ŭo], v [vo], z [zo] 文字の名称の正確な発音は、以下の発音の説明を参照してください。 ==文字の発音== エスペラントでは、一つの文字はつねに同じように発音され、同じ発音はつねに同じ文字で記されます。したがって、単語の発音は、書いてあるとおりに発音すればよく、発音を覚えれば、書くときはそのとおりに書けばよいので、英語のように複雑な綴りを覚える必要はありません[1]。 ===母音=== エスペラントの母音は、a「ア」、e「エ」、i「イ」、o「オ」、u「ウ」の五つです[2]。それぞれの母音字の発音は、日本語と同じでかまいません[2]。アクセントの有無によってあいまい母音になったりすることはありません。つねにはっきり明瞭に「アイウエオ」を発音します。 io のように母音が並んだときは、i と o のどちらもはっきりと発音します。母音の長短の区別はありませんが、アクセント(つねに後ろから二番目の母音にある。詳しくは[[エスペラント/文字と発音#アクセント|後述]])のある母音は、少し長めに発音されるのが普通です。 io「イーオ」(何か)、ie「イーエ」(どこか)、iea「イエーア」(どこかの) ===子音=== b, d, f, g, h, k, l, m, n, p, r, s, t, v, z は、おおむね日本語のローマ字や英語の子音と同じです。 l と r の区別は重要です。ただし、r は、英語のような舌をそらした r よりも巻き舌の r が標準で、日本語のラ行のほうが英語式よりも標準に近いです。r はつねに発音されますから、parto「パルト」は、英語のように「パート」とならないように、きっちり発音してください。l は、舌先を上前歯の裏にしっかり押しつけて発音すると、r との区別がしやすいです。 t は、英語のような「チャ」と聞こえる t ではなく、普通の日本語のタ行のほうが標準音です。 * bona「ボーナ」 (よい)、biero「ビエーロ」 (ビール)、sub「スブ」 (~の下) * dio「ディーオ」 (神)、donas「ドーナス」 (与える)、sed「セド」 (しかし) * familio「ファミリーオ」 (家族)、filmo「フィルモ」 (映画)、Afriko「アフリーコ」 (アフリカ) * gaso「ガーソ」 (ガス)、getao「ゲターオ」 (下駄)、aglo「アグロ」 (鷲) * havas「ハーヴァス」 (もっている)、homo「ホーモ」 (人)、historio「ヒストリーオ」 (歴史) * kaso「カーソ」 (会計)、haki「ハーキ」 (断ち割る)、akra「アークラ」 (鋭い) * lano「ラーノ」 (ウール)、libro「リーブロ」 (本)、al「アル」 (~へ) * mono「モーノ」 (お金)、amas「アーマス」 (愛する)、mem「メム」 (自身) * nomo「ノーモ」 (名前)、ni「ニ」 (私たち)、ondo「オンド」 (波) * pano「パーノ」 (パン)、pura「プーラ」 (清潔な)、sep「セプ」 (7) * rano「ラーノ」 (カエル)、parto「パルト」 (部分)、per「ペル」 (~で) : lano (舌先を上の歯の後ろに押しつけて l を発音)と rano (巻き舌で r を発音、ただし巻くのは1回でよい)の区別に注意。 * sano「サーノ」 (健康)、silko「スィルコ」 (絹)、disko「ディスコ」 (円盤) * teamo「テアーモ」 (チーム)、Esperanto「エスペラント」 (エスペラント)、tio「ティーオ」 (それ) * venis「ヴェーニス」 (来た)、varma「ヴァルマ」 (暖かい)、ugviso「ウグヴィーソ」 (うぐいす) * zono「ゾーノ」 (帯)、zeno「ゼーノ」 (禅)、Azio「アズィーオ」 (アジア) c は「ツァ、ツェ、ツィ、ツォ、ツ」と発音します。 * ceremonio「ツェレモニーオ」 (セレモニー)、cunamo「ツナーモ」 (津波)、dancu「ダンツゥ」 (踊れ) j は、半母音[j]を表し、「ヤ、イェ、イ、ヨ、ユ」と発音します。英語の y の音です。母音の後ろに j がついた aj, oj, uj, ej は「アイ」「オイ」「ウイ」「エイ」という二重母音のように発音されます。しかし、音韻論的にはエスペラントには二重母音は存在せず、aj, oj, uj, ej はあくまで母音 + 子音 j と解釈されます。 * japano「ヤパーノ」 (日本人)、majo「マーヨ」 (五月)、hajko「ハィコ」 (俳句)、plej「プレィ」 (最も) ĉ は「チャ、チェ、チ、チョ、チュ」と発音します。 * ĉeno「チェーノ」 (鎖)、ĉokolado「チョコラード」 (チョコレート)、eĉ「エチ」 (~さえ) ĝ は「ヂャ、ヂェ、ヂ、ヂョ、ヂュ」と発音します。※チャ行を濁らせた音です。 * ĝena「ヂェーナ」 (じゃまな)、ĝangalo「ヂャンガーロ」 (ジャングル)、mesaĝo「メサーヂョ」 (メッセージ) ĥ は、のどの奥をこすって出す口蓋垂摩擦音[χ]で、ドイツ語の ch, スペイン語の j, ロシア語の х の音です。この音は h との区別が難しいため他の音に置き換えられる傾向があり、現在ではこの音を含む単語は、固有名詞を中心に、ごく少数しかありません。 * jaĥto「ヤフト」 (ヨット)、Ĉeĥio「チェヒーオ」 (チェコ) ĵ は「ジャ、ジェ、ジ、ジョ、ジュ」と発音します。※シャ行を濁らせた音です。 * ĵaluza「ジャルーザ」 (嫉妬深い)、ĵudo「ジュード」 (柔道)、ĵurnalo「ジュルナーロ」 (新聞、日記) ŝ は「シャ、シェ、シ、ショ、シュ」と発音します。 * ŝafo「シャーフォ」 (羊)、ŝi「シ」 (彼女)、poŝto「ボシュト」 (郵便) ŭ は、半母音[w]を表し、主に aŭ, eŭ (非常にまれに oŭ)の形で、「アゥ」「エゥ」 (「オゥ」)という二重母音のように発音されます。しかし、音韻論的にはエスペラントには二重母音は存在せず、aŭ, eŭ はあくまで母音 a/e + 子音 ŭ と解釈されます。 * aŭto「アゥト」 (自動車)、eŭro「エゥロ」 (ユーロ)、saŭco「サゥツォ」「ソース」 ※ĝ, ĵ の違いは、ĝ [dƷ] が ĉ [tʃ] の[[:w:有声音]]で[[:w:破擦音]]、ĵ [Ʒ] が ŝ [ʃ]の有声音で[[:w:摩擦音]]であることです。ĵ は ŝ の濁った音なので ĵĵĵĵĵĵĵĵ...と継続して発声できますが、ĉ が濁った音である ĝ ではそれができません。 ==アクセント== エスペラントのアクセントは、強弱アクセントで、つねに後ろから二番目の母音にあります[3]。例外はありません。アクセントのある母音のあとに子音が1つしかないばあいは少し長めに発音されるのが普通です[3]。しかし、ほかの音節の母音と同じ長さで発音しても間違いではありません。 アクセント母音を大文字で表すと、例えば : ano [Ano], strato [strAto], tiea [tiEa], historio [historIo], historiisto [historiIsto] のようになります。 半母音の ŭ, j は、あくまで子音なので、アクセントの位置決定には関係しません。 * balau [balAu], baldaŭ [bAldaŭ], eŭro [Eŭro], Seulo [SeUlo], homo [hOmo], homoj [hOmoj] ==脚注== #安達(2008: 12-13) #安達(2008: 14) #安達(2008: 13) ==参考文献== *安達信明 『ニューエクスプレス エスペラント語』 白水社、2008年 ISBN 978-4-560-06793-2 ---- [[エスペラント/はじめに|前へ]]-[[エスペラント/入門/第1課|次へ]] [[Category:エスペラント]]
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2020-02-16T11:09:07Z
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エスペラント/入門/第1課
tio それ estas である tablo 机、テーブル ne ~しない(否定文つくる) libro 本 ĉi tio これ ĉu ~ですか(疑問文をつくる) jes はい ne いいえ kio 何 エスペラントの単語には、語尾がついている自立語と、語尾なしの付属語とがあります。語尾がついている自立語は、語尾を見ればその品詞がすぐにわかります。 エスペラントの名詞はつねに -o 語尾でおわり、形容詞は -a 語尾でおわり、副詞は -e 語尾でおわります。 エスペラントの動詞は、-i, -as, -is, -os, -us, -u のどれかの語尾をとります。動詞の語尾はこの六つしかありません。例文の -as は動詞の現在形の語尾です。動詞の現在形はつねに -as 形です。人称変化はありません。日本語の「だ」「である」「です」のような丁寧さの変化もありません。 tio「それ」、ĝi「それ」, ne「いいえ」, jes「はい」などは、語尾なしの付属語です。付属語には、代名詞、冠詞、前置詞、語尾なし副詞(副助詞、程度副詞、時間副詞)、間投詞などがあります。付属語は文の構成にかかわる重要な単語です。 例文の tablo「テーブル」やlibro「本」は -o でおわっているから名詞です。 tio が指示代名詞「それ、あれ」で、ĉi tio が指示代名詞「これ」です。指示代名詞は、遠いか近いかで二段階を区別します。日本語の「あれ、これ、それ」のような三段階の複雑な区別はありません( ĉi は、指示代名詞について「近い」ことを表す助詞です。後において tio ĉi という形も可能です)。なお、遠いか近いかをとくに明示する必要がないときは、近くにあっても tio でかまいません。 ĝi は人称代名詞(英語の it)です。tio は指示代名詞(英語の that)です。ĝi は、一度登場したものにふたたび言及するときに使います。tio は、物事を指さして「あれ、それ」というときに使います。 estas は、-as 語尾だから動詞の現在形です。estas は「~である」「~がある、いる」の意味です。 エスペラントの語順は原則として自由です。主語・動詞・目的語の語順が標準ですが、強調や口調の関係で、目的語が動詞の前や文頭に置かれたり主語が動詞の後にきたりすることは珍しくありません。 否定文をつくるには、動詞の直前に ne を置きます(例文2)。語順は原則自由ですが、ne など付属語の位置は制限されます。ne は必ず否定する単語の直前に置かれます。否定文は、普通は動詞を否定するので、ne は動詞の直前に置かれます。 疑問詞のないYes/No疑問文をつくるには、文頭に助詞 Ĉu を置きます(例文4)。 疑問詞のある疑問文は、文頭に疑問詞を置くだけで疑問文になります(例文8)。疑問詞以下の語順は自由です。例文8は、Kio tio estas? でもかまいません。 前へ-次へ
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==第1課 例文== #Tio estas tablo.  (ティーオ エスタス ターブロ) #Tio ne estas libro.  (ティーオ ネ エスタス リーブロ) #Ĉi tio estas libro.   (チ ティーオ エスタス リーブロ) #Ĉu tio estas tablo?   (チュ ティーオ エスタス ターブロ)語尾上げ #Jes, ĝi estas tablo.   (イェス、ジ エスタス ターブロ) #Ĉu ĉi tio estas tablo?   (チュ チ ティーオ エスタス ターブロ)語尾上げ #Ne, ĝi ne estas tablo.  (ネ、ジ ネ エスタス ターブロ) #Kio estas tio?  (キーオ エスタス ティーオ) #Tio estas libro.  (ティーオ エスタス リーブロ) #Kio ĝi estas?  (キーオ ジ エスタス) #Ĝi estas libro.  (ジ エスタス リーブロ) ==単語== *tio それ *estas である *tablo 机、テーブル *ne ~しない(否定文つくる) *libro 本 *ĉi tio これ *ĉu ~ですか(疑問文をつくる) *jes はい *ne いいえ *kio 何 ==説明== ===語尾と品詞=== エスペラントの単語には、語尾がついている自立語と、語尾なしの付属語とがあります。語尾がついている自立語は、語尾を見ればその品詞がすぐにわかります。 エスペラントの名詞はつねに -o 語尾でおわり、形容詞は -a 語尾でおわり、副詞は -e 語尾でおわります。 エスペラントの動詞は、-i, -as, -is, -os, -us, -u のどれかの語尾をとります。動詞の語尾はこの六つしかありません。例文の -as は動詞の現在形の語尾です。動詞の現在形はつねに -as 形です。人称変化はありません。日本語の「だ」「である」「です」のような丁寧さの変化もありません。 tio「それ」、ĝi「それ」, ne「いいえ」, jes「はい」などは、語尾なしの付属語です。付属語には、代名詞、冠詞、前置詞、語尾なし副詞(副助詞、程度副詞、時間副詞)、間投詞などがあります。付属語は文の構成にかかわる重要な単語です。 ===単語の説明=== 例文の tablo「テーブル」やlibro「本」は -o でおわっているから名詞です。 tio が指示代名詞「それ、あれ」で、ĉi tio が指示代名詞「これ」です。指示代名詞は、遠いか近いかで二段階を区別します。日本語の「あれ、これ、それ」のような三段階の複雑な区別はありません( ĉi は、指示代名詞について「近い」ことを表す助詞です。後において tio ĉi という形も可能です)。なお、遠いか近いかをとくに明示する必要がないときは、近くにあっても tio でかまいません。 ĝi は人称代名詞(英語の it)です。tio は指示代名詞(英語の that)です。ĝi は、一度登場したものにふたたび言及するときに使います。tio は、物事を指さして「あれ、それ」というときに使います。 estas は、-as 語尾だから動詞の現在形です。estas は「~である」「~がある、いる」の意味です。 ===文の形=== エスペラントの語順は原則として自由です。主語・動詞・目的語の語順が標準ですが、強調や口調の関係で、目的語が動詞の前や文頭に置かれたり主語が動詞の後にきたりすることは珍しくありません。 否定文をつくるには、動詞の直前に ne を置きます(例文2)。語順は原則自由ですが、ne など付属語の位置は制限されます。ne は必ず否定する単語の直前に置かれます。否定文は、普通は動詞を否定するので、ne は動詞の直前に置かれます。 疑問詞のないYes/No疑問文をつくるには、文頭に助詞 Ĉu を置きます(例文4)。 疑問詞のある疑問文は、文頭に疑問詞を置くだけで疑問文になります(例文8)。疑問詞以下の語順は自由です。例文8は、Kio tio estas? でもかまいません。 ==例文の訳== #それはテーブルです。 #それは本ではありません。 #これは本です。 #それはテーブルですか。 #はい、それはテーブルです。 #これはテーブルですか。 #いいえ、それはテーブルではありません。 #それは何ですか。 #それは本です。 #それは何ですか。 #それは本です。 ---- [[エスペラント/文字と発音|前へ]]-[[エスペラント/入門/第2課|次へ]] [[Category:エスペラント|にゆうもん1]]
2008-01-13T19:56:56Z
2023-10-13T23:19:12Z
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エスペラント/入門/第2課
mal- (反対語を作る接頭辞); bona 良い; malbona 悪い; granda 大きい; malgranda 小さい; juna 若い; maljuna 年老いた; tre 非常に (語尾なし副詞、程度副詞); la (定冠詞); viro 男、男性; -in- (女性形を作る接尾辞); virino 女、女性; kiu 誰、どれ; mi 私: ci あなた; li 彼; ŝi 彼女; Petro ペテロ (人名); Ludoviko ルドヴィコ (人名); Maria マリア (人名)。 名詞はすべて -o 語尾でおわりますが、形容詞はすべて -a 語尾でおわります。この課の bona, malbona, granda, malgranda, juna, maljuna は形容詞です。 形容詞は、標準語順では、修飾する名詞の前に置きます。ただし、長い形容詞や形容詞句などは、後ろに置くこともあります。 形容詞を estas の後に置くと、叙述補語 (英文法でいう補語、フランス語文法でいう属詞)になります。ただし、エスペラントの語順は自由ですから、英語のいわゆるSVCの構文は、エスペラントでは、SVCでもCVSでもVCSでも、文法的に間違いではありません。 エスペラントには、定冠詞 la があります。不定冠詞はありません。定冠詞 la は、つねにこの形で、複数形になっても変化しません。 定冠詞 la は、すでに言及された名詞や一つしかないものの名詞につきます。冠詞の意味をしいていえば、「敢えて指定しなくても特定できる例の~」といった意味です。定冠詞の用法は、定冠詞をもつ言語によってもかなり違いがあり、エスペラントの定冠詞の使い方は、それほど厳密でなくてかまいません。 エスペラントの副詞は -e 語尾でおわりますが、この課の tre の -e は語尾でなく語幹の一部で、tre は語尾なし副詞 (付属語の一種)です。 人称代名詞 mi「私」、vi「あなた」、li「彼」、ŝi「彼女」、ĝi「それ」は、-i でおわります ( -i は語尾ではなく、語幹の一部)。単数形の人称代名詞は以上の五つです (複数形の人称代名詞は第3課で)。 エスペラントを学ぶときには、入門初級の段階から接頭辞と接尾辞を学ぶことが重要です。これによって、一つの単語を覚えればその数倍の単語を覚えたのと同じことになり、単語学習が容易になります。 エスペラントの接頭辞と接尾辞の使い方にも、例外はありません。たとえば、英語では反対語を作るのに、un-, in-, im- dis- などいくつもの接頭辞があり、happy の反対語は unhappy で possible の反対語は impossible というように、つく接頭辞が単語によって異なっていて、happy に in- をつけて inhappy という単語をつくっても、それは間違った存在しない単語です。エスペラントでは、反対語を作る接頭辞は mal- だけで、反対語として意味が理解可能であるかぎり、どの単語にも mal- をつけて新しい単語を作ることができます。 mal- は、反対語を作る接頭辞です。「よい・悪い」「大きい・小さい」「若い・年老いた」「長い・短い」「高い・低い」「近い・遠い」などの反対語が対になった形容詞は、すべて一方の形容詞に mal- をつけて他方の形容詞を作ります。つまり、エスペラントの形容詞を学ぶときは、他の言語に比べて、半分の労力でいいことになります。 「閉める・開ける」「愛する・悪む」など対になった概念をあらわす動詞も、一方に mal- をつけて他方をあらわします。 -in- は、女性形を作る接尾辞です。「男・女」「少年・少女」「父・母」「兄・姉」など、男女の区別が明確な単語の女性形を作るのに用います。男女の区別が重要でない「人」「医者」「教師」「学生」「労働者」などの人間一般には、女性を強調するとき以外は、-in- は用いません。 Petro, Ludoviko, Maria など人名も固有名詞という名詞の一種ですが、必ずしも普通名詞と同じように -o 語尾でおわる必要はありません。Petro などの洗礼名や、Alaho「アラー」など神名、Avalokiteŝvaro「観音」など菩薩名のような歴史的な名はエスペラント化されて -o 語尾でおわるものがありますが、自分の名をエスペラント化する必要はありません。 前へ-次へ
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==第2課 例文== #Tio estas bona libro. Ĝi ne estas malbona libro.  (ティーオ エスタス ボーナ リーブロ.ジ ネ エスタス マルボーナ リーブロ) #Ĉu tio estas granda tablo?   (チュ ティーオ エスタス グランダ ターブロ) #Jes, tio estas granda tablo. Ĝi ne estas malgranda tablo.  (イェス、ティーオ エスタス グランダ ターブロ、ジ ネ エスタス マルグランダ ターブロ) #Kio estas tio?   (キーオ エスタス ティーオ) #Tio estas tre bona libro.  (ティーオ エスタス トレ ボーナ リーブロ) #La libro estas tre bona. Ĝi ne estas malbona.  (ラ リーブロ エスタス トレ ボーナ、ジ ネ エスタス マルボーナ) #Mi estas Petro.  (ミ エスタス ペートロ) #Mi estas viro. Mi ne estas virino.  (ミ エスタス ヴィーロ、ミ ネ エスタス ヴィリーノ) #Kiu vi estas?  (キーウ ヴィ エスタス) #Mi estas Petro. Mi ne estas Maria.  (ミ エスタス ペートロ、ミ ネ エスタス マリーア) #Ĉu vi estas juna?  (チュ ヴィ エスタス ユーナ) #Jes, mi estas juna.  (イェス、ミ エスタス ユーナ) #Ĉu vi estas maljuna?  (チュ ヴィ エスタス マルユーナ) #Ne, mi ne estas maljuna.  (ネ、ミ ネ エスタス マルユーナ) #Kiu li estas?  (キーウ リ エスタス) #Li estas Ludoviko. Li estas maljuna viro.  (リ エスタス ルドヴィーコ、リ エスタス マルユーナ ヴィーロ) #Kiu ŝi estas?  (キーウ シ エスタス) #Ŝi estas Maria. Ŝi estas juna virino.  (シ エスタス マリーア、シ エスタス ユーナ ヴィリーノ) ==単語== mal- (反対語を作る接頭辞); bona 良い; malbona 悪い; granda 大きい; malgranda 小さい; juna 若い; maljuna 年老いた; tre 非常に (語尾なし副詞、程度副詞); la (定冠詞); viro 男、男性; -in- (女性形を作る接尾辞); virino 女、女性; kiu 誰、どれ; mi 私: ci あなた; li 彼; ŝi 彼女; Petro ペテロ (人名); Ludoviko ルドヴィコ (人名); Maria マリア (人名)。 ==説明== ===形容詞=== 名詞はすべて -o 語尾でおわりますが、形容詞はすべて -a 語尾でおわります。この課の bona, malbona, granda, malgranda, juna, maljuna は形容詞です。 形容詞は、標準語順では、修飾する名詞の前に置きます。ただし、長い形容詞や形容詞句などは、後ろに置くこともあります。 形容詞を estas の後に置くと、叙述補語 (英文法でいう補語、フランス語文法でいう属詞)になります。ただし、エスペラントの語順は自由ですから、英語のいわゆるSVCの構文は、エスペラントでは、SVCでもCVSでもVCSでも、文法的に間違いではありません。 ===冠詞=== エスペラントには、定冠詞 la があります。不定冠詞はありません。定冠詞 la は、つねにこの形で、複数形になっても変化しません。 定冠詞 la は、すでに言及された名詞や一つしかないものの名詞につきます。冠詞の意味をしいていえば、「敢えて指定しなくても特定できる例の~」といった意味です。定冠詞の用法は、定冠詞をもつ言語によってもかなり違いがあり、エスペラントの定冠詞の使い方は、それほど厳密でなくてかまいません。 ===語尾なし副詞=== エスペラントの副詞は -e 語尾でおわりますが、この課の tre の -e は語尾でなく語幹の一部で、tre は語尾なし副詞 (付属語の一種)です。 ===人称代名詞=== 人称代名詞 mi「私」、vi「あなた」、li「彼」、ŝi「彼女」、ĝi「それ」は、-i でおわります ( -i は語尾ではなく、語幹の一部)。単数形の人称代名詞は以上の五つです (複数形の人称代名詞は[[エスペラント/入門/第3課|第3課]]で)。 ===接頭辞と接尾辞=== エスペラントを学ぶときには、入門初級の段階から接頭辞と接尾辞を学ぶことが重要です。これによって、一つの単語を覚えればその数倍の単語を覚えたのと同じことになり、単語学習が容易になります。 エスペラントの接頭辞と接尾辞の使い方にも、例外はありません。たとえば、英語では反対語を作るのに、un-, in-, im- dis- などいくつもの接頭辞があり、happy の反対語は unhappy で possible の反対語は impossible というように、つく接頭辞が単語によって異なっていて、happy に in- をつけて inhappy という単語をつくっても、それは間違った存在しない単語です。エスペラントでは、反対語を作る接頭辞は mal- だけで、反対語として意味が理解可能であるかぎり、どの単語にも mal- をつけて新しい単語を作ることができます。 ''mal-'' は、反対語を作る接頭辞です。「よい・悪い」「大きい・小さい」「若い・年老いた」「長い・短い」「高い・低い」「近い・遠い」などの反対語が対になった形容詞は、すべて一方の形容詞に mal- をつけて他方の形容詞を作ります。つまり、エスペラントの形容詞を学ぶときは、他の言語に比べて、半分の労力でいいことになります。 * bona - malbona「よい・悪い」、granda - malgranda「大きい・小さい」、juna - maljuna「若い・年老いた」、longa - mallonga「長い・短い」など。 「閉める・開ける」「愛する・悪む」など対になった概念をあらわす動詞も、一方に mal- をつけて他方をあらわします。 * fermi - malfermi「閉める・開ける」、ami - malami「愛する・悪む」など。 ''-in-'' は、女性形を作る接尾辞です。「男・女」「少年・少女」「父・母」「兄・姉」など、男女の区別が明確な単語の女性形を作るのに用います。男女の区別が重要でない「人」「医者」「教師」「学生」「労働者」などの人間一般には、女性を強調するとき以外は、-in- は用いません。 * viro - virino「男・女」、knabo - knabino「少年・少女」、patro - patrino「父・母」など。 ===人名の語尾=== Petro, Ludoviko, Maria など人名も固有名詞という名詞の一種ですが、必ずしも普通名詞と同じように -o 語尾でおわる必要はありません。Petro などの洗礼名や、Alaho「アラー」など神名、Avalokiteŝvaro「観音」など菩薩名のような歴史的な名はエスペラント化されて -o 語尾でおわるものがありますが、自分の名をエスペラント化する必要はありません。 ==例文の訳== #それはよい本です。それは悪い本ではありません。 #それは大きなテーブルですか。 #はい、それは大きなテーブルです。それは小さなテーブルではありません。 #それは何ですか。 #それはとてもよい本です。 #その本はとてもよいです。それは悪くありません。 #私はペテロです。 #私は男です。私は女ではありません。 #あなたは誰ですか。 #私はペテロです。私はマリアではありません。 #あなたは若いですか。 #はい、私は若いです。 #あなた年老いていますか。 #いいえ、私は年老いていません。 #彼は誰ですか。 #彼はルドヴィコです。彼は年老いた男性です。 #彼女は誰ですか。 #彼女はマリアです。彼女は若い女性です。 ---- [[エスペラント/入門/第1課|前へ]]-[[エスペラント/入門/第3課|次へ]] [[Category:エスペラント|にゆうもん2]]
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2020-05-31T23:13:48Z
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会社法第853条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>コンメンタール会社法/雑則>会社法第853条 (再審の訴え)
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>コンメンタール会社法/雑則>会社法第853条
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[コンメンタール会社法/雑則]]>[[会社法第853条]] ==条文== (再審の訴え) ;第853条 # 責任追及等の訴えが提起された場合において、原告及び被告が共謀して責任追及等の訴えに係る訴訟の目的である株式会社等の権利を害する目的をもって判決をさせたときは、次の各号に掲げる者は、当該各号に定める訴えに係る確定した終局判決に対し、再審の訴えをもって、不服を申し立てることができる。 #: 一 株主又は株式会社等 責任追及等の訴え #: 二 適格旧株主 責任追及等の訴え([[会社法第847条の2|第847条の2]]第1項各号に掲げる行為の効力が生じた時までにその原因となった事実が生じた責任又は義務に係るものに限る。) #: 三 最終完全親会社等の株主 特定責任追及の訴え # 前条の規定は、前項の再審の訴えについて準用する。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)|第7編 雑則]]<br> [[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)#2|第2章 訴訟]]<br> [[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)#2-2|第2節 株式会社における責任追及等の訴え]] |[[会社法第852条]]<br>(費用等の請求) |[[会社法第854条]]<br>(株式会社の役員の解任の訴え) }} {{stub}} [[category:会社法|853]]
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2022-06-03T10:28:00Z
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7,751
会社法第849条
法学>民事法>商法>会社法>コンメンタール会社法>第7編 雑則 (コンメンタール会社法) (訴訟参加) 責任追及等の訴えに訴訟参加に関する規定である。
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法学>民事法>商法>会社法>コンメンタール会社法>第7編 雑則 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[会社法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (訴訟参加) ;第849条 # 株主等又は株式会社等は、共同訴訟人として、又は当事者の一方を補助するため、責任追及等の訴え(適格旧株主にあっては[[会社法第847条の2|第847条の2]]第1項各号に掲げる行為の効力が生じた時までにその原因となった事実が生じた責任又は義務に係るものに限り、最終完全親会社等の株主にあっては特定責任追及の訴えに限る。)に係る訴訟に参加することができる。ただし、不当に訴訟手続を遅延させることとなるとき、又は裁判所に対し過大な事務負担を及ぼすこととなるときは、この限りでない。 # 次の各号に掲げる者は、株式会社等の株主でない場合であっても、当事者の一方を補助するため、当該各号に定める者が提起した責任追及等の訴えに係る訴訟に参加することができる。ただし、前項ただし書に規定するときは、この限りでない。 #: 一 株式交換等完全親会社([[会社法第847条の2|第847条の2]]第1項各号に定める場合又は同条第3項第一号(同条第4項及び第5項において準用する場合を含む。以下この号において同じ。)若しくは第二号(同条第4項及び第5項において準用する場合を含む。以下この号において同じ。)に掲げる場合における株式交換等完全子会社の完全親会社(同条第1項各号に掲げる行為又は同条第3項第一号の株式交換若しくは株式移転若しくは同項第二号の合併の効力が生じた時においてその完全親会社があるものを除く。)であって、当該完全親会社の株式交換若しくは株式移転又は当該完全親会社が合併により消滅する会社となる合併によりその完全親会社となった株式会社がないものをいう。以下この条において同じ。) 適格旧株主 #: 二 最終完全親会社等 当該最終完全親会社等の株主 # 株式会社等、株式交換等完全親会社又は最終完全親会社等が、当該株式会社等、当該株式交換等完全親会社の株式交換等完全子会社又は当該最終完全親会社等の完全子会社等である株式会社の取締役(監査等委員及び監査委員を除く。)、執行役及び清算人並びにこれらの者であった者を補助するため、責任追及等の訴えに係る訴訟に参加するには、次の各号に掲げる株式会社の区分に応じ、当該各号に定める者の同意を得なければならない。 #: 一 監査役設置会社 監査役(監査役が2人以上ある場合にあっては、各監査役) #: 二 監査等委員会設置会社 各監査等委員 #: 三 指名委員会等設置会社 各監査委員 # 株主等は、責任追及等の訴えを提起したときは、遅滞なく、当該株式会社等に対し、訴訟告知をしなければならない。 # 株式会社等は、責任追及等の訴えを提起したとき、又は前項の訴訟告知を受けたときは、遅滞なく、その旨を公告し、又は株主に通知しなければならない。 # 株式会社等に株式交換等完全親会社がある場合であって、前項の責任追及等の訴え又は訴訟告知が[[会社法第847条の2|第847条の2]]第1項各号に掲げる行為の効力が生じた時までにその原因となった事実が生じた責任又は義務に係るものであるときは、当該株式会社等は、前項の規定による公告又は通知のほか、当該株式交換等完全親会社に対し、遅滞なく、当該責任追及等の訴えを提起し、又は当該訴訟告知を受けた旨を通知しなければならない。 # 株式会社等に最終完全親会社等がある場合であって、第5項の責任追及等の訴え又は訴訟告知が特定責任に係るものであるときは、当該株式会社等は、同項の規定による公告又は通知のほか、当該最終完全親会社等に対し、遅滞なく、当該責任追及等の訴えを提起し、又は当該訴訟告知を受けた旨を通知しなければならない。 # 第6項の株式交換等完全親会社が株式交換等完全子会社の発行済株式の全部を有する場合における同項の規定及び前項の最終完全親会社等が株式会社の発行済株式の全部を有する場合における同項の規定の適用については、これらの規定中「のほか」とあるのは、「に代えて」とする。 # 公開会社でない株式会社等における第5項から第7項までの規定の適用については、第5項中「公告し、又は株主に通知し」とあるのは「株主に通知し」と、第6項及び第7項中「公告又は通知」とあるのは「通知」とする。 # 次の各号に掲げる場合には、当該各号に規定する株式会社は、遅滞なく、その旨を公告し、又は当該各号に定める者に通知しなければならない。 #: 一 株式交換等完全親会社が第6項の規定による通知を受けた場合 適格旧株主 #: 二 最終完全親会社等が第7項の規定による通知を受けた場合 当該最終完全親会社等の株主 # 前項各号に規定する株式会社が公開会社でない場合における同項の規定の適用については、同項中「公告し、又は当該各号に定める者に通知し」とあるのは、「当該各号に定める者に通知し」とする。 ==解説== 責任追及等の訴えに訴訟参加に関する規定である。 ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)|第7編 雑則]]<br> [[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)#2|第2章 訴訟]]<br> [[第7編 雑則 (コンメンタール会社法)#2-2|第2節 株式会社における責任追及等の訴え]] |[[会社法第848条]]<br>(訴えの管轄) |[[会社法第849条の2]]<br>(和解) }} {{stub}} [[category:会社法|849]]
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2022-07-24T06:19:52Z
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7,752
会社法第347条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法) (種類株主総会における取締役又は監査役の選任等) 種類株主総会における取締役又は監査役の選任等に関する読替え規定である。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(種類株主総会における取締役又は監査役の選任等)", "title": "条文" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "種類株主総会における取締役又は監査役の選任等に関する読替え規定である。", "title": "解説" } ]
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)]]>[[第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法)]] ==条文== (種類株主総会における取締役又は監査役の選任等) ;第347条 # [[会社法第108条|第108条]]第1項第九号に掲げる事項(取締役(監査等委員会設置会社にあっては、監査等委員である取締役又はそれ以外の取締役)に関するものに限る。)についての定めがある種類の株式を発行している場合における[[会社法第329条|第329条]]第1項、[[会社法第332条|第332条]]第1項、[[会社法第339条|第339条]]第1項、[[会社法第341条|第341条]]並びに[[会社法第344条の2|第344条の2]]第1項及び第2項の規定の適用については、第329条第1項中「株主総会」とあるのは「株主総会(取締役(監査等委員会設置会社にあっては、監査等委員である取締役又はそれ以外の取締役)については、第108条第2項第九号に定める事項についての定款の定めに従い、各種類の株式の種類株主を構成員とする種類株主総会)」と、第332条第1項及び第339条第1項中「株主総会の決議」とあるのは「株主総会([[会社法第41条|第41条]]第1項の規定により又は[[会社法第90条|第90条]]第1項の種類創立総会若しくは第347条第1項の規定により読み替えて適用する第329条第1項の種類株主総会において選任された取締役(監査等委員会設置会社にあっては、監査等委員である取締役又はそれ以外の取締役。以下この項において同じ。)については、当該取締役の選任に係る種類の株式の種類株主を構成員とする種類株主総会(定款に別段の定めがある場合又は当該取締役の任期満了前に当該種類株主総会において議決権を行使することができる株主が存在しなくなった場合にあっては、株主総会))の決議」と、第341条中「[[会社法第309条|第309条]]第1項」とあるのは「第309条第1項及び[[会社法第324条|第324条]]」と、「株主総会」とあるのは「株主総会(第347条第1項の規定により読み替えて適用する第329条第1項及び[[会社法第339条|第339条]]第1項の種類株主総会を含む。)」、[[会社法第344条の2|第344条の2]]第1項及び第2項中「株主総会」とあるのは「第347条第1項の規定により読み替えて適用する[[会社法第329条|第329条]]第1項の種類株主総会」とする。 # 第108条第1項第九号に掲げる事項(監査役に関するものに限る。)についての定めがある種類の株式を発行している場合における第329条第1項、第339条第1項、第341条並びに第343条第1項及び第2項の規定の適用については、第329条第1項中「株主総会」とあるのは「株主総会(監査役については、第108条第2項第九号に定める事項についての定款の定めに従い、各種類の株式の種類株主を構成員とする種類株主総会)」と、第339条第1項中「株主総会」とあるのは「株主総会(第41条第3項において準用する同条第1項の規定により又は第90条第2項において準用する同条第1項の種類創立総会若しくは第347条第2項の規定により読み替えて適用する第329条第1項の種類株主総会において選任された監査役については、当該監査役の選任に係る種類の株式の種類株主を構成員とする種類株主総会(定款に別段の定めがある場合又は当該監査役の任期満了前に当該種類株主総会において議決権を行使することができる株主が存在しなくなった場合にあっては、株主総会))」と、第341条中「第309条第1項」とあるのは「第309条第1項及び第324条」と、「株主総会」とあるのは「株主総会(第347条第2項の規定により読み替えて適用する第329条第1項の種類株主総会を含む。)」と、第343条第1項及び第2項中「株主総会」とあるのは「第347条第2項の規定により読み替えて適用する第329条第1項の種類株主総会」とする。 ==解説== 種類株主総会における取締役又は監査役の選任等に関する読替え規定である。 ==関連条文== *[[会社法第324条]](種類株主総会の決議) ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法)|第4章 機関]] [[第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法)#3|第3節 役員及び会計監査人の選任及び解任]]<br> [[第2編第4章 機関 (コンメンタール会社法)#3-3|第3款 選任及び解任の手続に関する特則]] |[[会社法第346条]]<br>(役員等に欠員を生じた場合の措置) |[[会社法第348条]]<br>(業務の執行) }} {{stub}} [[category:会社法|347]]
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2022-05-28T02:29:17Z
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7,759
会社法第174条
法学>民事法>商法>会社法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法) (相続人等に対する売渡しの請求に関する定款の定め)
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法学>民事法>商法>会社法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[会社法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)]]>[[第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)]] ==条文== ([[w:相続人|相続人]]等に対する売渡しの請求に関する定款の定め) ;第174条 : 株式会社は、[[w:相続|相続]]その他の一般承継により当該株式会社の株式([[w:譲渡制限株式|譲渡制限株式]]に限る。)を取得した者に対し、当該株式を当該株式会社に売り渡すことを請求することができる旨を定款で定めることができる。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)|第2章 株式]]<br> [[第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)#4|第4節 株式会社による自己の株式の取得]] |[[会社法第173条]]<br>(効力の発生) |[[会社法第175条]]<br>(売渡しの請求の決定) }} {{stub}} [[category:会社法|174]]
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2022-05-26T11:27:06Z
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7,785
会社法第194条
法学>民事法>商法>会社法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社>第2章 株式 (単元未満株主の売渡請求)
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法学>民事法>商法>会社法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社>第2章 株式
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[会社法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]>[[第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)|第2章 株式]] ==条文== (単元未満株主の売渡請求) ;第194条 # 株式会社は、単元未満株主が当該株式会社に対して単元未満株式売渡請求(単元未満株主が有する単元未満株式の数と併せて単元株式数となる数の株式を当該単元未満株主に売り渡すことを請求することをいう。以下この条において同じ。)をすることができる旨を定款で定めることができる。 # 単元未満株式売渡請求は、当該単元未満株主に売り渡す単元未満株式の数(種類株式発行会社にあっては、単元未満株式の種類及び種類ごとの数)を明らかにしてしなければならない。 # 単元未満株式売渡請求を受けた株式会社は、当該単元未満株式売渡請求を受けた時に前項の単元未満株式の数に相当する数の株式を有しない場合を除き、自己株式を当該単元未満株主に売り渡さなければならない。 # [[会社法第192条|第192条]]第3項及び[[会社法第193条|前条]]第1項から第6項までの規定は、単元未満株式売渡請求について準用する。 ==解説== *会社法第192条(単元未満株式の買取りの請求) ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)|第2章 株式]]<br> [[第2編第2章 株式 (コンメンタール会社法)#6|第6節 単元株式数]] |[[会社法第193条]]<br>(単元未満株式の価格の決定) |[[会社法第195条]]<br>(単元株式数の変更等) }} {{stub}} [[category:会社法|194]]
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2009-06-26T01:26:11Z
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7,786
会社法第531条
法学>民事法>商法>会社法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)>会社法第531条 (監督委員の注意義務)
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法学>民事法>商法>会社法>コンメンタール会社法>第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)>第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)>会社法第531条
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[会社法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)]]>[[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)]]>[[会社法第531条]] ==条文== (監督委員の注意義務) ;第531条 # 監督委員は、善良な管理者の注意をもって、その職務を行わなければならない。 # 監督委員が前項の注意を怠ったときは、その監督委員は、利害関係人に対し、連帯して損害を賠償する責任を負う。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)|第2編 株式会社]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)|第9章 清算]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)#2|第2節 特別清算]]<br> [[第2編第9章 清算 (コンメンタール会社法)#2-4|第4款 監督委員]] |[[会社法第530条]]<br>(監督委員による調査等) |[[会社法第532条]]<br>(監督委員の報酬等) }} {{stub}} [[category:会社法|531]]
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2022-05-30T12:15:00Z
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7,792
会社法第615条
法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>コンメンタール会社法/持分会社 (w:会計帳簿の作成及び保存)
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法学>民事法>商法>コンメンタール会社法>コンメンタール会社法/持分会社
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[コンメンタール会社法]]>[[コンメンタール会社法/持分会社]] ==条文== ([[w:会計帳簿]]の作成及び保存) ;第615条 # [[w:持分会社]]は、法務省令で定めるところにより、適時に、正確な会計帳簿を作成しなければならない。 # 持分会社は、会計帳簿の閉鎖の時から10年間、その会計帳簿及びその事業に関する重要な資料を保存しなければならない ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[コンメンタール会社法|会社法]] |[[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)|第3編 持分会社]]<br> [[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)#5|第5章 計算等]]<br> [[第3編 持分会社 (コンメンタール会社法)#5-2|第2節 会計帳簿]] |[[会社法第614条]]<br>(会計の原則) |[[会社法第616条]]<br>(会計帳簿の提出命令) }} {{stub}} [[category:会社法|615]]
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2022-06-01T03:58:36Z
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7,816
エスペラント/入門/第3課
この課からカタカナによる発音表示はありません。エスペラントは書いてあるとおりに読めば、それが正しい発音になります。読み方がわからないときは、文字と発音を復習してください。 この課から、動詞は不定詞形 (-i 語尾がついた形)で表示します。不定詞形は動詞の代表形であり、辞書の見出語になる形でもあります。 ni 私たち (人称代名詞); ili 彼ら、彼女ら、それら (人称代名詞); ridi 笑う; kanti 歌う; danci 踊る、ダンスする; dormi 眠る; kaj そして、~と~ (接続詞); baldaŭ まもなく、もうすぐ (語尾なし副詞); nun 今 (語尾なし副詞); jam もう、すでに (語尾なし副詞); tuj 今すぐ (語尾なし副詞); ĵus たった今 (語尾なし副詞); hieraŭ 昨日 (語尾なし副詞); hodiaŭ 今日 (語尾なし副詞); morgaŭ 明日 (語尾なし副詞)。feliĉa しあわせな; malfeliĉa 不幸な (接頭辞 mal- については、第2課を参照)。 vi は単複同形です (英語の you と同じ)。ili は li/ŝi/ĝi の共通の複数形で、男女物の区別がありません (英語の they と同じ)。 エスペラントの動詞は、-i, -as, -is, -os, -us, -u の六つの語尾のどれかをとります。このうち、-i は不定詞形で辞書の見出語になる代表形です (不定詞形の用法は後述)。-as は現在形、-is は過去形、-os は未来形です。この課では、この -as, -is, -os の三つを学びます (叙想形 -us, 命令形 -u の用法は後出)。 動詞の活用形はこれらの語尾六つだけです。ラテン語などでは、不規則動詞を含めると、100種類以上もの動詞活用語尾を覚えなければいけませんが、エスペラントでは六つの語尾だけを覚えればおしまいです。なお、エスペラントに不規則な活用をする動詞はありません。 動詞には、英語にあるような be動詞と一般動詞のような区別はありません。第1課で出た estas (不定詞形 esti)もその他の動詞も、すべて同じ語尾をとります。 動詞の人称変化はありません。全人称同じ形です (例文1)。 -as, -is, -os の三つだけでは表せない細かいアスペクトの区別が必要なときは、副詞によって表します。たとえば、nun「今」があれば進行形の意味が明確になります。ĵus「たった今」があれば、現在完了形の意味が明確になります。そのような細かい区別が必要でないときは、おおまかに現在か過去か未来かだけ区別すれば十分です。 esti 以外の動詞も、esti の文と同じく、疑問文をつくるには文頭に Ĉu を置き、否定文をつくるには動詞の直前に ne を置きます。疑問詞疑問文は文頭に疑問詞を置くだけです。文頭の Ĉu または疑問詞の後に続く単語の語順は自由です (例文8,9.10)。 この課の nun「今」、jam「もう、すでに」、ĵus「たった今」、baldaŭ「もうすぐ」、tuj「今すぐ」、hieraŭ「昨日」、hodiaŭ「今日」、morgaŭ「明日」、ne (否定)、tre「とても」は、語尾なし副詞です。語尾なし副詞には -aŭ で終わるものがいくつかありますが、この -aŭ は語幹の一部であって語尾ではないので、省略したり他の語尾に変えたりすることはできません。 語尾なし副詞には、それが置かれる位置が制限されるものと自由なものとがあります。ne と tre はそれがかかる単語の直前に置きます (副助詞、程度形容詞)から、位置が制限されます。その他の nun, jam, ĵus, baldaŭ, tuj, hieraŭ, hodiaŭ, morgaŭ の文の中の位置は自由です (ただし、アスペクトを明確にするときは、動詞の直前がわかりやすい)。 前へ-次へ
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==第3課 例文== #Mi ridas. Vi ridas. Li ridas. Ŝi ridas. Ĝi ridas. Ni ridas. Vi ridas. Ili ridas. #Mi ridas. Mi ridis. Mi ridos. #Ci kantas. Ci kantis. Ci kantos. #Li dancas. Li dancis. Li dancos. #Ŝi dormas. Ŝi dormis. Ŝi dormos. #Ni ridas. Ni ridis. Ni ridos. #Vi kantas. Vi kantis. Vi kantos. #Ili dancas. Ili dancis. Ili dancos. #Ŝi kantis kaj li ridis. #Ĉu ci ridos? Jes, mi ridos. #Ĉu li dormas? Ne, li ne dormas. #Kiu dormas? Petro dormas. #Ŝi baldaŭ kantos. Ŝi nun kantas. Ŝi jam kantis. #Ludoviko ĵus ridis. Johano tuj ridos. #Hieraŭ li estis feliĉa. #Hodiaŭ li estas malfeliĉa. #Morgaŭ li estos tre malfeliĉa. #Ili kantis hieraŭ kaj jam ridis hodiaŭ. この課からカタカナによる発音表示はありません。エスペラントは書いてあるとおりに読めば、それが正しい発音になります。読み方がわからないときは、[[エスペラント/文字と発音|文字と発音]]を復習してください。 ==単語== この課から、動詞は不定詞形 (-i 語尾がついた形)で表示します。不定詞形は動詞の代表形であり、辞書の見出語になる形でもあります。 ni 私たち (人称代名詞); ili 彼ら、彼女ら、それら (人称代名詞); ridi 笑う; kanti 歌う; danci 踊る、ダンスする; dormi 眠る; kaj そして、~と~ (接続詞); baldaŭ まもなく、もうすぐ (語尾なし副詞); nun 今 (語尾なし副詞); jam もう、すでに (語尾なし副詞); tuj 今すぐ (語尾なし副詞); ĵus たった今 (語尾なし副詞); hieraŭ 昨日 (語尾なし副詞); hodiaŭ 今日 (語尾なし副詞); morgaŭ 明日 (語尾なし副詞)。feliĉa しあわせな; malfeliĉa 不幸な (接頭辞 mal- については、[[エスペラント/入門/第2課|第2課]]を参照)。 ==説明== ===人称代名詞のまとめ=== *単数形 mi 「わたし」、vi 「あなた」、li 「彼」、ŝi 「彼女」、ĝi 「それ」 *複数形 ni 「わたしたち」、vi 「あなたたち」、ili 「彼ら、彼女ら、それら」 vi は単複同形です (英語の you と同じ)。ili は li/ŝi/ĝi の共通の複数形で、男女物の区別がありません (英語の they と同じ)。 ===動詞=== エスペラントの動詞は、-i, -as, -is, -os, -us, -u の六つの語尾のどれかをとります。このうち、-i は不定詞形で辞書の見出語になる代表形です (不定詞形の用法は後述)。-as は現在形、-is は過去形、-os は未来形です。この課では、この -as, -is, -os の三つを学びます (叙想形 -us, 命令形 -u の用法は後出)。 動詞の活用形はこれらの語尾六つだけです。ラテン語などでは、不規則動詞を含めると、100種類以上もの動詞活用語尾を覚えなければいけませんが、エスペラントでは六つの語尾だけを覚えればおしまいです。なお、エスペラントに不規則な活用をする動詞はありません。 動詞には、英語にあるような be動詞と一般動詞のような区別はありません。第1課で出た estas (不定詞形 esti)もその他の動詞も、すべて同じ語尾をとります。 *esti, estas, estis, estos, estus, estu *ridi, ridas, ridis, ridos, ridus, ridu *kanti kantas, kantis, kantos, kantus, kantu *danci, dancas, dancis, dancos, dancus, dancu *dormi, dormas, dormis, dormos, dormus, dormu 動詞の人称変化はありません。全人称同じ形です (例文1)。 *現在形 -as は、英語なら、現在形、現在進行形、現在完了進行形などに相当します。 *過去形 -is は、英語なら、過去形、現在完了形、過去進行形、過去完了形、過去完了進行形などに相当します。 *未来形 -os は、英語なら、未来形、未来進行形、未来完了形、未来完了進行形などに相当します。 -as, -is, -os の三つだけでは表せない細かいアスペクトの区別が必要なときは、副詞によって表します。たとえば、nun「今」があれば進行形の意味が明確になります。ĵus「たった今」があれば、現在完了形の意味が明確になります。そのような細かい区別が必要でないときは、おおまかに現在か過去か未来かだけ区別すれば十分です。 ===動詞の疑問文と否定文=== esti 以外の動詞も、esti の文と同じく、疑問文をつくるには文頭に Ĉu を置き、否定文をつくるには動詞の直前に ne を置きます。疑問詞疑問文は文頭に疑問詞を置くだけです。文頭の Ĉu または疑問詞の後に続く単語の語順は自由です (例文8,9.10)。 ===語尾なし副詞=== この課の nun「今」、jam「もう、すでに」、ĵus「たった今」、baldaŭ「もうすぐ」、tuj「今すぐ」、hieraŭ「昨日」、hodiaŭ「今日」、morgaŭ「明日」、ne (否定)、tre「とても」は、語尾なし副詞です。語尾なし副詞には -aŭ で終わるものがいくつかありますが、この -aŭ は語幹の一部であって語尾ではないので、省略したり他の語尾に変えたりすることはできません。 語尾なし副詞には、それが置かれる位置が制限されるものと自由なものとがあります。ne と tre はそれがかかる単語の直前に置きます (副助詞、程度形容詞)から、位置が制限されます。その他の nun, jam, ĵus, baldaŭ, tuj, hieraŭ, hodiaŭ, morgaŭ の文の中の位置は自由です (ただし、アスペクトを明確にするときは、動詞の直前がわかりやすい)。 ==例文の訳== #私は笑う。あなたは笑う。彼は笑う。彼女は笑う。それは笑う。私たちは笑う。あなたたちは笑う。彼ら (彼女ら、それら)は笑う。 #私は笑う。私は笑った。私は笑うだろう。 #あなたは歌う。あなたは歌った。あなたは歌うだろう。 #彼は踊る。彼は踊った。彼は踊るだろう。 #彼女は眠る。彼女は眠った。彼女は眠るだろう。 #私たちは笑う。私たちは笑った。私たちは笑うだろう。 #あなたたちは歌う。あなたたちは歌った。あなたたちは歌うだろう。 #彼らは踊る。彼らは踊った。彼らは踊るだろう。 #彼女は歌った、そして彼は笑った。 #あなたは笑いますか。はい、私は笑います。 #彼は眠っていますか。いいえ、彼は眠っていません。 #誰が眠っていますか。ペテロが眠っています。 #彼女はもうすぐ歌うだろう。彼女は今歌っている。彼女はもう歌った。 #ルドヴィコはたった今笑ったところだ。ヨハネは今すぐ笑うだろう。 #昨日、彼は幸せだった。 #今日、彼は不幸だ。 #明日、彼はとても不幸だろう。 #彼らは昨日歌った。そして今日もう笑った。 ---- [[エスペラント/入門/第2課|前へ]]-[[エスペラント/会話/日常会話|次へ]] [[Category:エスペラント|にゆうもん3]]
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2022-06-04T13:29:56Z
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会社法施行規則第101条
法学>民事法>商法>会社法>会社法施行規則 (取締役会の議事録)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>会社法>会社法施行規則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(取締役会の議事録)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>会社法>会社法施行規則
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[会社法]]>[[会社法施行規則]] ==条文== (取締役会の議事録) ;第101条 # [[会社法第369条|法第369条]]第三項 の規定による取締役会の議事録の作成については、この条の定めるところによる。 # 取締役会の議事録は、書面又は電磁的記録をもって作成しなければならない。 # 取締役会の議事録は、次に掲げる事項を内容とするものでなければならない。 #:一 取締役会が開催された日時及び場所(当該場所に存しない取締役、執行役、会計参与、監査役、会計監査人又は株主が取締役会に出席をした場合における当該出席の方法を含む。) #:二 取締役会が[[会社法第373条|法第373条]]第2項 の取締役会であるときは、その旨 #:三 取締役会が次に掲げるいずれかのものに該当するときは、その旨 #::イ [[会社法第366条|法第366条]]第2項 の規定による取締役の請求を受けて招集されたもの #::ロ 法第366条第3項 の規定により取締役が招集したもの #::ハ [[会社法第367条|法第367条]]第1項 の規定による株主の請求を受けて招集されたもの #::ニ 法第367条第3項 において準用する法第366条第3項 の規定により株主が招集したもの #::ホ [[会社法第383条|法第383条]]第2項 の規定による監査役の請求を受けて招集されたもの #::ヘ 法第383条第3項 の規定により監査役が招集したもの #::ト [[会社法第417条|法第417条]]第1項 の規定により委員の中から選定された者が招集したもの #::チ 法第417条第2項 前段の規定による執行役の請求を受けて招集されたもの #::リ 法第417条第2項 後段の規定により執行役が招集したもの #:四 取締役会の議事の経過の要領及びその結果 #:五 決議を要する事項について特別の利害関係を有する取締役があるときは、当該取締役の氏名 #:六 次に掲げる規定により取締役会において述べられた意見又は発言があるときは、その意見又は発言の内容の概要 #::イ [[会社法第365条|法第365条]]第2項 ([[会社法第419条|法第419条]]第2項 において準用する場合を含む。) #::ロ 法第367条第4項 #::ハ [[会社法第376条|法第376条]]第1項 #::ニ [[会社法第382条|法第382条]] #::ホ 法第383条第1項 #::ヘ [[会社法第406条|法第406条]] #:七 取締役会に出席した執行役、会計参与、会計監査人又は株主の氏名又は名称 #:八 取締役会の議長が存するときは、議長の氏名 # 次の各号に掲げる場合には、取締役会の議事録は、当該各号に定める事項を内容とするものとする。 #:一 [[会社法第370条|法第370条]] の規定により取締役会の決議があったものとみなされた場合 次に掲げる事項 #::イ 取締役会の決議があったものとみなされた事項の内容 #::ロ イの事項の提案をした取締役の氏名 #::ハ 取締役会の決議があったものとみなされた日 #::ニ 議事録の作成に係る職務を行った取締役の氏名 #:二 [[会社法第372条|法第372条]]第1項 (同条第3項 の規定により読み替えて適用する場合を含む。)の規定により取締役会への報告を要しないものとされた場合 次に掲げる事項 #::イ 取締役会への報告を要しないものとされた事項の内容 #::ロ 取締役会への報告を要しないものとされた日 #::ハ 議事録の作成に係る職務を行った取締役の氏名 ==解説== ;1項 *法第369条(取締役会の決議) ;3項 *法第373条(特別取締役による取締役会の決議) *法第366条(招集権者) *法第367条(株主による招集の請求) *法第383条(取締役会への出席義務等) *法第417条(委員会設置会社の取締役会の運営) *法第365条(競業及び取締役会設置会社との取引等の制限) *法第419条(執行役の監査委員に対する報告義務等) *法第376条(取締役会への出席) *法第382条(取締役への報告義務) *法第406条(取締役会への報告義務) ;4項 *法第370条(取締役会の決議の省略) *法第372条(取締役会への報告の省略) ==関連条文== ---- {{前後 |[[会社法施行規則]] |[[会社法施行規則#2|第二編 株式会社]]<br> [[会社法施行規則#2-4|第四章 機関]]<br> [[会社法施行規則#2-4-4|第四節 取締役会]]<br> |[[会社法施行規則第100条]]<br>(業務の適正を確保するための体制) |[[会社法施行規則第102条]]<br>(会計参与報告の内容) }} {{stub}} [[category:会社法施行規則|101]]
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2012-02-13T01:26:05Z
[ "テンプレート:前後", "テンプレート:Stub" ]
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E6%B3%95%E6%96%BD%E8%A1%8C%E8%A6%8F%E5%89%87%E7%AC%AC101%E6%9D%A1
7,833
HTML/フレーム
フレームとは、複数個に分割した画面に、それぞれ別のページを表示する機能。 本来はページ分割が主な用途だったのかもしれないが、現在ではフレームの用途としては、あるHTMLファイルで書かれたwebページ内において、別のHTMLファイルの内容を表示することにフレーム機能が流用されている。 HTML4まではframeset要素が使われてきたが、HTML5ではインラインフレーム iframe 以外のフレーム関係要素が廃止された。 よってHTML5ではコンテンツの分割は iframe 要素や CSS を用いて実現する。 フレームには、最低3つのHTMLファイルが必要になる。説明の単純化のため、画面をフレームで2分割した場合を例に述べる。 フレーム構成ファイルによって分割の縦横とサイズを設定し、参照者にはこのファイルを参照させる。 のこり二つのファイルは、メニューやメインコンテンツ表示に利用される。「フレームに表示するファイル」はリンクターゲットなどの一部を除いて通常のページと同一である。ここではフレームの構成を行うファイルについて説明する。 DTDはStrictやTransitionalではなくFramesetを利用。フレームの設定を行うHTMLファイルは、body要素の変わりにframeset要素を使っているため、html要素直下にbody要素をおくことができない。ただしnoframes要素直下にbody要素の記述が必須とされている。 frameset要素によってフレーム集合を作成することを宣言し、どのようにフレーム集合を配置するか設定できる。フレーム集合の要素のレイアウトの設定には以下の属性を使用することが可能となっている。 概ね2015年以降にリリースされたブラウザはすべて Flexbox 機能をサポートしており、IFRAME要素と組み合わせることでフレームセットをよくイミュレート出来る。 ウィンドウ幅を縮小しても、それにあわせてインラインフレームも等比で縮小される。 現在サポートされていないほど古いブラウザも対応しており。また2018年11月にリリース候補が、W3Cより発行された。 width属性に20%と75%で合計95%であり100%よりも小さいが、これはCSSを無視された場合のフォールバックで Flexbox に対応したウェブブラウザであれば CSS によりレイアウトが上書きされ、レンダリングには影響しない。 CSS grid はページのレイアウトをCSS側で2次元的に配置位置を決める方法の一種である。 下記のようなコードになる。 コード例 「grid-template-columns: 1fr 4fr;」とあるが、これは ページの分割の比率が、ヨコ方向に、比率 1:4 ということ。つまり 左から順番に 20% と 80% である。 iframe 側のwidth属性及びheight属性はCSSに対応していないウェブブラウザのためのフォールバックで、100%より小さい寸法を height と width の両方に入れることになる。100%ぴったりに指定してもはみ出してしまうのでスクロールボタンが出現してしてしまい見苦しいので95%に減らしてある。CSSに対応したブラウザでは grid-template-columns: 1fr 4fr;がカラム方向のレイアウトを司る。 なお、下記のように、classを追加して、iframeのサイズ設定をクラスにマトメることもできる。 別のコード例 このほか、 みたいな指定でも、boxクラス内で使われる iframe すべてに同じ適用をする事ができるが、しかし可読性が悪いし、もし例外的にこの設定を使いたくない場合が生じた時には不便なので、この方式(.box iframe みたいな方式)については説明を省略する。 ※ IFRAME要素のwidth属性はピクセル指定のみ。 スタイルシートのCSSで、あるまとまりのプロパティ設定で position: fixed; に指定する事で、レイアウトの表示位置を固定する方法があるので、片方のフレームが小さい場合には、フレームをCSSの position: fixed; に置き換えることにより、同様フレームの代替に使える。(具体的な方法については wikibooks『CSS/背景』を参照せよ。) frame要素では各フレームに表示するHTMLファイルを指定する。frame要素ひとつにつきひとつのフレームの設定を行うことが出来る。設定可能な数に限度はないが、余りたくさんのフレームを指定すれば当然ながらブラウザの読み込み量が不必要に増大したり可読性を下げることもある。以下は使用可能な属性。 noframes要素はフレーム対応環境だと無視され、<noframes>〜</noframes>の内容はフレーム未対応環境でのみその内容が表示される。しばし<frameset>〜</frameset>の外に記述されることがあるがこれは誤りであり、<frameset>〜</frameset>の間に記述しなければならない。 noframes要素の直下にはbody要素を置き(必須)、そこから通常と同じ形式でページを作成する。特に決まった内容形式は存在しないがフレームを使用した場合の代替となるコンテンツを用意すべきであり、「フレーム対応のブラウザで閲覧してください」などと書くのは好ましくない。 フレームを使用する際は必ず境界線が生じるが、framesetに以下の属性を加えることによりこの境界線をカスタマイズすることができる。 この場合、境界線は設置され、サイズは5ピクセル、色は赤で表示される。 frameset要素とframe要素をうまく組み合わせることで、上下左右を織り交ぜた複雑な構成も利用可能である。例えば単純に同じ方向へ三分割したい場合はframeset要素内でframe要素を三つ使うことも出来るが、frameset要素をframe要素を入れることで二分割と三分割を切り替えられるようにすることも出来る。また、異なる方向への分割や、十字に区切らない形式での四分割を行う場合もframeset要素内にframeset要素を入れ子にし、既存のフレームをさらに分割するという方法が用いられる。 インラインフレームとは、HTML文書の中にフレームを埋め込む方法で、iframe要素を利用する。 最低限必要な属性は以下の3つである。 <iframe>〜</iframe>の間にある内容はインラインフレーム対応環境だと無視され、未対応環境でのみ表示される。frameset要素のときに使われるnoframes要素同様、可能な範囲で代替的な内容を記述することが好ましい。 属性として以下を設定できる。太字がデフォルトの値である。
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に指定する事で、レイアウトの表示位置を固定する方法があるので、片方のフレームが小さい場合には、フレームをCSSの position: fixed; に置き換えることにより、同様フレームの代替に使える。(具体的な方法については wikibooks『CSS/背景』を参照せよ。)", "title": "framesetのCSS対応への改修コード例" }, { "paragraph_id": 25, "tag": "p", "text": "frame要素では各フレームに表示するHTMLファイルを指定する。frame要素ひとつにつきひとつのフレームの設定を行うことが出来る。設定可能な数に限度はないが、余りたくさんのフレームを指定すれば当然ながらブラウザの読み込み量が不必要に増大したり可読性を下げることもある。以下は使用可能な属性。", "title": "HTML4まで" }, { "paragraph_id": 26, "tag": "p", "text": "noframes要素はフレーム対応環境だと無視され、<noframes>〜</noframes>の内容はフレーム未対応環境でのみその内容が表示される。しばし<frameset>〜</frameset>の外に記述されることがあるがこれは誤りであり、<frameset>〜</frameset>の間に記述しなければならない。", "title": "HTML4まで" }, { "paragraph_id": 27, "tag": "p", "text": "noframes要素の直下にはbody要素を置き(必須)、そこから通常と同じ形式でページを作成する。特に決まった内容形式は存在しないがフレームを使用した場合の代替となるコンテンツを用意すべきであり、「フレーム対応のブラウザで閲覧してください」などと書くのは好ましくない。", "title": "HTML4まで" }, { "paragraph_id": 28, "tag": "p", "text": "フレームを使用する際は必ず境界線が生じるが、framesetに以下の属性を加えることによりこの境界線をカスタマイズすることができる。", "title": "HTML4まで" }, { "paragraph_id": 29, "tag": "p", "text": "この場合、境界線は設置され、サイズは5ピクセル、色は赤で表示される。", "title": "HTML4まで" }, { "paragraph_id": 30, "tag": "p", "text": "frameset要素とframe要素をうまく組み合わせることで、上下左右を織り交ぜた複雑な構成も利用可能である。例えば単純に同じ方向へ三分割したい場合はframeset要素内でframe要素を三つ使うことも出来るが、frameset要素をframe要素を入れることで二分割と三分割を切り替えられるようにすることも出来る。また、異なる方向への分割や、十字に区切らない形式での四分割を行う場合もframeset要素内にframeset要素を入れ子にし、既存のフレームをさらに分割するという方法が用いられる。", "title": "HTML4まで" }, { "paragraph_id": 31, "tag": "p", "text": "インラインフレームとは、HTML文書の中にフレームを埋め込む方法で、iframe要素を利用する。", "title": "インラインフレーム" }, { "paragraph_id": 32, "tag": "p", "text": "最低限必要な属性は以下の3つである。", "title": "インラインフレーム" }, { "paragraph_id": 33, "tag": "p", "text": "<iframe>〜</iframe>の間にある内容はインラインフレーム対応環境だと無視され、未対応環境でのみ表示される。frameset要素のときに使われるnoframes要素同様、可能な範囲で代替的な内容を記述することが好ましい。", "title": "インラインフレーム" }, { "paragraph_id": 34, "tag": "p", "text": "属性として以下を設定できる。太字がデフォルトの値である。", "title": "インラインフレーム" } ]
フレームとは、複数個に分割した画面に、それぞれ別のページを表示する機能。 本来はページ分割が主な用途だったのかもしれないが、現在ではフレームの用途としては、あるHTMLファイルで書かれたwebページ内において、別のHTMLファイルの内容を表示することにフレーム機能が流用されている。 HTML4まではframeset要素が使われてきたが、HTML5ではインラインフレーム iframe 以外のフレーム関係要素が廃止された。 よってHTML5ではコンテンツの分割は iframe 要素や CSS を用いて実現する。
{{Pathnav|HTML|frame=1|small=1}} フレームとは、複数個に分割した画面に、それぞれ別のページを表示する機能。 本来はページ分割が主な用途だったのかもしれないが、現在ではフレームの用途としては、あるHTMLファイルで書かれたwebページ内において、別のHTMLファイルの内容を表示することにフレーム機能が流用されている。 HTML4まではframeset要素が使われてきたが、HTML5ではインラインフレーム iframe 以外のフレーム関係要素が廃止された。 よってHTML5ではコンテンツの分割は iframe 要素や CSS を用いて実現する。 == 作成方法 == フレームには、最低3つのHTMLファイルが必要になる。説明の単純化のため、画面をフレームで2分割した場合を例に述べる。 * フレームの構成(組み込みの設定)を行うファイル。 * 一つ目のフレームに表示するファイル一つめ。 * 二つ目のフレームに表示するファイル二つめ。 フレーム構成ファイルによって分割の縦横とサイズを設定し、参照者にはこのファイルを参照させる。 のこり二つのファイルは、メニューやメインコンテンツ表示に利用される。「フレームに表示するファイル」はリンクターゲットなどの一部を除いて通常のページと同一である。ここではフレームの構成を行うファイルについて説明する。 == 基本的なノウハウ == <syntaxhighlight lang="html4strict"> <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/frameset.dtd"> <html lang="ja"> <head> <meta http-equiv="content-type" content="​text/html; charset=UTF-8"> <title>フレーム</title> </head> <frameset cols="200,*"> <frame src="menu.html" id="left"> <frame src="main.html" id="right"> <noframes> <body> <a href="info.html">インフォメーション</a><br> <a href="howto.html">たこ焼きの作り方</a><br> <a href="bbs.cgi">掲示板</a> </body> </noframes> </frameset> </html> </syntaxhighlight > DTDはStrictやTransitionalではなくFramesetを利用。フレームの設定を行うHTMLファイルは、body要素の変わりにframeset要素を使っているため、html要素直下にbody要素をおくことができない。ただしnoframes要素直下にbody要素の記述が必須とされている。 frameset要素によってフレーム集合を作成することを宣言し、どのようにフレーム集合を配置するか設定できる。フレーム集合の要素のレイアウトの設定には以下の属性を使用することが可能となっている。 ;cols :左右の分割比を設定。上記事例の場合200ピクセルを左ページにとり、残りを右ページに取るという意味である。 :分割比の取り方を20%,*とした場合、画面の20%を左ページに取り、残りを右ページに取る。3つ組み合わせて20%,*,5%とすることも出来る。 ;rows :上下の分割比を設定する。分割形式はcols属性と同様。単体で利用されることが多いがcols属性との併用が不可能と言うわけではなく、cols属性と同時に利用することで十字に四分割したフレームを構成することも可能となっている。 == framesetのCSS対応への改修コード例 == === flexbox === 概ね2015年以降にリリースされたブラウザはすべて Flexbox 機能をサポートしており、IFRAME要素と組み合わせることでフレームセットをよくイミュレート出来る。 ウィンドウ幅を縮小しても、それにあわせてインラインフレームも等比で縮小される。 <syntaxhighlight lang="html5"> <!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="utf-8"> <title>ページ左右分割のコード例</title> <style> body { margin: 0; border: 0; } .box { display: flex;    margin: 0;   border: 0; flex-direction: row; height: 100%;/*100vhに対応していないウェブブラウザ用のフォールバック*/ height: 100vh; margin: 0; } iframe { margin: 0; border: 0; height: 100%; } left-side { width: 20vw; flex-grow: 2; } right-side { width: 80vw; flex-grow: 8; } </style> </head> <body> <div class="box"> <iframe src="ここにリンク先のページAのURL" id="left-side" name="left-side" width="20%"></iframe> <iframe src="ここにリンク先のページBのURL" id="right-side" name="right-side" width="75%"></iframe> </div> </body> </html> </syntaxhighlight> 現在サポートされていないほど古いブラウザ<ref>例えば、Chomium版でないEdgeHTML版の [[w:Microsoft Edge|Microsoft Edge]](2015年リリース;2020年サポート終了)でも Flexboxに対応している。</ref>も対応しており<ref>https://caniuse.com/flexbox によると2021年6月12日現在対応しているブラウザのグローベルシェアは 99.55%。またIE11のサポート終了は2022年6月。</ref>。また2018年11月にリリース候補が、W3C<ref>W3CはXHTML2の標準化を断念、HTMLとDOMの規格制定の主体の座ををWHATWGに譲っている。See: [[w:Web標準|Web標準]]</ref>より発行された<ref>https://www.w3.org/TR/css-flexbox-1/ CSS Flexible Box Layout Module Level 1 W3C Candidate Recommendation, 19 November 2018</ref>。 width属性に20%と75%で合計95%であり100%よりも小さいが、これはCSSを無視された場合のフォールバックで Flexbox に対応したウェブブラウザであれば CSS によりレイアウトが上書きされ、レンダリングには影響しない。 === CSS grid === CSS grid はページのレイアウトをCSS側で2次元的に配置位置を決める方法の一種である。 下記のようなコードになる。 '''コード例''' <syntaxhighlight lang="html5"> <html> <head> <title>ページ左右分割のコード例</title> <style type="text/css"> .box { display: grid; grid-template-columns: 1fr 4fr; height: 95%; margin: 0; } </style> </head> <body style="margin:0"> <div class="box"> <iframe src="ここにリンク先のページAのURL" id="left-side" name="left-side" height="95%" width="95%"></iframe> <iframe src="ここにリンク先のページBのURL" id="right-side" name="right-side" height="95%" width="95%"></iframe> </div> </body> </html> </syntaxhighlight> 「grid-template-columns: 1fr 4fr;」とあるが、これは ページの分割の比率が、ヨコ方向に、比率 1:4 ということ。つまり 左から順番に 20% と 80% である。 iframe 側のwidth属性及びheight属性はCSSに対応していないウェブブラウザのためのフォールバックで、100%より小さい寸法を height と width の両方に入れることになる。100%ぴったりに指定してもはみ出してしまうのでスクロールボタンが出現してしてしまい見苦しいので95%に減らしてある。CSSに対応したブラウザでは {{code|grid-template-columns: 1fr 4fr;}}がカラム方向のレイアウトを司る。 なお、下記のように、classを追加して、iframeのサイズ設定をクラスにマトメることもできる。 '''別のコード例''' <syntaxhighlight lang="html5"> <!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="utf-8"> <title>ページ左右分割のコード例</title> <style type="text/css"> .box { display: grid; grid-template-columns: 1fr 4fr; height: 95%; margin: 0; } .framesize { height: 95%; width: 95%; } </style> </head> <body style="margin:0"> <div class="box"> <iframe src="ここにリンク先のページAのURL" id="left-side" name="left-side" class="framesize"></iframe> <iframe src="ここにリンク先のページBのURL" id="right-side" name="right-side" class="framesize"></iframe> </div> </body> </html> </syntaxhighlight> <!--上記のコードには、CSSに対応していないブラウザへのフォールバックをCSSで書いている矛盾があるのでは?--> このほか、 <syntaxhighlight lang="css"> .box iframe{ height: 95%; width: 95%; } </syntaxhighlight> <!--上記のコードには、CSSに対応していないブラウザへのフォールバックをCSSで書いている矛盾があるのでは?--> みたいな指定でも、boxクラス内で使われる iframe すべてに同じ適用をする事ができるが、しかし可読性が悪いし、もし例外的にこの設定を使いたくない場合が生じた時には不便なので、この方式(.box iframe みたいな方式)については説明を省略する。 === float === <syntaxhighlight lang="html5"> <!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="utf-8"> <title>ページ左右分割のコード例</title> <style> .left { float: left; height: 500px; width: 30%; } .right { float: right; width: 60%; } </style> </head> <body> <div class="left"> <iframe src="left-side.html" id="left-side" name="left-side" width="300" height="600"></iframe> </div> <div class="right"> <iframe src="right-side.html" id="right-side" name="right-side" width="300" height="600"></iframe> </div> </body> </html> </syntaxhighlight> ※ IFRAME要素のwidth属性はピクセル指定のみ。 === position: fixed; による代替 === スタイルシートのCSSで、あるまとまりのプロパティ設定で <code>position: fixed;</code> に指定する事で、レイアウトの表示位置を固定する方法があるので、片方のフレームが小さい場合には、フレームをCSSの <code>position: fixed;</code> に置き換えることにより、同様フレームの代替に使える。(具体的な方法については wikibooks『[[CSS/背景]]』を参照せよ。) == HTML4まで == === frame要素 === frame要素では各フレームに表示するHTMLファイルを指定する。frame要素ひとつにつきひとつのフレームの設定を行うことが出来る。設定可能な数に限度はないが、余りたくさんのフレームを指定すれば当然ながらブラウザの読み込み量が不必要に増大したり可読性を下げることもある。以下は使用可能な属性。 ;src :フレームとして初期状態で表示するファイル名を入力する。 ;id :フレームに名前を付けるもので、記述は任意。a要素でリンクを張る際に表示先のフレームを指定する際に使用する。詳しくは[[HTML/ハイパーリンク#リンクターゲット]]を参照されたい。 <!-- 執筆者が詳細を把握していないためコメントアウト ;title :Web Accessibility Initiative で必ず書くようにと定められている。 --> === noframes要素 === noframes要素はフレーム対応環境だと無視され、&lt;noframes&gt;〜&lt;/noframes&gt;の内容はフレーム未対応環境でのみその内容が表示される。しばし&lt;frameset&gt;〜&lt;/frameset&gt;の外に記述されることがあるがこれは誤りであり、&lt;frameset&gt;〜&lt;/frameset&gt;の間に記述しなければならない。 noframes要素の直下にはbody要素を置き(必須)、そこから通常と同じ形式でページを作成する。特に決まった内容形式は存在しないがフレームを使用した場合の代替となるコンテンツを用意すべきであり、「フレーム対応のブラウザで閲覧してください」などと書くのは好ましくない。 === フレームの装飾 === フレームを使用する際は必ず境界線が生じるが、framesetに以下の属性を加えることによりこの境界線をカスタマイズすることができる。 ;frameborder :値は1か0、またはyesかno。境界線を表示する/表示しないを設定できる。 ;borderとframespacing :値は数値。境界線サイズをピクセル単位で指定する。ブラウザによって対応がまちまちなため、両方とも同じように設定すると良い。 ;bordercolor :値は[[HTML/装飾#色|色]]。 <FRAMESET cols="200,*" frameborder="1" border="5" framespacing="5" bordercolor="#ff0000"> この場合、境界線は設置され、サイズは5ピクセル、色は赤で表示される。 === 三分割以上のフレーム === frameset要素とframe要素をうまく組み合わせることで、上下左右を織り交ぜた複雑な構成も利用可能である。例えば単純に同じ方向へ三分割したい場合はframeset要素内でframe要素を三つ使うことも出来るが、frameset要素をframe要素を入れることで二分割と三分割を切り替えられるようにすることも出来る。また、異なる方向への分割や、十字に区切らない形式での四分割を行う場合もframeset要素内にframeset要素を入れ子にし、既存のフレームをさらに分割するという方法が用いられる。 <syntaxhighlight lang="html4strict"> <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/frameset.dtd"> <html> <head> <title>フレーム</title> </head> <frameset cols="200,*"> <frame src="head.html" id="top"> <frameset rows="20%,80%"> <frame src="menu.html" id="left"> <frame src="main.html" id="right"> <noframes> <body> <a href="info.html">インフォメーション</a><br> <a href="howto.html">たこ焼きの作り方</a><br> <a href="bbs.cgi">掲示板</a> </body> </noframes> </frameset> </frameset> </html> </syntaxhighlight> == インラインフレーム == インラインフレームとは、HTML文書の中にフレームを埋め込む方法で、iframe要素を利用する。 <syntaxhighlight lang="html4strict"> <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd"> <html> <head> <title>インラインフレーム</title> </head> <body> <iframe src="test.html" width="300" height="200"> 未対応環境用の内容 </iframe> </body> </html> </syntaxhighlight> 最低限必要な属性は以下の3つである。 ;src :インラインフレームの中に表示するファイル名を指定する。 ;width :横幅を指定する。 %単位で指定を行うことによりウインドウ幅に合わせた設定が可能である。ただし小さ目の数値(割合)を指定した場合、ウインドウサイズやスクリーンサイズの小さい環境で極端に幅が狭くなり可読性を損なうことがあるので注意したい。 ;height :高さを指定する。%単位で指定を行うことが出来るが、親要素の値がauto(height無指定)だった場合、フレームの高さが画面全体に広がるかどうかはDOCTYPE宣言やブラウザの種類によって変化する。 <!-- 執筆者が詳細を把握していないためコメントアウト ;title :Web Accessibility Initiative で必ず書くようにと定められている。 --> &lt;iframe&gt;〜&lt;/iframe&gt;の間にある内容はインラインフレーム対応環境だと無視され、未対応環境でのみ表示される。frameset要素のときに使われるnoframes要素同様、可能な範囲で代替的な内容を記述することが好ましい。 属性として以下を設定できる。太字がデフォルトの値である。 ;id :インラインフレームの名前であり、使い方はフレームの場合と同様である。 ;align :値は'''left''' center right。インラインフレームの表示位置を左揃え・中央揃え・右揃えから設定する。 ;scrolling :値は'''auto''' yes no。スクロールバーを表示/非表示を設定する。autoはブラウザがファイルの長さに応じて判断する。 ;frameborder :値は'''1''' 0。フレームの境界線の有無を設定する。 ;marginwidth :値はピクセル単位の数値。フレームの左右の余白を設定する。 ;marginheight :値はピクセル単位の数値。フレームの上下の余白を設定する。 ;noresize :属性名は省略できる。フレームのリサイズを禁止する。 {{stub}} [[Category:HTML|HTML ふれーむ]]
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2022-05-23T04:51:58Z
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民法第398条の14
法学>民事法>コンメンタール民法>第2編 物権 (コンメンタール民法) (根抵当権の共有)
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法学>民事法>コンメンタール民法>第2編 物権 (コンメンタール民法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[コンメンタール民法]]>[[第2編 物権 (コンメンタール民法)]] ==条文== (根抵当権の共有) ;第398条の14 # 根抵当権の共有者は、それぞれその債権額の割合に応じて弁済を受ける。ただし、元本の確定前に、これと異なる割合を定め、又はある者が他の者に先立って弁済を受けるべきことを定めたときは、その定めに従う。 # 根抵当権の共有者は、他の共有者の同意を得て、[[民法第398条の12|第398条の12]]第1項の規定によりその権利を譲り渡すことができる。 ==解説== {{wikipedia|民法第398条の14第1項ただし書の定めの登記}} ;1項 : 民法第398条の14第1項ただし書の定めの登記 ;2項 : 民法第398条の12(根抵当権の譲渡) ==参照条文== *[[不動産登記法第88条]](抵当権の登記の登記事項) *[[不動産登記令第8条]](登記名義人が登記識別情報を提供しなければならない登記等) *[[不動産登記規則第3条]](順位番号等) ---- {{前後 |[[コンメンタール民法|民法]] |[[第2編 物権 (コンメンタール民法)|第2編 物権]]<br> [[第2編 物権 (コンメンタール民法)#10|第10章 抵当権]]<br> [[第2編 物権 (コンメンタール民法)#10-4|第4節 根抵当権]] |[[民法第398条の13]]<br>(根抵当権の一部譲渡) |[[民法第398条の15]]<br>(抵当権の順位の譲渡又は放棄と根抵当権の譲渡又は一部譲渡) }} {{stub|law}} [[category:民法|398の14]]
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2022-10-19T21:03:12Z
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7,840
会社計算規則第5条
法学>民事法>商法>会社法>会社計算規則 (コンメンタール会社法) (w:資産の評価)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>会社法>会社計算規則 (コンメンタール会社法)", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(w:資産の評価)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>会社法>会社計算規則 (コンメンタール会社法)
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[会社法]]>[[会社計算規則 (コンメンタール会社法)]] ==条文== ([[w:資産]]の評価) ;第5条 # 資産については、この省令又は法以外の法令に別段の定めがある場合を除き、会計帳簿にその取得価額を付さなければならない。 # 償却すべき資産については、事業年度の末日(事業年度の末日以外の日において評価すべき場合にあっては、その日。以下この編において同じ。)において、相当の償却をしなければならない。 # 次の各号に掲げる資産については、事業年度の末日において当該各号に定める価格を付すべき場合には、当該各号に定める価格を付さなければならない。 #:一 事業年度の末日における時価がその時の取得原価より著しく低い資産(当該資産の時価がその時の取得原価まで回復すると認められるものを除く。) 事業年度の末日における時価 #:二 事業年度の末日において予測することができない減損が生じた資産又は減損損失を認識すべき資産 その時の取得原価から相当の減額をした額 # 取立不能のおそれのある債権については、事業年度の末日においてその時に取り立てることができないと見込まれる額を控除しなければならない。 # 債権については、その取得価額が債権金額と異なる場合その他相当の理由がある場合には、適正な価格を付すことができる。 # 次に掲げる資産については、事業年度の末日においてその時の時価又は適正な価格を付すことができる。 #:一 事業年度の末日における時価がその時の取得原価より低い資産 #:二 市場価格のある資産(子会社及び関連会社の株式並びに満期保有目的の債券を除く。) #:三 前二号に掲げる資産のほか、事業年度の末日においてその時の時価又は適正な価格を付すことが適当な資産 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後 |[[会社計算規則 (コンメンタール会社法)|会社計算規則]] |[[会社計算規則 (コンメンタール会社法)#2|第2編 会計帳簿]]<br> [[会社計算規則 (コンメンタール会社法)#2-2|第2章 資産及び負債]]<br> [[会社計算規則 (コンメンタール会社法)#2-2-1|第1節 資産及び負債の評価]] |[[会社計算規則第4条]]<br>(会計帳簿) |[[会社計算規則第6条]]<br>(負債の評価) }} {{stub}} [[category:会社計算規則|005]]
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2008-08-04T08:06:27Z
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7,841
会社計算規則第88条
法学>民事法>商法>会社法(コンメンタール会社法)>会社計算規則 (w:損益計算書等の区分)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>会社法(コンメンタール会社法)>会社計算規則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(w:損益計算書等の区分)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>会社法(コンメンタール会社法)>会社計算規則
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[会社法]]([[コンメンタール会社法]])>[[会社計算規則]] ==条文== ([[w:損益計算書]]等の区分) ;第88条 #損益計算書等は、次に掲げる項目に区分して表示しなければならない。この場合において、各項目について細分することが適当な場合には、適当な項目に細分することができる。 #:一 [[w:売上高]] #:二 [[w:売上原価]] #:三 [[w:販売費及び一般管理費]] #:四 [[w:営業外収益]] #:五 [[w:営業外費用]] #:六 [[w:特別利益]] #:七 [[w:特別損失]] #特別利益に属する利益は、固定資産売却益、前期損益修正益、負ののれん発生益その他の項目の区分に従い、細分しなければならない。 #特別損失に属する損失は、固定資産売却損、減損損失、災害による損失、前期損益修正損その他の項目の区分に従い、細分しなければならない。 #前2項の規定にかかわらず、前2項の各利益又は各損失のうち、その金額が重要でないものについては、当該利益又は損失を細分しないこととすることができる。 #連結会社が2以上の異なる種類の事業を営んでいる場合には、連結損益計算書の第1項第1号から第3号までに掲げる収益又は費用は、その営む事業の種類ごとに区分することができる。 #次の各号に掲げる場合における連結損益計算書には、当該各号に定める額を相殺した後の額を表示することができる。 #:一 連結貸借対照表の資産の部に計上されたのれんの償却額及び負債の部に計上されたのれんの償却額が生ずる場合(これらの償却額が重要である場合を除く。) 連結貸借対照表の資産の部に計上されたのれんの償却額及び負債の部に計上されたのれんの償却額 #:二 持分法による投資利益及び持分法による投資損失が生ずる場合 投資利益及び投資損失 #損益計算書等の各項目は、当該項目に係る収益若しくは費用又は利益若しくは損失を示す適当な名称を付さなければならない。 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後|[[会社計算規則]]|[[会社計算規則#3|第3編 計算関係書類]]<br> [[会社計算規則#3-3|第3章 損益計算書等]] |[[会社計算規則第87条]]<br>(通則) |[[会社計算規則第89条]]<br>(売上総損益金額)}} {{stub}} [[category:会社計算規則|088]]
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2010-02-10T00:33:45Z
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7,843
会社計算規則第25条
法学>民事法>商法>会社法(コンメンタール会社法)>会社計算規則 (資本金の額)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>会社法(コンメンタール会社法)>会社計算規則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(資本金の額)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>会社法(コンメンタール会社法)>会社計算規則
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[会社法]]([[コンメンタール会社法]])>[[会社計算規則]] ==条文== (資本金の額) ;第25条 #株式会社の資本金の額は、[[会社計算規則#2-3-1-1|第1款]]及び[[会社計算規則#2-3-4|第4節]]に定めるところのほか、次の各号に掲げる場合に限り、当該各号に定める額が増加するものとする。 #:一 [[会社法第448条|法第448条]]の規定により準備金の額を減少する場合(同条第1項第2号に掲げる事項を定めた場合に限る。) 同号の資本金とする額に相当する額 #:二 [[会社法第450条|法第450条]]の規定により剰余金の額を減少する場合 同条第1項第1号の減少する剰余金の額に相当する額 #株式会社の資本金の額は、[[会社法第447条|法第447条]]の規定による場合に限り、同条第1項第1号の額に相当する額が減少するものとする。この場合において、次に掲げる場合には、資本金の額が減少するものと解してはならない。 #:一 新株の発行の無効の訴えに係る請求を認容する判決が確定した場合 #:二 自己株式の処分の無効の訴えに係る請求を認容する判決が確定した場合 #:三 会社の吸収合併、吸収分割又は株式交換の無効の訴えに係る請求を認容する判決が確定した場合 #:四 設立時発行株式又は募集株式の引受けに係る意思表示その他の株式の発行又は自己株式の処分に係る意思表示が無効とされ、又は取り消された場合 ==解説== *会社法第448条(準備金の額の減少) *会社法第450条(資本金の額の増加) *会社法第447条(資本金の額の減少) ==関連条文== ---- {{前後|[[会社計算規則]]|[[会社計算規則#2|第2編 会計帳簿]]<br>[[会社計算規則#2-3|第3章 純資産]]<br>[[会社計算規則#2-3-1|第1節 株式会社の株主資本]]<br>[[会社計算規則#2-3-1-4|第4款 株式会社の資本金等の額の増減]]|[[会社計算規則第24条]]|[[会社計算規則第26条]]<br>(資本準備金の額)}} {{stub}} [[category:会社計算規則|025]]
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2009-12-20T13:20:24Z
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7,844
会社計算規則第22条
法学>民事法>商法>会社法(コンメンタール会社法)>会社計算規則 (法第445条第4項の規定による準備金の計上)
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "法学>民事法>商法>会社法(コンメンタール会社法)>会社計算規則", "title": "" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "(法第445条第4項の規定による準備金の計上)", "title": "条文" } ]
法学>民事法>商法>会社法(コンメンタール会社法)>会社計算規則
[[法学]]>[[民事法]]>[[商法]]>[[会社法]]([[コンメンタール会社法]])>[[会社計算規則]] ==条文== ([[会社法第445条|法第445条]]第4項の規定による準備金の計上) ;第22条 #株式会社が剰余金の配当をする場合には、剰余金の配当後の資本準備金の額は、当該剰余金の配当の直前の資本準備金の額に、次の各号に掲げる場合の区分に応じ、当該各号に定める額を加えて得た額とする。 #:一 当該剰余金の配当をする日における準備金の額が当該日における基準資本金額(資本金の額に4分の1を乗じて得た額をいう。以下この条において同じ。)以上である場合 0 #:二 当該剰余金の配当をする日における準備金の額が当該日における基準資本金額未満である場合 イ又はロに掲げる額のうちいずれか少ない額に資本剰余金配当割合(次条第1号イに掲げる額を[[会社法第446条|法第446条]]第6号に掲げる額で除して得た割合をいう。)を乗じて得た額 #::イ 当該剰余金の配当をする日における準備金計上限度額(基準資本金額から準備金の額を減じて得た額をいう。以下この条において同じ。) #::ロ 法第446条第6号に掲げる額に10分の1を乗じて得た額 #株式会社が剰余金の配当をする場合には、剰余金の配当後の利益準備金の額は、当該剰余金の配当の直前の利益準備金の額に、次の各号に掲げる場合の区分に応じ、当該各号に定める額を加えて得た額とする。 #:一 当該剰余金の配当をする日における準備金の額が当該日における基準資本金額以上である場合 0 #:二 当該剰余金の配当をする日における準備金の額が当該日における基準資本金額未満である場合 イ又はロに掲げる額のうちいずれか少ない額に利益剰余金配当割合(次条第2号イに掲げる額を[[会社法第446条|法第446条]]第6号に掲げる額で除して得た割合をいう。)を乗じて得た額 #::イ 当該剰余金の配当をする日における準備金計上限度額 #::ロ 法第446条第6号に掲げる額に10分の1を乗じて得た額 ==解説== ==関連条文== ---- {{前後|[[会社計算規則]]|[[会社計算規則#2|第2編 会計帳簿]]<br>[[会社計算規則#2-3|第3章 純資産]]<br>[[会社計算規則#2-3-1|第1節 株式会社の株主資本]]<br>[[会社計算規則#2-3-1-2|第2款 剰余金の配当]]|[[会社計算規則第21条]]<br>(設立時又は成立後の株式の交付に伴う義務が履行された場合)|[[会社計算規則第23条]]<br>(減少する剰余金の額)}} {{stub}} [[category:会社計算規則|022]]
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2009-12-20T13:14:52Z
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7,846
センター試験 地理B対策
出題に図表やグラフの読み取りが多いので、これらの問題形式も学習を進める中で慣れていく必要がある。地理的思考が必要な一例として、石油産出国上位の国にロシアが入っていることである。原油というと一般的に中東のイメージがあるが、ロシアも有力な産出国の1つである。そういった一般的なイメージから想像しにくい「例外」をしっかり押さえ、「常識」を、いっぺん、客観視する勉強法が必要である。それが「これは例外、試験に出される」と判断できる地理的思考能力、洞察力を養うトレーニングである。また、ボリビアのスズ、ボツワナのダイヤモンドなど、一般的に耳にしない国が上位にランクインしている場合もしっかり把握する必要がある。センター試験にかかわらず、地理はそういった「例外」が出題される。(英語の動名詞しか目的語にとれない「メガフェプス」に通ずるものがある。) 学習を進めるにあたっては、まずはじめにセンター試験の過去問を数年分ほど解き、現時点で自分がどの程度の実力があるのか知ると学習計画を立てやすい。 このため、まず対策学習に必要なものは地図帳・統計集である。センター試験地理Bの対策学習では、毎日の学習では普段からこれらを手元に置いておき、不明な点はすぐに確認する。 地図帳は高校で使っているもので構わないが最新のものを使うようにする。地図で位置を確認したり、書き込んだりし、普段から地図を見慣れておくとよい。 統計集は必ず最新のものを使い、学習をすすめる中で逐一統計を確認する。特に参考書では古い統計がそのまま掲載されている場合があるので、そのような場合は統計集で必ず最新の統計を確認するようにする。 またわからない用語や事項は用語集などがあると便利な場合があるが、これは必要に応じて利用するとよい。 このように、普段から不明な点をこまめに確認する癖をつけておき、地理の基礎知識を定着させるようにする。 センター試験の過去問演習の結果が悪く、おおむね5割以下または平均点以下の場合や、不安定な成績の場合には、地理Bの基礎的な知識が不足している可能性が大きい。その場合の対策は、まず教科書レベルの比較的に易しめの参考書を通読して基礎的な地理の知識を得る必要がある。その後、センター試験対策の参考書などを使いセンター試験の傾向や頻出事項、基礎から応用の学習事項を確認するとよい。ある程度の知識の吸収が終わったら、その後にマーク式の基礎問題集などを使い知識の定着を図る。このときに、参考書で知らなかった事項を習得し、また自分の苦手な分野を確認する。それから実践問題集などを使いセンター試験の問題形式・傾向に慣れ、応用レベルの事項も確認する。そして最後に過去問を使い傾向や問題内容を再確認して、仕上げをする。 センター試験の過去問を解いた結果で、安定して平均点以上または7割以上を得点できる場合には、地理Bの基礎知識はある程度あると思われる。なので対策には、センター試験対策の参考書から学習をすすめ、その後マーク式の基礎問題集、そして実践問題集へと進め、最後に過去問演習をするとよい。 時間がない場合や緊急避難的な場合には、センター試験対策の参考書を1冊に絞り繰り返し学習することが大切である。 ほかの教科にも言えることだが、いずれの参考書や問題集も何度も繰り返し学習し、あれこれ手を広げすぎないことが重要である。また地理Bは日本史や世界史に比べて、時事的な要素が非常に大きいので普段から最新の世界情勢や地理情報、統計に関心を持ち、確認しておくことが大切である。近年は環境問題と絡めた出題が多いので、その方面のニュースなども興味、関心をもつ必要がある。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "出題に図表やグラフの読み取りが多いので、これらの問題形式も学習を進める中で慣れていく必要がある。地理的思考が必要な一例として、石油産出国上位の国にロシアが入っていることである。原油というと一般的に中東のイメージがあるが、ロシアも有力な産出国の1つである。そういった一般的なイメージから想像しにくい「例外」をしっかり押さえ、「常識」を、いっぺん、客観視する勉強法が必要である。それが「これは例外、試験に出される」と判断できる地理的思考能力、洞察力を養うトレーニングである。また、ボリビアのスズ、ボツワナのダイヤモンドなど、一般的に耳にしない国が上位にランクインしている場合もしっかり把握する必要がある。センター試験にかかわらず、地理はそういった「例外」が出題される。(英語の動名詞しか目的語にとれない「メガフェプス」に通ずるものがある。)", "title": "対策" }, { "paragraph_id": 1, "tag": "p", "text": "学習を進めるにあたっては、まずはじめにセンター試験の過去問を数年分ほど解き、現時点で自分がどの程度の実力があるのか知ると学習計画を立てやすい。", "title": "対策" }, { "paragraph_id": 2, "tag": "p", "text": "このため、まず対策学習に必要なものは地図帳・統計集である。センター試験地理Bの対策学習では、毎日の学習では普段からこれらを手元に置いておき、不明な点はすぐに確認する。", "title": "対策" }, { "paragraph_id": 3, "tag": "p", "text": "地図帳は高校で使っているもので構わないが最新のものを使うようにする。地図で位置を確認したり、書き込んだりし、普段から地図を見慣れておくとよい。", "title": "対策" }, { "paragraph_id": 4, "tag": "p", "text": "統計集は必ず最新のものを使い、学習をすすめる中で逐一統計を確認する。特に参考書では古い統計がそのまま掲載されている場合があるので、そのような場合は統計集で必ず最新の統計を確認するようにする。", "title": "対策" }, { "paragraph_id": 5, "tag": "p", "text": "またわからない用語や事項は用語集などがあると便利な場合があるが、これは必要に応じて利用するとよい。", "title": "対策" }, { "paragraph_id": 6, "tag": "p", "text": "このように、普段から不明な点をこまめに確認する癖をつけておき、地理の基礎知識を定着させるようにする。", "title": "対策" }, { "paragraph_id": 7, "tag": "p", "text": "センター試験の過去問演習の結果が悪く、おおむね5割以下または平均点以下の場合や、不安定な成績の場合には、地理Bの基礎的な知識が不足している可能性が大きい。その場合の対策は、まず教科書レベルの比較的に易しめの参考書を通読して基礎的な地理の知識を得る必要がある。その後、センター試験対策の参考書などを使いセンター試験の傾向や頻出事項、基礎から応用の学習事項を確認するとよい。ある程度の知識の吸収が終わったら、その後にマーク式の基礎問題集などを使い知識の定着を図る。このときに、参考書で知らなかった事項を習得し、また自分の苦手な分野を確認する。それから実践問題集などを使いセンター試験の問題形式・傾向に慣れ、応用レベルの事項も確認する。そして最後に過去問を使い傾向や問題内容を再確認して、仕上げをする。", "title": "対策" }, { "paragraph_id": 8, "tag": "p", "text": "センター試験の過去問を解いた結果で、安定して平均点以上または7割以上を得点できる場合には、地理Bの基礎知識はある程度あると思われる。なので対策には、センター試験対策の参考書から学習をすすめ、その後マーク式の基礎問題集、そして実践問題集へと進め、最後に過去問演習をするとよい。", "title": "対策" }, { "paragraph_id": 9, "tag": "p", "text": "時間がない場合や緊急避難的な場合には、センター試験対策の参考書を1冊に絞り繰り返し学習することが大切である。", "title": "対策" }, { "paragraph_id": 10, "tag": "p", "text": "ほかの教科にも言えることだが、いずれの参考書や問題集も何度も繰り返し学習し、あれこれ手を広げすぎないことが重要である。また地理Bは日本史や世界史に比べて、時事的な要素が非常に大きいので普段から最新の世界情勢や地理情報、統計に関心を持ち、確認しておくことが大切である。近年は環境問題と絡めた出題が多いので、その方面のニュースなども興味、関心をもつ必要がある。", "title": "対策" }, { "paragraph_id": 11, "tag": "p", "text": "", "title": "傾向" } ]
日本の大学受験ガイド > センター試験 地理歴史対策 > センター試験 地理対策 > センター試験 地理B対策
*[[日本の大学受験ガイド]] > [[センター試験 地理歴史対策]] > [[センター試験 地理対策]] > センター試験 地理B対策 == 対策 == === 対策の時間が確保できる場合 === * 統計データの常識を疑い、正確な統計で検証する勉強法が必要 出題に図表やグラフの読み取りが多いので、これらの問題形式も学習を進める中で慣れていく必要がある。地理的思考が必要な一例として、石油産出国上位の国にロシアが入っていることである。原油というと一般的に中東のイメージがあるが、ロシアも有力な産出国の1つである。そういった一般的なイメージから想像しにくい「例外」をしっかり押さえ、「常識」を、いっぺん、客観視する勉強法が必要である。それが「これは例外、試験に出される」と判断できる地理的思考能力、洞察力を養うトレーニングである。また、ボリビアのスズ、ボツワナのダイヤモンドなど、一般的に耳にしない国が上位にランクインしている場合もしっかり把握する必要がある。センター試験にかかわらず、地理はそういった「例外」が出題される。(英語の動名詞しか目的語にとれない「メガフェプス」に通ずるものがある。) 学習を進めるにあたっては、まずはじめにセンター試験の過去問を数年分ほど解き、現時点で自分がどの程度の実力があるのか知ると学習計画を立てやすい。 このため、まず対策学習に必要なものは地図帳・統計集である。センター試験地理Bの対策学習では、毎日の学習では普段からこれらを手元に置いておき、不明な点はすぐに確認する。 * 地図帳 地図帳は高校で使っているもので構わないが最新のものを使うようにする。地図で位置を確認したり、書き込んだりし、普段から地図を見慣れておくとよい。 * 統計集 統計集は必ず最新のものを使い、学習をすすめる中で逐一統計を確認する。特に参考書では古い統計がそのまま掲載されている場合があるので、そのような場合は統計集で必ず最新の統計を確認するようにする。 またわからない用語や事項は用語集などがあると便利な場合があるが、これは必要に応じて利用するとよい。 このように、普段から不明な点をこまめに確認する癖をつけておき、地理の基礎知識を定着させるようにする。 ==== 過去問演習の結果の場合分け勉強法 ==== * 対策:過去問演習の成績が悪い場合 センター試験の過去問演習の結果が悪く、おおむね5割以下または平均点以下の場合や、不安定な成績の場合には、地理Bの基礎的な知識が不足している可能性が大きい。その場合の対策は、まず教科書レベルの比較的に易しめの参考書を通読して基礎的な地理の知識を得る必要がある。その後、センター試験対策の参考書などを使いセンター試験の傾向や頻出事項、基礎から応用の学習事項を確認するとよい。ある程度の知識の吸収が終わったら、その後にマーク式の基礎問題集などを使い知識の定着を図る。このときに、参考書で知らなかった事項を習得し、また自分の苦手な分野を確認する。それから実践問題集などを使いセンター試験の問題形式・傾向に慣れ、応用レベルの事項も確認する。そして最後に過去問を使い傾向や問題内容を再確認して、仕上げをする。 * 対策:過去問演習の成績が、そこそこ以上の場合 センター試験の過去問を解いた結果で、安定して平均点以上または7割以上を得点できる場合には、地理Bの基礎知識はある程度あると思われる。なので対策には、センター試験対策の参考書から学習をすすめ、その後マーク式の基礎問題集、そして実践問題集へと進め、最後に過去問演習をするとよい。 === 時間がない場合 === 時間がない場合や緊急避難的な場合には、センター試験対策の参考書を1冊に絞り繰り返し学習することが大切である。 ほかの教科にも言えることだが、いずれの参考書や問題集も何度も繰り返し学習し、あれこれ手を広げすぎないことが重要である。また地理Bは日本史や世界史に比べて、時事的な要素が非常に大きいので普段から最新の世界情勢や地理情報、統計に関心を持ち、確認しておくことが大切である。近年は環境問題と絡めた出題が多いので、その方面のニュースなども興味、関心をもつ必要がある。 == 傾向 == * 図表やグラフや地形図の読み取りの出題が多い。 * 経年による問題傾向・内容の変化も、ほとんど見られない。 ::まず基礎知識の習得をし、センター試験の頻出事項を確認し、問題形式に慣れ、過去問を中心に演習を行うのがよい。 * センター試験地理Bの難易度は、例年、教科書レベル~標準レベルであり、基本的に難問・奇問は少ない。 ::ただし年度によって当然に差がある。(これは地理Bに限らずセンター試験全般に言えることだが、前年の平均点が低かった場合次の年の平均点は高くなる傾向があり、逆に前年の平均点が高かった場合次の年の平均点は低くなる傾向にある。このことを利用し次の年の試験のある程度の難易を予測することは可能である。) * 一般的に日本史や世界史と比べれば単純に暗記で回答できる問題は少ない。 ::日本史や世界史と違い、単純に暗記すればいいというものではない。それはすなわち、むしろ地理的思考・センスが必要な問題が多いと言えて、そのため一問一答のような知識では思うような得点は取れない場合がある。 ::もちろん用語や事項を知っておくのは当然であるが、必要な学力である地理的思考・センスとは出題に対して臨機応変にそれらの知識を応用し、推測し、洞察する力である。 == 総説 == * 地理は同じ地歴科目である日本史・世界史に比べれば、暗記事項が少ないと言われている。 ::なので、比較的短期間で得点アップが見込める科目である。 ::仮に試験対策をゼロから始めた場合には、個人差はあるものの得点率7割程度までは比較的に楽に伸びる。ただし9割を超える得点を狙う場合は日本史や世界史に比べてリスクが大きく、緻密に学習したとしても必ずしも高得点がとれる保証がないという側面があり、高得点を安定的に取ろうとするのは難しい。 * 時事的な要素の強い出題もあるため、最新の地理情報や世界情勢・統計を確認しておく必要がある。 * 学習の際、現代史も知っておくと個別の事象の成り立ちなど歴史的背景を知る上で大いに役立つ。 ::そのため、国公立大の受験者には公民受験で科目が決まって無い場合には科目「現代社会」での受験も考えるべきだろう。 * 出題は知識問題だけでなく図表・グラフ・地形図の読み取り問題の割合も大きい。 ::特に、毎年、出題される地形図には慣れていないと読み取りに時間がかかってしまう。対策勉強では地形図を見た瞬間に、等高線・地図記号など地図に記載されている情報をインプットし、アバウトでよいのでどのような地域であるのか理解できるようにしたい。 [[Category:センター試験|ちりひいたいさく]]
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2016-03-15T13:14:39Z
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経済学 現代経済の変容 経済の変容 世界経済の変容 経済システム
経済学>現代経済の変容>経済の変容>世界経済の変容>経済システム 資本主義経済、社会主義経済の理解が進むにつれて、これらの言葉自体が実態を表さないと考える人が多くなりました。現代の経済学(Economics)においては、これらの言葉はあまり使用頻度が高いとはいえません。しかしながら、現在のさまざまの国の経済システムを考えると、何らかの分類が出来ると多くの人は考えるでしょう。この項目では、資本主義経済ではなく分権的市場経済(decentralized market economy)、社会主義ではなく中央集権的計画経済(central planned economy)と呼ばれるようになった理由を考えます。 資本主義経済と呼ばれてきた経済システムでは、市場を用いて財・サービスの分配が行われています。市場では、人々は自分の好きな価格で財・サービスを取引できます。誰か他人が、ある財・サービスを取引している価格が気に入らないとしても、あなたはその取引に介入することが出来ません。または、誰か特権的な人が、価格や取引量を決めているわけでもありません。全ての人が、ある財・サービスを買うため(あるいは、売るために)市場に行き、自分の意思で取引をします。時には、自分の要求に合致する価格でないために、買わない(売らない)という自由もあります。 このような市場があり、そこで購入した場合にのみ、財・サービスを使用する権利を得るというルールに従う経済システムが資本主義経済と呼ばれていることが分かるでしょう。しかし、このようなルールは、資本(ここでは、工場の機械設備を思い浮かべてください)とは特別に関係はないと、容易に気がつきます。したがって、資本主義経済という用語が実態を表していないと考えられるわけです。 いわゆる資本主義経済において、重要な要素は市場であると考えられます。したがって市場経済と呼んだとしても、それほど大きな問題ではないと考えられます。しかし、市場の特徴としても特に重要であると考えられる分権性から、分権的市場経済と呼びます。どのような意味で分権的なのかを、次の社会主義経済との比較をしながら、後の節で考えましょう。 かつて社会主義経済と呼ばれた経済システムをもつ国は少なくなってきました。それらの多くの国が、市場による財・サービスの分配を取り入れています。それでは、財・サービスの価格や取引量の決定を市場にまかせない場合、どのような方法があるでしょうか。考えられる選択肢には、誰か特権的な人が財・サービスの価格と取引量を決定するというものがあるでしょう。取引量を決定するのは困難をともないますが、通常は供給量(生産量)を決定してしまうことで、経済全体の取引量を決定することが出来ます。 多くの社会主義経済では、政府によって価格や生産量の計画が決定されて、それに基づいて生産と販売が行われていました。このような事前に計画された価格と生産量に基づいて経済活動(生産活動)が決まるという意味で計画経済と呼ばれます。この計画は、経済全体の情報を集約し、適切に決定される必要があります。その役割を政府が担うことになりますが、その政府の役割を表す言葉として中央集権的という言葉を使います。計画経済では、経済の労働量、資本量、需要量を、さまざまな情報から計算し、実行可能な計画を決定する政府が、経済の中で特別な役割を果たすことになります。このような政府を持ち、計画にしたがって財・サービスを分配することを中央集権的計画経済と呼ぶわけです。 計画経済と市場経済の大きな違いは、計画経済が計画する人を必要とすることです。計画する人は政府と考えられます。政府は経済の中で特別な役割を持つ主体となります。これに対して、市場経済はどうでしょうか。全ての財・サービスが市場で取引されているとすると、経済的に特別な主体は必要ありません。市場が最終的に、ある財・サービスを利用する人を決定すると考えれば(それは市場で購入した人であることはすでに述べました)、全ての人は市場に参加して取引するという意味において特別な人は存在しません。極端なケースであれば、政府も市場参加者の一人ということになります。それでは、市場経済では、どのような要因で最終的な財・サービスの使用者を決定するのでしょうか。うまくいくかどうかは別にして、市場は参加者が持っている需要と供給の合計によって価格と取引量が決定するメカニズムを持っているので、市場の参加者の意思によって、その財・サービスを使用できる人、できない人が決まっていると考えられます。全ての人は市場の参加者であり、特別な人を考えなくてもよいという点が、市場経済の大きな特徴であると考えられるわけです。特別な権力を持つ人を考えないという点を強調するために分権的市場経済と呼びます。 中央集権的計画経済は、現代の経済システムとしては少数派になりつつありますが、分権的市場経済を分析する上で、考察の対象としては重要です。市場経済の分権的な特徴を理解するためには、中央集権的計画経済との比較が理解を助けていることからも分かるでしょう。また、分権的市場経済がどのようなときにメリットがあり、どのようなときにデメリットがあるかを考える上でも、中央集権的計画経済が達成できることを基準にする場合もあります。したがって、分権的市場経済に関心がある人も中央集権的計画経済をよく理解する必要があるでしょう。 このように経済の分類を整理すると、実態にのっとった理解を深めることが出来るでしょう。しかし、ある経済は分権的市場経済か中央集権的計画経済かを単純に分類することが出来るでしょうか。日本の経済は、基本は分権的市場経済です。しかし、政府は単なる市場参加者以上の意味を持っています。法律を作って税を課したり、企業や家計の経済行動に規制をかけることができます。その意味で、計画性もある経済です。逆に中央集権的計画経済であったとしても、すべての財・サービスを完全に計画することは不可能でしょう。大きな工場などで作られる財などが計画の中心であったと考えられます。 そのように考えると、分権的市場経済と中央集権的計画経済は両極端を表す言葉で、多くの経済はその中間的な経済システムを持っていると考えられます。したがって、現実の経済を考える上では、分権的市場経済としての側面、中央集権的計画経済としての側面が、それぞれどの程度なのかを考えることが重要といえるでしょう。
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地政学/はじめに
地政学(Geopolitics)とは世界地理的な環境における国際政治権力の動向を観察する学際的な研究である。この地政学という学問は特に日本においては研究者が非常に少ない学問でもある。これは地政学という学問が国際政治における力学を地図上において大胆に示すという試みを、近代に国家指導者たちが自らの国家政策の理論的な基礎として用いたことに起因している。 しかしその影響力が示している通り、地政学には国家戦略を読み解く極めて興味深い考察が数多く含まれており、国際政治学、安全保障学または国際関係学等を学びまた研究する学者や学生にとっても重要な知識と言える。大航海時代に始まる世界の一体化は従来の国際関係を大いにグローバル化し、国際政治の列強はグローバル化した世界情勢をより巨視的に観察する必要に迫られるようになったため、政治家、外交官、軍人は地政学の理論を理解してしばしば情勢判断の中にその理論を生かしている。 これから地政学の学習に取り掛かる全ての人々が注意すべき注意点がある。これは地政学のいくつかの研究を教条的に妄信することである。これは極めて無批判であり、理論から政策へと考えが及ぶ際にその教条が思考を全面的に支配する危険性がある。これは科学的な客観性を損ねるものであり、また読者自身の政策的な判断力を大いに減じるものである。ただし地政学的な視点は国際政治を読み解く上で現在非常に興味深い学問分野であり、またこの学問分野が今後の研究を経てより高精度でさらなる研究を求めるような可能性があるとも考えられることは強調しておきたい。 これはつまり地政学という学問の理論の部分と政策の部分を混合せずに学問的な発展を促進し、また従来の地政学研究を批判的に継承することで地政学の発展性を保持し、そして複雑化する国際社会を巨視的、動態的かつ近似的に観察しようとする努力を怠らないことが重要であると言える。本書を通じて読書諸氏の地政学への関心を満たし、地政学の研究や地政学的な視点の教育へと繋げることが出来れば幸いである。
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地政学 > はじめに 地政学(Geopolitics)とは世界地理的な環境における国際政治権力の動向を観察する学際的な研究である。この地政学という学問は特に日本においては研究者が非常に少ない学問でもある。これは地政学という学問が国際政治における力学を地図上において大胆に示すという試みを、近代に国家指導者たちが自らの国家政策の理論的な基礎として用いたことに起因している。 しかしその影響力が示している通り、地政学には国家戦略を読み解く極めて興味深い考察が数多く含まれており、国際政治学、安全保障学または国際関係学等を学びまた研究する学者や学生にとっても重要な知識と言える。大航海時代に始まる世界の一体化は従来の国際関係を大いにグローバル化し、国際政治の列強はグローバル化した世界情勢をより巨視的に観察する必要に迫られるようになったため、政治家、外交官、軍人は地政学の理論を理解してしばしば情勢判断の中にその理論を生かしている。 これから地政学の学習に取り掛かる全ての人々が注意すべき注意点がある。これは地政学のいくつかの研究を教条的に妄信することである。これは極めて無批判であり、理論から政策へと考えが及ぶ際にその教条が思考を全面的に支配する危険性がある。これは科学的な客観性を損ねるものであり、また読者自身の政策的な判断力を大いに減じるものである。ただし地政学的な視点は国際政治を読み解く上で現在非常に興味深い学問分野であり、またこの学問分野が今後の研究を経てより高精度でさらなる研究を求めるような可能性があるとも考えられることは強調しておきたい。 これはつまり地政学という学問の理論の部分と政策の部分を混合せずに学問的な発展を促進し、また従来の地政学研究を批判的に継承することで地政学の発展性を保持し、そして複雑化する国際社会を巨視的、動態的かつ近似的に観察しようとする努力を怠らないことが重要であると言える。本書を通じて読書諸氏の地政学への関心を満たし、地政学の研究や地政学的な視点の教育へと繋げることが出来れば幸いである。
*[[地政学]] > はじめに 地政学(Geopolitics)とは世界地理的な環境における国際政治権力の動向を観察する学際的な研究である。<ref>曾村保信『地政学入門』(中央公論社、2004年)の定義を参考にして導入的な定義とした。地政学の定義には諸説ある。</ref>この地政学という学問は特に日本においては研究者が非常に少ない学問でもある。これは地政学という学問が国際政治における力学を地図上において大胆に示すという試みを、近代に国家指導者たちが自らの国家政策の理論的な基礎として用いたことに起因している。 しかしその影響力が示している通り、地政学には国家戦略を読み解く極めて興味深い考察が数多く含まれており、国際政治学、安全保障学または国際関係学等を学びまた研究する学者や学生にとっても重要な知識と言える。大航海時代に始まる世界の一体化は従来の国際関係を大いにグローバル化し、国際政治の列強はグローバル化した世界情勢をより巨視的に観察する必要に迫られるようになったため、政治家、外交官、軍人は地政学の理論を理解してしばしば情勢判断の中にその理論を生かしている。 これから地政学の学習に取り掛かる全ての人々が注意すべき注意点がある。これは地政学のいくつかの研究を教条的に妄信することである。これは極めて無批判であり、理論から政策へと考えが及ぶ際にその教条が思考を全面的に支配する危険性がある。これは科学的な客観性を損ねるものであり、また読者自身の政策的な判断力を大いに減じるものである。ただし地政学的な視点は国際政治を読み解く上で現在非常に興味深い学問分野であり、またこの学問分野が今後の研究を経てより高精度でさらなる研究を求めるような可能性があるとも考えられることは強調しておきたい。 これはつまり地政学という学問の理論の部分と政策の部分を混合せずに学問的な発展を促進し、また従来の地政学研究を批判的に継承することで地政学の発展性を保持し、そして複雑化する国際社会を巨視的、動態的かつ近似的に観察しようとする努力を怠らないことが重要であると言える。本書を通じて読書諸氏の地政学への関心を満たし、地政学の研究や地政学的な視点の教育へと繋げることが出来れば幸いである。 =脚注欄= <references/> [[カテゴリ:地政学]]
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2022-12-02T13:06:49Z
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地政学/序説/目的と意義
古代ギリシアの哲学者であったプラトンは理想国家を論じた『国家』の中で統治者に必要な資質を二つ挙げている。これは観想的能力と指導的能力である。そのうちの一つである観想的能力の観想(テオリア)とは「眺める」という言葉の語源でもあり、この場合では「物事から視点に距離、また高い位置に置いた上で観察する」という意味合いがある。これは国家指導者たるものは視野を全般的に持つ高度な知性の重要性を述べているものである。このようにプラトンは統治は一般市民に担えるものではなく職業政治家が不可欠だと考えていたが、その理由は通常の商業や農業などの職業はある程度目の前の業務の処理に専門化することによって能率を上げることが出来るが、政治家は国家を指導するために一般的な視点で事物を観察して問題解決するこの観想的能力という高度な知性が必要だからである。地政学の意義はこのプラトンの述べる観想的能力の必要と非常に合致している。 地政学の理論が展開する大胆で大雑把な国際政治の勢力構図は世界を巨視的に観察する上で非常に役立つ。国際関係を読み解く上で日本とアメリカにおける貿易総額、中国とインドの軍事費の比較、ヨーロッパ諸国の人口ピラミッド、インドの科学技術開発の状況などの微視的な研究は不可欠なものである。しかしながらサミュエル・ハンチントンが『文明の衝突』で述べているように「単純化されたパラダイム」すなわち複雑な地形を記号化した地図のようなものを巨視的に研究することもまた不可欠である。これは現実の整理という作業とも言える。複雑かつ膨大な情報でのみ伝達可能な現実を抽象概念やモデル化によって大いに単純化した上で、あらゆる現実を一つの地図上に示す作業である。 このような大雑把な世界地図で国際関係の動向の全てを考察しようとすることが乱暴であることは勿論否めない。しかしながら地図は目的別に作成されるべきものであり、例えば観光でニューヨークを歩き回るならば市販されている市街の地図を読めば良く、また中東の軍事情勢を概観するためには国境と国名が記されているような政治地図ではなくより詳細な地形が記された地図が必要だろう。もし世界の大きな構造と動向を概観したい場合において、これに対応する地図が綿密な考察の上で作成されれば、国際関係の全てに当てはまることがなかったとしても、大きな国際政治の方向や世界的な国際構造の大体を一気に把握しようとする場合に非常に便利な地図であろう。この世界を概観するための大きな地図を作り、そして世界を「観想」することこそが地政学の意義であると言えるだろう。そしてこのような地図を示す地政学が各国の国家戦略を策定する上において非常に示唆に富んだものにもなるだろう。
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地政学 > 目的と意義 古代ギリシアの哲学者であったプラトンは理想国家を論じた『国家』の中で統治者に必要な資質を二つ挙げている。これは観想的能力と指導的能力である。そのうちの一つである観想的能力の観想(テオリア)とは「眺める」という言葉の語源でもあり、この場合では「物事から視点に距離、また高い位置に置いた上で観察する」という意味合いがある。これは国家指導者たるものは視野を全般的に持つ高度な知性の重要性を述べているものである。このようにプラトンは統治は一般市民に担えるものではなく職業政治家が不可欠だと考えていたが、その理由は通常の商業や農業などの職業はある程度目の前の業務の処理に専門化することによって能率を上げることが出来るが、政治家は国家を指導するために一般的な視点で事物を観察して問題解決するこの観想的能力という高度な知性が必要だからである。地政学の意義はこのプラトンの述べる観想的能力の必要と非常に合致している。 地政学の理論が展開する大胆で大雑把な国際政治の勢力構図は世界を巨視的に観察する上で非常に役立つ。国際関係を読み解く上で日本とアメリカにおける貿易総額、中国とインドの軍事費の比較、ヨーロッパ諸国の人口ピラミッド、インドの科学技術開発の状況などの微視的な研究は不可欠なものである。しかしながらサミュエル・ハンチントンが『文明の衝突』で述べているように「単純化されたパラダイム」すなわち複雑な地形を記号化した地図のようなものを巨視的に研究することもまた不可欠である。これは現実の整理という作業とも言える。複雑かつ膨大な情報でのみ伝達可能な現実を抽象概念やモデル化によって大いに単純化した上で、あらゆる現実を一つの地図上に示す作業である。 このような大雑把な世界地図で国際関係の動向の全てを考察しようとすることが乱暴であることは勿論否めない。しかしながら地図は目的別に作成されるべきものであり、例えば観光でニューヨークを歩き回るならば市販されている市街の地図を読めば良く、また中東の軍事情勢を概観するためには国境と国名が記されているような政治地図ではなくより詳細な地形が記された地図が必要だろう。もし世界の大きな構造と動向を概観したい場合において、これに対応する地図が綿密な考察の上で作成されれば、国際関係の全てに当てはまることがなかったとしても、大きな国際政治の方向や世界的な国際構造の大体を一気に把握しようとする場合に非常に便利な地図であろう。この世界を概観するための大きな地図を作り、そして世界を「観想」することこそが地政学の意義であると言えるだろう。そしてこのような地図を示す地政学が各国の国家戦略を策定する上において非常に示唆に富んだものにもなるだろう。
*[[地政学]] > 目的と意義 古代ギリシアの哲学者であったプラトンは理想国家を論じた『国家』の中で統治者に必要な資質を二つ挙げている。これは観想的能力と指導的能力である。そのうちの一つである観想的能力の観想(テオリア)とは「眺める」という言葉の語源でもあり、この場合では「物事から視点に距離、また高い位置に置いた上で観察する」という意味合いがある。これは国家指導者たるものは視野を全般的に持つ高度な知性の重要性を述べているものである。このようにプラトンは統治は一般市民に担えるものではなく職業政治家が不可欠だと考えていたが、その理由は通常の商業や農業などの職業はある程度目の前の業務の処理に専門化することによって能率を上げることが出来るが、政治家は国家を指導するために一般的な視点で事物を観察して問題解決するこの観想的能力という高度な知性が必要だからである。地政学の意義はこのプラトンの述べる観想的能力の必要と非常に合致している。 地政学の理論が展開する大胆で大雑把な国際政治の勢力構図は世界を巨視的に観察する上で非常に役立つ。国際関係を読み解く上で日本とアメリカにおける貿易総額、中国とインドの軍事費の比較、ヨーロッパ諸国の人口ピラミッド、インドの科学技術開発の状況などの微視的な研究は不可欠なものである。しかしながらサミュエル・ハンチントンが『文明の衝突』で述べているように「単純化されたパラダイム」すなわち複雑な地形を記号化した地図のようなものを巨視的に研究することもまた不可欠である。これは現実の整理という作業とも言える。複雑かつ膨大な情報でのみ伝達可能な現実を抽象概念やモデル化によって大いに単純化した上で、あらゆる現実を一つの地図上に示す作業である。<ref>サミュエル・ハンチントン著、鈴木主税訳『文明の衝突』(集英社、2001年)33項-35項</ref> このような大雑把な世界地図で国際関係の動向の全てを考察しようとすることが乱暴であることは勿論否めない。しかしながら地図は目的別に作成されるべきものであり、例えば観光でニューヨークを歩き回るならば市販されている市街の地図を読めば良く、また中東の軍事情勢を概観するためには国境と国名が記されているような政治地図ではなくより詳細な地形が記された地図が必要だろう。もし世界の大きな構造と動向を概観したい場合において、これに対応する地図が綿密な考察の上で作成されれば、国際関係の全てに当てはまることがなかったとしても、大きな国際政治の方向や世界的な国際構造の大体を一気に把握しようとする場合に非常に便利な地図であろう。この世界を概観するための大きな地図を作り、そして世界を「観想」することこそが地政学の意義であると言えるだろう。そしてこのような地図を示す地政学が各国の国家戦略を策定する上において非常に示唆に富んだものにもなるだろう。 =参考文献= <references/> [[カテゴリ:地政学]]
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地政学/序説/発達史
地政学は短命な歴史を経ている。本格的な地政学は七年戦争や普墺戦争などの戦争を経験したドイツにおいて始まり、理論的な完成を見る前に第二次世界大戦においてドイツと日本の帝国政策の学問的な基礎として用いられたため、戦後において地政学の軽視や蔑視がなされて研究は停滞した。現在でも冷戦期を通じて米国において地政学の研究は続けられ、批判地政学という従来の地政学研究を見直す研究動向も見られ、発展途上にある。地政学はその発展段階、その理論内容などからいくつかに区分することが出来るが、ここでは発展段階から地政学の歴史を概観する。 地政学的な発想の起源は古代ギリシアにおいてヘロドトスやプラトンの思索にその一端が読み取れる。ヘロドトスの『歴史』において民族の存亡がその置かれている地理的な環境によって大きく左右されることをペルシア戦争を戦ったギリシア民族の居住する地理的な環境の観察を引き合いに出して論じている。地理と人間社会の関係は極めて密接なものであることは、古代文明がいずれも河川付近に農耕適地を築き、段階的に都市国家を発展させていった歴史からもうかがえる。 地政学の本格的な研究は近代のドイツから始まる。まず政治と地理についての政治地理学の研究者であったリスト、トライチュケ、フンボルト、リッター、ラッツェルたちによる研究が行われた。これをルドルフ・チェレーンが地政学という名称を与えて枠組みを築いた。この地政学の枠組みは20世紀のドイツ陸軍将校であったカール・ハウスホーファーによって大陸国家系の地政学が構築された。また地政学の研究はイギリスやアメリカにおいても実施され、アルフレッド・セイヤー・マハンやハルフォード・マッキンダーは海洋国家系の地政学の 理論を確立する。 このような地政学の理論の発展は、第二次世界大戦においてドイツと日本において戦争指導の理論的な基礎としても用いられた。ハウスホーファーによって研究された地政学研究は特に勢力圏の拡張を進める国家政策に理論的な正当性を付与するものとして用いられた。 戦後においてもアメリカによる封じ込め政策に見られるように地政学の研究が安全保障政策に影響を与え、新しい地政学の系譜を生み出した。
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地政学 > 序説 > 発達史 地政学は短命な歴史を経ている。本格的な地政学は七年戦争や普墺戦争などの戦争を経験したドイツにおいて始まり、理論的な完成を見る前に第二次世界大戦においてドイツと日本の帝国政策の学問的な基礎として用いられたため、戦後において地政学の軽視や蔑視がなされて研究は停滞した。現在でも冷戦期を通じて米国において地政学の研究は続けられ、批判地政学という従来の地政学研究を見直す研究動向も見られ、発展途上にある。地政学はその発展段階、その理論内容などからいくつかに区分することが出来るが、ここでは発展段階から地政学の歴史を概観する。 地政学的な発想の起源は古代ギリシアにおいてヘロドトスやプラトンの思索にその一端が読み取れる。ヘロドトスの『歴史』において民族の存亡がその置かれている地理的な環境によって大きく左右されることをペルシア戦争を戦ったギリシア民族の居住する地理的な環境の観察を引き合いに出して論じている。地理と人間社会の関係は極めて密接なものであることは、古代文明がいずれも河川付近に農耕適地を築き、段階的に都市国家を発展させていった歴史からもうかがえる。 地政学の本格的な研究は近代のドイツから始まる。まず政治と地理についての政治地理学の研究者であったリスト、トライチュケ、フンボルト、リッター、ラッツェルたちによる研究が行われた。これをルドルフ・チェレーンが地政学という名称を与えて枠組みを築いた。この地政学の枠組みは20世紀のドイツ陸軍将校であったカール・ハウスホーファーによって大陸国家系の地政学が構築された。また地政学の研究はイギリスやアメリカにおいても実施され、アルフレッド・セイヤー・マハンやハルフォード・マッキンダーは海洋国家系の地政学の 理論を確立する。 このような地政学の理論の発展は、第二次世界大戦においてドイツと日本において戦争指導の理論的な基礎としても用いられた。ハウスホーファーによって研究された地政学研究は特に勢力圏の拡張を進める国家政策に理論的な正当性を付与するものとして用いられた。 戦後においてもアメリカによる封じ込め政策に見られるように地政学の研究が安全保障政策に影響を与え、新しい地政学の系譜を生み出した。
*[[地政学]] > 序説 > 発達史 地政学は短命な歴史を経ている。本格的な地政学は七年戦争や普墺戦争などの戦争を経験したドイツにおいて始まり、理論的な完成を見る前に第二次世界大戦においてドイツと日本の帝国政策の学問的な基礎として用いられたため、戦後において地政学の軽視や蔑視がなされて研究は停滞した。現在でも冷戦期を通じて米国において地政学の研究は続けられ、批判地政学という従来の地政学研究を見直す研究動向も見られ、発展途上にある。地政学はその発展段階、その理論内容などからいくつかに区分することが出来るが、ここでは発展段階から地政学の歴史を概観する。 地政学的な発想の起源は古代ギリシアにおいてヘロドトスやプラトンの思索にその一端が読み取れる。ヘロドトスの『歴史』において民族の存亡がその置かれている地理的な環境によって大きく左右されることをペルシア戦争を戦ったギリシア民族の居住する地理的な環境の観察を引き合いに出して論じている。地理と人間社会の関係は極めて密接なものであることは、古代文明がいずれも河川付近に農耕適地を築き、段階的に都市国家を発展させていった歴史からもうかがえる。 地政学の本格的な研究は近代のドイツから始まる。まず政治と地理についての政治地理学の研究者であったリスト、トライチュケ、フンボルト、リッター、ラッツェルたちによる研究が行われた。これをルドルフ・チェレーンが地政学という名称を与えて枠組みを築いた。この地政学の枠組みは20世紀のドイツ陸軍将校であったカール・ハウスホーファーによって大陸国家系の地政学が構築された。また地政学の研究はイギリスやアメリカにおいても実施され、アルフレッド・セイヤー・マハンやハルフォード・マッキンダーは海洋国家系の地政学の 理論を確立する。 このような地政学の理論の発展は、第二次世界大戦においてドイツと日本において戦争指導の理論的な基礎としても用いられた。ハウスホーファーによって研究された地政学研究は特に勢力圏の拡張を進める国家政策に理論的な正当性を付与するものとして用いられた。 戦後においてもアメリカによる封じ込め政策に見られるように地政学の研究が安全保障政策に影響を与え、新しい地政学の系譜を生み出した。 [[カテゴリ:地政学]]
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地政学/序説/研究方法
地政学の学問的な位置づけについての考察を行うことは地政学の学習と研究のためにも必要である。そもそも学問は哲学と科学に大別することが出来る。科学とは観察、実験を実施して帰納、演繹などの合理的な思考を経て考察される学問である。そして科学はさらに先験科学、経験科学、実践科学に大別される。そして経験科学は自然科学と社会科学に分かれ、多くの事例を研究することで一般的な法則を機能的な方法論により導き出すことである。さらに実践科学は応用科学と政策科学に分かれ、実践科学は哲学と科学の諸部門を総合して現実に生かすことを狙った学問である。(神川彦松著『神川彦松全集 第一巻』(勁草書房、1966年)22項) ギリシア海軍大学のルーカス教授によれば、従来の地政学は政策を志向する研究が非常に多く、そのために伝統的な地政学は安全保障の政策学的な性格から地政戦略学(Geostrategy)とも言える。また現代の地政学はより人間の経済関係や外交関係を分析する研究が進んでいるために地政経済学(Geoeconomy)として地政戦略学と対比することが出来る。これらは上記の学問の体系と照らし合わせると地政戦略学は実践科学、そして地政経済学は経験科学として属していることが分かる。 地政学の輪郭をはっきりさせるためには地政学が出発点とするいくつかの基礎を明らかにしなければならない。これは地政学的な視野を支配している原理でもある。しかしながらこの地政学の基盤を確かなものにした研究は地政学が経験科学の性質であったために多くはない。そこでここではこれより地政学の学習に当たって理解を容易にするためにいくつかの仮説的な前提を示す。前提には三つある。まず第一前提は「人間を政治的共同体という集合的な単位で観察する」ことである。これは近代国家が成立した近代以降においては国民国家と近似する。第二の前提は「政治的共同体のあらゆる勢力は地理に依拠する」ことである。これは地表上の状態である陸地や海洋が政治的共同体の勢力の基礎であるとともに制約するものでもあることを述べてる。第三の前提は「複数の政治的共同体が自然状態に置かれている場合では競争または闘争の状態が生じる」ことである。この自然状態における人間の行為についての考察は政治哲学者によって行われており、厳密には自然状態において人間はホッブズが「生そのものが運動に他ならず、欲望なしではありえない」と論じているように至福を追求して人間は万人に対する万人の戦いを導くとされている。 学問の研究方法は研究対象の特性などを考慮して確立しなければならないといけない。地政学の研究方法は完全に確立されたものではないが、伝統的な研究方法の方法論から科学的方法論と学際的方法論が考えられる。科学的方法論とは客観性と合理性を以って経験事実の調査分析を実施し、帰納、演繹、比論の論理的思考を進め、自明でなかった法則や事実などの結論を導き出す方法論である。ここで言う客観性とは主観的な価値基準を徹底的に排除することによって保たれる視野のことである。規範や理念についての議論は哲学的な領域で行われるべき性質のものである。
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地政学 > 序説 > 研究方法 地政学の学問的な位置づけについての考察を行うことは地政学の学習と研究のためにも必要である。そもそも学問は哲学と科学に大別することが出来る。科学とは観察、実験を実施して帰納、演繹などの合理的な思考を経て考察される学問である。そして科学はさらに先験科学、経験科学、実践科学に大別される。そして経験科学は自然科学と社会科学に分かれ、多くの事例を研究することで一般的な法則を機能的な方法論により導き出すことである。さらに実践科学は応用科学と政策科学に分かれ、実践科学は哲学と科学の諸部門を総合して現実に生かすことを狙った学問である。(神川彦松著『神川彦松全集 第一巻』22項) ギリシア海軍大学のルーカス教授によれば、従来の地政学は政策を志向する研究が非常に多く、そのために伝統的な地政学は安全保障の政策学的な性格から地政戦略学(Geostrategy)とも言える。また現代の地政学はより人間の経済関係や外交関係を分析する研究が進んでいるために地政経済学(Geoeconomy)として地政戦略学と対比することが出来る。これらは上記の学問の体系と照らし合わせると地政戦略学は実践科学、そして地政経済学は経験科学として属していることが分かる。 地政学の輪郭をはっきりさせるためには地政学が出発点とするいくつかの基礎を明らかにしなければならない。これは地政学的な視野を支配している原理でもある。しかしながらこの地政学の基盤を確かなものにした研究は地政学が経験科学の性質であったために多くはない。そこでここではこれより地政学の学習に当たって理解を容易にするためにいくつかの仮説的な前提を示す。前提には三つある。まず第一前提は「人間を政治的共同体という集合的な単位で観察する」ことである。これは近代国家が成立した近代以降においては国民国家と近似する。第二の前提は「政治的共同体のあらゆる勢力は地理に依拠する」ことである。これは地表上の状態である陸地や海洋が政治的共同体の勢力の基礎であるとともに制約するものでもあることを述べてる。第三の前提は「複数の政治的共同体が自然状態に置かれている場合では競争または闘争の状態が生じる」ことである。この自然状態における人間の行為についての考察は政治哲学者によって行われており、厳密には自然状態において人間はホッブズが「生そのものが運動に他ならず、欲望なしではありえない」と論じているように至福を追求して人間は万人に対する万人の戦いを導くとされている。 学問の研究方法は研究対象の特性などを考慮して確立しなければならないといけない。地政学の研究方法は完全に確立されたものではないが、伝統的な研究方法の方法論から科学的方法論と学際的方法論が考えられる。科学的方法論とは客観性と合理性を以って経験事実の調査分析を実施し、帰納、演繹、比論の論理的思考を進め、自明でなかった法則や事実などの結論を導き出す方法論である。ここで言う客観性とは主観的な価値基準を徹底的に排除することによって保たれる視野のことである。規範や理念についての議論は哲学的な領域で行われるべき性質のものである。
*地政学 > 序説 > 研究方法 地政学の学問的な位置づけについての考察を行うことは地政学の学習と研究のためにも必要である。そもそも学問は哲学と科学に大別することが出来る。科学とは観察、実験を実施して帰納、演繹などの合理的な思考を経て考察される学問である。そして科学はさらに先験科学、経験科学、実践科学に大別される。そして経験科学は自然科学と社会科学に分かれ、多くの事例を研究することで一般的な法則を機能的な方法論により導き出すことである。さらに実践科学は応用科学と政策科学に分かれ、実践科学は哲学と科学の諸部門を総合して現実に生かすことを狙った学問である。(神川彦松著『神川彦松全集 第一巻』(勁草書房、1966年)22項) ギリシア海軍大学のルーカス教授によれば、従来の地政学は政策を志向する研究が非常に多く、そのために伝統的な地政学は安全保障の政策学的な性格から地政戦略学(Geostrategy)とも言える。また現代の地政学はより人間の経済関係や外交関係を分析する研究が進んでいるために地政経済学(Geoeconomy)として地政戦略学と対比することが出来る。これらは上記の学問の体系と照らし合わせると地政戦略学は実践科学、そして地政経済学は経験科学として属していることが分かる。 地政学の輪郭をはっきりさせるためには地政学が出発点とするいくつかの基礎を明らかにしなければならない。これは地政学的な視野を支配している原理でもある。しかしながらこの地政学の基盤を確かなものにした研究は地政学が経験科学の性質であったために多くはない。そこでここではこれより地政学の学習に当たって理解を容易にするためにいくつかの仮説的な前提を示す。前提には三つある。まず第一前提は「人間を政治的共同体<ref group="注釈">政治的共同体は国家とほぼ同義であるが、そのまま適用することによって生じる国家観を巡る論争を回避するためにやや曖昧さを残す用語を用いた。この言葉の意味するところとは要するに究極的には一元の政治権力によって統合化、組織化、制度化されているあらゆる人間社会を指しており、現代の多くの国家の意味と近似である。</ref>という集合的な単位で観察する」ことである。これは近代国家が成立した近代以降においては国民国家と近似する。第二の前提は「政治的共同体のあらゆる勢力は地理に依拠する」ことである。これは地表上の状態である陸地や海洋が政治的共同体の勢力の基礎であるとともに制約するものでもあることを述べてる。第三の前提は「複数の政治的共同体が自然状態に置かれている場合では競争または闘争の状態が生じる」ことである。この自然状態における人間の行為についての考察は政治哲学者によって行われており、厳密には自然状態において人間はホッブズが「生そのものが運動に他ならず、欲望なしではありえない」と論じているように至福を追求して人間は万人に対する万人の戦いを導くとされている。<ref>ジョナサン・ウルフ著、坂本知宏訳『政治哲学入門』(晃洋書房、2000年)12項</ref> 学問の研究方法は研究対象の特性などを考慮して確立しなければならないといけない。地政学の研究方法は完全に確立されたものではないが、伝統的な研究方法の方法論から科学的方法論と学際的方法論が考えられる。科学的方法論とは客観性と合理性を以って経験事実の調査分析を実施し、帰納、演繹、比論の論理的思考を進め、自明でなかった法則や事実などの結論を導き出す方法論である。ここで言う客観性とは主観的な価値基準を徹底的に排除することによって保たれる視野のことである。規範や理念についての議論は哲学的な領域で行われるべき性質のものである。 =脚注欄= <references group="注釈"/> =参考文献= <references/> [[カテゴリ:地政学]]
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2022-11-23T05:27:47Z
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地政学/基礎論/地球の概観
地球が存在する太陽系においては恒星は太陽であり、惑星にはそれぞれ質量が異なる水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星がある。これらの惑星はしばしばその惑星の周囲を巡っている衛星を持っており、地球には月がある。月にも地球と同様に重力があるため、地球上の海象に影響する。 地球はその誕生から46億年が経過していると考えられている。12756キロメートルの直径、5.9742×10の24乗キログラムの回転楕円体である。その質量から中心部に物質を引き寄せる重力が働いており、地表に大気が存在し、かつ地球は自転しているために気象や海象が変動する。地球の全周は赤道で約40076キロメートル、子午線で約40009キロメートルであり、地表面の総面積はおよそ51010万平方キロメートルである。地球上の地表には陸地と海洋がある。 地球上には大気が充満しており、気圧や気温の周期性のある平均的な状態は気候であるが、これは気温、降水量、風などの気候要素から成り立ち、緯度、高度、地形などからの気候因子が影響する。概ね赤道直下では気温が高く、また赤道から南北極へ移動すればするほど平均気温は下がっていく。 生物の起源には諸説あるが、現在では陸海に多種多様な生物が進化を遂げて存在している。現在の生物を分類することは分類学的な議論が分かれるところだが、現在の主流ではモネラ界、原生生物界、植物界、菌界、動物界に分類されている。これら生物が様々な進化を遂げて海中も含めて地球上に広く生息して複雑な生態系が形勢されている。 その中でも動物界脊椎動物門の哺乳類であり、言語や道具を操る二足歩行のヒトが複雑な社会を形成して生存している。人間は環境適応性が低く、極限環境での生存性も高くないが、高度な知能を以って知識や技術を操作して生存性や生産性を高めることが出来る。さらに人間は言語を持っており、高度に組織化されている。これは政治機構や軍事組織、経済・社会システムを形成して活用している。ただしこのような人間社会の発展は地域によって大きくその様相が異なっており、どの人間社会もある程度特徴的である。 以上から結論できるように、地球上の自然環境はその地域によって大きく異なるため、それに対応して動植物や生態系、水資源や食料資源の分布、交通路状態などが不均等であり、そこに生活する人間社会も政治的、経済的、軍事的な特徴が異なってくる。
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地球が存在する太陽系においては恒星は太陽であり、惑星にはそれぞれ質量が異なる水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星がある。これらの惑星はしばしばその惑星の周囲を巡っている衛星を持っており、地球には月がある。月にも地球と同様に重力があるため、地球上の海象に影響する。 地球はその誕生から46億年が経過していると考えられている。12756キロメートルの直径、5.9742×10の24乗キログラムの回転楕円体である。その質量から中心部に物質を引き寄せる重力が働いており、地表に大気が存在し、かつ地球は自転しているために気象や海象が変動する。地球の全周は赤道で約40076キロメートル、子午線で約40009キロメートルであり、地表面の総面積はおよそ51010万平方キロメートルである。地球上の地表には陸地と海洋がある。 地球上には大気が充満しており、気圧や気温の周期性のある平均的な状態は気候であるが、これは気温、降水量、風などの気候要素から成り立ち、緯度、高度、地形などからの気候因子が影響する。概ね赤道直下では気温が高く、また赤道から南北極へ移動すればするほど平均気温は下がっていく。 生物の起源には諸説あるが、現在では陸海に多種多様な生物が進化を遂げて存在している。現在の生物を分類することは分類学的な議論が分かれるところだが、現在の主流ではモネラ界、原生生物界、植物界、菌界、動物界に分類されている。これら生物が様々な進化を遂げて海中も含めて地球上に広く生息して複雑な生態系が形勢されている。 その中でも動物界脊椎動物門の哺乳類であり、言語や道具を操る二足歩行のヒトが複雑な社会を形成して生存している。人間は環境適応性が低く、極限環境での生存性も高くないが、高度な知能を以って知識や技術を操作して生存性や生産性を高めることが出来る。さらに人間は言語を持っており、高度に組織化されている。これは政治機構や軍事組織、経済・社会システムを形成して活用している。ただしこのような人間社会の発展は地域によって大きくその様相が異なっており、どの人間社会もある程度特徴的である。 以上から結論できるように、地球上の自然環境はその地域によって大きく異なるため、それに対応して動植物や生態系、水資源や食料資源の分布、交通路状態などが不均等であり、そこに生活する人間社会も政治的、経済的、軍事的な特徴が異なってくる。
地球が存在する太陽系においては恒星は太陽であり、惑星にはそれぞれ質量が異なる水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星がある。これらの惑星はしばしばその惑星の周囲を巡っている衛星を持っており、地球には月がある。月にも地球と同様に重力があるため、地球上の海象に影響する。 地球はその誕生から46億年が経過していると考えられている。12756キロメートルの直径、5.9742×10の24乗キログラムの回転楕円体である。その質量から中心部に物質を引き寄せる重力が働いており、地表に大気が存在し、かつ地球は自転しているために気象や海象が変動する。地球の全周は赤道で約40076キロメートル、子午線で約40009キロメートルであり、地表面の総面積はおよそ51010万平方キロメートルである。地球上の地表には陸地と海洋がある。 地球上には大気が充満しており、気圧や気温の周期性のある平均的な状態は気候であるが、これは気温、降水量、風などの気候要素から成り立ち、緯度、高度、地形などからの気候因子が影響する。概ね赤道直下では気温が高く、また赤道から南北極へ移動すればするほど平均気温は下がっていく。 生物の起源には諸説あるが、現在では陸海に多種多様な生物が進化を遂げて存在している。現在の生物を分類することは分類学的な議論が分かれるところだが、現在の主流ではモネラ界、原生生物界、植物界、菌界、動物界に分類されている。これら生物が様々な進化を遂げて海中も含めて地球上に広く生息して複雑な生態系が形勢されている。 その中でも動物界脊椎動物門の哺乳類であり、言語や道具を操る二足歩行のヒトが複雑な社会を形成して生存している。人間は環境適応性が低く、極限環境での生存性も高くないが、高度な知能を以って知識や技術を操作して生存性や生産性を高めることが出来る。さらに人間は言語を持っており、高度に組織化されている。これは政治機構や軍事組織、経済・社会システムを形成して活用している。ただしこのような人間社会の発展は地域によって大きくその様相が異なっており、どの人間社会もある程度特徴的である。 以上から結論できるように、地球上の自然環境はその地域によって大きく異なるため、それに対応して動植物や生態系、水資源や食料資源の分布、交通路状態などが不均等であり、そこに生活する人間社会も政治的、経済的、軍事的な特徴が異なってくる。 [[カテゴリ:地政学]] [[カテゴリ:地球]]
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2022-12-18T08:18:14Z
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地政学/基礎論/陸地の概観
陸地は海洋よりもその面積は小さく、割合は全体の中で約三割である。陸地面積は約14938万平方キロメートルであるが、南極大陸など人の手が入っていない陸地も多い。地球の地形は多様であるが、プレート運動や火山活動などの内的営力から形成される大地形と、風化や浸食などの外的営力から形成される小地形に大別できる。 現在の地球上の陸地は主にユーラシア大陸、アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、オーストラリア大陸、南極大陸の六大陸がある。これら大陸はそれぞれその地理的な特徴は全く異なっている。例えば人口が最も集中している地球上最大の大陸はユーラシア大陸である。ここには全人類の人口の七割が生活しており、また中華文明やイスラーム文明などの多種多様な文明文化が存在している。 地政学的に陸地を観察すると人間社会が生存のための地域となる生存適地、生存するために必要な資源を獲得するための地域である資源地域、またこれら地域を接続する交通地帯、どのような目的にも利用できない非利用地域、及び上記のどの地域特性にも該当しない人口希薄で資源寡少であるその他の地域と分類できる。
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陸地は海洋よりもその面積は小さく、割合は全体の中で約三割である。陸地面積は約14938万平方キロメートルであるが、南極大陸など人の手が入っていない陸地も多い。地球の地形は多様であるが、プレート運動や火山活動などの内的営力から形成される大地形と、風化や浸食などの外的営力から形成される小地形に大別できる。 現在の地球上の陸地は主にユーラシア大陸、アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、オーストラリア大陸、南極大陸の六大陸がある。これら大陸はそれぞれその地理的な特徴は全く異なっている。例えば人口が最も集中している地球上最大の大陸はユーラシア大陸である。ここには全人類の人口の七割が生活しており、また中華文明やイスラーム文明などの多種多様な文明文化が存在している。 地政学的に陸地を観察すると人間社会が生存のための地域となる生存適地、生存するために必要な資源を獲得するための地域である資源地域、またこれら地域を接続する交通地帯、どのような目的にも利用できない非利用地域、及び上記のどの地域特性にも該当しない人口希薄で資源寡少であるその他の地域と分類できる。
陸地は海洋よりもその面積は小さく、割合は全体の中で約三割である。陸地面積は約14938万平方キロメートルであるが、南極大陸など人の手が入っていない陸地も多い。地球の地形は多様であるが、プレート運動や火山活動などの内的営力から形成される大地形と、風化や浸食などの外的営力から形成される小地形に大別できる。 現在の地球上の陸地は主にユーラシア大陸、アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、オーストラリア大陸、南極大陸の六大陸がある。これら大陸はそれぞれその地理的な特徴は全く異なっている。例えば人口が最も集中している地球上最大の大陸はユーラシア大陸である。ここには全人類の人口の七割が生活しており、また中華文明やイスラーム文明などの多種多様な文明文化が存在している。 地政学的に陸地を観察すると人間社会が生存のための地域となる生存適地、生存するために必要な資源を獲得するための地域である資源地域、またこれら地域を接続する交通地帯、どのような目的にも利用できない非利用地域、及び上記のどの地域特性にも該当しない人口希薄で資源寡少であるその他の地域と分類できる。 [[カテゴリ:地政学]]
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地政学/基礎論/海洋の概観
地球には豊富な水が存在して海洋を形成している。その総面積は約36,072万平方キロメートルであり、これは地球上の総面積の七割である。海洋は一つに接続しているが、大陸によって太平洋、インド洋、大西洋の三大海洋に大別され、さらに大陸における地中海や沿海が含まれる。 太平洋は最大の海洋であり、面積は約16,524平方キロメートルである。さらに大西洋は面積約8,244万平方キロメートル、インド洋は面積約7,344万平方キロメートルである。これら三大海洋の他にも北極海、ヨーロッパ地中海、カリブ海、亜豪地中海、紅海、バルト海等の地中海や、ベーリング海、カリフォルニア海、オホーツク海、東シナ海、日本海、アンダマン海、イギリス海等の沿海がある。
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地球には豊富な水が存在して海洋を形成している。その総面積は約36,072万平方キロメートルであり、これは地球上の総面積の七割である。海洋は一つに接続しているが、大陸によって太平洋、インド洋、大西洋の三大海洋に大別され、さらに大陸における地中海や沿海が含まれる。 太平洋は最大の海洋であり、面積は約16,524平方キロメートルである。さらに大西洋は面積約8,244万平方キロメートル、インド洋は面積約7,344万平方キロメートルである。これら三大海洋の他にも北極海、ヨーロッパ地中海、カリブ海、亜豪地中海、紅海、バルト海等の地中海や、ベーリング海、カリフォルニア海、オホーツク海、東シナ海、日本海、アンダマン海、イギリス海等の沿海がある。
地球には豊富な水が存在して海洋を形成している。その総面積は約36,072万平方キロメートルであり、これは地球上の総面積の七割である。海洋は一つに接続しているが、大陸によって太平洋、インド洋、大西洋の三大海洋に大別され、さらに大陸における地中海や沿海が含まれる。 太平洋は最大の海洋であり、面積は約16,524平方キロメートルである。さらに大西洋は面積約8,244万平方キロメートル、インド洋は面積約7,344万平方キロメートルである。これら三大海洋の他にも北極海、ヨーロッパ地中海、カリブ海、亜豪地中海、紅海、バルト海等の地中海や、ベーリング海、カリフォルニア海、オホーツク海、東シナ海、日本海、アンダマン海、イギリス海等の沿海がある。 [[カテゴリ:地政学]] [[カテゴリ:海]]
2008-02-03T13:40:18Z
2024-01-20T12:38:24Z
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地政学/基礎論/生存適地
生存適地とは活動しやすく、植物の生息に適した温暖な気候、工事や交通しやすい平坦な地形であり、水源と衣食住の材料入手が便利である地域である。そのため生存適地は農業適地でもあり、その地域においては人口密度が一般的に高くなる。地球上の生存適地には東アジア、インド半島、ヨーロッパ、北アメリカ大陸東海岸がある。これらは気候と強い関係がある。ケッペンは気候を熱帯雨林機構、サバナ気候、地中海性気候、温暖冬季少雨気候、西岸海洋性気候、温暖湿潤気候、亜寒帯冬季少雨気候、亜寒帯湿潤気候、砂漠気候、ステップ気候、ツンドラ気候、氷雪気候に分類した。この分類で地球を観察している通り、東アジア、インド半島、ヨーロッパ、北アメリカ大陸東海岸はいずれも農耕に適した地中海性気候、温暖冬季少雨気候、温暖湿潤気候、西岸海洋性気候である。 東アジア地域においては黄河流域に文明が発達し、また現在でもこの地域を領有する中華人民共和国が最大級の人口大国であることからも分かる。 インド半島地域においてはインダス川流域に文明が発達し、人口密度も極めて高い。しかしインダス半島はヒマラヤ山脈、パトカイ山脈、スライマン山脈に包囲されて独自の文明を発展させてきた。 ヨーロッパ地域においては古代よりメソポタミア文明との文化交流や民族移動が行われ、現在のヨーロッパ文明の形成が進んだ。ヨーロッパ地域は元来生存適地ではなかったが、地域の農業技術が発展したために人口も増大して文明的発展を遂げることが出来た。ヨーロッパ文明と深い関係にあったエジプト文明、メソポタミア文明、古代ギリシア文明は砂漠や山地のために経済圏が拡大できずに発展が遅れた。しかしながらこの地域も過去の人口稠密地域であったために一種の生存適地と言えるかもしれない。北アメリカ大陸東海岸はその他の生存適地とは異なっており、ユーラシア大陸から大西洋により離隔しているために独自的な発展を遂げた。このアメリカ大陸ではマヤ文明、インカ帝国が存在していたが、1492年のコロンブスによる地理上の発見でヨーロッパ列強の侵略を受けることになった。現在でもこの北アメリカ大陸東海岸は世界中に輸出している小麦やジャガイモの産出地である。 生存適地は地上においても非常に限定された面積であり、さらに生存適地においては面積の大小に限らず人口の高密度化の傾向があり、従って僅かな生存適地を巡って内敵や外敵との武力紛争が重点的に発生しうる。ただしこの生存適地は科学技術の発展や自然環境の変動によって移り変わることもありうる。
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生存適地とは活動しやすく、植物の生息に適した温暖な気候、工事や交通しやすい平坦な地形であり、水源と衣食住の材料入手が便利である地域である。そのため生存適地は農業適地でもあり、その地域においては人口密度が一般的に高くなる。地球上の生存適地には東アジア、インド半島、ヨーロッパ、北アメリカ大陸東海岸がある。これらは気候と強い関係がある。ケッペンは気候を熱帯雨林機構、サバナ気候、地中海性気候、温暖冬季少雨気候、西岸海洋性気候、温暖湿潤気候、亜寒帯冬季少雨気候、亜寒帯湿潤気候、砂漠気候、ステップ気候、ツンドラ気候、氷雪気候に分類した。この分類で地球を観察している通り、東アジア、インド半島、ヨーロッパ、北アメリカ大陸東海岸はいずれも農耕に適した地中海性気候、温暖冬季少雨気候、温暖湿潤気候、西岸海洋性気候である。 東アジア地域においては黄河流域に文明が発達し、また現在でもこの地域を領有する中華人民共和国が最大級の人口大国であることからも分かる。 インド半島地域においてはインダス川流域に文明が発達し、人口密度も極めて高い。しかしインダス半島はヒマラヤ山脈、パトカイ山脈、スライマン山脈に包囲されて独自の文明を発展させてきた。 ヨーロッパ地域においては古代よりメソポタミア文明との文化交流や民族移動が行われ、現在のヨーロッパ文明の形成が進んだ。ヨーロッパ地域は元来生存適地ではなかったが、地域の農業技術が発展したために人口も増大して文明的発展を遂げることが出来た。ヨーロッパ文明と深い関係にあったエジプト文明、メソポタミア文明、古代ギリシア文明は砂漠や山地のために経済圏が拡大できずに発展が遅れた。しかしながらこの地域も過去の人口稠密地域であったために一種の生存適地と言えるかもしれない。北アメリカ大陸東海岸はその他の生存適地とは異なっており、ユーラシア大陸から大西洋により離隔しているために独自的な発展を遂げた。このアメリカ大陸ではマヤ文明、インカ帝国が存在していたが、1492年のコロンブスによる地理上の発見でヨーロッパ列強の侵略を受けることになった。現在でもこの北アメリカ大陸東海岸は世界中に輸出している小麦やジャガイモの産出地である。 生存適地は地上においても非常に限定された面積であり、さらに生存適地においては面積の大小に限らず人口の高密度化の傾向があり、従って僅かな生存適地を巡って内敵や外敵との武力紛争が重点的に発生しうる。ただしこの生存適地は科学技術の発展や自然環境の変動によって移り変わることもありうる。
生存適地とは活動しやすく、植物の生息に適した温暖な気候、工事や交通しやすい平坦な地形であり、水源と衣食住の材料入手が便利である地域である。そのため生存適地は農業適地でもあり、その地域においては人口密度が一般的に高くなる。地球上の生存適地には東アジア、インド半島、ヨーロッパ、北アメリカ大陸東海岸がある。これらは気候と強い関係がある。ケッペンは気候を熱帯雨林機構、サバナ気候、地中海性気候、温暖冬季少雨気候、西岸海洋性気候、温暖湿潤気候、亜寒帯冬季少雨気候、亜寒帯湿潤気候、砂漠気候、ステップ気候、ツンドラ気候、氷雪気候に分類した。この分類で地球を観察している通り、東アジア、インド半島、ヨーロッパ、北アメリカ大陸東海岸はいずれも農耕に適した地中海性気候、温暖冬季少雨気候、温暖湿潤気候、西岸海洋性気候である。 東アジア地域においては黄河流域に文明が発達し、また現在でもこの地域を領有する中華人民共和国が最大級の人口大国であることからも分かる。 インド半島地域においてはインダス川流域に文明が発達し、人口密度も極めて高い。しかしインダス半島はヒマラヤ山脈、パトカイ山脈、スライマン山脈に包囲されて独自の文明を発展させてきた。 ヨーロッパ地域においては古代よりメソポタミア文明との文化交流や民族移動が行われ、現在のヨーロッパ文明の形成が進んだ。ヨーロッパ地域は元来生存適地ではなかったが、地域の農業技術が発展したために人口も増大して文明的発展を遂げることが出来た。ヨーロッパ文明と深い関係にあったエジプト文明、メソポタミア文明、古代ギリシア文明は砂漠や山地のために経済圏が拡大できずに発展が遅れた。しかしながらこの地域も過去の人口稠密地域であったために一種の生存適地と言えるかもしれない。北アメリカ大陸東海岸はその他の生存適地とは異なっており、ユーラシア大陸から大西洋により離隔しているために独自的な発展を遂げた。このアメリカ大陸ではマヤ文明、インカ帝国が存在していたが、1492年のコロンブスによる地理上の発見でヨーロッパ列強の侵略を受けることになった。現在でもこの北アメリカ大陸東海岸は世界中に輸出している小麦やジャガイモの産出地である。 生存適地は地上においても非常に限定された面積であり、さらに生存適地においては面積の大小に限らず人口の高密度化の傾向があり、従って僅かな生存適地を巡って内敵や外敵との武力紛争が重点的に発生しうる。ただしこの生存適地は科学技術の発展や自然環境の変動によって移り変わることもありうる。 [[カテゴリ:地政学]]
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地政学/基礎論/資源地域
資源地域とは生存適地とは別に特殊な資源を産出する地域である。重要資源の産地であっても居住に適していない性質が生存適地との差異である。その地域人間が生存と繁栄に必要とする資源は多種多様であるが、以下のように分類できる。日々の食事で消費する食料資源、様々な工業生産物などの材料となる材料資源、エネルギー資源である。 食料資源とは食料の資源である。人間は必ず一定量の食料を摂る必要があり、これが満たされなければどのような人間でも衰弱していく。食料はその栄養学的性質、食習慣などから分類されるが、その材料は主に植物と動物である。植物は一般的な食材であり、酸素、光、水を使った光合成の生化学反応によって無機物から多様な栄養を合成する能力から、米、小麦、大麦、芋、トウモロコシ、雑穀などが人間の主食として使用されており、また副食として豆類、野菜、果物、海草などがある。これらは主に農業によって生産されている資源であり、農地面積や農業技術などに依存する。また動物も極めて広く使用されている食材であり、魚、牛、豚、羊、鳥などがある。モンゴル人などの羊肉などのように主食としても摂食されている場合もある。動物は植物の光合成のように栄養を合成する能力を持たないので他の動植物を捕食して栄養を蓄えており、そのために食用動物を育成するためには食肉の生産には肥育のための飼養施設や畜産技術などに依存している。 材料資源とは建築や工業などに必要な資源である。人間は旧石器時代より木材や鉱物から成る道具を活用してきており、この材料資源はその人間社会の物質的な繁栄に不可欠な要素の一つである。材料によっては埋蔵地が限定されている場合も多く、重要資源の有無は文明の興亡に影響しうる。材料資源には石材、木材、土材、鉱物などがあり、特に重要資源としては鉄鋼、銅鉱、錫精鉱、ニッケル鉱、金などの金属が挙げられる。 エネルギー資源とは燃料として利用可能な資源である。人間がどのようにして火を操る術を獲得したのかは明らかではないが、体温を常に保たなければならない人間にとっては燃料は生存のために不可欠である。この火の発見は人間の科学技術史において画期的な出来事であった。エネルギー資源を発見することによって熱や光を操作することが出来るようになり、食物の加熱や金属の加工などの新たな技術躍進に繋がった。エネルギー資源には古来より用いられてきた薪炭、石炭、石油などがあるが、現代の重要エネルギー資源には原油、天然ガス、石炭などがある。
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資源地域とは生存適地とは別に特殊な資源を産出する地域である。重要資源の産地であっても居住に適していない性質が生存適地との差異である。その地域人間が生存と繁栄に必要とする資源は多種多様であるが、以下のように分類できる。日々の食事で消費する食料資源、様々な工業生産物などの材料となる材料資源、エネルギー資源である。 食料資源とは食料の資源である。人間は必ず一定量の食料を摂る必要があり、これが満たされなければどのような人間でも衰弱していく。食料はその栄養学的性質、食習慣などから分類されるが、その材料は主に植物と動物である。植物は一般的な食材であり、酸素、光、水を使った光合成の生化学反応によって無機物から多様な栄養を合成する能力から、米、小麦、大麦、芋、トウモロコシ、雑穀などが人間の主食として使用されており、また副食として豆類、野菜、果物、海草などがある。これらは主に農業によって生産されている資源であり、農地面積や農業技術などに依存する。また動物も極めて広く使用されている食材であり、魚、牛、豚、羊、鳥などがある。モンゴル人などの羊肉などのように主食としても摂食されている場合もある。動物は植物の光合成のように栄養を合成する能力を持たないので他の動植物を捕食して栄養を蓄えており、そのために食用動物を育成するためには食肉の生産には肥育のための飼養施設や畜産技術などに依存している。 材料資源とは建築や工業などに必要な資源である。人間は旧石器時代より木材や鉱物から成る道具を活用してきており、この材料資源はその人間社会の物質的な繁栄に不可欠な要素の一つである。材料によっては埋蔵地が限定されている場合も多く、重要資源の有無は文明の興亡に影響しうる。材料資源には石材、木材、土材、鉱物などがあり、特に重要資源としては鉄鋼、銅鉱、錫精鉱、ニッケル鉱、金などの金属が挙げられる。 エネルギー資源とは燃料として利用可能な資源である。人間がどのようにして火を操る術を獲得したのかは明らかではないが、体温を常に保たなければならない人間にとっては燃料は生存のために不可欠である。この火の発見は人間の科学技術史において画期的な出来事であった。エネルギー資源を発見することによって熱や光を操作することが出来るようになり、食物の加熱や金属の加工などの新たな技術躍進に繋がった。エネルギー資源には古来より用いられてきた薪炭、石炭、石油などがあるが、現代の重要エネルギー資源には原油、天然ガス、石炭などがある。
資源地域とは生存適地とは別に特殊な資源を産出する地域である。重要資源の産地であっても居住に適していない性質が生存適地との差異である。その地域人間が生存と繁栄に必要とする資源は多種多様であるが、以下のように分類できる。日々の食事で消費する食料資源、様々な工業生産物などの材料となる材料資源、エネルギー資源である。 食料資源とは食料の資源である。人間は必ず一定量の食料を摂る必要があり、これが満たされなければどのような人間でも衰弱していく。食料はその栄養学的性質、食習慣などから分類されるが、その材料は主に植物と動物である。植物は一般的な食材であり、酸素、光、水を使った光合成の生化学反応によって無機物から多様な栄養を合成する能力から、米、小麦、大麦、芋、トウモロコシ、雑穀などが人間の主食として使用されており、また副食として豆類、野菜、果物、海草などがある。これらは主に農業によって生産されている資源であり、農地面積や農業技術などに依存する。また動物も極めて広く使用されている食材であり、魚、牛、豚、羊、鳥などがある。モンゴル人などの羊肉などのように主食としても摂食されている場合もある。動物は植物の光合成のように栄養を合成する能力を持たないので他の動植物を捕食して栄養を蓄えており、そのために食用動物を育成するためには食肉の生産には肥育のための飼養施設や畜産技術などに依存している。 材料資源とは建築や工業などに必要な資源である。人間は旧石器時代より木材や鉱物から成る道具を活用してきており、この材料資源はその人間社会の物質的な繁栄に不可欠な要素の一つである。材料によっては埋蔵地が限定されている場合も多く、重要資源の有無は文明の興亡に影響しうる。材料資源には石材、木材、土材、鉱物などがあり、特に重要資源としては鉄鋼、銅鉱、錫精鉱、ニッケル鉱、金などの金属が挙げられる。 エネルギー資源とは燃料として利用可能な資源である。人間がどのようにして火を操る術を獲得したのかは明らかではないが、体温を常に保たなければならない人間にとっては燃料は生存のために不可欠である。この火の発見は人間の科学技術史において画期的な出来事であった。エネルギー資源を発見することによって熱や光を操作することが出来るようになり、食物の加熱や金属の加工などの新たな技術躍進に繋がった。エネルギー資源には古来より用いられてきた薪炭、石炭、石油などがあるが、現代の重要エネルギー資源には原油、天然ガス、石炭などがある。 [[カテゴリ:地政学]] [[カテゴリ:資源]]
2008-02-03T13:41:16Z
2024-02-06T05:28:11Z
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地政学/理論/生存圏理論
フリードリヒ・ラッツェル(Friedrich Ratzel)とは19世紀ドイツの地理学者であり、太古からあった政治と地理の関係についての学問的な着想を政治地理学の体系化に先駆的な貢献を行った。1844年に宮廷近侍の子供として生まれ、薬学の勉学に励んで薬剤師となった。その後により広く自然科学に関心を持ったためにハイデルベルグ大学、イェナ大学、ベルリン大学で21歳までに地理学や動物学を学んだ。卒業後はフランス、イタリア、キューバ、メキシコ、ハンガリー、アメリカなどで新聞社に調査報告の記事を送りながら調査旅行を行っていた。そしてミュンヘン工科大学に赴いて教育を行い、そこでの研究と教育は人類地理学の先駆けとなった。さらにライプチヒ大学でも地理学の授業を受け持ち、そこで物理学者や歴史学者の影響を受ける。しかし体調を崩して1904年に59歳で死去した。 ラッツェルには国家というものが人民と土地から構成される生命体であるという前提がある。国家が持つ政治力は生物の組織体のように流動性があり、すなわち国家は成長していく生命体である。そのため国力は国土面積の広さに依存しており、領土の弱化は政治共同体である国家の弱体化となり、領土を失ったときに国家は死滅する。したがって国家には常にその生命力である国力に応じた領域を保持する必要があり、これを生存圏(Life space, Lebensraum)と言う。国境はその国家の内外を区分する境界であり、その膨張が他の国境と接触すると、双方がこれを打開するために武力を行使し、ここに戦争が勃発する。戦争に勝利すれば敵の国家の国土へと自国の領域を収奪してより国力を発展させていく。 以上のラッツェルの論の要点をまとめると以下のようになる。 ラッツェルの理論は近代以降の外交や国際法が発展した国際関係のような世界観を前提にしていない。これはラッツェルが人類史の長期的な過程を国家の征服や大国の分裂という局面にあると考えているためである。ただし人間が生物であるために常に資源が必要であり、そのために国家は必要な生存圏を求めて拡張する、という考えは全時代的である。この国家という生命体が生命力の維持に必要な資源を求める方法には自国領域から得る方法、他国から得る方法、全く別の領域から得る方法があり、他国から得る方法には征服や支配による方法と外交交渉や通商による方法がある。このラッツェルの生存圏を中心とする理論は基礎的な理論であり、これがこのまま適用できるわけではないが、国家の歴史的な一般傾向を示している。
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フリードリヒ・ラッツェル(Friedrich Ratzel)とは19世紀ドイツの地理学者であり、太古からあった政治と地理の関係についての学問的な着想を政治地理学の体系化に先駆的な貢献を行った。1844年に宮廷近侍の子供として生まれ、薬学の勉学に励んで薬剤師となった。その後により広く自然科学に関心を持ったためにハイデルベルグ大学、イェナ大学、ベルリン大学で21歳までに地理学や動物学を学んだ。卒業後はフランス、イタリア、キューバ、メキシコ、ハンガリー、アメリカなどで新聞社に調査報告の記事を送りながら調査旅行を行っていた。そしてミュンヘン工科大学に赴いて教育を行い、そこでの研究と教育は人類地理学の先駆けとなった。さらにライプチヒ大学でも地理学の授業を受け持ち、そこで物理学者や歴史学者の影響を受ける。しかし体調を崩して1904年に59歳で死去した。 ラッツェルには国家というものが人民と土地から構成される生命体であるという前提がある。国家が持つ政治力は生物の組織体のように流動性があり、すなわち国家は成長していく生命体である。そのため国力は国土面積の広さに依存しており、領土の弱化は政治共同体である国家の弱体化となり、領土を失ったときに国家は死滅する。したがって国家には常にその生命力である国力に応じた領域を保持する必要があり、これを生存圏(Life space, Lebensraum)と言う。国境はその国家の内外を区分する境界であり、その膨張が他の国境と接触すると、双方がこれを打開するために武力を行使し、ここに戦争が勃発する。戦争に勝利すれば敵の国家の国土へと自国の領域を収奪してより国力を発展させていく。 以上のラッツェルの論の要点をまとめると以下のようになる。 国家は所用の生存圏を持つ生命体である。 国家の領域は外国の領土へ自国文化を浸透させていくことにより、自国の領域として取り込んでいく。 国家の成長は国民の増大によって進行していき、経済、宗教、文化などの拡大に従って政治力が拡大する。 従って国家はより小国を合併して巨大化する。 国境は国家の輪郭であり、国力の拡大や縮小に合わせて変動する。 国家は政治的な重要地域を優先的に吸収しようとする。 原始国家の領域拡張の誘因は外界からもたらされる。 領土拡張の一般的な傾向は国家間で伝染していき、その程度も増大していく。 地球においては超大国は一つしかありえない。 ラッツェルの理論は近代以降の外交や国際法が発展した国際関係のような世界観を前提にしていない。これはラッツェルが人類史の長期的な過程を国家の征服や大国の分裂という局面にあると考えているためである。ただし人間が生物であるために常に資源が必要であり、そのために国家は必要な生存圏を求めて拡張する、という考えは全時代的である。この国家という生命体が生命力の維持に必要な資源を求める方法には自国領域から得る方法、他国から得る方法、全く別の領域から得る方法があり、他国から得る方法には征服や支配による方法と外交交渉や通商による方法がある。このラッツェルの生存圏を中心とする理論は基礎的な理論であり、これがこのまま適用できるわけではないが、国家の歴史的な一般傾向を示している。
フリードリヒ・ラッツェル(Friedrich Ratzel)とは19世紀ドイツの地理学者であり、太古からあった政治と地理の関係についての学問的な着想を政治地理学の体系化に先駆的な貢献を行った。1844年に宮廷近侍の子供として生まれ、薬学の勉学に励んで薬剤師となった。その後により広く自然科学に関心を持ったためにハイデルベルグ大学、イェナ大学、ベルリン大学で21歳までに地理学や動物学を学んだ。卒業後はフランス、イタリア、キューバ、メキシコ、ハンガリー、アメリカなどで新聞社に調査報告の記事を送りながら調査旅行を行っていた。そしてミュンヘン工科大学に赴いて教育を行い、そこでの研究と教育は人類地理学の先駆けとなった。さらにライプチヒ大学でも地理学の授業を受け持ち、そこで物理学者や歴史学者の影響を受ける。しかし体調を崩して1904年に59歳で死去した。 ラッツェルには国家というものが人民と土地から構成される生命体であるという前提がある。国家が持つ政治力は生物の組織体のように流動性があり、すなわち国家は成長していく生命体である。そのため国力は国土面積の広さに依存しており、領土の弱化は政治共同体である国家の弱体化となり、領土を失ったときに国家は死滅する。したがって国家には常にその生命力である国力に応じた領域を保持する必要があり、これを生存圏(Life space, Lebensraum)と言う。国境はその国家の内外を区分する境界であり、その膨張が他の国境と接触すると、双方がこれを打開するために武力を行使し、ここに戦争が勃発する。戦争に勝利すれば敵の国家の国土へと自国の領域を収奪してより国力を発展させていく。 以上のラッツェルの論の要点をまとめると以下のようになる。 *国家は所用の生存圏を持つ生命体である。 *国家の領域は外国の領土へ自国文化を浸透させていくことにより、自国の領域として取り込んでいく。 *国家の成長は国民の増大によって進行していき、経済、宗教、文化などの拡大に従って政治力が拡大する。 *従って国家はより小国を合併して巨大化する。 *国境は国家の輪郭であり、国力の拡大や縮小に合わせて変動する。 *国家は政治的な重要地域を優先的に吸収しようとする。 *原始国家の領域拡張の誘因は外界からもたらされる。 *領土拡張の一般的な傾向は国家間で伝染していき、その程度も増大していく。 *地球においては超大国は一つしかありえない。 ラッツェルの理論は近代以降の外交や国際法が発展した国際関係のような世界観を前提にしていない。これはラッツェルが人類史の長期的な過程を国家の征服や大国の分裂という局面にあると考えているためである。ただし人間が生物であるために常に資源が必要であり、そのために国家は必要な生存圏を求めて拡張する、という考えは全時代的である。この国家という生命体が生命力の維持に必要な資源を求める方法には自国領域から得る方法、他国から得る方法、全く別の領域から得る方法があり、他国から得る方法には征服や支配による方法と外交交渉や通商による方法がある。このラッツェルの生存圏を中心とする理論は基礎的な理論であり、これがこのまま適用できるわけではないが、国家の歴史的な一般傾向を示している。 [[カテゴリ:地政学]]
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地政学/理論/自給経済理論
ルドルフ・チェレーン(Rudolf Kyellen)とはスウェーデンの19世紀の地理学者である。彼はラッツェルが考案した地政学理論をより体系化した。1864年に生まれたチェレーンの母国スウェーデンはスウェーデン・デンマーク戦争、スウェーデン・ロシア戦争、スウェーデン・ポーランド戦争、三十年戦争などの幾たびの戦争を経験し、またスウェーデン王であったグスタフ・アドルフは三兵戦術を創始して軍事組織の革新に貢献した国であり、チェレーンは歴史学の研究を通じてこのような戦争の歴史を認識していた。またチェレーンはウプサラ大学で歴史学と政治学で勤務していた。チェレーンは1916年で自著において国家の研究法を五段階に区分して示し、その第一段階に地理と国家の関係(Geopolitik)とした。これが現在まで続く地政学の名称となっている。地理は不変ではないが、人間にとって最も根本的な行動の前提となるものであるため、国家や国際関係の研究を地理との関係の視点から行うことの必要を認めていた。そして1922年に死去している。 チェレーンの理論はラッツェルの理論の影響を受けている。チェレーンも国家は組織体であり、この生命は国民、文化、政府、経済、土地に依拠しており、そのため国力の増進には広域な領土、その領土内の交通、内部の団結が必要である。そして国家には法律よりも力こそが重要であり、法律は力によって裏付けられる。さらに国家にとって自足性は重大な要件であり、自らの生存に必要な資源を自給する経済基盤を獲得することが必須であり、これを獲得する権利を国家は持っている。当時の国際情勢を踏まえて、ドイツこそがアフリカや西アジアにまで及ぶ大国に成長するだろう。また大英帝国の覇権はより強固にまとまった大陸国家に移って結果的に大陸国家は大陸から海洋を支配するようになる、と予想している。 以上のチェレーンの理論の要点をまとめると以下のようになる。 このチェレーンの理論は極めて現実主義的な世界観を基礎としている理論であり、これはすなわち「国家は生存に必要な資源を失うと死滅する」、そしてそのために「資源地域を力で支配するのは国家の権利」であり、つまり「国家には自給するための経済を要す」という論理である。この理論の現実への適用は慎重にならなければならない。何故ならこの理論もラッツェルと同様に、国家は生命を持っている組織体であり、これが政府や国民だけでなく土地に依拠しており、ある程度外交や通商を度外視している点だけでなく、ラッツェルの生存圏とチェレーンの自給経済は概念的な類似性が認められる点もある。資源の獲得が資源地域の領有ということが前提となっており、国家の力が世界を支配する原理となっている。現代にそのまま適用することは出来ないとしても、この理論は国家の闘争原則を示しており、複眼的な視点の一視点として考えられる。
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ルドルフ・チェレーン(Rudolf Kyellen)とはスウェーデンの19世紀の地理学者である。彼はラッツェルが考案した地政学理論をより体系化した。1864年に生まれたチェレーンの母国スウェーデンはスウェーデン・デンマーク戦争、スウェーデン・ロシア戦争、スウェーデン・ポーランド戦争、三十年戦争などの幾たびの戦争を経験し、またスウェーデン王であったグスタフ・アドルフは三兵戦術を創始して軍事組織の革新に貢献した国であり、チェレーンは歴史学の研究を通じてこのような戦争の歴史を認識していた。またチェレーンはウプサラ大学で歴史学と政治学で勤務していた。チェレーンは1916年で自著において国家の研究法を五段階に区分して示し、その第一段階に地理と国家の関係(Geopolitik)とした。これが現在まで続く地政学の名称となっている。地理は不変ではないが、人間にとって最も根本的な行動の前提となるものであるため、国家や国際関係の研究を地理との関係の視点から行うことの必要を認めていた。そして1922年に死去している。 チェレーンの理論はラッツェルの理論の影響を受けている。チェレーンも国家は組織体であり、この生命は国民、文化、政府、経済、土地に依拠しており、そのため国力の増進には広域な領土、その領土内の交通、内部の団結が必要である。そして国家には法律よりも力こそが重要であり、法律は力によって裏付けられる。さらに国家にとって自足性は重大な要件であり、自らの生存に必要な資源を自給する経済基盤を獲得することが必須であり、これを獲得する権利を国家は持っている。当時の国際情勢を踏まえて、ドイツこそがアフリカや西アジアにまで及ぶ大国に成長するだろう。また大英帝国の覇権はより強固にまとまった大陸国家に移って結果的に大陸国家は大陸から海洋を支配するようになる、と予想している。 以上のチェレーンの理論の要点をまとめると以下のようになる。 国家は組織的生命体であり、この生命は政府、国民、文化、経済、土地に依拠する。 国家は力こそが重要であり、法は力によって効力が維持される。 国家は自給するための経済基盤が必要であり、これを支配する権利がある。 国家が強力になる要件には広域な領土、領域内部の交通の自由、内部の強固な団結の三つが挙げられる。 このチェレーンの理論は極めて現実主義的な世界観を基礎としている理論であり、これはすなわち「国家は生存に必要な資源を失うと死滅する」、そしてそのために「資源地域を力で支配するのは国家の権利」であり、つまり「国家には自給するための経済を要す」という論理である。この理論の現実への適用は慎重にならなければならない。何故ならこの理論もラッツェルと同様に、国家は生命を持っている組織体であり、これが政府や国民だけでなく土地に依拠しており、ある程度外交や通商を度外視している点だけでなく、ラッツェルの生存圏とチェレーンの自給経済は概念的な類似性が認められる点もある。資源の獲得が資源地域の領有ということが前提となっており、国家の力が世界を支配する原理となっている。現代にそのまま適用することは出来ないとしても、この理論は国家の闘争原則を示しており、複眼的な視点の一視点として考えられる。
ルドルフ・チェレーン(Rudolf Kyellen)とはスウェーデンの19世紀の地理学者である。彼はラッツェルが考案した地政学理論をより体系化した。1864年に生まれたチェレーンの母国スウェーデンはスウェーデン・デンマーク戦争、スウェーデン・ロシア戦争、スウェーデン・ポーランド戦争、三十年戦争などの幾たびの戦争を経験し、またスウェーデン王であったグスタフ・アドルフは三兵戦術を創始して軍事組織の革新に貢献した国であり、チェレーンは歴史学の研究を通じてこのような戦争の歴史を認識していた。またチェレーンはウプサラ大学で歴史学と政治学で勤務していた。チェレーンは1916年で自著において国家の研究法を五段階に区分して示し、その第一段階に地理と国家の関係(Geopolitik)とした。これが現在まで続く地政学の名称となっている。地理は不変ではないが、人間にとって最も根本的な行動の前提となるものであるため、国家や国際関係の研究を地理との関係の視点から行うことの必要を認めていた。そして1922年に死去している。 チェレーンの理論はラッツェルの理論の影響を受けている。チェレーンも国家は組織体であり、この生命は国民、文化、政府、経済、土地に依拠しており、そのため国力の増進には広域な領土、その領土内の交通、内部の団結が必要である。そして国家には法律よりも力こそが重要であり、法律は力によって裏付けられる。さらに国家にとって自足性は重大な要件であり、自らの生存に必要な資源を自給する経済基盤を獲得することが必須であり、これを獲得する権利を国家は持っている。当時の国際情勢を踏まえて、ドイツこそがアフリカや西アジアにまで及ぶ大国に成長するだろう。また大英帝国の覇権はより強固にまとまった大陸国家に移って結果的に大陸国家は大陸から海洋を支配するようになる、と予想している。 以上のチェレーンの理論の要点をまとめると以下のようになる。 *国家は組織的生命体であり、この生命は政府、国民、文化、経済、土地に依拠する。 *国家は力こそが重要であり、法は力によって効力が維持される。 *国家は自給するための経済基盤が必要であり、これを支配する権利がある。 *国家が強力になる要件には広域な領土、領域内部の交通の自由、内部の強固な団結の三つが挙げられる。 このチェレーンの理論は極めて現実主義的な世界観を基礎としている理論であり、これはすなわち「国家は生存に必要な資源を失うと死滅する」、そしてそのために「資源地域を力で支配するのは国家の権利」であり、つまり「国家には自給するための経済を要す」という論理である。この理論の現実への適用は慎重にならなければならない。何故ならこの理論もラッツェルと同様に、国家は生命を持っている組織体であり、これが政府や国民だけでなく土地に依拠しており、ある程度外交や通商を度外視している点だけでなく、ラッツェルの生存圏とチェレーンの自給経済は概念的な類似性が認められる点もある。資源の獲得が資源地域の領有ということが前提となっており、国家の力が世界を支配する原理となっている。現代にそのまま適用することは出来ないとしても、この理論は国家の闘争原則を示しており、複眼的な視点の一視点として考えられる。 [[カテゴリ:地政学]]
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地政学/理論/統合地域理論
カール・ハウスホーファー(Karl Haushofer)とは19世紀末期のドイツ陸軍将校である。ラッツェルやチェレーンの理論を継承して地政学を発展させた。ハウスホーファーは1869年にミュンヘンで生まれ、陸軍に入隊する。参謀課程を修めて駐日ドイツ大使館付武官として勤務し、『日本の軍事力、世界における地位、将来に関する考察』との博士論文で哲学博士となる。第一次世界大戦では西部戦線で旅団長として従軍し、戦後はミュンヘン大学で地理学・軍事科学部長となり、地理学者たちを以って地政学研究を推進した。ドイツが第二次世界大戦で敗北した翌年の1946年に妻と共に自殺する。
[ { "paragraph_id": 0, "tag": "p", "text": "カール・ハウスホーファー(Karl Haushofer)とは19世紀末期のドイツ陸軍将校である。ラッツェルやチェレーンの理論を継承して地政学を発展させた。ハウスホーファーは1869年にミュンヘンで生まれ、陸軍に入隊する。参謀課程を修めて駐日ドイツ大使館付武官として勤務し、『日本の軍事力、世界における地位、将来に関する考察』との博士論文で哲学博士となる。第一次世界大戦では西部戦線で旅団長として従軍し、戦後はミュンヘン大学で地理学・軍事科学部長となり、地理学者たちを以って地政学研究を推進した。ドイツが第二次世界大戦で敗北した翌年の1946年に妻と共に自殺する。", "title": "" } ]
カール・ハウスホーファー(Karl Haushofer)とは19世紀末期のドイツ陸軍将校である。ラッツェルやチェレーンの理論を継承して地政学を発展させた。ハウスホーファーは1869年にミュンヘンで生まれ、陸軍に入隊する。参謀課程を修めて駐日ドイツ大使館付武官として勤務し、『日本の軍事力、世界における地位、将来に関する考察』との博士論文で哲学博士となる。第一次世界大戦では西部戦線で旅団長として従軍し、戦後はミュンヘン大学で地理学・軍事科学部長となり、地理学者たちを以って地政学研究を推進した。ドイツが第二次世界大戦で敗北した翌年の1946年に妻と共に自殺する。 生存圏 自給経済 統合地域
カール・ハウスホーファー(Karl Haushofer)とは19世紀末期のドイツ陸軍将校である。ラッツェルやチェレーンの理論を継承して地政学を発展させた。ハウスホーファーは1869年にミュンヘンで生まれ、陸軍に入隊する。参謀課程を修めて駐日ドイツ大使館付武官として勤務し、『日本の軍事力、世界における地位、将来に関する考察』との博士論文で哲学博士となる。第一次世界大戦では西部戦線で旅団長として従軍し、戦後はミュンヘン大学で地理学・軍事科学部長となり、地理学者たちを以って地政学研究を推進した。ドイツが第二次世界大戦で敗北した翌年の1946年に妻と共に自殺する。 *生存圏 *自給経済 *統合地域 [[カテゴリ:地政学]]
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地政学/理論/シーパワー理論
アルフレッド・セイヤー・マハン(Alfred Thayer Mahan)とは19世紀末期のアメリカの海軍軍人であり、海洋に関する戦略の原則などを導き出し、海洋国家の地政学的な政策についての研究に貢献した。1840年に陸士教官の息子として生まれ、コロンビア大学で二年間勉学した後にアナポリス海兵の二年に編入し、次席で卒業した。軍事学者のジョミニの著作を研究してその軍事理論を継承した。南北戦争、艦隊勤務や艦長を経て、85年には大佐に昇進して海軍大学校の海軍史と戦略学の教官となる。そして巡洋艦シカゴの艦長としての勤務を経て、この間に彼の自著である『海上権力史論』が高い評価を受けたためにオックスフォード大学、ケンブリッジ大学、ハーバード大学、エール大学、コロンビア大学から博士号を貰い、海軍長官ハーバートやルーズベルト大統領たちからも高く評価されてアメリカの安全保障政策に影響した。そして96年に退役した。 マハンの理論は海洋が国家に与える影響というものを歴史研究から極めて重要視しており、特に大航海時代以降に定着した一つの植民地経済のあり方、すなわち海外植民地から資源を海運で輸送して本国の生産を増大して再び植民地から資源を入手する、という一連の循環する経済システムが海洋国家の国家政策の着眼点であると考えた。従ってマハンは世界の大国となるために必要なものは第一に「海の支配」を行って海洋大国になることであるという思考から出発している。何故なら海の支配はカルタゴ、ローマ、イタリア、スペイン、イギリスの歴史に見られたように世界的な覇権に常に強く関わってきており、また世界的な交通路は海上交通路に依存しているからである。従って海の支配を確立するための海軍力、海を活用するための商船隊をシーパワー(Seapower)と総称してこれを国家政策のために準備することが必要だと論じた。ただしシーパワーには国土の地理的位置や国土面積、国民の人口や性質、政府の性質の五要素が必要であると定めている。またマハンは海を支配する海洋国家でありながらも大陸を支配する大陸国家となることはありえないと論じている点も興味深い。これは大陸国家は大陸内で常態的に発生する隣国との国境紛争などの対立のために海洋支配のための努力へ向かないことが理由として挙げられている。 マハンの理論の要点をまとめると以下のようにまとめられる。 マハンの海洋国家観は時代背景も影響したために近代の帝国政策を実施していた西欧列強のそれと似ており、外国の資源を収奪する植民地政策を前提としている。また海洋国家が大陸国家を凌駕する国力を獲得することが出来るとは限らず、また大陸国家が大陸内で常に対立しているという状況も当時の国際情勢に影響された考えであって普遍的な法則ではありえない。これに加えてマハンは大国となるためには海外植民地の拡大、資源地域の支配、これを保持するための軍事力の準備のみを条件としており、現代的な大国の能力としては環境への適応性などより多様な能力を含めて総合的に分析すべきである。しかしながらパックス・ブリタニカは紛れもなく世界的なシーパワーによって裏付けられたものであり、冷戦以後のアメリカの大国としての地位は太平洋、大西洋、インド洋に展開している海軍力により基礎付けられている。
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アルフレッド・セイヤー・マハン(Alfred Thayer Mahan)とは19世紀末期のアメリカの海軍軍人であり、海洋に関する戦略の原則などを導き出し、海洋国家の地政学的な政策についての研究に貢献した。1840年に陸士教官の息子として生まれ、コロンビア大学で二年間勉学した後にアナポリス海兵の二年に編入し、次席で卒業した。軍事学者のジョミニの著作を研究してその軍事理論を継承した。南北戦争、艦隊勤務や艦長を経て、85年には大佐に昇進して海軍大学校の海軍史と戦略学の教官となる。そして巡洋艦シカゴの艦長としての勤務を経て、この間に彼の自著である『海上権力史論』が高い評価を受けたためにオックスフォード大学、ケンブリッジ大学、ハーバード大学、エール大学、コロンビア大学から博士号を貰い、海軍長官ハーバートやルーズベルト大統領たちからも高く評価されてアメリカの安全保障政策に影響した。そして96年に退役した。 マハンの理論は海洋が国家に与える影響というものを歴史研究から極めて重要視しており、特に大航海時代以降に定着した一つの植民地経済のあり方、すなわち海外植民地から資源を海運で輸送して本国の生産を増大して再び植民地から資源を入手する、という一連の循環する経済システムが海洋国家の国家政策の着眼点であると考えた。従ってマハンは世界の大国となるために必要なものは第一に「海の支配」を行って海洋大国になることであるという思考から出発している。何故なら海の支配はカルタゴ、ローマ、イタリア、スペイン、イギリスの歴史に見られたように世界的な覇権に常に強く関わってきており、また世界的な交通路は海上交通路に依存しているからである。従って海の支配を確立するための海軍力、海を活用するための商船隊をシーパワー(Seapower)と総称してこれを国家政策のために準備することが必要だと論じた。ただしシーパワーには国土の地理的位置や国土面積、国民の人口や性質、政府の性質の五要素が必要であると定めている。またマハンは海を支配する海洋国家でありながらも大陸を支配する大陸国家となることはありえないと論じている点も興味深い。これは大陸国家は大陸内で常態的に発生する隣国との国境紛争などの対立のために海洋支配のための努力へ向かないことが理由として挙げられている。 マハンの理論の要点をまとめると以下のようにまとめられる。 世界大国になるためには海を支配する海洋国家になることが良い。 海洋国家には強大なシーパワーが必要である。 シーパワーは海軍力、商船隊、港湾施設などの能力を総合した国力である。 シーパワーが成立する条件とは、国土の地理的位置(海上交通路と国土の関係や港湾施設など)、国土面積、人口、国民資質(国民の海洋文化や航海技術、シーマンシップなど)、政府性質(政府の海洋戦略など)の五要素である。 あらゆる国家は海洋国家でありかつ大陸国家であることは出来ない。 マハンの海洋国家観は時代背景も影響したために近代の帝国政策を実施していた西欧列強のそれと似ており、外国の資源を収奪する植民地政策を前提としている。また海洋国家が大陸国家を凌駕する国力を獲得することが出来るとは限らず、また大陸国家が大陸内で常に対立しているという状況も当時の国際情勢に影響された考えであって普遍的な法則ではありえない。これに加えてマハンは大国となるためには海外植民地の拡大、資源地域の支配、これを保持するための軍事力の準備のみを条件としており、現代的な大国の能力としては環境への適応性などより多様な能力を含めて総合的に分析すべきである。しかしながらパックス・ブリタニカは紛れもなく世界的なシーパワーによって裏付けられたものであり、冷戦以後のアメリカの大国としての地位は太平洋、大西洋、インド洋に展開している海軍力により基礎付けられている。
アルフレッド・セイヤー・マハン(Alfred Thayer Mahan)とは19世紀末期のアメリカの海軍軍人であり、海洋に関する戦略の原則などを導き出し、海洋国家の地政学的な政策についての研究に貢献した。1840年に陸士教官の息子として生まれ、コロンビア大学で二年間勉学した後にアナポリス海兵の二年に編入し、次席で卒業した。軍事学者のジョミニの著作を研究してその軍事理論を継承した。南北戦争、艦隊勤務や艦長を経て、85年には大佐に昇進して海軍大学校の海軍史と戦略学の教官となる。そして巡洋艦シカゴの艦長としての勤務を経て、この間に彼の自著である『海上権力史論』が高い評価を受けたためにオックスフォード大学、ケンブリッジ大学、ハーバード大学、エール大学、コロンビア大学から博士号を貰い、海軍長官ハーバートやルーズベルト大統領たちからも高く評価されてアメリカの安全保障政策に影響した。そして96年に退役した。 マハンの理論は海洋が国家に与える影響というものを歴史研究から極めて重要視しており、特に大航海時代以降に定着した一つの植民地経済のあり方、すなわち海外植民地から資源を海運で輸送して本国の生産を増大して再び植民地から資源を入手する、という一連の循環する経済システムが海洋国家の国家政策の着眼点であると考えた。従ってマハンは世界の大国となるために必要なものは第一に「海の支配」を行って海洋大国になることであるという思考から出発している。何故なら海の支配はカルタゴ、ローマ、イタリア、スペイン、イギリスの歴史に見られたように世界的な覇権に常に強く関わってきており、また世界的な交通路は海上交通路に依存しているからである。従って海の支配を確立するための海軍力、海を活用するための商船隊をシーパワー(Seapower)と総称してこれを国家政策のために準備することが必要だと論じた。ただしシーパワーには国土の地理的位置や国土面積、国民の人口や性質、政府の性質の五要素が必要であると定めている。またマハンは海を支配する海洋国家でありながらも大陸を支配する大陸国家となることはありえないと論じている点も興味深い。これは大陸国家は大陸内で常態的に発生する隣国との国境紛争などの対立のために海洋支配のための努力へ向かないことが理由として挙げられている。 マハンの理論の要点をまとめると以下のようにまとめられる。 *世界大国になるためには海を支配する海洋国家になることが良い。 *海洋国家には強大なシーパワーが必要である。 *シーパワーは海軍力、商船隊、港湾施設などの能力を総合した国力である。 *シーパワーが成立する条件とは、国土の地理的位置(海上交通路と国土の関係や港湾施設など)、国土面積、人口、国民資質(国民の海洋文化や航海技術、シーマンシップなど)、政府性質(政府の海洋戦略など)の五要素である。 *あらゆる国家は海洋国家でありかつ大陸国家であることは出来ない。 マハンの海洋国家観は時代背景も影響したために近代の帝国政策を実施していた西欧列強のそれと似ており、外国の資源を収奪する植民地政策を前提としている。また海洋国家が大陸国家を凌駕する国力を獲得することが出来るとは限らず、また大陸国家が大陸内で常に対立しているという状況も当時の国際情勢に影響された考えであって普遍的な法則ではありえない。これに加えてマハンは大国となるためには海外植民地の拡大、資源地域の支配、これを保持するための軍事力の準備のみを条件としており、現代的な大国の能力としては環境への適応性などより多様な能力を含めて総合的に分析すべきである。しかしながらパックス・ブリタニカは紛れもなく世界的なシーパワーによって裏付けられたものであり、冷戦以後のアメリカの大国としての地位は太平洋、大西洋、インド洋に展開している海軍力により基礎付けられている。 [[カテゴリ:地政学]]
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2022-11-23T05:27:54Z
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